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三百三十六話 事故連発
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街の外に出たアラッドは一先ずクロの背中に乗り、バンデッドモンキーが隠れていそうな場所を探す。
ゴルドスの周辺は、若干荒れた草原。
あまりサル系のモンスターが生息することはないが、バンデッドモンキーは別。
確かに森の中でも生息が確認されているが、そうでない場所でも生息するバンデッドモンキーは珍しくない。
探せば見つからない事もないが……当然、探索する範囲は超広い。
そのため、クロの背中に乗って移動。
あっという間にゴルドスから離れてしまう。
「おっ、コボルトだ」
視界にEランクモンスターのコボルトが映った。
正直、今は依頼を受けている最中なので、興味はゼロ。
こちらに向かってこようが関係無い。
なんて思っていると、コボルトが避けるか襲い掛かるかを判断する前に、クロが思いっきり轢いた。
「ギャフっ!!??」
「あらら……まっ、しょうがないか」
そこら辺の脚が速いモンスターよりも上の速度で走っている為、モンスターを吹っ飛ばしてしまうこともある。
アラッドから人は基本的に吹っ飛ばしてはならないと教えられているため、間違っても先程の様に人を轢いてしまうことはない。
轢いてしまったら……ルーキーぐらいの実力者だと、先程轢いたコボルトの様に死んでしまう。
「……クロ、ちょっと降りる」
緩やかにスピードを落とし、安全に停止。
仮に一瞬でゼロにスピードを落とせば、アラッドは慣性の法則で前に放り出されてしまう。
万が一そうならないように自身の毛を操り、アラッドを落ちないようにしているが……結局ある程度の速度から一気にゼロまで落としてしまうと、前に放り出されずとも、脳が思いっきり揺れてしまう。
それはそれで嫌なので、きっちりクロに教え込んでいた。
「そう簡単には見つからないか」
軽くクロに乗ってバンデッドモンキーを探したが、そう簡単には見つからない。
代わりにあまり強くないモンスターを轢いてしまった。
そこで一旦クロから降り、冒険者らしく歩いて探そうと、行動方法を変更。
依頼を受けたことで、バンデッドモンキーを倒すことが、仕事だと思い込み過ぎ……楽しむことを忘れてしまっていた。
勿論依頼を受けることは、冒険者にとって仕事。
毎日の日銭……目標の武器や道具を買うために、将来の為に貯金をするための、重要なお仕事。
しかし、その部分だけを重要視し過ぎれば、それは本当に仕事になってしまう。
(クロに乗って探索も悪くないけど、やっぱり自分の足で探索するのが一番かもな)
まだ冒険者になって一か月も経っていないのに、解ったようなことを心の中で呟く。
「……あれか」
過去に数回だけバンデッドモンキーを見たことがあり、その特徴は薄っすらとだが記憶に残っていた。
受けた傷跡はあまり消えず、生々しい傷跡が特徴的で……個体によっては、モンキーよりコングでは? と思ってしまう。
そんなバンデッドモンキーを四体発見。
ランクはDであり、先日勝利したフローレンス・カルロストに比べれば、戦い甲斐がない相手であるのは間違いない。
そんな相手に対し、アラッドはバレない様に指先から糸を出す。
「ッ! ウキャッ!!!!」
アラッドとクロの存在に気付き、そこら辺に転がっていた石を手に取り、魔力を纏ってぶん投げる。
相当慣れており、拾って投げるまで全く無駄がない。
投擲のスキルを所有しており、この攻撃は意外とバカにならない。
そんな投擲をアラッドとクロはサラッと躱しながら、どんどん近づいていく。
ある一定の距離まで近づくと、バンデッドモンキーたちは接近戦に切り替える。
「ブギャっ!?」
しかし、攻撃をぶち込む前に、四体とも自身の顔面に拳をぶち込んでしまった。
バンデッドモンキーたちのアホな行動は、全てアラッドのマリオネットによる効果。
自身の拳で顔面を殴る。
その際にどんな殴り方が一番効くのか、何度もマリオネットでモンスターを操ってきた結果、調べようと思っていなかったが、解ってしまった。
結果、バンデッドモンキーたちは自身の底上げした攻撃力によって、その場に崩れ落ちた。
ゴルドスの周辺は、若干荒れた草原。
あまりサル系のモンスターが生息することはないが、バンデッドモンキーは別。
確かに森の中でも生息が確認されているが、そうでない場所でも生息するバンデッドモンキーは珍しくない。
探せば見つからない事もないが……当然、探索する範囲は超広い。
そのため、クロの背中に乗って移動。
あっという間にゴルドスから離れてしまう。
「おっ、コボルトだ」
視界にEランクモンスターのコボルトが映った。
正直、今は依頼を受けている最中なので、興味はゼロ。
こちらに向かってこようが関係無い。
なんて思っていると、コボルトが避けるか襲い掛かるかを判断する前に、クロが思いっきり轢いた。
「ギャフっ!!??」
「あらら……まっ、しょうがないか」
そこら辺の脚が速いモンスターよりも上の速度で走っている為、モンスターを吹っ飛ばしてしまうこともある。
アラッドから人は基本的に吹っ飛ばしてはならないと教えられているため、間違っても先程の様に人を轢いてしまうことはない。
轢いてしまったら……ルーキーぐらいの実力者だと、先程轢いたコボルトの様に死んでしまう。
「……クロ、ちょっと降りる」
緩やかにスピードを落とし、安全に停止。
仮に一瞬でゼロにスピードを落とせば、アラッドは慣性の法則で前に放り出されてしまう。
万が一そうならないように自身の毛を操り、アラッドを落ちないようにしているが……結局ある程度の速度から一気にゼロまで落としてしまうと、前に放り出されずとも、脳が思いっきり揺れてしまう。
それはそれで嫌なので、きっちりクロに教え込んでいた。
「そう簡単には見つからないか」
軽くクロに乗ってバンデッドモンキーを探したが、そう簡単には見つからない。
代わりにあまり強くないモンスターを轢いてしまった。
そこで一旦クロから降り、冒険者らしく歩いて探そうと、行動方法を変更。
依頼を受けたことで、バンデッドモンキーを倒すことが、仕事だと思い込み過ぎ……楽しむことを忘れてしまっていた。
勿論依頼を受けることは、冒険者にとって仕事。
毎日の日銭……目標の武器や道具を買うために、将来の為に貯金をするための、重要なお仕事。
しかし、その部分だけを重要視し過ぎれば、それは本当に仕事になってしまう。
(クロに乗って探索も悪くないけど、やっぱり自分の足で探索するのが一番かもな)
まだ冒険者になって一か月も経っていないのに、解ったようなことを心の中で呟く。
「……あれか」
過去に数回だけバンデッドモンキーを見たことがあり、その特徴は薄っすらとだが記憶に残っていた。
受けた傷跡はあまり消えず、生々しい傷跡が特徴的で……個体によっては、モンキーよりコングでは? と思ってしまう。
そんなバンデッドモンキーを四体発見。
ランクはDであり、先日勝利したフローレンス・カルロストに比べれば、戦い甲斐がない相手であるのは間違いない。
そんな相手に対し、アラッドはバレない様に指先から糸を出す。
「ッ! ウキャッ!!!!」
アラッドとクロの存在に気付き、そこら辺に転がっていた石を手に取り、魔力を纏ってぶん投げる。
相当慣れており、拾って投げるまで全く無駄がない。
投擲のスキルを所有しており、この攻撃は意外とバカにならない。
そんな投擲をアラッドとクロはサラッと躱しながら、どんどん近づいていく。
ある一定の距離まで近づくと、バンデッドモンキーたちは接近戦に切り替える。
「ブギャっ!?」
しかし、攻撃をぶち込む前に、四体とも自身の顔面に拳をぶち込んでしまった。
バンデッドモンキーたちのアホな行動は、全てアラッドのマリオネットによる効果。
自身の拳で顔面を殴る。
その際にどんな殴り方が一番効くのか、何度もマリオネットでモンスターを操ってきた結果、調べようと思っていなかったが、解ってしまった。
結果、バンデッドモンキーたちは自身の底上げした攻撃力によって、その場に崩れ落ちた。
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