727 / 1,083
連載
少年期[884]話してくれないから弄る
しおりを挟む
「後は、あんたら三人だけか」
「この、クソガキが。人の苦労も知らずに暴れおって!!!」
(いや、そんなの知らないっての。明らかにろくでもない事をしようとしてるじゃん)
ゼルートたちの暴れっぷりにキレるリーダー格の初老男性。
ゼルート的には、そのリーダーだけは生かしておきたい。
「どう考えても危ないことしてそうだしな……てか、一つ聞きたいんだけど良い?」
「良い訳あるか!!!!!」
怒りを爆発させると同時に、初老男性は闇属性の攻撃魔法を詠唱破棄状態で連発。
ヤバい連中を束ねるだけあって、その実力は並の魔法使いを遥かに上回っており、宮廷魔術師にも負けない魔力と技術力を有している。
魔力量も並ではなく、バカスカと攻撃魔法を放つが、まだ底が見えない状態。
「俺らはこっちだな」
「うむ、そうだな」
「君たちが僕の相手? よろしくね!!!」
暗殺特化、接近戦特化と思われる二人がラームに襲い掛かる。
王族を守る近衛騎士に引けを取らない実力を有する敵二人に対し、ラームは嬉々とした表情で迎え撃つ。
「この前ゾンビ化したアイスタイガーと、スノードラゴンと戦ったんだけど、あれってあんた達の、仕業?」
「っ!!!??? やはり貴様らがやりおったのか!!!! あいつらのゾンビ化に、どれだけ苦労したと思っとるんだ!!!!」
「そんなこと言われてもな……こっちは冒険者なんだし、あんな強力で害悪なモンスターがうろちょろしてたら、倒すに決まってるだろ」
最もな正論をぶちかますが、初老男性にそんな正論など通じるわけがなく、ただただ怒りを増幅させる結果となった。
「やかましい!!! 黙れ若造が!!!!!」
「……元気な爺さんだな」
怒りと共に、ゼルートに向けて放つ攻撃魔法の攻撃力もアップ。
しかし、直ぐにその上昇に合わせ、相殺用の攻撃魔法の威力を上げる。
(くっ!! 何なんだこのガキは!!! いったい、どうすればあの歳で、これほどまでの力を身に付けられるのだ!!!!!!)
ゼルートと戦ったことがある人物、全員が一度は思う感想を、この初老男性も抱いていた。
どう見ても二十を超えていない若造が、強者と呼べる実力者たちと対等に戦えるのか。
一応ゼルート本人はそれらしい説明を出来るが、他者が実行出来るかとどうか……答えは不可能。
可能性としては、一ミリも……一ミクロンもない。
「なぁ、こんなヤバそうなところで、何をやってるんだ?」
「お前に話す事など、一つもない!!!!!」
「そんなピリピリするなって。あんまり怒り過ぎると、寿命より早くお迎えが来るよ」
「やかましいと言ってるだろ!!!!!!!」
本当に怒りで血管が切れそうになる初老男性に対し、ゼルートはいくら会話をしても素直に教えてくれなさそうなので、軽く弄り始めていた。
「本当に元気だな……もしかして、魔神とか悪神とかを儀式で召喚しようとしてた?」
「っ、やかましいと言っとるだろうが!!!!!!!」
(マジか……今の小さな間、ビンゴだろうな)
それらしい現場を見たため、もしかしたらと尋ねてみた結果、まさかの正解。
いったいヤバい連中が何のために、ヤバ過ぎる存在を召喚しようとしているのかまでは解らないが、放置していたら取り返しのつかない状況になっていたかもしれない、ということだけは把握。
ここでもう一つ、ゼルートは気になっていたことを口にした。
「ホルーエンの住人が何人も行方不明になってるのは、あんたらが原因だったか」
「何のことか分からなんな!!!!!」
「歳を取ってるくせに、こういうやり取りは得意じゃないんだな、爺さん」
「やかましいと言ってるのが聞こえんのか!!!!!!」
装備しているマジックアイテム、杖のお陰もあり、まだまだ魔力量の底を見せず、高威力の攻撃魔法を放ち続ける初老男性。
ある意味まだまだ元気いっぱいな様子だが、表情とは裏腹に確かな不安を抱えていた。
「この、クソガキが。人の苦労も知らずに暴れおって!!!」
(いや、そんなの知らないっての。明らかにろくでもない事をしようとしてるじゃん)
ゼルートたちの暴れっぷりにキレるリーダー格の初老男性。
ゼルート的には、そのリーダーだけは生かしておきたい。
「どう考えても危ないことしてそうだしな……てか、一つ聞きたいんだけど良い?」
「良い訳あるか!!!!!」
怒りを爆発させると同時に、初老男性は闇属性の攻撃魔法を詠唱破棄状態で連発。
ヤバい連中を束ねるだけあって、その実力は並の魔法使いを遥かに上回っており、宮廷魔術師にも負けない魔力と技術力を有している。
魔力量も並ではなく、バカスカと攻撃魔法を放つが、まだ底が見えない状態。
「俺らはこっちだな」
「うむ、そうだな」
「君たちが僕の相手? よろしくね!!!」
暗殺特化、接近戦特化と思われる二人がラームに襲い掛かる。
王族を守る近衛騎士に引けを取らない実力を有する敵二人に対し、ラームは嬉々とした表情で迎え撃つ。
「この前ゾンビ化したアイスタイガーと、スノードラゴンと戦ったんだけど、あれってあんた達の、仕業?」
「っ!!!??? やはり貴様らがやりおったのか!!!! あいつらのゾンビ化に、どれだけ苦労したと思っとるんだ!!!!」
「そんなこと言われてもな……こっちは冒険者なんだし、あんな強力で害悪なモンスターがうろちょろしてたら、倒すに決まってるだろ」
最もな正論をぶちかますが、初老男性にそんな正論など通じるわけがなく、ただただ怒りを増幅させる結果となった。
「やかましい!!! 黙れ若造が!!!!!」
「……元気な爺さんだな」
怒りと共に、ゼルートに向けて放つ攻撃魔法の攻撃力もアップ。
しかし、直ぐにその上昇に合わせ、相殺用の攻撃魔法の威力を上げる。
(くっ!! 何なんだこのガキは!!! いったい、どうすればあの歳で、これほどまでの力を身に付けられるのだ!!!!!!)
ゼルートと戦ったことがある人物、全員が一度は思う感想を、この初老男性も抱いていた。
どう見ても二十を超えていない若造が、強者と呼べる実力者たちと対等に戦えるのか。
一応ゼルート本人はそれらしい説明を出来るが、他者が実行出来るかとどうか……答えは不可能。
可能性としては、一ミリも……一ミクロンもない。
「なぁ、こんなヤバそうなところで、何をやってるんだ?」
「お前に話す事など、一つもない!!!!!」
「そんなピリピリするなって。あんまり怒り過ぎると、寿命より早くお迎えが来るよ」
「やかましいと言ってるだろ!!!!!!!」
本当に怒りで血管が切れそうになる初老男性に対し、ゼルートはいくら会話をしても素直に教えてくれなさそうなので、軽く弄り始めていた。
「本当に元気だな……もしかして、魔神とか悪神とかを儀式で召喚しようとしてた?」
「っ、やかましいと言っとるだろうが!!!!!!!」
(マジか……今の小さな間、ビンゴだろうな)
それらしい現場を見たため、もしかしたらと尋ねてみた結果、まさかの正解。
いったいヤバい連中が何のために、ヤバ過ぎる存在を召喚しようとしているのかまでは解らないが、放置していたら取り返しのつかない状況になっていたかもしれない、ということだけは把握。
ここでもう一つ、ゼルートは気になっていたことを口にした。
「ホルーエンの住人が何人も行方不明になってるのは、あんたらが原因だったか」
「何のことか分からなんな!!!!!」
「歳を取ってるくせに、こういうやり取りは得意じゃないんだな、爺さん」
「やかましいと言ってるのが聞こえんのか!!!!!!」
装備しているマジックアイテム、杖のお陰もあり、まだまだ魔力量の底を見せず、高威力の攻撃魔法を放ち続ける初老男性。
ある意味まだまだ元気いっぱいな様子だが、表情とは裏腹に確かな不安を抱えていた。
80
あなたにおすすめの小説
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。