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少年期[658]冷静であれば気付いた
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「ほっ、よっと!!!!!」
自身に向かって振り下ろされた強烈な一撃をサラッと躱し、衝撃波に流されることなく複数の触手を纏め、重いワン・ツーがホーリーミノタウロスの腹に叩きこまれた。
「ブモッ!!??」
己の攻撃が全く当たらず、敵の攻撃は全て自分に命中する。
そんな現状に疑問を感じる。
ボス部屋で生まれた魔物は部屋に入ってくる冒険者としか戦わない。
だが、それでも自分が生まれながらの強者だということは自覚している。
そんな自分が何もさせてもらえない。
正確には攻撃することはできているが、その攻撃が全くといっていいほど目の前の人間たちにダメージを与えていない。
「……これってあれよね。流れ的に次は私かしら」
「うむ、そうだな。次はアレナの番だな」
「やっぱりそうよね……ふぅーー、頑張って仕事しましょうか」
そして目の前の人間たちは完全に自分を嘗めている。
全員で襲い掛かってくることはなく、一人一人代わりながら攻めている。
それが作戦なのかホーリーミノタウロスには分らないが、自分がゼルートたちに嘗められていることだけは本能的に理解できた。
そう……理解してしまったからこそ、次に攻めてくる人物とは相性が悪かった。
ラームの次に前に出た人物はアレナ。
今回の探索で色々と吹っ切れ、本来であれば自身のパーティーに震えるほどの緊張感を与えるホーリーミノタウロスを前にしても、、普段通りの態度。
つまり、今のアレナは超冷静なのだ。
そんなアレナに対してホーリーミノタウロスは自身が六人に嘗められていると確信し、強者のプライドが傷付けられて冷静な状態ではなかった。
「ブモオオオオォォァアアアアアッ!!!!!!」
その結果、ホーリーミノタウロスは自身の身体能力に任せた荒い攻撃で攻め始めた。
「あら、これならやりやすそうね」
闇槍に魔力を宿し、華麗なステップで荒々しい攻撃を躱しながら一手一手詰めていく。
感情に身を任せているが故に威力はあるが、狙いが単純すぎてアレナに掠りもしない。
その間にアレナは一点に集中して攻め続けていた。
冷静なホーリーミノタウロスであればアレナが何を狙っているのか気付き、対処出来たかもしれない。
しかし今のホーリーミノタウロスは完全に冷静さを失って暴れ続けている。
アドレナリンがドバドバ放出されていることもあり、相手が自分のどこを攻撃しているのか……全く気付けずに戦いが進み……遂に明確な異変が起きた。
「ッ!!!!!!??????」
「ふぅ、これで殆ど終わりね。途中で気付かれると思ってたけど……冷静さが失われてて丁度良かったわ」
アレナが狙い続けていたのは足首の一点。
同じ個所を集中的に狙い続け、見事切断。
(相手が光属性でこっちが闇属性の武器を使ってたから随分楽に斬れたわね)
アドレナリンが出ていて痛覚が狂っている状態とはいえ、脚が切り裂かれては真面に立っていられない。
「さすがアレナ、良い仕事するな」
「どうも。それじゃあ……ラストは任せて良いのよね」
「あぁ、勿論だ」
パーティーのリーダーであるゼルートが一歩前に出る。
その圧に気圧されたホーリーミノタウロスは一歩下がり、急に頭が冷えた。
無理矢理にでも距離を取ろうとするが、それをラルが許さなかった。
「ブバッ!!??」
「無理に動いても結果は変わらないので、あまり動かないでください」
特に魔法を使った訳ではなく、単純に雷の魔力をぶつけた。
雷竜の雷はそれだけで数秒ではあるがホーリーミノタウロスの動きを止めた。
「ナイスアシストだ、ラル」
鞘から抜かれたフロスグレイブからは凍てつく冷気が漏れ出しており、ゼルートからも身が竦む戦鬼と殺気が漏れていた。
殺される。
目の前の人間が次に行う攻撃を躱さなければ、自分は確実に死ぬ。
ホーリーミノタウロスの脳裏に明確な死のイメージが浮かんだ。
なにがなんでもこの場から動いて攻撃を躱す。
そう思い、全力で体を動かそうとするが……全く体を動かせなかった。
「ふんっ!!!」
高速で振り抜かれた氷斬は寸分狂わず首を捉え、切断面を凍らせながら首を斬り落とした。
自身に向かって振り下ろされた強烈な一撃をサラッと躱し、衝撃波に流されることなく複数の触手を纏め、重いワン・ツーがホーリーミノタウロスの腹に叩きこまれた。
「ブモッ!!??」
己の攻撃が全く当たらず、敵の攻撃は全て自分に命中する。
そんな現状に疑問を感じる。
ボス部屋で生まれた魔物は部屋に入ってくる冒険者としか戦わない。
だが、それでも自分が生まれながらの強者だということは自覚している。
そんな自分が何もさせてもらえない。
正確には攻撃することはできているが、その攻撃が全くといっていいほど目の前の人間たちにダメージを与えていない。
「……これってあれよね。流れ的に次は私かしら」
「うむ、そうだな。次はアレナの番だな」
「やっぱりそうよね……ふぅーー、頑張って仕事しましょうか」
そして目の前の人間たちは完全に自分を嘗めている。
全員で襲い掛かってくることはなく、一人一人代わりながら攻めている。
それが作戦なのかホーリーミノタウロスには分らないが、自分がゼルートたちに嘗められていることだけは本能的に理解できた。
そう……理解してしまったからこそ、次に攻めてくる人物とは相性が悪かった。
ラームの次に前に出た人物はアレナ。
今回の探索で色々と吹っ切れ、本来であれば自身のパーティーに震えるほどの緊張感を与えるホーリーミノタウロスを前にしても、、普段通りの態度。
つまり、今のアレナは超冷静なのだ。
そんなアレナに対してホーリーミノタウロスは自身が六人に嘗められていると確信し、強者のプライドが傷付けられて冷静な状態ではなかった。
「ブモオオオオォォァアアアアアッ!!!!!!」
その結果、ホーリーミノタウロスは自身の身体能力に任せた荒い攻撃で攻め始めた。
「あら、これならやりやすそうね」
闇槍に魔力を宿し、華麗なステップで荒々しい攻撃を躱しながら一手一手詰めていく。
感情に身を任せているが故に威力はあるが、狙いが単純すぎてアレナに掠りもしない。
その間にアレナは一点に集中して攻め続けていた。
冷静なホーリーミノタウロスであればアレナが何を狙っているのか気付き、対処出来たかもしれない。
しかし今のホーリーミノタウロスは完全に冷静さを失って暴れ続けている。
アドレナリンがドバドバ放出されていることもあり、相手が自分のどこを攻撃しているのか……全く気付けずに戦いが進み……遂に明確な異変が起きた。
「ッ!!!!!!??????」
「ふぅ、これで殆ど終わりね。途中で気付かれると思ってたけど……冷静さが失われてて丁度良かったわ」
アレナが狙い続けていたのは足首の一点。
同じ個所を集中的に狙い続け、見事切断。
(相手が光属性でこっちが闇属性の武器を使ってたから随分楽に斬れたわね)
アドレナリンが出ていて痛覚が狂っている状態とはいえ、脚が切り裂かれては真面に立っていられない。
「さすがアレナ、良い仕事するな」
「どうも。それじゃあ……ラストは任せて良いのよね」
「あぁ、勿論だ」
パーティーのリーダーであるゼルートが一歩前に出る。
その圧に気圧されたホーリーミノタウロスは一歩下がり、急に頭が冷えた。
無理矢理にでも距離を取ろうとするが、それをラルが許さなかった。
「ブバッ!!??」
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特に魔法を使った訳ではなく、単純に雷の魔力をぶつけた。
雷竜の雷はそれだけで数秒ではあるがホーリーミノタウロスの動きを止めた。
「ナイスアシストだ、ラル」
鞘から抜かれたフロスグレイブからは凍てつく冷気が漏れ出しており、ゼルートからも身が竦む戦鬼と殺気が漏れていた。
殺される。
目の前の人間が次に行う攻撃を躱さなければ、自分は確実に死ぬ。
ホーリーミノタウロスの脳裏に明確な死のイメージが浮かんだ。
なにがなんでもこの場から動いて攻撃を躱す。
そう思い、全力で体を動かそうとするが……全く体を動かせなかった。
「ふんっ!!!」
高速で振り抜かれた氷斬は寸分狂わず首を捉え、切断面を凍らせながら首を斬り落とした。
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