182 / 246
第182話 全てをくれてやる
しおりを挟む
もう三分以上は止まらず拳を、脚を動かし続けているイシュドと鬼竜・尖。
互いに呼吸を整えるタイミングは多少あるとはいえ、整えるタイミングはミスすれば……それだけで形勢が大きく傾くという緊張感の中、両者共に最善の行動を取り続けていた。
だが、徐々に限界が近づいている者がいた。
(あぁ……もう、もう終わってしまうのか)
バーサーカーソウルを発動したイシュドの動きに付いて行くため、更に心臓を高鳴らせ、血流を加速させた鬼竜・尖。
いくら血管や肺、心臓が他のモンスターたちと比べて強化されていようと、血管ははち切れ、心臓が危険過ぎる状態一歩と前まで追い詰められたのは一度や二度ではない。
その度になんとか再生が間に合い、何度も何度も血管や内臓を修復してきたが……既に鬼竜・尖は目や体の所々から血を流していた。
人間よりもスタミナが多いモンスターとはいえ、イシュドという狂鬼との戦闘は非常に精神が擦り減る戦いであり、自然と体力の消耗も半端ではない。
当然のことながら、再生出来なければ……鬼竜・尖はあっさりとあの世に逝ってしまう。
高い知能を持つのであれば、血流を加速させて身体能力を向上させる術を止めれば良い……普段であれば、その選択を取れるだけの賢さが鬼竜・尖にはある。
「ガァアアアアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!!!!!!」
(っ!!! そうだよな……惜しむ暇は、ないッ!!!!!!!!!)
ここにきて今日一番の雄叫びを上げる鬼竜・尖。
もう……彼の気持ちは定まっていた。
目の前の人間との戦いが全てだと、己の全てをくれてやると…………イシュドとの戦闘が始まってから、既に覚悟は決まっていた。
であれば、イシュドも覚悟を決めるのみ。
自分に全てをくれてやると決めた鬼竜・尖の攻撃を……余すことなく堪能する。
そして……最後の最後に、両者は同じ攻撃に辿り着いた。
「「…………ッ!!!!!!!!!!」」
イシュドと鬼竜・尖が最後に放った攻撃は……正拳突き。
イシュドだけではなく、素手の攻撃がメインではない鬼竜・尖も見事な正拳突きを放ち、激突。
両者の乾坤一擲がぶつかり合った瞬間、木々が、地面が……空間が揺れた。
「「「「っ!!!!!?????」」」」
四人は全方位に響き渡る衝撃を受け、堪え切れずに転倒。
転んだのはガルフたちだけではなく、更に離れた場所にいるモンスターたちや冒険者たちも同じく、正体不明の衝撃を受けて転倒。
「「ッ!!!???」」
放たれた二つの正拳突きが拮抗したのは、ほんの一瞬。
数秒後には両者共に弾かれて後退。
だが……残酷にも、決着は訪れた。
「つッ………………ふ、ふっふっふ。満足して逝ってくれた。そう思って、良いのか?」
「………………」
答えは、返ってこない。
ただ、鬼竜・尖は満足気な顔を浮かべていた。
「最高だったぜ、鬼竜・尖」
好敵手に賞賛を送り、アイテムバッグの中へとしまった。
「「「「イシュドッ!!!!」」」」
「おぅ、どうしたどうした。んな顔して」
「あなた、腕が!!!」
「分かってる分かってるってのデカパイ。ちゃんと直ぐにポーションを飲むっての」
鬼竜・尖の正拳突きを食らったイシュドの拳は砕け、まともに握れない状態となっていた。
そして破壊されたのは手だけではなく、衝撃は右腕全体に伝わっており、骨は砕けて筋肉の断裂まで怒っていた。
「ぷは~~~~。相変わらず不味いぜ」
「イシュド~~~、最後のあれ……わざと付き合ってやったんじゃねぇのか?」
傍から見ていれば、最後に放たれた鬼竜・尖の正拳突きは、避けられたように思えた。
「さぁ、どうだろうな。そうなのかもしれないし……あれで終わらせようって気持ちもあったかもしれない」
「? 結局どっちなんだよ」
「解らん。どんな攻撃を行うか、どう戦うか。そんな事を考えてる隙間がないぐらい、戦いに夢中になっていた」
「解るような解らんようなって感じだぜ……ところで、あの個体……鬼竜・尖だったか? あいつは何で死んだんだ?」
両者の正拳突きが激突し、互いに後退させられた。
その時点で鬼竜・尖は確かに倒れておらず、両足で立っていた。
「心臓が限界だったんだろうな」
「っ、やはり心臓が関わっていたのですね……イシュド、あの個体はどの様にしてあそこまで身体能力を向上させたのですか」
「別に俺も細けぇことは知らねぇし………………いや、マジなんだって」
知らない、本当に明確な理由が解らないと伝えても、四人のイシュドに対する期待の眼差しが向けられ続ける。
「本当に、マジで知らねぇんだよ。これかもしれねぇって仮定は思い付くけど、あくまで仮定であって」
「それでも構いませんわ!!!」
「っ!? 分かった分かった、分かったっての!!! 落ち着けお前ら」
身を乗り出す四人を落ち着かせ、イシュドは自分なりの考えを説明し始めた。
「激しく動けば、心臓が鼓動する音が大きくなって、尚且つ鼓動する回数が増えるだろ」
「そこまでは解ってますわ」
「そりゃ良かった。んじゃあ、鼓動の大きさや回数が身体能力の上昇に比例していると考えたら……どうだ」
どうだ、と言われても直ぐにイシュドが何を伝えたいのか理解出来ず、四人の頭の上にはてなマークがいくつも浮かぶ。
そんな中、気だるげな見た目に反して地頭が良いフィリップが一番最初にイシュドの説明を理解した。
「そうか、そういう事か!!!! ……って、そうなる、のか?」
「言っただろ、フィリップ。あくまで仮定の話で、俺の個人的な考えだ」
「お、おぉう……けどまぁ、一応納得は出来るぜ、イシュド」
身体能力の向上や激しい動きが鼓動の大きさ、回数が関わっているのであれば……逆に鼓動の大きさや回数によって更に向上させることが出来るのではないか。
やや遅れてガルフたちも、なんとかイシュドが言いたい事を理解出来た。
「つっても、あくまで今伝えたのは俺の個人的な考えだからな。とりあえず、さっさと帰って飯食おうぜ」
最後に戦ったイシュドだけではなく、イシュド以上に長時間戦っていたガルフたちもお腹が空いており……ある意味良いタイミングでミシェラの腹から音が聞こえ、イシュドとフィリップのノット紳士二人にいじられた。
互いに呼吸を整えるタイミングは多少あるとはいえ、整えるタイミングはミスすれば……それだけで形勢が大きく傾くという緊張感の中、両者共に最善の行動を取り続けていた。
だが、徐々に限界が近づいている者がいた。
(あぁ……もう、もう終わってしまうのか)
バーサーカーソウルを発動したイシュドの動きに付いて行くため、更に心臓を高鳴らせ、血流を加速させた鬼竜・尖。
いくら血管や肺、心臓が他のモンスターたちと比べて強化されていようと、血管ははち切れ、心臓が危険過ぎる状態一歩と前まで追い詰められたのは一度や二度ではない。
その度になんとか再生が間に合い、何度も何度も血管や内臓を修復してきたが……既に鬼竜・尖は目や体の所々から血を流していた。
人間よりもスタミナが多いモンスターとはいえ、イシュドという狂鬼との戦闘は非常に精神が擦り減る戦いであり、自然と体力の消耗も半端ではない。
当然のことながら、再生出来なければ……鬼竜・尖はあっさりとあの世に逝ってしまう。
高い知能を持つのであれば、血流を加速させて身体能力を向上させる術を止めれば良い……普段であれば、その選択を取れるだけの賢さが鬼竜・尖にはある。
「ガァアアアアアアアアア゛ア゛ア゛ア゛ッ!!!!!!!!」
(っ!!! そうだよな……惜しむ暇は、ないッ!!!!!!!!!)
ここにきて今日一番の雄叫びを上げる鬼竜・尖。
もう……彼の気持ちは定まっていた。
目の前の人間との戦いが全てだと、己の全てをくれてやると…………イシュドとの戦闘が始まってから、既に覚悟は決まっていた。
であれば、イシュドも覚悟を決めるのみ。
自分に全てをくれてやると決めた鬼竜・尖の攻撃を……余すことなく堪能する。
そして……最後の最後に、両者は同じ攻撃に辿り着いた。
「「…………ッ!!!!!!!!!!」」
イシュドと鬼竜・尖が最後に放った攻撃は……正拳突き。
イシュドだけではなく、素手の攻撃がメインではない鬼竜・尖も見事な正拳突きを放ち、激突。
両者の乾坤一擲がぶつかり合った瞬間、木々が、地面が……空間が揺れた。
「「「「っ!!!!!?????」」」」
四人は全方位に響き渡る衝撃を受け、堪え切れずに転倒。
転んだのはガルフたちだけではなく、更に離れた場所にいるモンスターたちや冒険者たちも同じく、正体不明の衝撃を受けて転倒。
「「ッ!!!???」」
放たれた二つの正拳突きが拮抗したのは、ほんの一瞬。
数秒後には両者共に弾かれて後退。
だが……残酷にも、決着は訪れた。
「つッ………………ふ、ふっふっふ。満足して逝ってくれた。そう思って、良いのか?」
「………………」
答えは、返ってこない。
ただ、鬼竜・尖は満足気な顔を浮かべていた。
「最高だったぜ、鬼竜・尖」
好敵手に賞賛を送り、アイテムバッグの中へとしまった。
「「「「イシュドッ!!!!」」」」
「おぅ、どうしたどうした。んな顔して」
「あなた、腕が!!!」
「分かってる分かってるってのデカパイ。ちゃんと直ぐにポーションを飲むっての」
鬼竜・尖の正拳突きを食らったイシュドの拳は砕け、まともに握れない状態となっていた。
そして破壊されたのは手だけではなく、衝撃は右腕全体に伝わっており、骨は砕けて筋肉の断裂まで怒っていた。
「ぷは~~~~。相変わらず不味いぜ」
「イシュド~~~、最後のあれ……わざと付き合ってやったんじゃねぇのか?」
傍から見ていれば、最後に放たれた鬼竜・尖の正拳突きは、避けられたように思えた。
「さぁ、どうだろうな。そうなのかもしれないし……あれで終わらせようって気持ちもあったかもしれない」
「? 結局どっちなんだよ」
「解らん。どんな攻撃を行うか、どう戦うか。そんな事を考えてる隙間がないぐらい、戦いに夢中になっていた」
「解るような解らんようなって感じだぜ……ところで、あの個体……鬼竜・尖だったか? あいつは何で死んだんだ?」
両者の正拳突きが激突し、互いに後退させられた。
その時点で鬼竜・尖は確かに倒れておらず、両足で立っていた。
「心臓が限界だったんだろうな」
「っ、やはり心臓が関わっていたのですね……イシュド、あの個体はどの様にしてあそこまで身体能力を向上させたのですか」
「別に俺も細けぇことは知らねぇし………………いや、マジなんだって」
知らない、本当に明確な理由が解らないと伝えても、四人のイシュドに対する期待の眼差しが向けられ続ける。
「本当に、マジで知らねぇんだよ。これかもしれねぇって仮定は思い付くけど、あくまで仮定であって」
「それでも構いませんわ!!!」
「っ!? 分かった分かった、分かったっての!!! 落ち着けお前ら」
身を乗り出す四人を落ち着かせ、イシュドは自分なりの考えを説明し始めた。
「激しく動けば、心臓が鼓動する音が大きくなって、尚且つ鼓動する回数が増えるだろ」
「そこまでは解ってますわ」
「そりゃ良かった。んじゃあ、鼓動の大きさや回数が身体能力の上昇に比例していると考えたら……どうだ」
どうだ、と言われても直ぐにイシュドが何を伝えたいのか理解出来ず、四人の頭の上にはてなマークがいくつも浮かぶ。
そんな中、気だるげな見た目に反して地頭が良いフィリップが一番最初にイシュドの説明を理解した。
「そうか、そういう事か!!!! ……って、そうなる、のか?」
「言っただろ、フィリップ。あくまで仮定の話で、俺の個人的な考えだ」
「お、おぉう……けどまぁ、一応納得は出来るぜ、イシュド」
身体能力の向上や激しい動きが鼓動の大きさ、回数が関わっているのであれば……逆に鼓動の大きさや回数によって更に向上させることが出来るのではないか。
やや遅れてガルフたちも、なんとかイシュドが言いたい事を理解出来た。
「つっても、あくまで今伝えたのは俺の個人的な考えだからな。とりあえず、さっさと帰って飯食おうぜ」
最後に戦ったイシュドだけではなく、イシュド以上に長時間戦っていたガルフたちもお腹が空いており……ある意味良いタイミングでミシェラの腹から音が聞こえ、イシュドとフィリップのノット紳士二人にいじられた。
327
お気に入りに追加
1,780
あなたにおすすめの小説
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
【完結】死がふたりを分かつとも
杜野秋人
恋愛
「捕らえよ!この女は地下牢へでも入れておけ!」
私の命を受けて会場警護の任に就いていた騎士たちが動き出し、またたく間に驚く女を取り押さえる。そうして引っ立てられ連れ出される姿を見ながら、私は心の中だけでそっと安堵の息を吐く。
ああ、やった。
とうとうやり遂げた。
これでもう、彼女を脅かす悪役はいない。
私は晴れて、彼女を輝かしい未来へ進ませることができるんだ。
自分が前世で大ヒットしてTVアニメ化もされた、乙女ゲームの世界に転生していると気づいたのは6歳の時。以来、前世での最推しだった悪役令嬢を救うことが人生の指針になった。
彼女は、悪役令嬢は私の婚約者となる。そして学園の卒業パーティーで断罪され、どのルートを辿っても悲惨な最期を迎えてしまう。
それを回避する方法はただひとつ。本来なら初回クリア後でなければ解放されない“悪役令嬢ルート”に進んで、“逆ざまあ”でクリアするしかない。
やれるかどうか何とも言えない。
だがやらなければ彼女に待っているのは“死”だ。
だから彼女は、メイン攻略対象者の私が、必ず救う⸺!
◆男性(王子)主人公の乙女ゲーもの。主人公は転生者です。
詳しく設定を作ってないので、固有名詞はありません。
◆全10話で完結予定。毎日1話ずつ投稿します。
1話あたり2000字〜3000字程度でサラッと読めます。
◆公開初日から恋愛ランキング入りしました!ありがとうございます!
◆この物語は小説家になろうでも同時投稿します。
よくある父親の再婚で意地悪な義母と義妹が来たけどヒロインが○○○だったら………
naturalsoft
恋愛
なろうの方で日間異世界恋愛ランキング1位!ありがとうございます!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最近よくある、父親が再婚して出来た義母と義妹が、前妻の娘であるヒロインをイジメて追い出してしまう話………
でも、【権力】って婿養子の父親より前妻の娘である私が持ってのは知ってます?家を継ぐのも、死んだお母様の直系の血筋である【私】なのですよ?
まったく、どうして多くの小説ではバカ正直にイジメられるのかしら?
少女はパタンッと本を閉じる。
そして悪巧みしていそうな笑みを浮かべて──
アタイはそんな無様な事にはならねぇけどな!
くははははっ!!!
静かな部屋の中で、少女の笑い声がこだまするのだった。
婚約破棄にも寝過ごした
シアノ
恋愛
悪役令嬢なんて面倒くさい。
とにかくひたすら寝ていたい。
三度の飯より睡眠が好きな私、エルミーヌ・バタンテールはある朝不意に、この世界が前世にあったドキラブ夢なんちゃらという乙女ゲームによく似ているなーと気が付いたのだった。
そして私は、悪役令嬢と呼ばれるライバルポジションで、最終的に断罪されて塔に幽閉されて一生を送ることになるらしい。
それって──最高じゃない?
ひたすら寝て過ごすためなら努力も惜しまない!まずは寝るけど!おやすみなさい!
10/25 続きました。3はライオール視点、4はエルミーヌ視点です。
これで完結となります。ありがとうございました!
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
豪華地下室チートで異世界救済!〜僕の地下室がみんなの憩いの場になるまで〜
自来也
ファンタジー
カクヨム、なろうで150万PV達成!
理想の家の完成を目前に異世界に転移してしまったごく普通のサラリーマンの翔(しょう)。転移先で手にしたスキルは、なんと「地下室作成」!? 戦闘スキルでも、魔法の才能でもないただの「地下室作り」
これが翔の望んだ力だった。
スキルが成長するにつれて移動可能、豪華な浴室、ナイトプール、釣り堀、ゴーカート、ゲーセンなどなどあらゆる物の配置が可能に!?
ある時は瀕死の冒険者を助け、ある時は獣人を招待し、翔の理想の地下室はいつのまにか隠れた憩いの場になっていく。
※この作品は小説家になろう、カクヨムにも投稿しております。
婚約破棄されたので王子様を憎むけど息子が可愛すぎて何がいけない?
tartan321
恋愛
「君との婚約を破棄する!!!!」
「ええ、どうぞ。そのかわり、私の大切な子供は引き取りますので……」
子供を溺愛する母親令嬢の物語です。明日に完結します。
私を選ばなかったくせに~推しの悪役令嬢になってしまったので、本物以上に悪役らしい振る舞いをして婚約破棄してやりますわ、ザマア~
あさぎかな@電子書籍二作目発売中
恋愛
乙女ゲーム《時の思い出(クロノス・メモリー)》の世界、しかも推しである悪役令嬢ルーシャに転生してしまったクレハ。
「貴方は一度だって私の話に耳を傾けたことがなかった。誤魔化して、逃げて、時より甘い言葉や、贈り物を贈れば満足だと思っていたのでしょう。――どんな時だって、私を選ばなかったくせに」と言って化物になる悪役令嬢ルーシャの未来を変えるため、いちルーシャファンとして、婚約者であり全ての元凶とである第五王子ベルンハルト(放蕩者)に婚約破棄を求めるのだが――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる