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まだ……使わないかな
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「っ、これは…………………………なんと、言うか神聖な……枝、か?」
「その感覚で合ってると思います。これは、世界樹の枝なんです」
「っ!!!!???? なるほど……連中はこれを狙っていたが…………発見する前に二人と遭遇してしまったから、急に襲って来たということか」
「そんな感じです。発見したのは偶々なんですけどね」
本人の言う通り、世界樹の枝が入った箱……その箱があった部屋を発見出来たのは本当に偶々偶然だった。
「しかし、連中はこれを何に使うつもりなんだ? 弓……を作るには、やや足りないだろう」
「どう考えても裏の世界で? で生きてる奴らって感じなんで、多分真っ当な武器を作るとかではなく、ただ危ない何かの材料としては使えるんじゃないかな」
「なるほど。薬と毒は表裏一体ということか」
「多分、そんな感じかと……今思えば、これが奴らの手に渡ってなくてホッとするところもあります」
お陰で面倒な連中に目を付けられたというストレスもあるが、どちらにしろ……あの遺跡内で出会ってしまった、戦ってしまった。
その時点で、もう逃げられないところに追い詰められたと言える。
(今回襲って来た連中は……とりあえず大剣使いの女は戦る気が強かったけど、アキラさんと戦ってた短剣使いの男は、俺たちを狙ったのを若干後悔? してる感じだった)
もしかしたら、今回の一件で連中が所属していた組織は、自分たちから手を引くかもしれない。
そんな淡い希望を抱きたいが……村の外に出てから、人生そう甘くはないという心理を理解出来るようになっていた。
「ところで、ティールはそれを何かに使う気はないのか?」
「……今のところ、特にはない、ですね」
武器は揃ってる。
傷の治癒、魔力の回復に関するポーションは以前のダンジョン探索でそれなりに良い物が揃っているので、今のところ本当に使う予定はない。
「そうか。まぁ、そんな貴重な素材、簡単に使う用途を決めるのも勿体ないか」
当然、売るという選択肢もない。
金に困っているのであればともかく、ティールとラストは一切困っていない。
「そうですね……では、とりあえず当初の目的を達成したことですし、街に戻りましょうか」
裏の人間に襲撃されるというハプニングはあったが、それでも当初の目的であるエルダートレントの討伐は無事に終えた。
結果として二人から大きな怪我を負わされることもなく、無事帰還。
ギルド職員にエルダートレントの討伐を報告すると、非常に感謝され……ギルドマスターからも直々に感謝の子束を伝えられ、臨時報酬もゲット。
「おいおい、あの三人マジで倒したみたいだぜ」
「ってことは、あのガキもエルダートレントと戦ったってわけか」
「いやいや無理だろ。サポートしてただけじゃねぇか?」
「あの体格だろ? サポートするのも無理じゃねぇか? つーか、本当にあれでBランクなのか怪しいもんだぜ」
「まぁ……あれでどう戦うのかって想像は出来ないかな」
これまたいつも通り、ラストと……今回はそこにアキラが加わり、二人がメインでエルダートレントを倒したのだろうというのが、同業者たちの意見。
(ん~~~~……あれだね、今回は結構間違ってないんだよな~)
悔しいなどの感情は無い。
今回のエルダートレント戦は、同業者たちの言う通り、ティールは二人をサポートすることに徹していた。
ただ……その徹底したサポートがあったからこそ、前衛二人は最高の闘志を維持したまま戦い続ける事が出来た。
それが身に染みて解ってるからこそ……実際にその戦いを観ていないバカたちには怒りしか湧かない。
「ッ!!!!!!!!!」
「「「「「「「ひっ!!!???」」」」」」」
アキラは……バカはどこまでいってもバカだなと冷めた目で見ていたが、ラストは違う。
全力で、射殺さんばかりの強烈な眼光を集団に向け、委縮させた。
(ふんっ。俺の殺意にビビる程度の連中が、マスターを下に見るんじゃない)
今回……ただ威嚇するのではなく、本当に殺すつもりの眼光を飛ばしたためか……何名かのバカが無意識にその場で漏らしてしまった。
「その感覚で合ってると思います。これは、世界樹の枝なんです」
「っ!!!!???? なるほど……連中はこれを狙っていたが…………発見する前に二人と遭遇してしまったから、急に襲って来たということか」
「そんな感じです。発見したのは偶々なんですけどね」
本人の言う通り、世界樹の枝が入った箱……その箱があった部屋を発見出来たのは本当に偶々偶然だった。
「しかし、連中はこれを何に使うつもりなんだ? 弓……を作るには、やや足りないだろう」
「どう考えても裏の世界で? で生きてる奴らって感じなんで、多分真っ当な武器を作るとかではなく、ただ危ない何かの材料としては使えるんじゃないかな」
「なるほど。薬と毒は表裏一体ということか」
「多分、そんな感じかと……今思えば、これが奴らの手に渡ってなくてホッとするところもあります」
お陰で面倒な連中に目を付けられたというストレスもあるが、どちらにしろ……あの遺跡内で出会ってしまった、戦ってしまった。
その時点で、もう逃げられないところに追い詰められたと言える。
(今回襲って来た連中は……とりあえず大剣使いの女は戦る気が強かったけど、アキラさんと戦ってた短剣使いの男は、俺たちを狙ったのを若干後悔? してる感じだった)
もしかしたら、今回の一件で連中が所属していた組織は、自分たちから手を引くかもしれない。
そんな淡い希望を抱きたいが……村の外に出てから、人生そう甘くはないという心理を理解出来るようになっていた。
「ところで、ティールはそれを何かに使う気はないのか?」
「……今のところ、特にはない、ですね」
武器は揃ってる。
傷の治癒、魔力の回復に関するポーションは以前のダンジョン探索でそれなりに良い物が揃っているので、今のところ本当に使う予定はない。
「そうか。まぁ、そんな貴重な素材、簡単に使う用途を決めるのも勿体ないか」
当然、売るという選択肢もない。
金に困っているのであればともかく、ティールとラストは一切困っていない。
「そうですね……では、とりあえず当初の目的を達成したことですし、街に戻りましょうか」
裏の人間に襲撃されるというハプニングはあったが、それでも当初の目的であるエルダートレントの討伐は無事に終えた。
結果として二人から大きな怪我を負わされることもなく、無事帰還。
ギルド職員にエルダートレントの討伐を報告すると、非常に感謝され……ギルドマスターからも直々に感謝の子束を伝えられ、臨時報酬もゲット。
「おいおい、あの三人マジで倒したみたいだぜ」
「ってことは、あのガキもエルダートレントと戦ったってわけか」
「いやいや無理だろ。サポートしてただけじゃねぇか?」
「あの体格だろ? サポートするのも無理じゃねぇか? つーか、本当にあれでBランクなのか怪しいもんだぜ」
「まぁ……あれでどう戦うのかって想像は出来ないかな」
これまたいつも通り、ラストと……今回はそこにアキラが加わり、二人がメインでエルダートレントを倒したのだろうというのが、同業者たちの意見。
(ん~~~~……あれだね、今回は結構間違ってないんだよな~)
悔しいなどの感情は無い。
今回のエルダートレント戦は、同業者たちの言う通り、ティールは二人をサポートすることに徹していた。
ただ……その徹底したサポートがあったからこそ、前衛二人は最高の闘志を維持したまま戦い続ける事が出来た。
それが身に染みて解ってるからこそ……実際にその戦いを観ていないバカたちには怒りしか湧かない。
「ッ!!!!!!!!!」
「「「「「「「ひっ!!!???」」」」」」」
アキラは……バカはどこまでいってもバカだなと冷めた目で見ていたが、ラストは違う。
全力で、射殺さんばかりの強烈な眼光を集団に向け、委縮させた。
(ふんっ。俺の殺意にビビる程度の連中が、マスターを下に見るんじゃない)
今回……ただ威嚇するのではなく、本当に殺すつもりの眼光を飛ばしたためか……何名かのバカが無意識にその場で漏らしてしまった。
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