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慣れてるから問題無い
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「ここ最近、良く狙われるな」
ティールたちに訪れた変化は、決して嬉しい変化ではなかった。
何故なら、いきなり裏の連中から奇襲を受けた。
ティールとラストがいち早く反応したため、実害はない。
「もしかして、他人から恨まれたりしてますか?」
「……僕を潰したい人なら、いるかと」
カリスの言葉を聞き、ティールは数秒間の間で、なんとなく事情を呑み込んだ。
「マスター、あいつらは生かしておいた方が良いか?」
「そうだな……」
ティールが答えを出す前に、裏の人間……暗殺者たちは攻撃を再開。
その攻撃には、殺意しか乗っていない。
無関係である二人も遠慮なく殺されようとしている。
「特に気にしなくて良いぞ!」
「了解!!!」
暗殺者の力量は、決して低くない。
それは放たれる攻撃、動きである程度把握出来る。
カリスたちの顔に緊張が走るが、ティールとラストは違う。
慣れるには、あまりにも早過ぎるのだが……慣れてしまったものは仕方ない。
既にこういった状況で、体が堅くなることはなかった。
「誰一人として、逃がさない」
そう言うと、ロックウォールを発動。
襲って来た暗殺者たちを囲う様に展開し、逃げ道を天井以外なくしてしまう。
そして……ティールは疾風瞬閃を抜き、周囲にウィンドランスとウォーターランスを展開しながら移動。
「ッ!!!!」
「遅い」
見た目になわない魔法の腕を持つ少年に驚くも、暗殺者は刃からたっぷりと毒液が溢れる武器を振るうが、毒液ごとウォーターランスで吹き飛ばされる。
その直後、疾風瞬閃から烈風が放たれ、足を切断。
よっぽど片足での移動に慣れていなければ、その時点で戦線離脱は避けられない。
「ぬぅん!!!!!!」
「ッ!? がっ!!!」
暗殺者の中でもムキムキ体系の男がラストの斬撃を弾こうとしたが、見事に失敗。
完全に競り負け、吹き飛ばされ……ティールが発動したロックウォールに激突。
「今だ!!」
残り二人がカリスたちに刃を放とうとするが、ティールは全て把握しており、その為に待機させていたランス魔法を撃った。
以外にも暗殺者はそれを避けたが、注意を引くことが出来たため、空中で従者たちの遠距離攻撃を食らう。
「ぐっ!? ちょこざいな!!!!」
「ほい」
「ごぼっ!!??」
丁度弾かれた地点を予測していたティールに蹴りを貰い、肋骨と胸骨がバキバキに折れ、内臓にグサっと刺さった。
暗殺者らしく、痛みに耐える術は持っているが、口から吐き出る血は止められない。
「よいしょ」
「ッ!!! ぬあああああっ!!」
動けない様に両足を切断してしまい。切断面にファイヤーボールを押し当てた。
中々に無茶な方法ではあるが、これで止血は完了。
やはり、一人ぐらいは情報を引き出せる者が必要だと考えていたティール。
残った暗殺者もラストの腕力に潰され、ノックアウト。
依頼主であるカリスたちに危害が及ぶことなく、邪魔者たちの排除に成功した。
「よし、潰せたな。怪我はないですか?」
「あ、あぁ。大丈夫だよ」
二人と従者が頑張ったお陰で、カリスには掠り傷一つない。
(さて、頑張って情報を引き出さないとな)
拷問が得意という訳ではない。
得意ではないが、何故カリスたちを狙ったのか。
その情報を引き出して損はない。
そして暗い気持では、上手くやれないと考え、無理にでもテンポ良く事を進めていこうとする。
「っ! ……徹底してる、ってことか」
ラストは二人の暗殺者を完全に潰してしまったため、もう情報は聞き出せない。
だが、ティールが倒した二人は、まだ息をしている。
その二人から情報を聞き出そうと思っていたが、口内に仕込んでいた毒で自殺。
既に息絶えた状態だった。
「すいません、ちょっと甘かったというか、情報の引き抜きは無理そうです」
「いや、気にする事はないよ。寧ろ、仮定の事情に巻き込んでしまって申し訳ない」
「気にしないでください。冒険者なんで、荒事には慣れてますから」
何とも頼もしいセリフを口にするティールに、カリスたちは何度目になるか分からない頼もしさを感じた。
ただ……ダンジョンでは、一難去れば……次の一難が来るまで、間が空くとは限らない。
ティールたちに訪れた変化は、決して嬉しい変化ではなかった。
何故なら、いきなり裏の連中から奇襲を受けた。
ティールとラストがいち早く反応したため、実害はない。
「もしかして、他人から恨まれたりしてますか?」
「……僕を潰したい人なら、いるかと」
カリスの言葉を聞き、ティールは数秒間の間で、なんとなく事情を呑み込んだ。
「マスター、あいつらは生かしておいた方が良いか?」
「そうだな……」
ティールが答えを出す前に、裏の人間……暗殺者たちは攻撃を再開。
その攻撃には、殺意しか乗っていない。
無関係である二人も遠慮なく殺されようとしている。
「特に気にしなくて良いぞ!」
「了解!!!」
暗殺者の力量は、決して低くない。
それは放たれる攻撃、動きである程度把握出来る。
カリスたちの顔に緊張が走るが、ティールとラストは違う。
慣れるには、あまりにも早過ぎるのだが……慣れてしまったものは仕方ない。
既にこういった状況で、体が堅くなることはなかった。
「誰一人として、逃がさない」
そう言うと、ロックウォールを発動。
襲って来た暗殺者たちを囲う様に展開し、逃げ道を天井以外なくしてしまう。
そして……ティールは疾風瞬閃を抜き、周囲にウィンドランスとウォーターランスを展開しながら移動。
「ッ!!!!」
「遅い」
見た目になわない魔法の腕を持つ少年に驚くも、暗殺者は刃からたっぷりと毒液が溢れる武器を振るうが、毒液ごとウォーターランスで吹き飛ばされる。
その直後、疾風瞬閃から烈風が放たれ、足を切断。
よっぽど片足での移動に慣れていなければ、その時点で戦線離脱は避けられない。
「ぬぅん!!!!!!」
「ッ!? がっ!!!」
暗殺者の中でもムキムキ体系の男がラストの斬撃を弾こうとしたが、見事に失敗。
完全に競り負け、吹き飛ばされ……ティールが発動したロックウォールに激突。
「今だ!!」
残り二人がカリスたちに刃を放とうとするが、ティールは全て把握しており、その為に待機させていたランス魔法を撃った。
以外にも暗殺者はそれを避けたが、注意を引くことが出来たため、空中で従者たちの遠距離攻撃を食らう。
「ぐっ!? ちょこざいな!!!!」
「ほい」
「ごぼっ!!??」
丁度弾かれた地点を予測していたティールに蹴りを貰い、肋骨と胸骨がバキバキに折れ、内臓にグサっと刺さった。
暗殺者らしく、痛みに耐える術は持っているが、口から吐き出る血は止められない。
「よいしょ」
「ッ!!! ぬあああああっ!!」
動けない様に両足を切断してしまい。切断面にファイヤーボールを押し当てた。
中々に無茶な方法ではあるが、これで止血は完了。
やはり、一人ぐらいは情報を引き出せる者が必要だと考えていたティール。
残った暗殺者もラストの腕力に潰され、ノックアウト。
依頼主であるカリスたちに危害が及ぶことなく、邪魔者たちの排除に成功した。
「よし、潰せたな。怪我はないですか?」
「あ、あぁ。大丈夫だよ」
二人と従者が頑張ったお陰で、カリスには掠り傷一つない。
(さて、頑張って情報を引き出さないとな)
拷問が得意という訳ではない。
得意ではないが、何故カリスたちを狙ったのか。
その情報を引き出して損はない。
そして暗い気持では、上手くやれないと考え、無理にでもテンポ良く事を進めていこうとする。
「っ! ……徹底してる、ってことか」
ラストは二人の暗殺者を完全に潰してしまったため、もう情報は聞き出せない。
だが、ティールが倒した二人は、まだ息をしている。
その二人から情報を聞き出そうと思っていたが、口内に仕込んでいた毒で自殺。
既に息絶えた状態だった。
「すいません、ちょっと甘かったというか、情報の引き抜きは無理そうです」
「いや、気にする事はないよ。寧ろ、仮定の事情に巻き込んでしまって申し訳ない」
「気にしないでください。冒険者なんで、荒事には慣れてますから」
何とも頼もしいセリフを口にするティールに、カリスたちは何度目になるか分からない頼もしさを感じた。
ただ……ダンジョンでは、一難去れば……次の一難が来るまで、間が空くとは限らない。
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