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四百十三話 少し前に聞いた話

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「それで、今日はどういった嬢を抱くんだ?」

「へっ? あぁ……そうだなぁ」

目的はセルガーとリフレについて話す事だけだったので、ソウスケは全く嬢を抱くことを考えていなかった。
しかし、セルガーから提案されて過去の行為を思い出すと、自然と息子は元気になる。

「ちょっと気が強そうな感じの子が良いかな」

「分かった、任せとけ。今お前が欲する嬢を選んでくる。おい、先に部屋に通してやってくれ」

「かしこまりました。それではソウスケ様、ご案内いたします」

セルガーの秘書に付いて行き、部屋へと案内されて待つこと数分……見た目は一先ずソウスケが望む嬢がやって来た。

気が強いという意味でお嬢様気質な顔に整ったスタイルと巨乳、そして金髪
まだ何も行為は初めていないが、ソウスケの息子は完全に臨戦態勢となっていた。

セルガーがソウスケの為に選んだ嬢は見た目だけではなく、性格も強め。
しかしただの客ではない、セルガーと親しい人物ということでそこまで大きな態度は取らない。

「あなたがセルガーさんのお得意様であるソウスケね」

セルガーにとってお得意様。そこまで解っていながら呼び捨て。
だが、ソウスケは特にそこを気にしない。寧ろ、それはそれで新鮮だと感じている。

「あ、あぁ。一応……そうだと思う」

「私はルシアよ。それじゃ、早速時間が終わるまで楽しみましょう」

即座に素っ裸になり、行為を始めた二人。
ルシアは最初、そこまで経験が無いように思えたソウスケとの行為は精々三十分で終わるだろうと予測していた。

だが結果は真逆であり、予定時間である百二十分の十分て前まで二人の行為は続いた。

「はぁ……本当に良かったわ。それにしても、あなた随分と元気なのね。もしかして良く店に通ってるの?」

「ん~~~、どうだろ。全く来ないって訳じゃ無いけど、そこまで頻繁に来てる訳でも無いし」

(それにしては随分と慣れてる気がするわね。もしかしてプライベートでそういう相手がいるのかしら? それならこんなちょっとかわいい系の見た目でも慣れてるのに納得がいくけど)

本来であれば、ソウスケぐらいの年頃にルシアが翻弄されることは無く、寧ろ最後までエスコートされる形となる。
しかし、息子のサイズが常人よりもビッグであり、オークの勢力増大が加わったソウスケの性欲には勝てず、ルシアは嬢として負けたと感じた。

(そういえば一人か二人くらい、最近客を相手にあんまり満足出来なくなって人がいるって聞いたけど……もしかしてこの子を相手にしたから?)

そこまで年齢は高く無く、まだ二十に達していないルシアだが相手にした客の数は当たり前だが多い
そして相手にしてきた客の中でも相当ヤバいと思える相手だった。

(確かに、与えられた快感は超ヤバかった。というか、こんな見た目であのサイズは反則でしょ)

今は溜まった性欲を出し尽くしたお陰で鎮火しているが、噴火状態のソウスケの息子はルシアはキョトンとしてしまう程のサイズ。

「ソウスケって、結構有名な冒険者なの?」

「唐突だね。そうだなぁ……別に俺はそこまで有名じゃ無いだろうけど、俺の仲間は結構有名かもしれない。超頼りになる仲間だしね」

自分はそこまで強く無いが、仲間が超頼りになる。
そんな感じに受け取ったルシアは少し前に相手をした冒険者から聞いた話を思い出した。

(確か見た目は子供の冒険者が超美女のエルフと鬼人の様な見た目をしたオーガの従魔を従えてパーティーのリーダーをしてるって言ってたなぁ……もしかして、それがこの子?)

ルシアの予想は見事に的中していた。
しかしルシアそれを確認する事無く、二人は満足そうな表情で別れた。
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