冒険がしたい創造スキル持ちの転生者

Gai

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少年期[368]やっぱりデカい

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道中に何事もなく王都へと辿り着いたゼルート達。

アレナは過去の冒険者時代に王都に滞在していた事があるので特に驚く事は無く懐かしむような表情をしている。
ゼルートも過去に一度だけ王都に訪れた事があるのでそこまで驚きはしなかったが、久しぶりに見る他の街とは桁違いの大きさに感嘆の声を上げている。

そしてルウナはその大きさと広さに驚きすぎて十秒程言葉を発せなかった。

「ヤバいな」

それが王都を見たルウナの第一声。
ルウナの気持ちが解る二人は何度も頷く。

「私も初めて見た時は同じ気持ちだったわ」

「俺も。父さんが治めている街がそんなに大きくないってのもあるんだろうけど、あまりにも規模が違い過ぎて驚いた」

ゼルートにとっては人生の中で上位に入る面倒事が起こったという印象が強い王都。
だが初めての貴族の友人が出来た場所でもある。

(俺と同じように貴族や冒険者の学校には行かずに冒険者になるって最後に連絡来たけど元気にしてるかなぁ・・・・・・まぁ、お互いに冒険者をやっていればどこかで出会うだろう)

懐かしい思い出を浮かべながら検問に並んでいるとゼルート達の番になり、そこではゲイルとラルとラームの存在に門兵に驚かれるも三体が従魔の首飾りを嫌がる事無く身に付けた事で大事になる事は無かった。

「最初にギルドへ向かうんだったか?」

「おう。レイリア姉さんからの手紙にはそうしてくれって書いてあった。ギルドに行けば王都で暮らす時の俺達の宿がどこにあるのか教えてくれるんだってさ」

「それって・・・・・・もしかし貴族の子息三人と戦った時に手に入れた屋敷の事?」

ゼルートは現在王都で三つの屋敷を持っている。
その貴族が治めていた領地に関しては他の貴族に税収の一部をゲインルート家に渡すという条件付きでそこそこ位の高い次男や三男に渡した。

その話し合いの場にゼルートも一応当事者と言う事で参加していたが、その領地を治めるであろう貴族の子息と親から無茶苦茶感謝されたのをゼルートは良く覚えている。

(譲る条件として税収の一部を渡してくれって条件で向こうから少し交渉があるかと思ったが全くそこら辺は言われなかったからな)

三つのそこそこ規模が大きい街から税収の一部を貰っているゲインルート家の財産はゼルート個人と同様に中々暖まっている。

「うむ・・・・・・貴族の爵位を持っていない冒険者が屋敷を三つも持っているなど、ゼルートが冒険者史上初なのではないか?」

「私もはそこまで長く冒険者をしていた訳では無いけれど、確かにそんな冒険者は聞いた事が無いわね」

(そりゃそうだろう。いくら貴族同士の決闘とはいえ、色々と複雑な事情でも無い限りその貴族の命以外全てを賭けたたりしないだろ)

ちょいちょい常識が抜けているゼルートにもその辺り理解出来ていた。

「というか・・・・・・王都に来ても結構視線が集まるもんだな」

「ゼルートみたいな外見は子供な冒険者が一人に私とルウナみたいな年頃の女冒険者が二人と、ゲイルとラルの様なリザードマンの希少種に雷竜という珍しい魔物を二体従魔にし、そしてゼルートの頭の上で楽しそうに揺れているスライムのラームも従魔。そもそも三体もの魔物を従魔にしている冒険者も聞いた事が無いね」

「そういうもんか。まっ、ゲイルやラルが一緒に居るお陰で面倒な馬鹿共が絡んでこないのは本当に有難い事だ」

ゼルート達が王都に入ってからルウナとアレナの容姿を見て、一緒に居る見た目が子供の冒険者には勿体無いと思ったゲスな考えを持った同業者達が近寄ろと考えはした。
だが直ぐ傍にいるゲイルとラルを見てその考えは一瞬にして消えた。

リザードマンの希少種や雷竜を従える少年が規格外の強さを持っている!! と解る訳では無いが、それでもその二体から攻撃されては無事じゃすまないと思い、そそくさとその場から離れていく。

「後三年から五年の我慢だな」

「ルウナの言う通り、それぐらい経たないと俺が年上から舐めた態度を取られる事が減りそうにないな」

ただどんなに面倒な輩に絡まれようがその時点では自身に害が及ぶ事は無いとゼルートは思っており、ルウナとアレナもそれは確信している。

「ようやく着いたわね。久しぶりに来たけど相変わらずデカいわね」

「・・・・・・ゼルート、屋敷の間違いじゃないのか?」

「俺もそう思ったけどルウナ、ここは冒険者ギルドで合ってるぞ」

サイズ的には屋敷と見間違えても可笑しくは無い王都の冒険者ギルドにゼルートとルウナはその場で固まってしまった。
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