冒険がしたい創造スキル持ちの転生者

Gai

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少年期[884]話してくれないから弄る

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「後は、あんたら三人だけか」

「この、クソガキが。人の苦労も知らずに暴れおって!!!」

(いや、そんなの知らないっての。明らかにろくでもない事をしようとしてるじゃん)

ゼルートたちの暴れっぷりにキレるリーダー格の初老男性。

ゼルート的には、そのリーダーだけは生かしておきたい。

「どう考えても危ないことしてそうだしな……てか、一つ聞きたいんだけど良い?」

「良い訳あるか!!!!!」

怒りを爆発させると同時に、初老男性は闇属性の攻撃魔法を詠唱破棄状態で連発。
ヤバい連中を束ねるだけあって、その実力は並の魔法使いを遥かに上回っており、宮廷魔術師にも負けない魔力と技術力を有している。

魔力量も並ではなく、バカスカと攻撃魔法を放つが、まだ底が見えない状態。

「俺らはこっちだな」

「うむ、そうだな」

「君たちが僕の相手? よろしくね!!!」

暗殺特化、接近戦特化と思われる二人がラームに襲い掛かる。

王族を守る近衛騎士に引けを取らない実力を有する敵二人に対し、ラームは嬉々とした表情で迎え撃つ。

「この前ゾンビ化したアイスタイガーと、スノードラゴンと戦ったんだけど、あれってあんた達の、仕業?」

「っ!!!??? やはり貴様らがやりおったのか!!!! あいつらのゾンビ化に、どれだけ苦労したと思っとるんだ!!!!」

「そんなこと言われてもな……こっちは冒険者なんだし、あんな強力で害悪なモンスターがうろちょろしてたら、倒すに決まってるだろ」

最もな正論をぶちかますが、初老男性にそんな正論など通じるわけがなく、ただただ怒りを増幅させる結果となった。

「やかましい!!! 黙れ若造が!!!!!」

「……元気な爺さんだな」

怒りと共に、ゼルートに向けて放つ攻撃魔法の攻撃力もアップ。
しかし、直ぐにその上昇に合わせ、相殺用の攻撃魔法の威力を上げる。

(くっ!! 何なんだこのガキは!!! いったい、どうすればあの歳で、これほどまでの力を身に付けられるのだ!!!!!!)

ゼルートと戦ったことがある人物、全員が一度は思う感想を、この初老男性も抱いていた。

どう見ても二十を超えていない若造が、強者と呼べる実力者たちと対等に戦えるのか。
一応ゼルート本人はそれらしい説明を出来るが、他者が実行出来るかとどうか……答えは不可能。

可能性としては、一ミリも……一ミクロンもない。

「なぁ、こんなヤバそうなところで、何をやってるんだ?」

「お前に話す事など、一つもない!!!!!」

「そんなピリピリするなって。あんまり怒り過ぎると、寿命より早くお迎えが来るよ」

「やかましいと言ってるだろ!!!!!!!」

本当に怒りで血管が切れそうになる初老男性に対し、ゼルートはいくら会話をしても素直に教えてくれなさそうなので、軽く弄り始めていた。

「本当に元気だな……もしかして、魔神とか悪神とかを儀式で召喚しようとしてた?」

「っ、やかましいと言っとるだろうが!!!!!!!」

(マジか……今の小さな間、ビンゴだろうな)

それらしい現場を見たため、もしかしたらと尋ねてみた結果、まさかの正解。

いったいヤバい連中が何のために、ヤバ過ぎる存在を召喚しようとしているのかまでは解らないが、放置していたら取り返しのつかない状況になっていたかもしれない、ということだけは把握。

ここでもう一つ、ゼルートは気になっていたことを口にした。

「ホルーエンの住人が何人も行方不明になってるのは、あんたらが原因だったか」

「何のことか分からなんな!!!!!」

「歳を取ってるくせに、こういうやり取りは得意じゃないんだな、爺さん」

「やかましいと言ってるのが聞こえんのか!!!!!!」

装備しているマジックアイテム、杖のお陰もあり、まだまだ魔力量の底を見せず、高威力の攻撃魔法を放ち続ける初老男性。

ある意味まだまだ元気いっぱいな様子だが、表情とは裏腹に確かな不安を抱えていた。
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