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少年期[978]その気持ちは、解らなくもない
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「……親としては、一言伝えてほしかった気持ちはある。まっ、伝えられたからといって同行できるかは、また話は別なのは解っているがな」
子供たちの中でも、ゼルートだけは飛び抜けた存在……という言葉だけでは収まりきらない強さを持っていることは生まれてから……先日の戦争で良く解った。
深く深く……解ってはいるものの、親としては子がトップクラスの……最強なのでは? と噂されている裏の人間に狙われたと知れば、当然心配してしまうもの。
「ご、ごめんなさい」
「いや、誤らなくて良い。本当に、俺たちにどうこう出来たか解らない。それに、伝えるまでにそいつが、黒葬という奴が動いていた可能性は十分にある」
「私としては、私の獄炎をその男にぶち込みたかったわ!」
「は、ははは」
息子だからこそ、母が本気で言ってるのだと解かる。
レミアは火の魔法使いの中でも非常に優れた魔法使いであり、火という属性に限定すれば五指に入る実力者。
加えて、ゼルートがホーリーパレスの転移コロシアムを突破した褒美として手に入れた群滅の聖杖を貰ったことで……発動する火属性の攻撃魔法は更に強化。
ゼルートも圧倒的な戦闘者ではあるが、殲滅力であればレミアも負けていない。
「でも、ゼルートが面倒と思いながら動いたっていうのは解るけど、親の気持ちになると……その公爵家を全面的に憎むことは出来ないわね」
「……そうだな」
戦争が起これば、絶対に怨恨が生まれる。
それを持ち出して争えば永遠に戦いが終わらなくなってしまう為、世間一般的な意見として戦争で生まれたそういった事情は受け入れなければならないと言われている。
それはその通りだと納得する一方で、心の何処かで納得出来ない気持ちがある。
「とはいえ、ディスパディア公爵家からの挑戦は全戦全勝だったのだろう」
「えぇ、そうですね。面白そうな素材が二つと、現時点でも面白い魔法使いと戦士が一人ずつ。最後の一人は……正直、その戦いだけでディスパディア公爵家からの依頼を受けて良かったと思えました」
「ほぅ……どういた相手だったんだ?」
「……俺に勝つために、自身の命を捨てられる人でした」
語る眼に恐怖、面白さ、からかいなどの感情は一切ない。
ただ、対戦した相手への敬意だけがあった。
「そうか……なるほど。それは、確かに良かったと思えただろうな」
「正直、自分に挑もうとするディスパディア公爵家の人たちがどれだけ強くても、疾風迅雷は使っても……それ以上は使わないと思ってたんで」
「……二人の眼から視ても、その騎士は強かったかい」
「は、はい!! とても強かったです!! 途中から二刀流にスタイルを変えましたが、とても焼き付け刃とは思えない完成度でした!!!」
「うむ、とても芯が固く……これまで積み重ねてきた圧さを強く感じさせる騎士だった。是非私も戦いたかったものだ」
「ルウナ……さすがに無理よ。勝てる負けるの話じゃなくて、あの人はディスタール王国の……ディスパディア公爵家の人間なのよ」
「いや、それは私も解っている」
ルウナは決してゼルートに己の寿命を、命を捧げて勝とうとした騎士、ガラックスと戦ってみたいと冗談で口にしたわけではなかった。
「しかしだな、彼は比較的前の四人と比べてゼルートへの純粋な恨み妬み? などといった感情はそこまでなかっただろ。であれば、こっそりと会えたりするんじゃないか?」
「……申し訳ありません。この子は本当に強い人やモンスターと戦うことしか頭になくて」
特に頭を下げる必要はないのだが、何故かゼルートの両親に頭を下げねばと思い、謝罪。
「なっ、アレナは私の姉か!!」
「落ち着きとか、そういう部分で言ったら確かにアレナはルウナの姉って感じだよな」
「っ!!!???」
リーダーでありゼルートにそう言われては、返す言葉が一つも思い浮かばなかった。
子供たちの中でも、ゼルートだけは飛び抜けた存在……という言葉だけでは収まりきらない強さを持っていることは生まれてから……先日の戦争で良く解った。
深く深く……解ってはいるものの、親としては子がトップクラスの……最強なのでは? と噂されている裏の人間に狙われたと知れば、当然心配してしまうもの。
「ご、ごめんなさい」
「いや、誤らなくて良い。本当に、俺たちにどうこう出来たか解らない。それに、伝えるまでにそいつが、黒葬という奴が動いていた可能性は十分にある」
「私としては、私の獄炎をその男にぶち込みたかったわ!」
「は、ははは」
息子だからこそ、母が本気で言ってるのだと解かる。
レミアは火の魔法使いの中でも非常に優れた魔法使いであり、火という属性に限定すれば五指に入る実力者。
加えて、ゼルートがホーリーパレスの転移コロシアムを突破した褒美として手に入れた群滅の聖杖を貰ったことで……発動する火属性の攻撃魔法は更に強化。
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「でも、ゼルートが面倒と思いながら動いたっていうのは解るけど、親の気持ちになると……その公爵家を全面的に憎むことは出来ないわね」
「……そうだな」
戦争が起これば、絶対に怨恨が生まれる。
それを持ち出して争えば永遠に戦いが終わらなくなってしまう為、世間一般的な意見として戦争で生まれたそういった事情は受け入れなければならないと言われている。
それはその通りだと納得する一方で、心の何処かで納得出来ない気持ちがある。
「とはいえ、ディスパディア公爵家からの挑戦は全戦全勝だったのだろう」
「えぇ、そうですね。面白そうな素材が二つと、現時点でも面白い魔法使いと戦士が一人ずつ。最後の一人は……正直、その戦いだけでディスパディア公爵家からの依頼を受けて良かったと思えました」
「ほぅ……どういた相手だったんだ?」
「……俺に勝つために、自身の命を捨てられる人でした」
語る眼に恐怖、面白さ、からかいなどの感情は一切ない。
ただ、対戦した相手への敬意だけがあった。
「そうか……なるほど。それは、確かに良かったと思えただろうな」
「正直、自分に挑もうとするディスパディア公爵家の人たちがどれだけ強くても、疾風迅雷は使っても……それ以上は使わないと思ってたんで」
「……二人の眼から視ても、その騎士は強かったかい」
「は、はい!! とても強かったです!! 途中から二刀流にスタイルを変えましたが、とても焼き付け刃とは思えない完成度でした!!!」
「うむ、とても芯が固く……これまで積み重ねてきた圧さを強く感じさせる騎士だった。是非私も戦いたかったものだ」
「ルウナ……さすがに無理よ。勝てる負けるの話じゃなくて、あの人はディスタール王国の……ディスパディア公爵家の人間なのよ」
「いや、それは私も解っている」
ルウナは決してゼルートに己の寿命を、命を捧げて勝とうとした騎士、ガラックスと戦ってみたいと冗談で口にしたわけではなかった。
「しかしだな、彼は比較的前の四人と比べてゼルートへの純粋な恨み妬み? などといった感情はそこまでなかっただろ。であれば、こっそりと会えたりするんじゃないか?」
「……申し訳ありません。この子は本当に強い人やモンスターと戦うことしか頭になくて」
特に頭を下げる必要はないのだが、何故かゼルートの両親に頭を下げねばと思い、謝罪。
「なっ、アレナは私の姉か!!」
「落ち着きとか、そういう部分で言ったら確かにアレナはルウナの姉って感じだよな」
「っ!!!???」
リーダーでありゼルートにそう言われては、返す言葉が一つも思い浮かばなかった。
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