439 / 1,023
四百三十九話 色々似てる過去
しおりを挟む
「そういえば、先に言っておくけどアラッドはCランクへの昇格が確定したよ」
「……今回、ギルド側だったお前がそれを今本人に伝えても良いのか?」
バーに到着して一杯ずつカクテルを頼んだ直後、スティームの口から後日伝えられるであろう内容が本人に伝えられた。
基本的に今回の立場的にスティームがアラッドに伝えるのはアウトなのだが……既にアラッドが今回の試験を受けて
昇格するのは、ギルドが試験結果を聞く前から決まっていた。
ギルドとしては、ささっとアラッドをCランクに上げるための建前が欲しかったのだ。
「問題無いよ。逆に、アラッド君は自分が試験に落ちると思ってるのかい?」
「そりゃあ、落ちるとは思ってねぇよ」
「そうだろ。確かに四人の戦闘力や判断の速さ、技術力も素晴らしかった。Cランクに上がってからでも上手くやれるだろう……でも、今回の討伐で君がいなければ、討伐達成までもっと時間が必要だった」
マイルドに伝えるスティームだが、最悪の場合は四人の内誰か一人が死んでいてもおかしくなかった。
(まっ、アラッド君が参加しなかったら、試験の相手になる盗賊はもう少し弱い連中が選ばれてただろうね)
まだ四人の結果は知らないが、スティームの中では四人が昇格するのも確定事項だった。
「……ところで、アラッドは兄弟や姉、妹たちと上手くやれてるかい」
「一応な。もしかして、お前をこっちに呼んだ兄と上手くいってないのか?」
全くその様には見えない。
まだ関わって長くはないが、アラッドの目に二人の仲が実は……といった裏があるようには思えない。
「ディックス兄さんとは勿論仲良しだよ。他の兄弟たちとも基本的に仲は悪くないんだけど……一人だけ、ちょっと仲良く出来ない弟がいるんだ」
「ほぅ……まっ、俺も同じ歳の兄が一人いるが、そいつはお世辞にも仲良しは言えないな」
「えっ!?」
悪役イケメン面であっても、何だかんだで世渡りが上手いという印象が強い。
そんなアラッドと仲良く出来ない兄弟がいる。
本人の口から伝えられた内容に驚き、数秒ほど固まってしまった。
「おい、もう頭が回らない程酔ってるのか? 別に自慢じゃ……いや、自慢になるな。俺は別に、当然急成長して今の実力を手に入れた訳じゃないんだぞ」
「…………そ、そっか。はは……そうなん、だね。僕と似てる、のかな」
「多分似てるだろうな」
まだスティームの詳しい話は聞いていない。
一言も聞いていないが……それでも何となく同じだと解ってしまう。
「でも、少し違うだろうな」
「どこが?」
「俺は……その兄と仲良くなろうとしなかった。その時の歳を考えれば普通だったと……違うか。まぁ、あれだ。俺もあの時は若かったってやつだ」
「……アラッド君こそ酔ってる? 今自分が何歳か解るよね」
現在、アラッドの年齢はまだ十五歳。
己の昔を振り返って若いと言うには、いくらなんでも若過ぎる。
「…………まぁ、そこは置いといてだ。スティームさんは、その弟と仲良くなりたかったんだろ」
「うん、そうだね。幼い頃は家族って、仲良くて当然と思っててさ。だから……弟とも仲良くしたかったんだけど……ファルと出会ってから、もう修復出来ない亀裂が入ったんだ」
「あぁ~~~~……はは、そんなとこまで似てるとはな」
予想出来る内容ではある。
しかし、アラッドはブラックウルフ(当時)を、スティームはストームファルコンの子供を従魔として、特別な絆を得たことで、特定の家族との仲が悪化。
「俺もクロを家に連れて帰った時は……喧嘩にはならなかったけど、兄が結構無茶な頼みを父さんにしたらしい」
「喧嘩にならなかっただけ羨ましいよ」
「……その様子だと、何かもっと深い一件があったんだな」
「…………偶々、聞いてしまったんだ。弟が……僕さえいなかったらって口にしてるところを」
アラッドが仮にドラングがそんな言葉を零しているところに遭遇……もしくは面と向かって口にされたとしても、「そんな事言われても困るんだが」といった感じで軽く受け流してしまう。
だが、スティームはそんな弟の本音を偶然聞いてしまい……目指していた騎士の道から外れることを決意した。
「そんな事があったのか……」
お前は少し優し過ぎる。
時には非情になることも大事だ、とは口が裂けても言えない。
「スティームさんは、冒険者という道に進んで後悔してるのか?」
「全く後悔していないと言えば嘘になる。冒険者という道に進んだからこそ出会えた人たちがいる……そういった出会いに感謝することはあるよ。騎士と同じく、誰かを救うことも出来る」
冒険者としてのやりがいを口にするも、やはり表情には後悔の色が強い。
「……これは、個人的な感想だが。心の扉を閉ざしている相手にいくらノックしても、相手の気持ちや考えは変えられない」
グラスに残っているカクテルを呑み干し、言葉を続ける。
「だから……スティームさんが本当にその弟と今の関係を変えたいなら、ノックするんじゃなくてぶち破るしかないんじゃないか、と俺は思う」
「ぶ、ぶち破るのかい?」
「そうだ。落としどころは必要だと思うが……少しでもその弟に良い意味でのプライドがあるなら、少しは改善されると思う……個人的な意見だけどな」
ドラングとの関係が仲良し兄弟ではなく、ライバル。
アラッドはその関係を以前よりはずっと良いと思い、素直に受け入れていた。
「……今回、ギルド側だったお前がそれを今本人に伝えても良いのか?」
バーに到着して一杯ずつカクテルを頼んだ直後、スティームの口から後日伝えられるであろう内容が本人に伝えられた。
基本的に今回の立場的にスティームがアラッドに伝えるのはアウトなのだが……既にアラッドが今回の試験を受けて
昇格するのは、ギルドが試験結果を聞く前から決まっていた。
ギルドとしては、ささっとアラッドをCランクに上げるための建前が欲しかったのだ。
「問題無いよ。逆に、アラッド君は自分が試験に落ちると思ってるのかい?」
「そりゃあ、落ちるとは思ってねぇよ」
「そうだろ。確かに四人の戦闘力や判断の速さ、技術力も素晴らしかった。Cランクに上がってからでも上手くやれるだろう……でも、今回の討伐で君がいなければ、討伐達成までもっと時間が必要だった」
マイルドに伝えるスティームだが、最悪の場合は四人の内誰か一人が死んでいてもおかしくなかった。
(まっ、アラッド君が参加しなかったら、試験の相手になる盗賊はもう少し弱い連中が選ばれてただろうね)
まだ四人の結果は知らないが、スティームの中では四人が昇格するのも確定事項だった。
「……ところで、アラッドは兄弟や姉、妹たちと上手くやれてるかい」
「一応な。もしかして、お前をこっちに呼んだ兄と上手くいってないのか?」
全くその様には見えない。
まだ関わって長くはないが、アラッドの目に二人の仲が実は……といった裏があるようには思えない。
「ディックス兄さんとは勿論仲良しだよ。他の兄弟たちとも基本的に仲は悪くないんだけど……一人だけ、ちょっと仲良く出来ない弟がいるんだ」
「ほぅ……まっ、俺も同じ歳の兄が一人いるが、そいつはお世辞にも仲良しは言えないな」
「えっ!?」
悪役イケメン面であっても、何だかんだで世渡りが上手いという印象が強い。
そんなアラッドと仲良く出来ない兄弟がいる。
本人の口から伝えられた内容に驚き、数秒ほど固まってしまった。
「おい、もう頭が回らない程酔ってるのか? 別に自慢じゃ……いや、自慢になるな。俺は別に、当然急成長して今の実力を手に入れた訳じゃないんだぞ」
「…………そ、そっか。はは……そうなん、だね。僕と似てる、のかな」
「多分似てるだろうな」
まだスティームの詳しい話は聞いていない。
一言も聞いていないが……それでも何となく同じだと解ってしまう。
「でも、少し違うだろうな」
「どこが?」
「俺は……その兄と仲良くなろうとしなかった。その時の歳を考えれば普通だったと……違うか。まぁ、あれだ。俺もあの時は若かったってやつだ」
「……アラッド君こそ酔ってる? 今自分が何歳か解るよね」
現在、アラッドの年齢はまだ十五歳。
己の昔を振り返って若いと言うには、いくらなんでも若過ぎる。
「…………まぁ、そこは置いといてだ。スティームさんは、その弟と仲良くなりたかったんだろ」
「うん、そうだね。幼い頃は家族って、仲良くて当然と思っててさ。だから……弟とも仲良くしたかったんだけど……ファルと出会ってから、もう修復出来ない亀裂が入ったんだ」
「あぁ~~~~……はは、そんなとこまで似てるとはな」
予想出来る内容ではある。
しかし、アラッドはブラックウルフ(当時)を、スティームはストームファルコンの子供を従魔として、特別な絆を得たことで、特定の家族との仲が悪化。
「俺もクロを家に連れて帰った時は……喧嘩にはならなかったけど、兄が結構無茶な頼みを父さんにしたらしい」
「喧嘩にならなかっただけ羨ましいよ」
「……その様子だと、何かもっと深い一件があったんだな」
「…………偶々、聞いてしまったんだ。弟が……僕さえいなかったらって口にしてるところを」
アラッドが仮にドラングがそんな言葉を零しているところに遭遇……もしくは面と向かって口にされたとしても、「そんな事言われても困るんだが」といった感じで軽く受け流してしまう。
だが、スティームはそんな弟の本音を偶然聞いてしまい……目指していた騎士の道から外れることを決意した。
「そんな事があったのか……」
お前は少し優し過ぎる。
時には非情になることも大事だ、とは口が裂けても言えない。
「スティームさんは、冒険者という道に進んで後悔してるのか?」
「全く後悔していないと言えば嘘になる。冒険者という道に進んだからこそ出会えた人たちがいる……そういった出会いに感謝することはあるよ。騎士と同じく、誰かを救うことも出来る」
冒険者としてのやりがいを口にするも、やはり表情には後悔の色が強い。
「……これは、個人的な感想だが。心の扉を閉ざしている相手にいくらノックしても、相手の気持ちや考えは変えられない」
グラスに残っているカクテルを呑み干し、言葉を続ける。
「だから……スティームさんが本当にその弟と今の関係を変えたいなら、ノックするんじゃなくてぶち破るしかないんじゃないか、と俺は思う」
「ぶ、ぶち破るのかい?」
「そうだ。落としどころは必要だと思うが……少しでもその弟に良い意味でのプライドがあるなら、少しは改善されると思う……個人的な意見だけどな」
ドラングとの関係が仲良し兄弟ではなく、ライバル。
アラッドはその関係を以前よりはずっと良いと思い、素直に受け入れていた。
192
お気に入りに追加
6,108
あなたにおすすめの小説
愛しのお姉様(悪役令嬢)を守る為、ぽっちゃり双子は暗躍する
清澄 セイ
ファンタジー
エトワナ公爵家に生を受けたぽっちゃり双子のケイティベルとルシフォードは、八つ歳の離れた姉・リリアンナのことが大嫌い、というよりも怖くて仕方がなかった。悪役令嬢と言われ、両親からも周囲からも愛情をもらえず、彼女は常にひとりぼっち。溢れんばかりの愛情に包まれて育った双子とは、天と地の差があった。
たった十歳でその生を終えることとなった二人は、死の直前リリアンナが自分達を助けようと命を投げ出した瞬間を目にする。
神の気まぐれにより時を逆行した二人は、今度は姉を好きになり協力して三人で生き残ろうと決意する。
悪役令嬢で嫌われ者のリリアンナを人気者にすべく、愛らしいぽっちゃりボディを武器に、二人で力を合わせて暗躍するのだった。
おばあちゃん(28)は自由ですヨ
美緒
ファンタジー
異世界召喚されちゃったあたし、梅木里子(28)。
その場には王子らしき人も居たけれど、その他大勢と共にもう一人の召喚者ばかりに話し掛け、あたしの事は無視。
どうしろっていうのよ……とか考えていたら、あたしに気付いた王子らしき人は、あたしの事を鼻で笑い。
「おまけのババアは引っ込んでろ」
そんな暴言と共に足蹴にされ、あたしは切れた。
その途端、響く悲鳴。
突然、年寄りになった王子らしき人。
そして気付く。
あれ、あたし……おばあちゃんになってない!?
ちょっと待ってよ! あたし、28歳だよ!?
魔法というものがあり、魔力が最も充実している年齢で老化が一時的に止まるという、謎な法則のある世界。
召喚の魔法陣に、『最も力――魔力――が充実している年齢の姿』で召喚されるという呪が込められていた事から、おばあちゃんな姿で召喚されてしまった。
普通の人間は、年を取ると力が弱くなるのに、里子は逆。年を重ねれば重ねるほど力が強大になっていくチートだった――けど、本人は知らず。
自分を召喚した国が酷かったものだからとっとと出て行き(迷惑料をしっかり頂く)
元の姿に戻る為、元の世界に帰る為。
外見・おばあちゃんな性格のよろしくない最強主人公が自由気ままに旅をする。
※気分で書いているので、1話1話の長短がバラバラです。
※基本的に主人公、性格よくないです。言葉遣いも余りよろしくないです。(これ重要)
※いつか恋愛もさせたいけど、主人公が「え? 熟女萌え? というか、ババ專!?」とか考えちゃうので進まない様な気もします。
※こちらは、小説家になろう、カクヨムにも投稿しています。
S級冒険者の子どもが進む道
干支猫
ファンタジー
【12/26完結】
とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。
父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。
そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。
その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。
魔王とはいったい?
※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。
「魔王のいない世界には勇者は必要ない」と王家に追い出されたので自由に旅をしながら可愛い嫁を探すことにしました
夢幻の翼
ファンタジー
「魔王軍も壊滅したし、もう勇者いらないよね」
命をかけて戦った俺(勇者)に対して魔王討伐の報酬を出し渋る横暴な扱いをする国王。
本当ならばその場で暴れてやりたかったが今後の事を考えて必死に自制心を保ちながら会見を終えた。
元勇者として通常では信じられないほどの能力を習得していた僕は腐った国王を持つ国に見切りをつけて他国へ亡命することを決意する。
その際に思いついた嫌がらせを国王にした俺はスッキリした気持ちで隣町まで駆け抜けた。
しかし、気持ちの整理はついたが懐の寒かった俺は冒険者として生計をたてるために冒険者ギルドを訪れたがもともと勇者として経験値を爆あげしていた僕は無事にランクを認められ、それを期に国外へと向かう訳あり商人の護衛として旅にでることになった。
といった序盤ストーリーとなっております。
追放あり、プチだけどざまぁあり、バトルにほのぼの、感動と恋愛までを詰め込んだ物語となる予定です。
5月30日までは毎日2回更新を予定しています。
それ以降はストック尽きるまで毎日1回更新となります。
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
追放された薬師でしたが、特に気にもしていません
志位斗 茂家波
ファンタジー
ある日、自身が所属していた冒険者パーティを追い出された薬師のメディ。
まぁ、どうでもいいので特に気にもせずに、会うつもりもないので別の国へ向かってしまった。
だが、密かに彼女を大事にしていた人たちの逆鱗に触れてしまったようであった‥‥‥
たまにやりたくなる短編。
ちょっと連載作品
「拾ったメイドゴーレムによって、いつの間にか色々されていた ~何このメイド、ちょっと怖い~」に登場している方が登場したりしますが、どうぞ読んでみてください。
またね。次ね。今度ね。聞き飽きました。お断りです。
朝山みどり
ファンタジー
ミシガン伯爵家のリリーは、いつも後回しにされていた。転んで怪我をしても、熱を出しても誰もなにもしてくれない。わたしは家族じゃないんだとリリーは思っていた。
婚約者こそいるけど、相手も自分と同じ境遇の侯爵家の二男。だから、リリーは彼と家族を作りたいと願っていた。
だけど、彼は妹のアナベルとの結婚を望み、婚約は解消された。
リリーは失望に負けずに自身の才能を武器に道を切り開いて行った。
「なろう」「カクヨム」に投稿しています。
【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?
歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。
それから数十年が経ち、気づけば38歳。
のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。
しかしーー
「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」
突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。
これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。
※書籍化のため更新をストップします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる