1 / 246
第1話 生まれながらに狂ってる
しおりを挟む
(な、なんなん、だ……この豪華な天井は)
不慮の事故で亡くなった高校生だった日本人、鬼島 迅。
彼は当然のことながら、人間が死後どうなるかなど知らない。
だが、意識がハッキリするにつれ……容易に信じることは出来ないが、徐々に自身の状況を把握し始めた。
(これは……あれか、転生ってやつ……なのか? それとも憑依になるのか? ……だめだ、全く解らねぇ)
まだ半分ぐらいしか自身の状況が理解出来ていないが……家の内装を見渡す限り、裕福な家庭であることだけは解る。
(あれって、メイドとか執事……だよな? もしかして、華族みたいな家なのか?)
的外れな考えではないが、華族ではなく貴族。
鬼島迅が転生した家はレグラ辺境伯。
そして新たな生を受けた迅の名は……イシュド。
イシュドは転生してから十日間ほどの間に、転生した世界のこと……レグラ辺境伯家についておおよそ理解した。
(とんでもない家に生まれてしまったみたいだな)
辺境伯という名の通り、レグラ家の当主が治める街は辺境。
街自体はかなり栄えてはいるものの……辺境と言うだけあり、獣を越える怪物……モンスターが数多く生息している。
凶悪なモンスターたちがなるべく他の街に向かってしまわない様に、モンスター退治が専門である冒険者ではないレグラ家に所属する騎士たちも積極的にモンスターの討伐に参加している。
それはレグラ家に生まれた子供たちも例外ではない。
いくら戦力があっても困ることはないため、レグラ家に生まれた子供たちは……まず学園に通わない。
早ければ六歳という歳から学園に通うのだが、レグラ家に生まれた場合、幼い頃から戦闘訓練を積み重ね、凶悪なモンスターと戦う日々を過ごすが。
それがレグラ家では当たり前であるため、多くの貴族たちからレグラ家の連中は蛮族と変わらない、狂戦士の一家と言われている。
レグラ家の四男として生まれたイシュドも、成長すれば戦場に放り込まれる。
(ヤバい家に生まれてしまったのは確かみたいだけど……スマホや漫画がない分、魔法とかそういった超ファンタジーな要素に目を向ければ、案外死ぬまで楽しめるかもな)
ド〇クエなどをがっつりプレイしていたイシュドにとっては、以前の娯楽を失っても有り余る興味がそこら中にある。
その好奇心を抑えることはせず、幼い頃から赤子とは思えない行動をし続けていた。
そしてイシュドが四歳になる頃、イシュド家の隠居老人にして、最凶の暴力装置であるロベルト……イシュドの曾爺さんに当たる人物へ、現当主でイシュドの父親であるアルバが楽しそうな顔をしながら、イシュドの様子を伝えた。
「ほぅ……確かに、話を聞く限りは、面白そうなひ孫じゃな」
もう完全に七十を超えたというのに、その肉体は筋骨隆々であり、全く衰えを感じさせない……スーパー筋肉ハゲジジイ。
いくら狂戦士一家のレグラ家に生まれた子供であっても、正面に立って顔を合わせれば……ギャン泣きしてもおかしくない。
「お前がそこまで言うなら、少し見てみるか」
「ッ!!!」
普段は屋敷ではなく、敷地内に建てたこじんまりとした部屋で日々を過ごすため、中々屋敷を訪れることはない。
そんな一部の人間にとっては都市伝説の様な老人が……本当に久しぶりに屋敷を訪れた。
使用人たちは顔こそ覚えている為、綺麗に腰を九十度に折って挨拶をする。
(うむ、相変わらず教育が行き届いとるな)
礼儀云々の話ではなく、ロベルトが満足しているラインは……強さのレベル。
この世界にはゲームの様にレベルと職業という概念が存在する。
レグラ家で使用人として就職する為には……一定ライン以上の強さを有していなければならない。
これは騎士や兵士だけの就職内容ではなく、使用人に関しても適応されている採用条件。
因みに、レベルが二十五を超える度にワンランク上の職業に転職出来るのだが……ロベルトのレベルは九十オーバー。
まだまだ死なないところを見ると、歴史上……片手で数えられる程しかいないレベル百を超え、五次転職する可能性がある。
「あ、あの……もっと近くで見なくてもよろしいのですか?」
「あぁ、構わん。この距離でも変わらんかもしれんが、わざわざ近づく必要はない」
ロベルトは朝から晩まで、じっくりとイシュドのことを観察し続けた。
そして……何故わざわざ孫であるアルバが自分にイシュドを紹介してきたのか、深く納得した。
「美味いな…………さて、アルバよ。あの子はなんじゃ」
当主の執務室でウィスキーをロックで呑みながら、探るような目で孫に問いかける。
「最初に言っておきますけど、俺は何もしていませんよ。まぁ、あの子がレグラ家に生まれた子供だから……というにはかなり無理があるのは解っています。まだ歩けない頃からミハイルと同じく聡明な子供だとは思っていましたが……子供たちの中でも、あれは群を抜いています」
「うむ、同感だ」
イシュドはロベルトが離れた場所から見ている間……殆ど休むことなく、何かに取り組み続けていた。
勿論、戦闘訓練時にも幼い子供とはかけ離れた行動をしていた。
「レグラ家に生まれれば、その環境故に徐々に染まっていく。しかし……あれは、生まれながらの天然物だぞ」
「そうですね。本人は毎日毎日非常に楽しんで過ごしている様ですが、明らかに狂っています」
イシュドは異世界という面白さしかない世界を日々楽しんでいるのだけだが、家族や使用人たちから見ても……異質な存在であるのは明らか。
「ふっふっふ……この家に染まって狂うのではなく、生まれながらに狂う子供、か…………イシュド、戦闘面での教育は、儂に任せてくれんか」
「ッ!!!!!!!」
自分から提案していても、ロベルトからの申し出に驚きを隠せない。
ロベルトはイシュド以外のひ孫達を遠目から見て、褒めることはあっても稽古を付けることは今まで一度もなかった。
「も、勿論です。早速明日、イシュドに伝えます」
優しい口調ではあるものの、現当主でありながらアルバに拒否権などないに等しい。
そして翌日、イシュドは曾爺ちゃんという存在がいると知ってはいたが、一度も会ったことがない生きる伝説と対面。
(……曾爺ちゃん? えっ、この体で曾爺ちゃんなの!!!???)
一先ずロベルトの心配を裏切り、ギャン泣きすることはなかった。
不慮の事故で亡くなった高校生だった日本人、鬼島 迅。
彼は当然のことながら、人間が死後どうなるかなど知らない。
だが、意識がハッキリするにつれ……容易に信じることは出来ないが、徐々に自身の状況を把握し始めた。
(これは……あれか、転生ってやつ……なのか? それとも憑依になるのか? ……だめだ、全く解らねぇ)
まだ半分ぐらいしか自身の状況が理解出来ていないが……家の内装を見渡す限り、裕福な家庭であることだけは解る。
(あれって、メイドとか執事……だよな? もしかして、華族みたいな家なのか?)
的外れな考えではないが、華族ではなく貴族。
鬼島迅が転生した家はレグラ辺境伯。
そして新たな生を受けた迅の名は……イシュド。
イシュドは転生してから十日間ほどの間に、転生した世界のこと……レグラ辺境伯家についておおよそ理解した。
(とんでもない家に生まれてしまったみたいだな)
辺境伯という名の通り、レグラ家の当主が治める街は辺境。
街自体はかなり栄えてはいるものの……辺境と言うだけあり、獣を越える怪物……モンスターが数多く生息している。
凶悪なモンスターたちがなるべく他の街に向かってしまわない様に、モンスター退治が専門である冒険者ではないレグラ家に所属する騎士たちも積極的にモンスターの討伐に参加している。
それはレグラ家に生まれた子供たちも例外ではない。
いくら戦力があっても困ることはないため、レグラ家に生まれた子供たちは……まず学園に通わない。
早ければ六歳という歳から学園に通うのだが、レグラ家に生まれた場合、幼い頃から戦闘訓練を積み重ね、凶悪なモンスターと戦う日々を過ごすが。
それがレグラ家では当たり前であるため、多くの貴族たちからレグラ家の連中は蛮族と変わらない、狂戦士の一家と言われている。
レグラ家の四男として生まれたイシュドも、成長すれば戦場に放り込まれる。
(ヤバい家に生まれてしまったのは確かみたいだけど……スマホや漫画がない分、魔法とかそういった超ファンタジーな要素に目を向ければ、案外死ぬまで楽しめるかもな)
ド〇クエなどをがっつりプレイしていたイシュドにとっては、以前の娯楽を失っても有り余る興味がそこら中にある。
その好奇心を抑えることはせず、幼い頃から赤子とは思えない行動をし続けていた。
そしてイシュドが四歳になる頃、イシュド家の隠居老人にして、最凶の暴力装置であるロベルト……イシュドの曾爺さんに当たる人物へ、現当主でイシュドの父親であるアルバが楽しそうな顔をしながら、イシュドの様子を伝えた。
「ほぅ……確かに、話を聞く限りは、面白そうなひ孫じゃな」
もう完全に七十を超えたというのに、その肉体は筋骨隆々であり、全く衰えを感じさせない……スーパー筋肉ハゲジジイ。
いくら狂戦士一家のレグラ家に生まれた子供であっても、正面に立って顔を合わせれば……ギャン泣きしてもおかしくない。
「お前がそこまで言うなら、少し見てみるか」
「ッ!!!」
普段は屋敷ではなく、敷地内に建てたこじんまりとした部屋で日々を過ごすため、中々屋敷を訪れることはない。
そんな一部の人間にとっては都市伝説の様な老人が……本当に久しぶりに屋敷を訪れた。
使用人たちは顔こそ覚えている為、綺麗に腰を九十度に折って挨拶をする。
(うむ、相変わらず教育が行き届いとるな)
礼儀云々の話ではなく、ロベルトが満足しているラインは……強さのレベル。
この世界にはゲームの様にレベルと職業という概念が存在する。
レグラ家で使用人として就職する為には……一定ライン以上の強さを有していなければならない。
これは騎士や兵士だけの就職内容ではなく、使用人に関しても適応されている採用条件。
因みに、レベルが二十五を超える度にワンランク上の職業に転職出来るのだが……ロベルトのレベルは九十オーバー。
まだまだ死なないところを見ると、歴史上……片手で数えられる程しかいないレベル百を超え、五次転職する可能性がある。
「あ、あの……もっと近くで見なくてもよろしいのですか?」
「あぁ、構わん。この距離でも変わらんかもしれんが、わざわざ近づく必要はない」
ロベルトは朝から晩まで、じっくりとイシュドのことを観察し続けた。
そして……何故わざわざ孫であるアルバが自分にイシュドを紹介してきたのか、深く納得した。
「美味いな…………さて、アルバよ。あの子はなんじゃ」
当主の執務室でウィスキーをロックで呑みながら、探るような目で孫に問いかける。
「最初に言っておきますけど、俺は何もしていませんよ。まぁ、あの子がレグラ家に生まれた子供だから……というにはかなり無理があるのは解っています。まだ歩けない頃からミハイルと同じく聡明な子供だとは思っていましたが……子供たちの中でも、あれは群を抜いています」
「うむ、同感だ」
イシュドはロベルトが離れた場所から見ている間……殆ど休むことなく、何かに取り組み続けていた。
勿論、戦闘訓練時にも幼い子供とはかけ離れた行動をしていた。
「レグラ家に生まれれば、その環境故に徐々に染まっていく。しかし……あれは、生まれながらの天然物だぞ」
「そうですね。本人は毎日毎日非常に楽しんで過ごしている様ですが、明らかに狂っています」
イシュドは異世界という面白さしかない世界を日々楽しんでいるのだけだが、家族や使用人たちから見ても……異質な存在であるのは明らか。
「ふっふっふ……この家に染まって狂うのではなく、生まれながらに狂う子供、か…………イシュド、戦闘面での教育は、儂に任せてくれんか」
「ッ!!!!!!!」
自分から提案していても、ロベルトからの申し出に驚きを隠せない。
ロベルトはイシュド以外のひ孫達を遠目から見て、褒めることはあっても稽古を付けることは今まで一度もなかった。
「も、勿論です。早速明日、イシュドに伝えます」
優しい口調ではあるものの、現当主でありながらアルバに拒否権などないに等しい。
そして翌日、イシュドは曾爺ちゃんという存在がいると知ってはいたが、一度も会ったことがない生きる伝説と対面。
(……曾爺ちゃん? えっ、この体で曾爺ちゃんなの!!!???)
一先ずロベルトの心配を裏切り、ギャン泣きすることはなかった。
1,003
お気に入りに追加
1,780
あなたにおすすめの小説
【完結】死がふたりを分かつとも
杜野秋人
恋愛
「捕らえよ!この女は地下牢へでも入れておけ!」
私の命を受けて会場警護の任に就いていた騎士たちが動き出し、またたく間に驚く女を取り押さえる。そうして引っ立てられ連れ出される姿を見ながら、私は心の中だけでそっと安堵の息を吐く。
ああ、やった。
とうとうやり遂げた。
これでもう、彼女を脅かす悪役はいない。
私は晴れて、彼女を輝かしい未来へ進ませることができるんだ。
自分が前世で大ヒットしてTVアニメ化もされた、乙女ゲームの世界に転生していると気づいたのは6歳の時。以来、前世での最推しだった悪役令嬢を救うことが人生の指針になった。
彼女は、悪役令嬢は私の婚約者となる。そして学園の卒業パーティーで断罪され、どのルートを辿っても悲惨な最期を迎えてしまう。
それを回避する方法はただひとつ。本来なら初回クリア後でなければ解放されない“悪役令嬢ルート”に進んで、“逆ざまあ”でクリアするしかない。
やれるかどうか何とも言えない。
だがやらなければ彼女に待っているのは“死”だ。
だから彼女は、メイン攻略対象者の私が、必ず救う⸺!
◆男性(王子)主人公の乙女ゲーもの。主人公は転生者です。
詳しく設定を作ってないので、固有名詞はありません。
◆全10話で完結予定。毎日1話ずつ投稿します。
1話あたり2000字〜3000字程度でサラッと読めます。
◆公開初日から恋愛ランキング入りしました!ありがとうございます!
◆この物語は小説家になろうでも同時投稿します。
婚約破棄にも寝過ごした
シアノ
恋愛
悪役令嬢なんて面倒くさい。
とにかくひたすら寝ていたい。
三度の飯より睡眠が好きな私、エルミーヌ・バタンテールはある朝不意に、この世界が前世にあったドキラブ夢なんちゃらという乙女ゲームによく似ているなーと気が付いたのだった。
そして私は、悪役令嬢と呼ばれるライバルポジションで、最終的に断罪されて塔に幽閉されて一生を送ることになるらしい。
それって──最高じゃない?
ひたすら寝て過ごすためなら努力も惜しまない!まずは寝るけど!おやすみなさい!
10/25 続きました。3はライオール視点、4はエルミーヌ視点です。
これで完結となります。ありがとうございました!
よくある父親の再婚で意地悪な義母と義妹が来たけどヒロインが○○○だったら………
naturalsoft
恋愛
なろうの方で日間異世界恋愛ランキング1位!ありがとうございます!
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最近よくある、父親が再婚して出来た義母と義妹が、前妻の娘であるヒロインをイジメて追い出してしまう話………
でも、【権力】って婿養子の父親より前妻の娘である私が持ってのは知ってます?家を継ぐのも、死んだお母様の直系の血筋である【私】なのですよ?
まったく、どうして多くの小説ではバカ正直にイジメられるのかしら?
少女はパタンッと本を閉じる。
そして悪巧みしていそうな笑みを浮かべて──
アタイはそんな無様な事にはならねぇけどな!
くははははっ!!!
静かな部屋の中で、少女の笑い声がこだまするのだった。
【完結】お花畑ヒロインの義母でした〜連座はご勘弁!可愛い息子を連れて逃亡します〜
himahima
恋愛
夫が少女を連れ帰ってきた日、ここは前世で読んだweb小説の世界で、私はざまぁされるお花畑ヒロインの義母に転生したと気付く。
えっ?!遅くない!!せめてくそ旦那と結婚する10年前に思い出したかった…。
ざまぁされて取り潰される男爵家の泥舟に一緒に乗る気はありませんわ!
★恋愛ランキング入りしました!
読んでくれた皆様ありがとうございます。
連載希望のコメントをいただきましたので、
連載に向け準備中です。
*他サイトでも公開中
日間総合ランキング2位に入りました!
フェル 森で助けた女性騎士に一目惚れして、その後イチャイチャしながらずっと一緒に暮らす話
カトウ
ファンタジー
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
チートなんてない。
日本で生きてきたという曖昧な記憶を持って、少年は育った。
自分にも何かすごい力があるんじゃないか。そう思っていたけれど全くパッとしない。
魔法?生活魔法しか使えませんけど。
物作り?こんな田舎で何ができるんだ。
狩り?僕が狙えば獲物が逃げていくよ。
そんな僕も15歳。成人の年になる。
何もない田舎から都会に出て仕事を探そうと考えていた矢先、森で倒れている美しい女性騎士をみつける。
こんな人とずっと一緒にいられたらいいのにな。
女性騎士に一目惚れしてしまった、少し人と変わった考えを方を持つ青年が、いろいろな人と関わりながら、ゆっくりと成長していく物語。
になればいいと思っています。
皆様の感想。いただけたら嬉しいです。
面白い。少しでも思っていただけたらお気に入りに登録をぜひお願いいたします。
よろしくお願いします!
カクヨム様、小説家になろう様にも投稿しております。
続きが気になる!もしそう思っていただけたのならこちらでもお読みいただけます。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
婚約破棄されたので王子様を憎むけど息子が可愛すぎて何がいけない?
tartan321
恋愛
「君との婚約を破棄する!!!!」
「ええ、どうぞ。そのかわり、私の大切な子供は引き取りますので……」
子供を溺愛する母親令嬢の物語です。明日に完結します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる