冒険がしたい創造スキル持ちの転生者

Gai

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少年期[255]試練・・・・・・開始!!

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「なんか・・・・・・随分気前の良い冒険者だったな」

「そうだな。見た感じ貴族の護衛依頼だったからその為にもちょっとした情報でも欲しいところだったんじゃないか」

ゼルートの質問に答えた男の冒険者は昨日ゼルートの威圧感を目の前で感じ取っているため、見た目は子供なゼルートが部屋の中にいるオーガやオーガジェネラルに負ける事は無いと思っている。

(おそらくあの坊主のパーティーはオーガジェネラルと戦って負ける事は無いだろうな)

ゼルートのパーティーメンバーがアレナとルウナ、そしてラルだと男は気づいており、後の五人が護衛対象である貴族だと判断した。

(そう言えばどこかの公爵家の子供がこのダンジョンのボスを倒すという試練を行っているって聞いた事があるな。んん? 待てよ、もしかして坊主の後ろで項垂れていた若い奴らはもしかしてその公爵家の子供に絡んだのか?)

男の予測は見事に当たっており、ゼルートの後ろにいた冒険者達は盛大にやらかして意気消沈していた。

(阿保だなあいつらも。少し前に今回挑む貴族様の姉か兄がボスに挑んだって話はここ数年この街にいる冒険者なら、一度くらい聞いた事があると思うんだけどな・・・・・・)

まだ未来ある若い冒険者達の未来が終わりかけてしまっている状況に男は小さく笑ってしまった。

「ふっ、もし本当だったら阿保な奴らだが、あの様子じゃ士気が下がり過ぎてボスに挑まないかもしれねぇな」

「確かにそうかもしれないね。ただ、地面に四つ這いになっていた冒険者達にとったら、寧ろ順番変わって貰っていた方が悲惨な結末だった私は思うよ。情報を聞いて来た少年達ならともかく、あの子達じゃ無駄死にしていただけだろうからね」

男と同じ考えに至った女の冒険者が六人組は寧ろ幸運だったんじゃないかと言い、それに男を含めた他のパーティーメンバーも同意する。

(人型の魔物は頭の良い奴が多いが、オーガはそこまで作戦的に動く魔物じゃなく、攻撃も直線的。だから今回も倒せると思っていたんだが・・・・・・少し甘く見ていたな)

もう一度自分達が先程まで戦っていたオーガ達を思い出し、男はよく自分達が全員生き残れたなと、普段は全く信じていない神に感謝した。

「そう言えば坊主の名前は聞くの忘れちまったな・・・・・・まぁ、地上で見つけたら声を掛けて一杯奢らせて貰おう」

「そうだな。ポーションを唯で貰って飲み代まで貰って何も返さないのもな・・・・・・」

男の仲間たちも全員頷いており、男はゼルートに一杯奢る為まずは地上に無事帰る事に集中する。


自分が先に入った冒険者から聞いた情報を元に予測した想像をゼルートは全てセフィーレ達に話す。
そのゼルートの話に、未だにゼルートへの不満を募らせているローガスでさえちゃちゃを言える事無く、緊迫した表情で話を聞いていた。

「・・・・・・という事なので、十分に注意して挑んでください。後、余計なお世話かもしれないですけど、倒したとしても油断しないでください」

「いや、有難い忠告だ。確かに勝った瞬間が一番気が緩むからな」

そして気を引き締め直したセフィーレ達は暖めた体が冷えない内に部屋の中へと覚悟を決めて突入する。

部屋の中には男の言葉通りオーガとオーガジェネラルがいた。
まだ先程のパーティーと戦ってからあまり時間が経っていないからか、熱は引いておらず興奮状態。

そして次の獲物見つけ、さらに気分が高揚したオーガジェネラルは広い部屋の隅々まで伝わる程の雄叫びを上げる。

「ガアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!」

オーガジェネラルの雄叫びは空気を揺らし、その振動はセフィーレ達に届き、五人を圧倒させる。
だが、セフィーレは公爵家の試練を超える為に闘志を燃やし、四人は主の為に絶対に負けられないと引き下がりそうな体に気合いを入れて前へ進む。

そしてゼルート達もなるべく手下のオーガ達を早く倒す為、即座に構える。

両陣営が緊張した気配に包まれて動かなくなる・・・・・・という事にはならず、先程までの戦いで籠った熱が冷めないオーガから先に仕掛ける。
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