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第160話 増やす
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「根性がある奴は、会長パイセンの思惑通り刺激を受けて死ぬほど走るだろうな。根性がねぇ奴は…………勝手に腐ってけば良いんじゃね?」
「……本当にドライですね。まぁ、イシュド君からすれば気にする要素がないのでしょうけど」
「良く解ってるじゃん、パイセン。つかよ、あいつらは騎士や役職的な意味での魔術師を目指してんだよな」
「えぇ、そうですが……それがどうかしましたか?」
一旦食事の手を止め、イシュドは真剣な表情で問うた。
「言ってしまえば、市民を……国民を盗賊や凶悪なモンスターから守るのが仕事になるって訳だろ」
「そうですね」
「そんならよ、もっと物理的な強さを求めるもんじゃねぇのか?」
「…………勿論、中にはそういった者たちもいます」
「それは解ってるよ。最初俺にダルい絡み方をしてきたけど、デカパイはそれに当てはまるだろうからな」
「……やはり、元を正さなければという話になってしまいますか」
先日の会話でイシュドが口にした、そもそも貴族という立場云々という話を思い出し、クリスティールも食事の手を止めてしまう。
「会長パイセンがあれこれ考えるなら、そこら辺も刺激してやってもいいかもな」
「というと」
「お前らが家族を、民を守りたくて騎士や魔術師を目指しているのでなければ、これから先……自分は権力という甘い蜜を吸いたくて目指してると公言しろ、とかどうよ」
「そ、それは……は、ははは。なんと言いますか、イシュド君らしいアイディアですね」
思わず苦笑いになってしまうも、悪くない刺激内容ではあった。
「本当のことだろ。強さを目指した結果、権力ってのが付いてきたんじゃねぇの? 大昔の話なんざ知らねぇけど、家族や仲間を守りたい意志が強ぇ奴がリーダーになって、そっから村長、領主、国王ってなってったんじゃねぇの?」
「……今の言葉、腐った考えを持つ者たちに聞かせたいものです」
「はっはっは!!!! そう言ってくれんのは嬉しいけどよ、多分聞いたところで無意味だぜ。全ての貴族が……果ては王族まで、自分たちは元を辿ればただの人間、優れた血に優れた血を混ぜてきたんだから、そういった行為をしてこなかった平民よりも優れているのは当然、それを受け入れねぇことには、何も始まらねぇよ」
言いたい事を言い終え、再び食事を再開。
しかし……クリスティールは食事の手を動かせず、固まってしまっていた。
(…………こんな若ぇ奴が真剣に悩んでるってのに、クソ爺やクソ婆どもは何を考えながら生きてんだろうね~~~)
イシュドからすれば、父親が治めてる領地の人間以外、どうなろうと知ったことではない。
だが、目の前で真剣に悩んでる人物は……先輩である、友人である。
「……パイセン。とりあえず一人で背負おうとすんのは止めたら?」
「っ、すいません。少し暗い顔になってましたね」
「別にそんなのどうでも良いって。さっきも言った通り、多分世の中の構造的にどう頑張っても無理なんだよ。世の中の黒い部分は無くならねぇし、黒い事を考える人間がゼロになることも絶対に有り得ねぇ」
「…………」
「けど、会長パイセンと同じ考えを、意思を持つ人を増やすことなら、絶対に出来なくはねぇんじゃねぇの」
「私と同じ考えを持つ人を増やす、ですか」
イシュドには前世の記憶があり、無理な者は無理だと諦めてしまっている。
ついでに興味もないため、心底自分の力でどうこうしようとは思わない。
「そうそう。俺がさっき言った様に、国家に属する騎士や魔術師ってのは、家族や領民、国民に害を為す存在を討伐して守る存在だろ。その考えを改めて認識させたらどう? 幸いにも、王族のあの坊ちゃんに関しては、色々と今の世の中に思うところを持ってるみたいだしよ」
「……ふふ、イシュド君。彼の立場は一応王子ですよ」
「俺からすれば、世間知らずの坊ちゃんと一緒だ」
「そう、かもしれませんね………………ありがとうございます、イシュド君」
「どうも。つか、頑張ろうとすんのは結構だけど、ぶっ倒れないように気を付けろよ」
あのイシュド・レグラが、自分の身を心配してくれている。
その事実に……何故か、クリスティールは嬉しく思い、無意識に笑みを零していた。
「おかえり~、イシュド」
「おぅ、ただいま。って、まだ起きてたんかガルフ」
夕食をたらふく食べ終えた後、当然ながら二人は寮に直帰した。
「いやぁ~~、バイロン先生が遅くまで付き合てくれてさ、結構盛り上がっちゃって」
「なるほど。それは確かに盛り上がるな」
イシュドとしても、担任であるバイロンがそこそこ本気で相手をしてくれるのであれば、是非とも相手してほしい。
「それで、クリスティール先輩とは何を話してたの?」
「別にあれだぜ、楽しさの欠片もない話だぜ」
「この間の続きみたいな?」
「そうそう、そんな感じ」
確かにガルフからしても、政治関係の話は特に聞いてて楽しくはなく、面白味を感じない。
ただ、イシュドがそういった話題に対して、どういった考えを持っているのか……それに関しては、聞いてて若干の面白味がある。
「あの人もよく面倒な事を考えるもんだよ」
「……でもさ、貴族って本来そういうものじゃないの?」
「……………まぁ、俺の父さんも当主の仕事ってので、執務室にいることが多いから、確かにそういうものとは言えるな」
継承権から無縁の立場にいるため、まず面倒な事を考える事がないイシュドにとって、ややダメージを食らってしまう。
「イシュドもさ、そういう事を考えたことがあるの?」
「ねぇな。基本的に強くなる事だけを考えて生きてからな。真面目に強くなってどっから溢れてきてるのか解らねぇモンスター共をぶっ倒さねぇと、真面目に領地内で被害が出るからな」
(……つまり、イシュドはイシュドで考えてるってことだね)
否定しながらも、その行動が結果として繋がっていた。
「おい、何笑ってるんだよ」
「なんと言うか、イシュドだな~~と思って」
「……褒めてるのか?」
「勿論褒めてるよ」
「そうかよ」
翌日、大騒ぎしながらではないものの、クリスティールと何故二人で夕食を食べたのか、そこで何を話したのか尋問しようとしてきたミシェラに対し……説明するのが面倒に感じたイシュドは無言でデコピンをかました。
「……本当にドライですね。まぁ、イシュド君からすれば気にする要素がないのでしょうけど」
「良く解ってるじゃん、パイセン。つかよ、あいつらは騎士や役職的な意味での魔術師を目指してんだよな」
「えぇ、そうですが……それがどうかしましたか?」
一旦食事の手を止め、イシュドは真剣な表情で問うた。
「言ってしまえば、市民を……国民を盗賊や凶悪なモンスターから守るのが仕事になるって訳だろ」
「そうですね」
「そんならよ、もっと物理的な強さを求めるもんじゃねぇのか?」
「…………勿論、中にはそういった者たちもいます」
「それは解ってるよ。最初俺にダルい絡み方をしてきたけど、デカパイはそれに当てはまるだろうからな」
「……やはり、元を正さなければという話になってしまいますか」
先日の会話でイシュドが口にした、そもそも貴族という立場云々という話を思い出し、クリスティールも食事の手を止めてしまう。
「会長パイセンがあれこれ考えるなら、そこら辺も刺激してやってもいいかもな」
「というと」
「お前らが家族を、民を守りたくて騎士や魔術師を目指しているのでなければ、これから先……自分は権力という甘い蜜を吸いたくて目指してると公言しろ、とかどうよ」
「そ、それは……は、ははは。なんと言いますか、イシュド君らしいアイディアですね」
思わず苦笑いになってしまうも、悪くない刺激内容ではあった。
「本当のことだろ。強さを目指した結果、権力ってのが付いてきたんじゃねぇの? 大昔の話なんざ知らねぇけど、家族や仲間を守りたい意志が強ぇ奴がリーダーになって、そっから村長、領主、国王ってなってったんじゃねぇの?」
「……今の言葉、腐った考えを持つ者たちに聞かせたいものです」
「はっはっは!!!! そう言ってくれんのは嬉しいけどよ、多分聞いたところで無意味だぜ。全ての貴族が……果ては王族まで、自分たちは元を辿ればただの人間、優れた血に優れた血を混ぜてきたんだから、そういった行為をしてこなかった平民よりも優れているのは当然、それを受け入れねぇことには、何も始まらねぇよ」
言いたい事を言い終え、再び食事を再開。
しかし……クリスティールは食事の手を動かせず、固まってしまっていた。
(…………こんな若ぇ奴が真剣に悩んでるってのに、クソ爺やクソ婆どもは何を考えながら生きてんだろうね~~~)
イシュドからすれば、父親が治めてる領地の人間以外、どうなろうと知ったことではない。
だが、目の前で真剣に悩んでる人物は……先輩である、友人である。
「……パイセン。とりあえず一人で背負おうとすんのは止めたら?」
「っ、すいません。少し暗い顔になってましたね」
「別にそんなのどうでも良いって。さっきも言った通り、多分世の中の構造的にどう頑張っても無理なんだよ。世の中の黒い部分は無くならねぇし、黒い事を考える人間がゼロになることも絶対に有り得ねぇ」
「…………」
「けど、会長パイセンと同じ考えを、意思を持つ人を増やすことなら、絶対に出来なくはねぇんじゃねぇの」
「私と同じ考えを持つ人を増やす、ですか」
イシュドには前世の記憶があり、無理な者は無理だと諦めてしまっている。
ついでに興味もないため、心底自分の力でどうこうしようとは思わない。
「そうそう。俺がさっき言った様に、国家に属する騎士や魔術師ってのは、家族や領民、国民に害を為す存在を討伐して守る存在だろ。その考えを改めて認識させたらどう? 幸いにも、王族のあの坊ちゃんに関しては、色々と今の世の中に思うところを持ってるみたいだしよ」
「……ふふ、イシュド君。彼の立場は一応王子ですよ」
「俺からすれば、世間知らずの坊ちゃんと一緒だ」
「そう、かもしれませんね………………ありがとうございます、イシュド君」
「どうも。つか、頑張ろうとすんのは結構だけど、ぶっ倒れないように気を付けろよ」
あのイシュド・レグラが、自分の身を心配してくれている。
その事実に……何故か、クリスティールは嬉しく思い、無意識に笑みを零していた。
「おかえり~、イシュド」
「おぅ、ただいま。って、まだ起きてたんかガルフ」
夕食をたらふく食べ終えた後、当然ながら二人は寮に直帰した。
「いやぁ~~、バイロン先生が遅くまで付き合てくれてさ、結構盛り上がっちゃって」
「なるほど。それは確かに盛り上がるな」
イシュドとしても、担任であるバイロンがそこそこ本気で相手をしてくれるのであれば、是非とも相手してほしい。
「それで、クリスティール先輩とは何を話してたの?」
「別にあれだぜ、楽しさの欠片もない話だぜ」
「この間の続きみたいな?」
「そうそう、そんな感じ」
確かにガルフからしても、政治関係の話は特に聞いてて楽しくはなく、面白味を感じない。
ただ、イシュドがそういった話題に対して、どういった考えを持っているのか……それに関しては、聞いてて若干の面白味がある。
「あの人もよく面倒な事を考えるもんだよ」
「……でもさ、貴族って本来そういうものじゃないの?」
「……………まぁ、俺の父さんも当主の仕事ってので、執務室にいることが多いから、確かにそういうものとは言えるな」
継承権から無縁の立場にいるため、まず面倒な事を考える事がないイシュドにとって、ややダメージを食らってしまう。
「イシュドもさ、そういう事を考えたことがあるの?」
「ねぇな。基本的に強くなる事だけを考えて生きてからな。真面目に強くなってどっから溢れてきてるのか解らねぇモンスター共をぶっ倒さねぇと、真面目に領地内で被害が出るからな」
(……つまり、イシュドはイシュドで考えてるってことだね)
否定しながらも、その行動が結果として繋がっていた。
「おい、何笑ってるんだよ」
「なんと言うか、イシュドだな~~と思って」
「……褒めてるのか?」
「勿論褒めてるよ」
「そうかよ」
翌日、大騒ぎしながらではないものの、クリスティールと何故二人で夕食を食べたのか、そこで何を話したのか尋問しようとしてきたミシェラに対し……説明するのが面倒に感じたイシュドは無言でデコピンをかました。
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