冒険がしたい創造スキル持ちの転生者

Gai

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少年期[1007]素早さは枠超え?

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「かぁ~~~~~!!!! やっぱ仕事終わりの一杯は美味ぇぜ!!!」

「そうだな~~。それで、指名依頼を受けたって言ってたけど、どんな依頼を受けたんだ?」

「おっ、聞いちゃうか?」

「気になるからな」

これから国外へ向かうゼルートたち。

基本的に同業者がどの様な依頼を受けていても、あぁ頑張ってるんだな……冒険してるんだな……と思うのが一般的な反応。

しかし、オーラスたちは大手クランのトップ、幹部であるため、一体どんな依頼を受けたのか……気にならないと言えば、嘘になる。

「実はなぁ……スコルティって魔物を討伐してほしいって依頼を受けたんよ」

「っ!!!!???? ゲホゲホっ! す、スコルティですって!?」

ゼルートが反応するよりも先に、エールを呑んでいたアレナがオーラスの言葉を聞いた瞬間、思いっきりむせつつも驚きを隠せなかった。

「おっ、知っとるんか」

「え、えぇ。一応知識としてですか」

「アレナ、そのスコルティって魔物はどんなやつなんだ」

元冒険者である両親から様々な冒険譚を聞いてきたが、その中にスコルティという魔物の名前はなかった。

加えて、冒険者として活動を始めてからも、その様な名前の魔物は一度も聞いたことがなかった。

「狼系の魔物で、ランクはA。双頭の巨狼よ」

「双頭の巨狼……オルトロスみたいな魔物、ってことか?」

「…………イメージは、そんなところなのかしら?」

「せやな。大まかなイメージはそれで合ってると思うで。なぁ、アルゼルガ」

「そうだな。ただ、オルトロスはBランクで、スコルティはAランク。戦闘力に関しては、その差がハッキリと現れていると思う」

アルゼルガの言葉に、他の幹部メンバーたちは首を縦に動かし、何人かは苦笑いを浮かべていた。

「ふ~~~ん……………………なぁ。そのスコルティって魔物、もしかして素早さだけならSランク魔物に届くって感じか?」

「よう気付いたな。もしかして聞き覚えがあったんか?」

「いや、マジで初聞きの魔物。でも、本当にただの……いや、ただのAランク魔物って言うのはちょっとおかしいか。でも、オーラスたちならそれなりに強いAランク魔物なら、そこまで緊張感を持つことはないと思ったから」

ゼルートはこれまで遭遇し、対峙してきたAランク魔物を思い浮かべていた。

進化したエボルサーペントやミノタウロス亜種、キングヴェノムサーペント、フォーシックタートルなどを思い浮かべるも……戦場の違いはあれど、それでもオーラスたちが大苦戦するイメージは浮かばなかった。

「なっはっは!!! 嬉しい事言ってくれるやんけ。なぁお前ら!!」

嬉しい事を言ったのは、まだ外見は青年になり切っていない少年。

しかし、その実力や功績を知っているからこそ、オーラスだけではなくアルゼルガたちも含めて「上から目線で語ってんじゃねぇぞ!!」とは思わず言わず、寧ろ素直に嬉しさを感じた。

「ぶっちゃけ、オルトロスよりもこう……魔物感が薄いらしいねん」

「? つまり、ユニコーンみたいな感じ、ってことか」

「魔物博士じゃないから解らんけど、そんなもんかもしれへんな。ただ、オルトロスみたいに、別々の属性ブレスを吐くらしいから、そういう面倒なところは似とんねんな~~~」

「因みに、どの属性のブレスを吐き出すのかは、個体によって違うらしい」

「へぇ~~~、それはそれは……しかも、素早さはSランクに足を踏み込んでるかもしれない、か…………まだまだ、そんな魔物もいるんだね」

運ばれてきた肉料理をかぶりつきながら、小さく口角を上げるゼルート。

(っ!! ふっふっふ……やっぱりこいつは、ほんまもんやな)

カッコつけてる訳でも、見栄を張っている訳でもない。

それが解るからこそ……オーラスは思わず、ゼルートを誘ってしまった。
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