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やっぱりバカだな
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「うっす! ただいま~~~」
討伐と解体を終えたバゼスたちが戻って来た。
丁度冒険者たちも仕事終わりでギルドに報告、売却を行いに来た時間であり、多くの冒険者たちがギルド内に居た。
「お~~い!! バゼスたちが帰って来たぞ~~~っ!!!」
本日、バゼスたちがBランクの昇格試験を行う為……最近噂になっていたBランクモンスター、キングワイバーンと配下のモンスターたちを倒しに向かったことは、多くの冒険者たちが知っていた。
「どうだったよ、上手く戦れたのか!?」
「キングワイバーンはどれぐらい強かったんだ!!!」
知人であろう多くの同業者たちが質問攻めにする。
そんな中、ティールは冒険者たちの質問攻めはバゼスに任せ、列に並んで報告を行う。
バゼスはバゼスでそういった質問攻めには慣れているのか、戸惑うことなくどういった試験内容だったのか話し始めた。
「あのバカ……あんなベラベラ喋っちゃって」
「まぁ良いんでねぇか? 今回の試験内容は単純な討伐タイプ。次回も同じ試験内容になる訳ではない」
「それはどうだけど、って考えるだけ無駄ね」
「その通りですわよ、ゼペラさん。私としては、あのおバカさんが自身の活躍を誇張しないか、そちらの方が心配ですわ」
これから五人で色々と説明する為、バゼスが自身の活躍を誇張して説明したところで……後々バレて白い目を向けられる。
だが、バゼスは素直に今回の試験で活躍したのは自分よりもティールとラストだと思っている為、同業者たちにあれこれ質問されても、自身よりもそちらの二人の方が凄かったと答えていた。
「……あの、バゼスさんはどちらに?」
「あのバカは今、質問攻めを食らってロビーのいます」
「そ、そうですか……かしこまりました」
あまりバゼスが賢いタイプではないと受付嬢も知っている為、そのままバゼス抜きで今回の試験で、受験者たちからの感想などを聞き取り始めた。
「……といった感じです」
「なるほど。最後に仕留めたのはバルバラさんのウィンドランスだったんですね」
「そうですわ。皆さん、かなり好き勝手に動くから大変でした……と言いたいところですが、その猛撃があったからこその隙とも言えましたわ」
やや後ろのことを考えずに動いていた組は苦笑いを浮かべるも、なんだかんだで本気で邪魔になる様な動きはしておらず、少々面倒……修正が必要といった範囲だった。
「なるほどなるほど……ありがとうございます。それでは、後日結果をお伝えいたしますので、街を出ずにお待ちください」
過去に……何を思ったのか、結果が出るまでの間に別の街に行ってしまったバカがいた。
問題はないと言えばないのだが……職員や同業者からも、確実にあいつはバカだという認識を持たれてしまう。
「おぅ、お前ら! どこ行ってたんだよ」
「どこって……ギルド職員に今回の試験内容に関してあれこれ伝えてただけよ」
「……それって、俺も行くべきあれだよな」
「大丈夫だったわよ。あんなたが他の冒険者からの質問攻めに対応してるって伝えたら、特に焦ったりしてなかったし」
「ふ~~~~ん? まっ、それなら大丈夫そうだな!!!」
(やっぱりバカね)
(はぁ~~~、こいつは本当に……腕は確かなのだが、バカだな)
(多分、こんな事で減点はされないでしょうけど、それでも……うん、バカね)
(獅子人族の方々が全員こうだとは思いませんが、やはりバゼスはバカですわね)
(能天気というか、もう少し色々と気にした方がいいと言うか……やっぱりちょっとバカなんだね)
(……バカだな)
全員が心の中でバゼスにバカという言葉を送りつつも、だからといって一緒に戦った戦友抜きで祝勝会を上げるわけはなく、夕方ごろにとある酒場に集合し、ゴルダの音頭で杯を重ね合わせた。
討伐と解体を終えたバゼスたちが戻って来た。
丁度冒険者たちも仕事終わりでギルドに報告、売却を行いに来た時間であり、多くの冒険者たちがギルド内に居た。
「お~~い!! バゼスたちが帰って来たぞ~~~っ!!!」
本日、バゼスたちがBランクの昇格試験を行う為……最近噂になっていたBランクモンスター、キングワイバーンと配下のモンスターたちを倒しに向かったことは、多くの冒険者たちが知っていた。
「どうだったよ、上手く戦れたのか!?」
「キングワイバーンはどれぐらい強かったんだ!!!」
知人であろう多くの同業者たちが質問攻めにする。
そんな中、ティールは冒険者たちの質問攻めはバゼスに任せ、列に並んで報告を行う。
バゼスはバゼスでそういった質問攻めには慣れているのか、戸惑うことなくどういった試験内容だったのか話し始めた。
「あのバカ……あんなベラベラ喋っちゃって」
「まぁ良いんでねぇか? 今回の試験内容は単純な討伐タイプ。次回も同じ試験内容になる訳ではない」
「それはどうだけど、って考えるだけ無駄ね」
「その通りですわよ、ゼペラさん。私としては、あのおバカさんが自身の活躍を誇張しないか、そちらの方が心配ですわ」
これから五人で色々と説明する為、バゼスが自身の活躍を誇張して説明したところで……後々バレて白い目を向けられる。
だが、バゼスは素直に今回の試験で活躍したのは自分よりもティールとラストだと思っている為、同業者たちにあれこれ質問されても、自身よりもそちらの二人の方が凄かったと答えていた。
「……あの、バゼスさんはどちらに?」
「あのバカは今、質問攻めを食らってロビーのいます」
「そ、そうですか……かしこまりました」
あまりバゼスが賢いタイプではないと受付嬢も知っている為、そのままバゼス抜きで今回の試験で、受験者たちからの感想などを聞き取り始めた。
「……といった感じです」
「なるほど。最後に仕留めたのはバルバラさんのウィンドランスだったんですね」
「そうですわ。皆さん、かなり好き勝手に動くから大変でした……と言いたいところですが、その猛撃があったからこその隙とも言えましたわ」
やや後ろのことを考えずに動いていた組は苦笑いを浮かべるも、なんだかんだで本気で邪魔になる様な動きはしておらず、少々面倒……修正が必要といった範囲だった。
「なるほどなるほど……ありがとうございます。それでは、後日結果をお伝えいたしますので、街を出ずにお待ちください」
過去に……何を思ったのか、結果が出るまでの間に別の街に行ってしまったバカがいた。
問題はないと言えばないのだが……職員や同業者からも、確実にあいつはバカだという認識を持たれてしまう。
「おぅ、お前ら! どこ行ってたんだよ」
「どこって……ギルド職員に今回の試験内容に関してあれこれ伝えてただけよ」
「……それって、俺も行くべきあれだよな」
「大丈夫だったわよ。あんなたが他の冒険者からの質問攻めに対応してるって伝えたら、特に焦ったりしてなかったし」
「ふ~~~~ん? まっ、それなら大丈夫そうだな!!!」
(やっぱりバカね)
(はぁ~~~、こいつは本当に……腕は確かなのだが、バカだな)
(多分、こんな事で減点はされないでしょうけど、それでも……うん、バカね)
(獅子人族の方々が全員こうだとは思いませんが、やはりバゼスはバカですわね)
(能天気というか、もう少し色々と気にした方がいいと言うか……やっぱりちょっとバカなんだね)
(……バカだな)
全員が心の中でバゼスにバカという言葉を送りつつも、だからといって一緒に戦った戦友抜きで祝勝会を上げるわけはなく、夕方ごろにとある酒場に集合し、ゴルダの音頭で杯を重ね合わせた。
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