冒険がしたい創造スキル持ちの転生者

Gai

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少年期[925]野蛮? 関係無いね

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冒険者ギルド職人に自身の意思を伝えたゼルートはアレナたちと共に海中ダンジョンへ一直線。

「どけよ」

面倒な依頼者たちの我儘に苛立ちを抑えきれないゼルート。
海中で襲い掛かってきた魔物に対して水、もしくは風魔法などで倒すのではなく……拳圧だけで倒した。

(起こってるわね。ゼルートの性格を考えれば当然……というか、ゼルートは全く悪くないの様ね)

(珍しく苛立っているな。ただでさえ、少し前まで権力や金を持っている連中を相手に料理を作り続けていたんだ……料理など、偶に真面目に取り組むからこそ楽しいのだろう。何故それをバカ共は解からないのか……と言うのは、無駄か)

ゼルート程多くの分野に挑戦した者は多くない。
人生の経験値では……時に歳上を上回るからこそ、己が何をしている時が一番楽しんでいるかが解かる。

ちなみに、ゼルートの拳圧は魔物を瞬殺し、勢いは止まらず海面まで届き、大きな飛沫を上げた。

「ふぅ、やっとか」

「いつもとそこまで変わらない到着時間よ」

「……そうだな。悪い、少しイライラし過ぎてた」

自覚があったため、素直に仲間へイライラを撒き散らしていたことに関して頭を下げた。

「あなはた何も悪くないわ」

「うむ、アレナの言う通りだ。ゼルートは冒険者であって、料理人ではない。奴らはそれを理解していない」

「もしかしたら貴族になったけど、爵位自体は男爵。だから自分たちの要望を聞くのは当然……なんて思いが芽生えたのかもしれないわね」

プライドが無駄に高い貴族たちであれば、あり得ない話ではなかった。

「なんと……奴らは死にたいのか?」

「そういう訳じゃないと思うけど、昔からの凝り固まった考えはそう簡単に変わらないってことでしょう」

「そういうものか。しかし、どうするんだゼルート。あまりにも言うことを聞かないようなら、一人か二人……見せしめに殺るか?」

ぶっ飛び過ぎな発想を口にした仲間にチョップをかます。

「あたっ」

「飛躍し過ぎ、ってか制裁を与えるにしてもやり過ぎだ」

「……だが、考えが凝り固まっているのであれば、一人や二人見せしめに殺らなければ、奴らは考えを改めないのではないか?」

「…………」

否定出来ないのが本当に悲しくなるゼルート。

「……だとしても、殺すってのは安直だ。一応話が通じる貴族はいる……それに、あいつらが本当になにかやってくるなら、国王陛下に報告する」

「まさに貴族や権力者に対しては最強で最恐の切り札ね」

「だろ。それに……国王陛下が許可をくれれば、本当に殺せるからな」

ゼルートとしては、やはりそれは最終手段にしたい。
人の気持ちや事情を考えず、自分本位な意見を貫き通そうとする正真正銘の自己中屑野郎は確かに存在する。

それは前世でも今世でも変わらない、悲しい現実だった。

ただ……前世とは違い、ゼルートには正真正銘の自己中屑野郎を殺せる力がある。
最終的に暴力に頼るのは野蛮? 子供に駄目なことを駄目だと言っても聞かない、悪い事をするからこそ、物理的指導が存在する。

話が飛躍し過ぎだ!!! と思う者もいるかもしれないが、理屈は同じ。
いくら正論を説いたところで、バカで屑で他者のことを考える頭を持たない害虫は……まさしく殺されなきゃ解らない。

(本当に、できればそうならないことを祈るばかりだ)

天に祈りを捧げながら、十一階層へ転移。

「十層までと同じか」

十一階層は一階層から十階層と同じく、密林地帯。
ただ……気温や湿度がこれまでと比べてやや高い。

一瞬で違いを感じ取れるほどの差ではないが、冒険者であれば……その差がのちのちどれほど危険な要素になるか、解らないのはもはやただのバカ。

(……ちょっと心配だな)

魔力を消費して生み出した水を気体に変え、風の魔力の応用も加えて自分含めて超効果的な暑さ対策を行い、歩を進めた。
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