冒険がしたい創造スキル持ちの転生者

Gai

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少年期[785]死にたい奴から掛かって来い

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「「「「「ッ!!!???」」」」」

最前線にいきなり上から一人の子供とリザードマンが降りてきたことに、敵側の兵士や冒険者ではなく、オルディア王国側の者たちも驚かされた。

ただ、オルディア王国側の者たちは金髪の子供と、紅色を持つリザードマンのセットで……悪獣をソロで倒した冒険者と、その従魔であるリザードマンなのだと直ぐに結びついた。

最前線に着地したゼルートは珍しく最初から帯剣しているフロストグレイブを抜き、指輪状のミスリルデフォルロッドを剣に変えた。

「ふぅーーーー……死にたい奴から掛かって来い!!!!!!!」

戦場に響き渡る大声量を上げた。

この言葉にオルディア王国側の者たちは頼もしさを感じ、自分たちもやってやるぞと闘争心が漲る。

そして敵国側にとって、ゼルートの噂が多少は知れ渡っていようとも、実際に会った者はいないので……このガキは何故こんなにも調子に乗っているのか?

と、怒りの感情しか湧いてこない。
だが……そんな怒りの感情を言葉にする前に、身体強化のスキルを使用したゼルートが敵陣に一番槍として切り込み……一瞬にして十以上の敵を斬り裂いた。

「もう一度言うぞ。死にたい奴から掛かって来い」

敵国側は一瞬の出来事で……目の前のガキが普通のガキではないことを把握。
そしてオルディア王国側の者たちは、いきなり最前線に現れた悪獣殺しの少年が、噂通りの力を持っていると知り、更に闘争心と勇気が燃え上がる。

「ぶ、ぶっ殺せぇえええええええ!!!」

中堅程度の実力を持つ者が叫び、一斉に敵側の兵士や冒険者たちがゼルートに襲い掛かるが、そこに複数の雷刃が通る。

「悪いが、そうはさせない。そうさせない為に、私がいる」

「ゲイル……心配してくれてるのは有難いが、あんまり俺の仕事は奪うなよ」

「承知しております」

戦場でいつもと変わりないといった表情で話す一人の冒険者と、謎に人の言葉を喋ることが出来るリザードマン。

そんな二人のいつも通りの様子に、多数の者たちがブチ切れる。
いくら二人が強くとも、数で圧し潰せば良いだけ。

同じ考えを持った者たちが一斉に自分の得物を二人にぶち込もうとするが……得物を二人にぶち込む前に、体のどこかが斬り裂かれてしまう。

「ぐぅあああ!!??」

「いでぇえええ!?」

「は、速すぎる、だろ」

近づく前に、斬撃を飛ばす。
適当に振るったこともあり、全員の命は奪えなかった。

しかし最前線にはゼルートとゲイルの斬撃を完全に防げる者はおらず、斬撃の線上にいた者はどこかしら体の部位が欠損した。

「斬撃だけで倒すのもあれだし……暴れるか」

「えぇ、その方がよろしいかと」

自ら暴れ、敵を蹴散らすと決めた二人から最大級の戦意が溢れ出した。

その戦意はベテラン以上の戦歴がなければ、動きたくとも体が動かなくなり……恐怖が体を縛ることになる。
そして……ここは戦場。
立ってしまったのであれば……敵に容赦はしない。

二人の速さに付いて来れる者はおらず、多数の者たちが胴や首を斬られ……地面に倒れていく。
既にオルディア王国側の最前線で待機していた者たちも攻め込んでいるが、どうしても意識がいきなり現れて既に百近い味方を葬っている二人に意識が向いてしまう。

「我は兵士長のダンバ!!!! 小僧、一騎打ちを申し込む!!!!」

開始早々、それなりに腕が立つ者がゼルートを標的と定めた。

「ゲイル、周りを軽く掃除しておいてくれ」

「了解」

周囲の掃除を頼み、ゼルートはダンバという名の兵士長の頼みを聞き入れ、そちらから来いと手招きした。

その余裕しゃくしゃくな態度に若造のくせに生意気な!!! とキレる暇はない。
少し離れた場所からではあったが、味方の兵士や冒険者たちが為す術もなく瞬殺される様子は見えていた。

確かに力量が低い者が多くはいたが、自分が戦場で同じ事を出来るかと尋ねられれば……直ぐには返答できない。

「剛一点!!!!」

槍術のスキル技の一つであり、力を一点集中に込める貫通力の高い技。
岩であろうと鋼であろうと貫く……ダンバの剛一点には自身の得意魔法である風の魔力も纏われており、通常の剛一点よりも貫通力が強化されている。

Bランクのモンスターであっても、当たれば大きなダメージを与えられるかもしれない攻撃。
悪くない威力を誇る一撃だが、ゼルートに当てるにはいささか速さが足りず、その矛先が当たることはなく……気付けば視界が暗くなった。
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