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第103話 前進
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(クッ、そが……ほん、とうにッ!! クソ、強ぇなッ!!!!!!!!)
ロベルトとの戦闘が始まって、既に五分が経とうとしていた。
一対一の戦いとなれば……それなりに長い時間であり、普通なら終わっていてもおかしくない。
そもそも、現在のイシュド程全力で動き続けていた場合、どれだけ日々の筋トレやレベルアップによる身体能力の向上によって持久力が上がっていたとしても、体力切れを起こしてもおかしくない。
「ガァアアアアア゛、ア゛、ア゛ッ!!!!!!!」
それでも尚、獣の如き雄叫びが消えることはなく、寧ろ観戦しているガルフたちは攻撃の激しさが増していると感じた。
ただ……やはり、一向にロベルトの鉄壁が崩れることはなく、どの攻撃も捌かれ、防がれてしまう。
ロベルトは……この数分間、自分に向けて放たれてきた攻撃に対し、それなりに満足していた。
腕は衰えておらず、寧ろ時間経過による動きの質が衰えることはなく、ベストを維持し続けられている様に感じた。
(さて、そろそろか)
ロベルトが前に出ようとした瞬間……イシュドが後方に下がった。
ただ勢い良く踏み込むために距離を取ったのではなく、後方に下がり……数秒の間止まった。
(ほぅ……)
曾孫は自分から逃げたのではないと直ぐに察した。
そして当の曾孫は……自身の闘志を、殺気を、狂気を撒き散らし、敵を捻じ伏せてこそ狂戦士という考えを持ちながらも……このままでは曾祖父に傷一つ負わせられないと察していた。
そこで戦闘中に、少し前に行った戦闘を思い出した。
その戦いとは、シドウとの一戦。
「……ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
イシュドはほんの数秒の間、完全に脱力した。
勿論、バーサーカーソウルをオフにしたのではなく、発動することで溢れ出す暴力的な闘志を、狂気を抑え込み……一気に爆発させた。
要領は、刀を使った居合。
脱力からのふり幅こそ、居合の肝となる。
イシュドはそれを二振りの戦斧を用いて同じ事をし……本日、最大最強の斬撃刃がロベルトに向けて放たれた。
(……ふっふっふ、成長したな)
「チェエエエエリャアアアアアアア゛ア゛ア゛ッ!!!!!!!」
イシュドが放った斬撃刃は、Bランクのモンスターであれば数体纏めて斬り殺す様な一撃。
Aランクのモンスターでも……レベルがそこまで高くない個体であれば、確殺である。
そんな一撃を放った瞬間、イシュドは戦斧を放り投げ、大跳躍。
両足から風をブースターの様に噴射し……独楽の様に回転しながら、渾身の蹴りをロベルトの頭に叩きこもうとした。
だが、本日最大最強の斬撃刃は片手で、その後に放った渾身の回転蹴り? も片手で防がれてしまった。
「はぁ、はぁ……へ、へっへっへ。どうよ、ロベルト爺ちゃん。ちょっとは、成長、しただろ?」
「ふっふっふ……そうだな。私の体に傷を与えたのは、初めてだな」
居合の要領放った斬撃刃は確かに若干……若干ではあるがロベルトの手の皮膚と肉を斬り裂いた。
加えて、最後に放った回転蹴り? も、若干ではあるが……内出血を起こすことに成功。
「そうだな。強くなったな、イシュド」
「へっへ……で、しょ」
居合の要領で放った斬撃刃、最後に放った回転蹴りに残りの体力と魔力を全てつぎ込んだため、イシュドは完全に充電切れとなり……ぶっ倒れた。
「…………っ、訓練場、か……」
「起きたのですね、イシュド兄さん」
「リュネか…………俺の記憶が混濁したりぶっ飛んでなきゃ、俺は確かロベルト爺ちゃんと戦ったんだよな」
「えぇ、その通りです」
「俺の記憶では、初めてロベルト爺ちゃんに傷を与えられた気がするんだが……合ってるか?」
「合ってますね。接近戦は専門外ですが、非常に見事の攻撃でした」
「そうか………………ところで、あいつらはなんで転がってるんだ?」
意識が戻り、体を起こしたイシュドの視界には……ガルフたち全員が訓練場の床に転がっている光景が入ってきた。
「イシュド兄さんが倒れた後、折角ならとロベルトお爺様がガルフさんたちと模擬戦を始めたのです」
「へぇ~~~、そりゃ太っ腹と言うか……まっ、単にロベルト爺ちゃんが優しいだけか」
知っている者は知っており、トラウマとして記憶に刻み込まれている者もいる。
だが、もうロベルトは随分と長い期間、表舞台に立っていないこともあり、あのロベルトと模擬戦を行えることに、どれだけ価値があるのか解っていない者が多い。
「それで、皆ボロボロになってる訳か」
「最初は一人ずつ挑んでいたのですが、途中から二人纏めて、三人纏めて……最後には全員纏めて戦いました」
「はっはっは、数だけ見れば虐めだな」
イシュドの言う通り、一対六というのは完全に虐めであり……先程までは、そこにヴァルツも加わっていたため、一対七…………本当に数だけ見れば、老人相手に何をしているのだと怒られる。
だが、その老人は当主という立場からは既に何十年も前に退いてはいるものの、戦闘者に関してはまだまだバリバリの現役。
ただでさえ、ムキムキスキンヘッド爺ちゃんという見た目から、とても老人という言葉が似合わない。
「んで、頑張るだけ頑張ってみたけど、結果あぁなったと」
「そういう事になります。とはいえ、ロベルトお爺様と模擬戦を行っている間、誰一人として倒れるまで諦めてはいなかったため、ロベルトお爺様はとても嬉しそうな
顔をしながら訓練場から出て行きました」
因みにリュネも戦闘に混ざりはしたが、最大火力の攻撃魔法を放つも、デコピンでかき消されてしまった。
「ふっふっふ、ロベルト爺ちゃんが嬉しそうに笑ってた、か。そりゃなによりの称賛だな」
「そうですね。貴族界隈でロベルトお爺様がどういった扱いをされてるのか解りませんが、まだロベルトお爺様の強さを知っている方がいた場合……ガルフさんたちの株が一気に上がりそうですね」
「はっはっは!!!! あり得そうな流れだな」
特に平民の友人には、そういった後ろ盾に思える何かを得てほしかったため、自分がこっそりと流すのもありかと考えるイシュドだった。
ロベルトとの戦闘が始まって、既に五分が経とうとしていた。
一対一の戦いとなれば……それなりに長い時間であり、普通なら終わっていてもおかしくない。
そもそも、現在のイシュド程全力で動き続けていた場合、どれだけ日々の筋トレやレベルアップによる身体能力の向上によって持久力が上がっていたとしても、体力切れを起こしてもおかしくない。
「ガァアアアアア゛、ア゛、ア゛ッ!!!!!!!」
それでも尚、獣の如き雄叫びが消えることはなく、寧ろ観戦しているガルフたちは攻撃の激しさが増していると感じた。
ただ……やはり、一向にロベルトの鉄壁が崩れることはなく、どの攻撃も捌かれ、防がれてしまう。
ロベルトは……この数分間、自分に向けて放たれてきた攻撃に対し、それなりに満足していた。
腕は衰えておらず、寧ろ時間経過による動きの質が衰えることはなく、ベストを維持し続けられている様に感じた。
(さて、そろそろか)
ロベルトが前に出ようとした瞬間……イシュドが後方に下がった。
ただ勢い良く踏み込むために距離を取ったのではなく、後方に下がり……数秒の間止まった。
(ほぅ……)
曾孫は自分から逃げたのではないと直ぐに察した。
そして当の曾孫は……自身の闘志を、殺気を、狂気を撒き散らし、敵を捻じ伏せてこそ狂戦士という考えを持ちながらも……このままでは曾祖父に傷一つ負わせられないと察していた。
そこで戦闘中に、少し前に行った戦闘を思い出した。
その戦いとは、シドウとの一戦。
「……ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
イシュドはほんの数秒の間、完全に脱力した。
勿論、バーサーカーソウルをオフにしたのではなく、発動することで溢れ出す暴力的な闘志を、狂気を抑え込み……一気に爆発させた。
要領は、刀を使った居合。
脱力からのふり幅こそ、居合の肝となる。
イシュドはそれを二振りの戦斧を用いて同じ事をし……本日、最大最強の斬撃刃がロベルトに向けて放たれた。
(……ふっふっふ、成長したな)
「チェエエエエリャアアアアアアア゛ア゛ア゛ッ!!!!!!!」
イシュドが放った斬撃刃は、Bランクのモンスターであれば数体纏めて斬り殺す様な一撃。
Aランクのモンスターでも……レベルがそこまで高くない個体であれば、確殺である。
そんな一撃を放った瞬間、イシュドは戦斧を放り投げ、大跳躍。
両足から風をブースターの様に噴射し……独楽の様に回転しながら、渾身の蹴りをロベルトの頭に叩きこもうとした。
だが、本日最大最強の斬撃刃は片手で、その後に放った渾身の回転蹴り? も片手で防がれてしまった。
「はぁ、はぁ……へ、へっへっへ。どうよ、ロベルト爺ちゃん。ちょっとは、成長、しただろ?」
「ふっふっふ……そうだな。私の体に傷を与えたのは、初めてだな」
居合の要領放った斬撃刃は確かに若干……若干ではあるがロベルトの手の皮膚と肉を斬り裂いた。
加えて、最後に放った回転蹴り? も、若干ではあるが……内出血を起こすことに成功。
「そうだな。強くなったな、イシュド」
「へっへ……で、しょ」
居合の要領で放った斬撃刃、最後に放った回転蹴りに残りの体力と魔力を全てつぎ込んだため、イシュドは完全に充電切れとなり……ぶっ倒れた。
「…………っ、訓練場、か……」
「起きたのですね、イシュド兄さん」
「リュネか…………俺の記憶が混濁したりぶっ飛んでなきゃ、俺は確かロベルト爺ちゃんと戦ったんだよな」
「えぇ、その通りです」
「俺の記憶では、初めてロベルト爺ちゃんに傷を与えられた気がするんだが……合ってるか?」
「合ってますね。接近戦は専門外ですが、非常に見事の攻撃でした」
「そうか………………ところで、あいつらはなんで転がってるんだ?」
意識が戻り、体を起こしたイシュドの視界には……ガルフたち全員が訓練場の床に転がっている光景が入ってきた。
「イシュド兄さんが倒れた後、折角ならとロベルトお爺様がガルフさんたちと模擬戦を始めたのです」
「へぇ~~~、そりゃ太っ腹と言うか……まっ、単にロベルト爺ちゃんが優しいだけか」
知っている者は知っており、トラウマとして記憶に刻み込まれている者もいる。
だが、もうロベルトは随分と長い期間、表舞台に立っていないこともあり、あのロベルトと模擬戦を行えることに、どれだけ価値があるのか解っていない者が多い。
「それで、皆ボロボロになってる訳か」
「最初は一人ずつ挑んでいたのですが、途中から二人纏めて、三人纏めて……最後には全員纏めて戦いました」
「はっはっは、数だけ見れば虐めだな」
イシュドの言う通り、一対六というのは完全に虐めであり……先程までは、そこにヴァルツも加わっていたため、一対七…………本当に数だけ見れば、老人相手に何をしているのだと怒られる。
だが、その老人は当主という立場からは既に何十年も前に退いてはいるものの、戦闘者に関してはまだまだバリバリの現役。
ただでさえ、ムキムキスキンヘッド爺ちゃんという見た目から、とても老人という言葉が似合わない。
「んで、頑張るだけ頑張ってみたけど、結果あぁなったと」
「そういう事になります。とはいえ、ロベルトお爺様と模擬戦を行っている間、誰一人として倒れるまで諦めてはいなかったため、ロベルトお爺様はとても嬉しそうな
顔をしながら訓練場から出て行きました」
因みにリュネも戦闘に混ざりはしたが、最大火力の攻撃魔法を放つも、デコピンでかき消されてしまった。
「ふっふっふ、ロベルト爺ちゃんが嬉しそうに笑ってた、か。そりゃなによりの称賛だな」
「そうですね。貴族界隈でロベルトお爺様がどういった扱いをされてるのか解りませんが、まだロベルトお爺様の強さを知っている方がいた場合……ガルフさんたちの株が一気に上がりそうですね」
「はっはっは!!!! あり得そうな流れだな」
特に平民の友人には、そういった後ろ盾に思える何かを得てほしかったため、自分がこっそりと流すのもありかと考えるイシュドだった。
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