冒険がしたい創造スキル持ちの転生者

Gai

文字の大きさ
321 / 1,083
連載

少年期[481]早めの方が良い

しおりを挟む
実家に到着すると、直ぐに執事やメイドさん達が迎えてくれた。
そして応接室で待っていると、速攻で父さんと母さんがやって来た。

因みにゲイル達はブラッソと色々と話をしている。

「久しぶりだな、ゼルート!!!」

「少し大きくなったんじゃないの」

「そうかな? 大体一年ぐらい経ってるし、少しは大きくなったかもしれないね」

事実、少しづつだがゼルートの身長は伸びており、順調に伸びていけば父親であるガレンと同じぐらいまで伸びる。

「お二人がアレナさんとルウナさんだな。うちの息子が世話になっている」

「ゼルートの仲間になってくれて本当にありがとうございます」

「あっ、いえ、あの……こ、こっちこそゼルートにはいつも世話になりっぱなしで」

「うむ、アレナの言う通りだ、です。ゼルートと合わなければきっと碌な人生を歩めていなかった筈、です」

自身が尊敬している元冒険者のガレンとレミアから丁寧に挨拶されたことに対し、アレナはテンパりながらもなんとか返す。

ルウナも相手が自身の命の、人生の恩人であるゼルートの両親ということでなんとか普段は使わない敬語を使おうと四苦八苦する。

「一応貴族ではあるが、元は君たちと同じ冒険者だ。言葉遣いは気にする必要は無いぞ」

「そうよ、もう少し気楽に話しましょう」

「わ、分かりました」

「それは有難い、是非そうさせて貰う」

アレナはまだ少し緊張が残っているが、ルウナは二人から言葉遣いを気にしなくて良いと言われたことで、体から緊張感は抜けていた。

「にしてもやるじゃないかゼルート! 悪獣ぶっ倒したんだってな」

「あぁ、ぶっ倒してやったよ。ただ、Sランクの魔物なだけあって本当に強かったけどね」

身体強化に疾風迅雷、そして自身の体に付与している十の重りのうち、九まで外す事で勝てた。

ゼルートが今まで生死を賭けて戦ってきた魔物中で一番の実力を持っていたのは確実。

「ところで、まだランクはDのままなの? 特例でBまで上げても問題無い気がするのだけど」

「ん~~~……最終的にはやっぱり父さんや母さんと同じ、Aランクまで行きたいと思ってるよ。でも、別に功績を手に入れたからって焦る必要は無いし、急に上に登っても面倒が待ってるだけだと思うし」

ゼルートが考える通り、急激に上のランクへと駆け上がれば強力な後ろ盾が無い限り、面倒が待っているのは間違いない。

しかし、冒険者ギルドの本部ではゼルートをSランクまで一気に上げよう……とは考えていないが、ゼルートがSランクまで駆け上がる道を用意しようと考えている幹部はいる。

「ゼルート、その考えは否定しなけど実力があるのに下のランクに留まるのも同じランクの同業者から良く思われないのも事実よ」

「アレナさんの言う通りよゼルート。少しは後ろ盾を得たってんでしょ? それなら速いうちにせめてBまでは上がっておいた方が得よ」

「そうなの? う~~~ん……それなら取り合えず今度Cランクの昇格試験を受けられるか確認してみるよ」

実際、ゼルートには既にCランクへの昇格推薦状がギルドから届いていた。
多くの冒険者は直ぐに昇格試験を受けようとするのだが、それでも先輩冒険者と比べてまだ自分は劣っていると考える者などは試験を受ける期間を先延ばしにする事がある。

ゼルートの場合は、推薦状が来た時期が季節が冬に変わろうという時だったので、面倒に感じて今まで放置していた。

(別に他の同業者との中が悪くなりたい訳じゃ無い。クソみたいな奴らには寧ろ嫌われたいけど。でも、実家に滞在する期間が終われば規模が大きいオークションを開催する街に行くつもりだから、昇格試験はその後になるだろうな)

なるべく早く受けた方が良いのかもしれない。
しかしゼルート達に嫌がらせしようものならば、二倍三倍になってダメージが返ってくる。

それが解っているので特にベテラン以上の冒険者達はゼルートの事を噂でしか聞いたことが無い者も、先輩面して喧嘩を売ろうなどとは考えていない。
しおりを挟む
感想 685

あなたにおすすめの小説

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る

マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息 三歳で婚約破棄され そのショックで前世の記憶が蘇る 前世でも貧乏だったのなんの問題なし なによりも魔法の世界 ワクワクが止まらない三歳児の 波瀾万丈

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。

灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。 彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。 タイトル通りのおっさんコメディーです。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ

ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます! 貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。 前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。