冒険がしたい創造スキル持ちの転生者

Gai

文字の大きさ
228 / 1,083
連載

少年期[389]見た目は似合う

しおりを挟む
メニューを頼み、料理が届くまでの間にもゼルートはレイリアの友達から質問攻めにあう。

「オークキングと戦ったって聞いたんだが、どの攻撃が一番強かった。それと、最後はどんな攻撃で倒したんだ?」

「大剣に岩を纏い、全力で繰り出した突きによって纏っていた岩が跳び出したんだが、あれはもはや破城槌って感じの攻撃だった。それがオークキングの攻撃の中で一番強い攻撃だったと思う。あと、攻撃ではないけど岩を自分の体に鎧の様に纏う技はちょっと面倒に感じた。最後は氷属性の魔剣を使って腹を横に大きく斬り裂いて終わらせた」

ボットは冒険者の役割で言えば斥候の技能が高いのだが、体格も良いので威力が高い技を習得したいと思っており、ゼルートの話の中から何か参考になる物は無いか探っていた。

「護衛依頼は受けた事はりますか?」

「一回だけある。相手は貴族だったけどな。ちょっと護衛の対象が例外的な存在だったな。ヒョースさんも貴族社会の縮図で生活しているなら解ると思うけど、馬鹿な奴は本当に馬鹿だから」

「ず、随分とストレートに言いますね。そこまでゼルート君に喧嘩を売るような相手だったんですか?」

「喧嘩を売るどころか敵意を向けていた気がする」

「敵意、ですか。それは何と言いますか、護衛をしてもらう冒険者に向かって敵意を向けるなど常識ハズレにも程がありますね」

ヒョースも貴族の中に親が大きな権力を持っているだけで自分も権力を持っていると勘違いする馬鹿を何度か見た事があるが、ゼルートの話を聞いてそこまで馬鹿で阿呆な貴族の子供がいるのかと驚きを隠せなかった。

「女性でも強い冒険者はいるわよね!!」

「俺の仲間が良い例だ。そこら辺の男の冒険者よりよっぽど強い。迂闊にナンパしようものなら醜態を周りの人間にさらす様なものだな」

「随分な言い方ね。まっ、間違ってはいないけれど」

「ゼルートの言う通りだな。一度目は警告、何度も良い寄って来るなら潰す」

二人の圧倒的な自身にアリサは目を輝かせながら尊敬の眼を向ける。
それからアリサに質問の対象は二人に変わった。

「えっと、やっぱり冒険者の方達は怖い人ばかりですか?」

「どうだろうな? 見た目だけなら怖いというか厳つい人が多いけど、新人いびりをするような連中は大抵実力が伴っていない奴らばかりだからあまり気にしなくて良いと思う」

ゼルートの経験上、自身に喧嘩を売るものや邪魔をする者は大して実力を持たない者ばかりだった。
しかし冒険者ならばランク相応の最低限の実力を持っている訳なので、本当はあまり調子に乗らない方が身のため。
それでもゼルートは姉からのアドバイスを受けている者ならば問題無いだろうと考えている。

「そういえばゼルート、兄さんは学園で風紀委員をやってるのよ」

「学園の風紀を取り締まる的な組織か。兄さん、そんな面倒な事やってるの?」

「風紀会の人数はそこそこ多いんだ。だから毎日のように学園何の風紀が乱れているか確認する必要は無い。休日には街に繰り出す事も多いんだぞ」

ゼルートとしては兄に似合う組織だとは思った。見た目だけは。
クライレットはゼルートの体術も習っていたので、物理的に風紀を乱している者を押さえつける事も出来る。
そしてクライレットはゼルート程ではないが、悪意を持つ者に対しては容赦なくキレる。相手のバックボーン関係無く潰し、教師陣に差し出すクライレットが風紀会に所属しているお陰で学園内での風紀の乱れはかなり減った。
寧ろ暴力沙汰は殆ど無くなったと言って良いだろう。

「そういえば二人共、学園では異性にどれぐらい告白されたの」

「・・・・・・特に数えていなかったわね。ジェット、あなた知ってる?」

「お前他校の奴にも告白というか求婚されてたからな。最初の方は数えていたけど五十を超えた辺りから数えていないな」

「五十以上らしいわ。兄さんはどうなの?」

特に馬鹿正直に答える必要は無いのだが、クライレットは必死で過去の記憶を遡るが・・・・・・結局すべては覚えていなかった。

「友達が百近いと言っていた記憶はある」

「姉さんもだけど、そこまで多くの人を振っているのに告白してくる人がいるんだね」

自分なら自身が好意を持つ相手は今のところ恋愛に興味は無いんだなと思い、振られる事は目に見えているので告白は絶対に諦めているとゼルートは思う。
しおりを挟む
感想 685

あなたにおすすめの小説

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました

SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。 不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。 14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。

【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜

一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m ✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。 【あらすじ】 神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!   そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!  事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます! カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました

いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。 子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。 「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」 冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。 しかし、マリエールには秘密があった。 ――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。 未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。 「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。 物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立! 数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。 さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。 一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて―― 「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」 これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、 ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー! ※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。

ファンタジーは知らないけれど、何やら規格外みたいです 神から貰ったお詫びギフトは、無限に進化するチートスキルでした

渡琉兎
ファンタジー
『第3回次世代ファンタジーカップ』にて【優秀賞】を受賞! 2024/02/21(水)1巻発売! 2024/07/22(月)2巻発売!(コミカライズ企画進行中発表!) 2024/12/16(月)3巻発売! 2025/04/14(月)4巻発売! 応援してくださった皆様、誠にありがとうございます!! 刊行情報が出たことに合わせて02/01にて改題しました! 旧題『ファンタジーを知らないおじさんの異世界スローライフ ~見た目は子供で中身は三十路のギルド専属鑑定士は、何やら規格外みたいです~』 ===== 車に轢かれて死んでしまった佐鳥冬夜は、自分の死が女神の手違いだと知り涙する。 そんな女神からの提案で異世界へ転生することになったのだが、冬夜はファンタジー世界について全く知識を持たないおじさんだった。 女神から与えられるスキルも遠慮して鑑定スキルの上位ではなく、下位の鑑定眼を選択してしまう始末。 それでも冬夜は与えられた二度目の人生を、自分なりに生きていこうと転生先の世界――スフィアイズで自由を謳歌する。 ※05/12(金)21:00更新時にHOTランキング1位達成!ありがとうございます!

お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。 嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。 「居なくていいなら、出ていこう」 この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。