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報告は大事
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報酬として現れた宝箱とアサルトレパードの死体を回収し、地上に帰還。
いつも通りダンジョン付近の宿に止まることはなく、ダッシュで街へと戻る。
勿論、途中でアサルトレパードの解体を行う。
「今回は、ラストが一人で倒した」
「わ、分かりました」
ギルドに直行し、今回の探索で手に入れた必要がない素材、魔石などを売却。
その際に、他のモンスターに関しては伝えないが、アサルトレパードに関しては、誰が討伐したのかを明確に伝えた。
リーダーであるティールが、仲間であるラストが一人で倒したと伝えると、受付嬢は少し驚きながらも、記録として残した。
(まぁ、そういう反応だよな)
自分の時はもっと驚かれた記憶が残っているが、それも仕方ないと思わざるを得ない。
元々ラストは見た目からして強く、筋骨隆々……とまではいかないが、傍目からでも良い筋肉を持っていることが解る。
故に、ティールが討伐したと伝えた時よりも、驚かずにすんなりと受け入れるのは当然と言えた。
(パーティーメンバーが二人と少ないけど、その二人がBランクモンスターであるアサルトレパードを倒せる実力を持つ……この人たち、今までどんな冒険者生活を送ってきたのかしら?)
ただモンスターと戦う、もしくは模擬戦を行う。
そのどちらかを繰り返す日々を行う、ある意味馬鹿な生活を送っている。
二人にとって、十五層まで降りてボスであるアサルトレパードを倒すという功績は、二人的には驚く内容ではない。
そう思ってはいるが、同じ同業者たちは違う。
ベテラン達は流石だと話し合い、ルーキーたちはその強さ、種族に嫉妬する。
しかし、当の本人たちは同業者からの評価を気にせず会話していた。
「マスター、もう一度戦っても良いか?」
「おぅ、勿論良いぞ。その次は俺の番な」
本日戻ってきたばかりというのに、もう次の探索について話し合っている。
そんな二人の会話が聞こえた同業者たちは、もしや二人は死にたがりでは? と思ってしまう。
若干似た部分がある為、あまり否定は出来ない。
二人は翌日こそ休日に当てたが、二日後には話し合い通り、再びダンジョンに潜った。
(この人たち、明らかに潜るペースおかしいよな)
ダンジョンの入り口前には、入る者が冒険者である否か。
もしくは、ダンジョンに潜る許可を冒険者ギルドから貰った外部の人間を調べる、門兵に近い者がいる。
毎日同じ人物が担当している訳ではないが、殆どの見張りが二人の存在を知っており、出張ギルド上に戻ると誰がダンジョンに潜ったかという話題が同僚たちと行われる。
その際、高い確率でティールとラストの名前が出る。
「んじゃ、今日も張り切って戦るか」
「マスター、武器を変えているとはいえ、あまり張り切り過ぎれば訓練にならないと思うぞ」
「むっ……それもそうか」
今回の探索でティールはいつも使用している剣に分類される得物ではなく、ダンジョンの宝箱から手に入れた風槍を両手に持っていた。
普段使っていない得物を使用する。
そんな行動に関しても、同業者たちが知れば、呆れた目で見てくるだろう。
ティールもそんな同業者たちの気持ちは理解出来ない訳ではないが、モンスターと相対しても高揚感や緊張感を覚えないのであれば、自分からその点をつくれば良い。
まさに頭のネジが四本か五本は外れた考えを実行。
相手がCランクのモンスターであっても、切り替えることなく風槍を使用し続けた。
ランクは三と、全体的に見れば悪くない武器ではあるが、疾風瞬閃や豹雷と比べれば数段劣る。
故に、その攻撃力では相対したモンスターたちを一撃で葬るのは難しいが、その状況こそティールが欲していたもの。
「はっ!!!!!」
「ブゴっ! ォ……」
数分の激闘の末、フォレストオーク二体を風槍で撃破。
全力を出せば敵ではない相手だが、その表情には確かな笑みが浮かんでいた。
いつも通りダンジョン付近の宿に止まることはなく、ダッシュで街へと戻る。
勿論、途中でアサルトレパードの解体を行う。
「今回は、ラストが一人で倒した」
「わ、分かりました」
ギルドに直行し、今回の探索で手に入れた必要がない素材、魔石などを売却。
その際に、他のモンスターに関しては伝えないが、アサルトレパードに関しては、誰が討伐したのかを明確に伝えた。
リーダーであるティールが、仲間であるラストが一人で倒したと伝えると、受付嬢は少し驚きながらも、記録として残した。
(まぁ、そういう反応だよな)
自分の時はもっと驚かれた記憶が残っているが、それも仕方ないと思わざるを得ない。
元々ラストは見た目からして強く、筋骨隆々……とまではいかないが、傍目からでも良い筋肉を持っていることが解る。
故に、ティールが討伐したと伝えた時よりも、驚かずにすんなりと受け入れるのは当然と言えた。
(パーティーメンバーが二人と少ないけど、その二人がBランクモンスターであるアサルトレパードを倒せる実力を持つ……この人たち、今までどんな冒険者生活を送ってきたのかしら?)
ただモンスターと戦う、もしくは模擬戦を行う。
そのどちらかを繰り返す日々を行う、ある意味馬鹿な生活を送っている。
二人にとって、十五層まで降りてボスであるアサルトレパードを倒すという功績は、二人的には驚く内容ではない。
そう思ってはいるが、同じ同業者たちは違う。
ベテラン達は流石だと話し合い、ルーキーたちはその強さ、種族に嫉妬する。
しかし、当の本人たちは同業者からの評価を気にせず会話していた。
「マスター、もう一度戦っても良いか?」
「おぅ、勿論良いぞ。その次は俺の番な」
本日戻ってきたばかりというのに、もう次の探索について話し合っている。
そんな二人の会話が聞こえた同業者たちは、もしや二人は死にたがりでは? と思ってしまう。
若干似た部分がある為、あまり否定は出来ない。
二人は翌日こそ休日に当てたが、二日後には話し合い通り、再びダンジョンに潜った。
(この人たち、明らかに潜るペースおかしいよな)
ダンジョンの入り口前には、入る者が冒険者である否か。
もしくは、ダンジョンに潜る許可を冒険者ギルドから貰った外部の人間を調べる、門兵に近い者がいる。
毎日同じ人物が担当している訳ではないが、殆どの見張りが二人の存在を知っており、出張ギルド上に戻ると誰がダンジョンに潜ったかという話題が同僚たちと行われる。
その際、高い確率でティールとラストの名前が出る。
「んじゃ、今日も張り切って戦るか」
「マスター、武器を変えているとはいえ、あまり張り切り過ぎれば訓練にならないと思うぞ」
「むっ……それもそうか」
今回の探索でティールはいつも使用している剣に分類される得物ではなく、ダンジョンの宝箱から手に入れた風槍を両手に持っていた。
普段使っていない得物を使用する。
そんな行動に関しても、同業者たちが知れば、呆れた目で見てくるだろう。
ティールもそんな同業者たちの気持ちは理解出来ない訳ではないが、モンスターと相対しても高揚感や緊張感を覚えないのであれば、自分からその点をつくれば良い。
まさに頭のネジが四本か五本は外れた考えを実行。
相手がCランクのモンスターであっても、切り替えることなく風槍を使用し続けた。
ランクは三と、全体的に見れば悪くない武器ではあるが、疾風瞬閃や豹雷と比べれば数段劣る。
故に、その攻撃力では相対したモンスターたちを一撃で葬るのは難しいが、その状況こそティールが欲していたもの。
「はっ!!!!!」
「ブゴっ! ォ……」
数分の激闘の末、フォレストオーク二体を風槍で撃破。
全力を出せば敵ではない相手だが、その表情には確かな笑みが浮かんでいた。
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