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三百四十二話 あ~らら~
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若いルーキーがアラッドに勝負を挑んだが、その申し出はバッサリと断られた。
その早過ぎる対応に、一拍置いてからベテラン組は大爆笑。
ギルドの職員たちもあまり大声ではなが、くすくすと小さく笑っていた。
「っ~~~~~!!! に、逃げるのか!!!!」
恥ずかしさマックスな状態だが、それでも強気な態度は変えないルーキー。
「いや、逃げるどうこうじゃなくてさ、君とは模擬戦してみたいとか思わないから」
「模擬戦じゃない! 決闘だ!!!!」
どちらも一緒では? そう思うアラッドだが、正確には違う。
模擬戦はただ手合わせをするだけだが、決闘とは何かを懸けて……もしくは、賭けて戦う。
「そうか。でも、断る」
これまた素早い返答が行われ、再びギルド内には大きな笑い声が響く。
「や、やべぇ。は、腹がねじ切れる!!」
「ど、同感だ! あぁ~~~、面白過ぎる!」
「ふ、ふふ……わ、笑いが、堪えられ、ない。あっはっはっはっは!!!!!」
再度断られ、頭から湯気が出そうなほど顔を真っ赤にするルーキー。
決闘を受けるつもりはないが、目の前のルーキーが怒りで憤死しないか少々心配になってきた。
(いや、赤過ぎるだろ。完全にマグマだな)
アラッドは目の前の現状に、若いルーキーの頭上が爆発して煙が上がっても、特に驚かない。
「でぃ、Dランクの冒険者が、Eランクからの挑戦を逃げるのかよ!!!!」
「だからさ、逃げるどうこうの問題じゃないんだって……はぁーー。こんなこと言うのはあれだけどさ、俺には君と戦うメリットがないんだ」
ハッキリと言い切った。
お前と決闘をするメリットなんて、俺には一欠けらもないのだと。
この若いルーキーが真正面から見下される状況に、野次馬達は更に大爆笑。
少々可哀そうだとは思うが、アラッドは最初にサラッと断った。
そこで引けば、決闘の申し出を受けない理由を正確に言うこともなかったのだ。
「一応、俺は騎士という爵位も持っている。特別に決闘を受けるにしても、それ相応の金を貰う立場なんだ」
ベテラン組は、ギルドからルーキーたちの教育を頼まれ、金を貰って色々と教えた経験がある為、うんうんと頷きながらアラッドの言葉に同意する。
アラッド本人が申し出てきた相手を気に入れば、金銭など関係無しに受けるが、残念ながら目の前の若いルーキーには全く魅力を感じない。
「相場的には……金貨十枚とか?」
「っ!?」
正確な相場を知らないアラッドだが、本人の実力なども考慮すれば、妥当な金額。
とはいえ、ルーキーにはそこそこ痛い金額である。
金貨十枚もあれば武器の新調、ポーションなどの買い足しも出来る為、授業料だとしても高い。
「口だけの成金坊ちゃんが!!! そんな様子じゃ、特別なスキルもしょうもないんだろうな!!!!」
「っ……」
「お前がそんな調子じゃ、家族も詐欺師ばっかりなのかもな!!!!」
「…………」
若いルーキーは、出そうと思えば金貨十枚を払うことは出来た。
冒険者はギルドにお金を預けることが出来、まだ一人前には程遠いが、なんとか自分の懐から金貨十枚を出すことが出来た。
それでも大金であることに変わりはないため、ギルドから引き出して渡すのを躊躇った。
その結果が、気に入らない相手を挑発するのに定番の内容二つ。
その内容をアラッドに向かって挑発した瞬間、ギルドの職員たちから先程までの表情が消え、全員真っ青になった。
「はぁ~~~~……先日警告したのにな」
先程までの口調と比べ、明らかに重さが違う。
「そうだなぁ…………俺が勝ったら、冒険者ギルドから追放ってのはどうだ」
「はっ!!??」
決闘で賭ける内容に、若いルーキーは思わず後退る。
そもそもそんな事出来るのか? と思う同業者も多いが……アラッドの立場や、まだルーキーが冒険者ギルドにとって重要人物ではないこともあり、決して不可能ではない。
その早過ぎる対応に、一拍置いてからベテラン組は大爆笑。
ギルドの職員たちもあまり大声ではなが、くすくすと小さく笑っていた。
「っ~~~~~!!! に、逃げるのか!!!!」
恥ずかしさマックスな状態だが、それでも強気な態度は変えないルーキー。
「いや、逃げるどうこうじゃなくてさ、君とは模擬戦してみたいとか思わないから」
「模擬戦じゃない! 決闘だ!!!!」
どちらも一緒では? そう思うアラッドだが、正確には違う。
模擬戦はただ手合わせをするだけだが、決闘とは何かを懸けて……もしくは、賭けて戦う。
「そうか。でも、断る」
これまた素早い返答が行われ、再びギルド内には大きな笑い声が響く。
「や、やべぇ。は、腹がねじ切れる!!」
「ど、同感だ! あぁ~~~、面白過ぎる!」
「ふ、ふふ……わ、笑いが、堪えられ、ない。あっはっはっはっは!!!!!」
再度断られ、頭から湯気が出そうなほど顔を真っ赤にするルーキー。
決闘を受けるつもりはないが、目の前のルーキーが怒りで憤死しないか少々心配になってきた。
(いや、赤過ぎるだろ。完全にマグマだな)
アラッドは目の前の現状に、若いルーキーの頭上が爆発して煙が上がっても、特に驚かない。
「でぃ、Dランクの冒険者が、Eランクからの挑戦を逃げるのかよ!!!!」
「だからさ、逃げるどうこうの問題じゃないんだって……はぁーー。こんなこと言うのはあれだけどさ、俺には君と戦うメリットがないんだ」
ハッキリと言い切った。
お前と決闘をするメリットなんて、俺には一欠けらもないのだと。
この若いルーキーが真正面から見下される状況に、野次馬達は更に大爆笑。
少々可哀そうだとは思うが、アラッドは最初にサラッと断った。
そこで引けば、決闘の申し出を受けない理由を正確に言うこともなかったのだ。
「一応、俺は騎士という爵位も持っている。特別に決闘を受けるにしても、それ相応の金を貰う立場なんだ」
ベテラン組は、ギルドからルーキーたちの教育を頼まれ、金を貰って色々と教えた経験がある為、うんうんと頷きながらアラッドの言葉に同意する。
アラッド本人が申し出てきた相手を気に入れば、金銭など関係無しに受けるが、残念ながら目の前の若いルーキーには全く魅力を感じない。
「相場的には……金貨十枚とか?」
「っ!?」
正確な相場を知らないアラッドだが、本人の実力なども考慮すれば、妥当な金額。
とはいえ、ルーキーにはそこそこ痛い金額である。
金貨十枚もあれば武器の新調、ポーションなどの買い足しも出来る為、授業料だとしても高い。
「口だけの成金坊ちゃんが!!! そんな様子じゃ、特別なスキルもしょうもないんだろうな!!!!」
「っ……」
「お前がそんな調子じゃ、家族も詐欺師ばっかりなのかもな!!!!」
「…………」
若いルーキーは、出そうと思えば金貨十枚を払うことは出来た。
冒険者はギルドにお金を預けることが出来、まだ一人前には程遠いが、なんとか自分の懐から金貨十枚を出すことが出来た。
それでも大金であることに変わりはないため、ギルドから引き出して渡すのを躊躇った。
その結果が、気に入らない相手を挑発するのに定番の内容二つ。
その内容をアラッドに向かって挑発した瞬間、ギルドの職員たちから先程までの表情が消え、全員真っ青になった。
「はぁ~~~~……先日警告したのにな」
先程までの口調と比べ、明らかに重さが違う。
「そうだなぁ…………俺が勝ったら、冒険者ギルドから追放ってのはどうだ」
「はっ!!??」
決闘で賭ける内容に、若いルーキーは思わず後退る。
そもそもそんな事出来るのか? と思う同業者も多いが……アラッドの立場や、まだルーキーが冒険者ギルドにとって重要人物ではないこともあり、決して不可能ではない。
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