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二百二十九話無意識に
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「とりあえずザハーク、これから自分で倒したモンスターの魔石は自分で食べて良いぞ」
「イイノデスカ? ソウスケサンハレンキンジュツモアツカエルタメ、モンスターノマセキハヒツヨウダトオモイマスガ」
「そこは気にするな。必要だと思った魔石は自分で取るからな。だからお前は自分の事を考えてろ」
確かにソウスケにとって魔石は大量に欲しい物だが、やろうと思えばダンジョンに一週間程潜ってモンスターを倒し続ける事も出来る。ミレアナも一緒に行動すれば更に集まる。
「何より・・・・・・美味いんだろ、魔石の味は」
「・・・・・・ハイ。モンスターノヤイタニクトハマタチガッタオイシサデス」
「なら自分で勝ち取った魔石ぐらい我慢する必要は無いだろ。ミレアナもそう思わないか?」
「ええ、自身の力で勝ち取った物を自分の為に使う。それは全く悪い事ではありません。もしソウスケさんに何か返したいのであれば、それはザハーク自身が強くなる事だと私は思っています」
ソウスケだけでなく、ミレアナからの賛成も受け取った事でザハークは自身の力で勝ち取った魔石は自分で食べると決めた。
「それでソウスケさん、これからトレントを大量に狩るのは既に決定していますが、それ以外は何か目的はございますか?」
「トレント以外の目的か・・・・・・宝箱は当然集めるとして、取りあえず十五階層までは降りる。それで何回も言ってると思うけど時間が無い訳じゃない。だからトレント以外にも、珍しいモンスターがいたら積極的に狩っていこう」
特別な目的が決まった訳では無いが、それでも十五階層まで降りる間の目的は決まり、ソウスケは表面をツルツルにした木刀を持って立ち上がり、軽く振ってみる。
「うん、良い感じだな。使う時に魔力で覆えば・・・・・・あれ?」
「どうかしましたかソウスケさん」
「いや、なんだろ・・・・・・木刀に魔力を纏わせたら木刀の刃の部分が少し大きくなったような・・・・・・」
「・・・・・・タシカニヒトマワリオオキクナッテイルカト」
ソウスケが木刀に魔力を纏うのを止めると、木刀は元の大きさに戻った。
決してソウスケは錬金術のスキルを使いながら木刀を作っていた訳では無い。
寧ろ、作る材料が一つだけでは錬金術は意味を為さない。
「ソウスケさんがこうなれば良いなと何か考えながら木刀を作りましたか?」
「まぁ、確かに考えていなくは無かったな」
「・・・・・・ソウスケさん。自身のスキルを確認して貰ってみてください」
ソウスケはミレアナに言われた通り自身の習得したスキルを確認する。
すると新しいスキルを習得していた。
「スキル付与・・・・・・このスキルを習得したからこの木刀にいつの間にか・・・・・・いや、俺が無意識にスキルを付与していたのか」
「鍛冶や錬金術など、何かを作るスキルを持っている方がスキル付与を覚える確率は高いらしいです。武器ではありませんでしたが、ソウスケさんは今まで物を作ってこられたので発言したのかもしれませんね」
「そういうもんか。これはレベルが上がれば色々なスキルを武器や防具などに付与できるのか?」
そんな事が出来る訳無いだろうと思いながらも、ソウスケは一応ミレアナに訊いてみた。
案の定、そんなチートな行為は出来ない。
「色々といっても制限があります。ただしレベルが上がれば同じスキルであっても効果は異なります」
「なるほど・・・・・・面白そうなスキルではあるな」
鍛冶や錬金術のスキルを使って色々な武器や道具を作ってみたいとも考えているソウスケは、楽しみが増えた事で自然と口端が上がっていた。
「イイノデスカ? ソウスケサンハレンキンジュツモアツカエルタメ、モンスターノマセキハヒツヨウダトオモイマスガ」
「そこは気にするな。必要だと思った魔石は自分で取るからな。だからお前は自分の事を考えてろ」
確かにソウスケにとって魔石は大量に欲しい物だが、やろうと思えばダンジョンに一週間程潜ってモンスターを倒し続ける事も出来る。ミレアナも一緒に行動すれば更に集まる。
「何より・・・・・・美味いんだろ、魔石の味は」
「・・・・・・ハイ。モンスターノヤイタニクトハマタチガッタオイシサデス」
「なら自分で勝ち取った魔石ぐらい我慢する必要は無いだろ。ミレアナもそう思わないか?」
「ええ、自身の力で勝ち取った物を自分の為に使う。それは全く悪い事ではありません。もしソウスケさんに何か返したいのであれば、それはザハーク自身が強くなる事だと私は思っています」
ソウスケだけでなく、ミレアナからの賛成も受け取った事でザハークは自身の力で勝ち取った魔石は自分で食べると決めた。
「それでソウスケさん、これからトレントを大量に狩るのは既に決定していますが、それ以外は何か目的はございますか?」
「トレント以外の目的か・・・・・・宝箱は当然集めるとして、取りあえず十五階層までは降りる。それで何回も言ってると思うけど時間が無い訳じゃない。だからトレント以外にも、珍しいモンスターがいたら積極的に狩っていこう」
特別な目的が決まった訳では無いが、それでも十五階層まで降りる間の目的は決まり、ソウスケは表面をツルツルにした木刀を持って立ち上がり、軽く振ってみる。
「うん、良い感じだな。使う時に魔力で覆えば・・・・・・あれ?」
「どうかしましたかソウスケさん」
「いや、なんだろ・・・・・・木刀に魔力を纏わせたら木刀の刃の部分が少し大きくなったような・・・・・・」
「・・・・・・タシカニヒトマワリオオキクナッテイルカト」
ソウスケが木刀に魔力を纏うのを止めると、木刀は元の大きさに戻った。
決してソウスケは錬金術のスキルを使いながら木刀を作っていた訳では無い。
寧ろ、作る材料が一つだけでは錬金術は意味を為さない。
「ソウスケさんがこうなれば良いなと何か考えながら木刀を作りましたか?」
「まぁ、確かに考えていなくは無かったな」
「・・・・・・ソウスケさん。自身のスキルを確認して貰ってみてください」
ソウスケはミレアナに言われた通り自身の習得したスキルを確認する。
すると新しいスキルを習得していた。
「スキル付与・・・・・・このスキルを習得したからこの木刀にいつの間にか・・・・・・いや、俺が無意識にスキルを付与していたのか」
「鍛冶や錬金術など、何かを作るスキルを持っている方がスキル付与を覚える確率は高いらしいです。武器ではありませんでしたが、ソウスケさんは今まで物を作ってこられたので発言したのかもしれませんね」
「そういうもんか。これはレベルが上がれば色々なスキルを武器や防具などに付与できるのか?」
そんな事が出来る訳無いだろうと思いながらも、ソウスケは一応ミレアナに訊いてみた。
案の定、そんなチートな行為は出来ない。
「色々といっても制限があります。ただしレベルが上がれば同じスキルであっても効果は異なります」
「なるほど・・・・・・面白そうなスキルではあるな」
鍛冶や錬金術のスキルを使って色々な武器や道具を作ってみたいとも考えているソウスケは、楽しみが増えた事で自然と口端が上がっていた。
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