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少年期[1003]逆に不安になる
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「んじゃ、行ってきます!!!!」
家族や執事、メイドたちと別れ、ゼルートたちは再び冒険者として……冒険を始めた。
「…………」
「なんて顔してんだよ、アレナ」
「非常に居心地が良かったというか、楽しい日々だったというか……こんな事言うにはまだ早いのは解ってるけど、理想の老後って感じの生活を送れたわ」
ゼルートの実家に滞在している間、アレナは悠々自適に過ごしていた。
勿論、ダラダラとグータラ生活を送っていた訳ではなく、ゲインルート家に仕える騎士たちと共に訓練し、模擬戦を行っていた。
偶に周辺の森に入って魔物と戦い、実戦の勘を鈍らせないようにしていた。
なんだかんだで冒険者であるアレナは、一定レベルの刺激がある戦いを欲していた。
だが、一応休暇期間であったため、命の危機に関わる様な戦いは一度もなかった。
「理想の老後、かぁ……全然想像出来ないな」
「ゼルートはまだまだこれから冒険して冒険しての日々を送るからじゃない? 本当にあるのかは解らないけど、大魔導士の杖があるのかいなかを調べて、探索し終えた後は……とりあえずホーリーパレスの最下層まで探索する、攻略するって目的があるでしょ」
「そうだな。せっかくあれだけ楽しめるダンジョンがあるんだ。しかもまだ完全攻略されてないんだ……やっぱり俺たちで攻略してみたいじゃん」
ゼルートの言葉に、リーダーと同じく戦闘大好きな面子が何度も首を縦に動かす。
「まぁ、まだ攻略されてないダンジョンを自分たちの力で完全攻略するのは、確かに魅力的ではあるわね」
「おっ、アレナもやる気出てきた?」
「一応わね。ただ、それなりに怖いって思いは変わらないわよ」
「それはそれで良いんじゃないの? つか、アレナがそういう判断してくれないと、なんか逆に不安になるよな」
「うむ、そうだな」
ゼルートやルウナが普段戦闘狂な発言ばかりしているからこそ、アレナまでそちら側に行ってしまうと、逆に不安になってしまう二人。
「全く……ルウナは何処か行ってみたいところはないの?」
「私か? 私は……強い相手と戦える場所ならどこでも良い。ただ……そうだな。一つ、気になる場所はある」
「気になる場所?」
「あぁ。私の故郷だ」
二人はルウナの故郷について考え……久しぶりにある事を思い出した。
(そういえば、ルウナは王女だったわね)
現在、ルウナは冒険者として、ゼルートのパーティーメンバーとして活動しているが、元は獣人族が治める王国の王女である。
とはいえ、ルウナには今更王女という立場に戻りたいという思いは、欠片もない。
これからもゼルート共に冒険者として活動し続けたいと思っている。
ただ、元王女として……故郷が今現在どうなっているのか。
ぼんやりとしか思い出せないが、それでも少し気になっていた。
「戻りたいとは思っていない。ただ……一度ぐらいは、訪れておきたいと思ってな」
「良いじゃん。今度行こうぜ」
「……良いのか?」
「良いも何も、冒険先としては超面白そうじゃん」
ルウナとしては、さすがに私情だと思っていた。
だが、ゼルートからすれば、寧ろそういう意見を出してくれて嬉しかった。
「面白いかもしれないが……」
(なるほどね。もしかしたら、面倒なことに巻き込まれるかもしれないわね)
何故ルウナが渋っているのか察したアレナ。
だが……先日、自分の過去にゼルートを巻き込んでしまったアレナとしては、何も言えることはなかった。
「な~に渋ってんのさ。寧ろ、ガッツリ冒険しちゃおうぜ。つか、寧ろ俺が興味出てきた」
「そ、そうか?」
「おぅ!! それで、他にどっか行きたいところはあるのか?」
「そうだな…………あれだな。やはり、もう一度海には行きたい!!」
ルウナは拳を強く握りしめ、少し涎を零しながら力強く答えた。
家族や執事、メイドたちと別れ、ゼルートたちは再び冒険者として……冒険を始めた。
「…………」
「なんて顔してんだよ、アレナ」
「非常に居心地が良かったというか、楽しい日々だったというか……こんな事言うにはまだ早いのは解ってるけど、理想の老後って感じの生活を送れたわ」
ゼルートの実家に滞在している間、アレナは悠々自適に過ごしていた。
勿論、ダラダラとグータラ生活を送っていた訳ではなく、ゲインルート家に仕える騎士たちと共に訓練し、模擬戦を行っていた。
偶に周辺の森に入って魔物と戦い、実戦の勘を鈍らせないようにしていた。
なんだかんだで冒険者であるアレナは、一定レベルの刺激がある戦いを欲していた。
だが、一応休暇期間であったため、命の危機に関わる様な戦いは一度もなかった。
「理想の老後、かぁ……全然想像出来ないな」
「ゼルートはまだまだこれから冒険して冒険しての日々を送るからじゃない? 本当にあるのかは解らないけど、大魔導士の杖があるのかいなかを調べて、探索し終えた後は……とりあえずホーリーパレスの最下層まで探索する、攻略するって目的があるでしょ」
「そうだな。せっかくあれだけ楽しめるダンジョンがあるんだ。しかもまだ完全攻略されてないんだ……やっぱり俺たちで攻略してみたいじゃん」
ゼルートの言葉に、リーダーと同じく戦闘大好きな面子が何度も首を縦に動かす。
「まぁ、まだ攻略されてないダンジョンを自分たちの力で完全攻略するのは、確かに魅力的ではあるわね」
「おっ、アレナもやる気出てきた?」
「一応わね。ただ、それなりに怖いって思いは変わらないわよ」
「それはそれで良いんじゃないの? つか、アレナがそういう判断してくれないと、なんか逆に不安になるよな」
「うむ、そうだな」
ゼルートやルウナが普段戦闘狂な発言ばかりしているからこそ、アレナまでそちら側に行ってしまうと、逆に不安になってしまう二人。
「全く……ルウナは何処か行ってみたいところはないの?」
「私か? 私は……強い相手と戦える場所ならどこでも良い。ただ……そうだな。一つ、気になる場所はある」
「気になる場所?」
「あぁ。私の故郷だ」
二人はルウナの故郷について考え……久しぶりにある事を思い出した。
(そういえば、ルウナは王女だったわね)
現在、ルウナは冒険者として、ゼルートのパーティーメンバーとして活動しているが、元は獣人族が治める王国の王女である。
とはいえ、ルウナには今更王女という立場に戻りたいという思いは、欠片もない。
これからもゼルート共に冒険者として活動し続けたいと思っている。
ただ、元王女として……故郷が今現在どうなっているのか。
ぼんやりとしか思い出せないが、それでも少し気になっていた。
「戻りたいとは思っていない。ただ……一度ぐらいは、訪れておきたいと思ってな」
「良いじゃん。今度行こうぜ」
「……良いのか?」
「良いも何も、冒険先としては超面白そうじゃん」
ルウナとしては、さすがに私情だと思っていた。
だが、ゼルートからすれば、寧ろそういう意見を出してくれて嬉しかった。
「面白いかもしれないが……」
(なるほどね。もしかしたら、面倒なことに巻き込まれるかもしれないわね)
何故ルウナが渋っているのか察したアレナ。
だが……先日、自分の過去にゼルートを巻き込んでしまったアレナとしては、何も言えることはなかった。
「な~に渋ってんのさ。寧ろ、ガッツリ冒険しちゃおうぜ。つか、寧ろ俺が興味出てきた」
「そ、そうか?」
「おぅ!! それで、他にどっか行きたいところはあるのか?」
「そうだな…………あれだな。やはり、もう一度海には行きたい!!」
ルウナは拳を強く握りしめ、少し涎を零しながら力強く答えた。
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