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まだ子供
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「おい、お前あんま調子に乗ってんじゃねぇぞ」
アサルトレパードの魔石を受付嬢に店、十五層のボスを攻略したという証明を行った二人。
要らない素材は既に買い取ってもらい、もう冒険者ギルドに残る必要はない。
冒険者ギルドから出ていこうとする二人に……まだ、まだ目の前で見た現状を信じられない者がいた。
「いや、特に調子に乗ってないけど」
見たところ、自分たちとそう歳が変わらない者たち。
であれば、敬語を使う必要はないと思い、堂々とした態度で対応。
「金でランクを買おうとして、この恥知らずが!!!」
「……なんか、元気一杯だな」
ティールは受付嬢にアサルトレパードの魔石を見せ、十五層のボスを倒すだけの実力は一応ある、という証明を行った。
これだけの実力があるのだから、今すぐにCランクからBランクに上げろ!! などという無茶苦茶な言葉は吐いていない。
「俺は、俺たちは別に金をランクで買おうとしてないぞ」
「お前ら如きが、アサルトレパードを倒せるわけがないだろ!!!」
立った二人でBランクのモンスターを倒した。
この事実を信じられないのは仕方ないが……二人が金でアサルトレパードの魔石を購入したという証拠もない。
「だから、先に挑んだ冒険者が傷を負わせてたからって……もう、面倒だな」
目の前の同じルーキーを相手にしたところで、利益はない。
それでも、ここでスルーしたところで、面倒が消えるわけがない。
そこで、ティールは目の前のルーキーたちに真剣勝負を提案した。
何かを賭ける戦いではない。
ただ……己の思いやプライドをぶつけ合う勝負。
(珍しいな)
ラストは、主人が自分たちが勝った場合、対戦相手に何も要求しないことを疑問に思った。
「そういうことか」
真剣勝負が始まってから、周囲に聞こえない程度に小さく呟く。
「ふんっ!!!」
「うわぁあああああっ!!!???」
二人にいちゃもんを付けてきた人族、獣人族のルーキーたちは皆Dランク。
誰一人として、二人と同じCランクの者はいなかった。
普通に考えれば、手加減しなければいけない相手。
ティールは当然本気こそ出していないが……手加減する、という気持ちが微塵もなかった。
「よっ」
「ぎゃあああああっ!!??」
普段のティールであれば、適当にあしらう……しっかりと実力の差を体験させ、現実を突き付ける。
しかし、今回はある意味現実を突き付けているが、その内容は制裁と言って差し支えない内容だった。
指を、足を、腕も……命に関わらない程度に潰していった。
主人がそういった行動を行うのであれば、自分も我慢する必要はない。
ラストは今までティールの命によって我慢してきた鬱憤が、もう暴発する寸前だった。
先程の場面でも、許されるなら直ぐにバカ共の首を絞めたかった。
勿論、この場でもさすがに首を絞めることは出来ない。
それでも……死なない程度であれば、何をしても構わない。
それを理解したラストの行動は早かった。
真剣勝負の内容は二人に嫉妬している者たち一団と、二人のバトル。
ラストが潰す分はまだ残っていた。
「お、おい。止めた方が良いんじゃ」
「いや、まぁ……あいつらから喧嘩売ったんだし」
「殺すつもりはなさそう、だし……放っておいて良いんじゃね?」
どちらが勝つか賭けていた同業者たちも、目の前の惨劇に少々引き始めていた。
(人を馬鹿するのも! いい加減にして欲しい、もんだ!!!)
まずは話し合い。最終手段として暴力。
ぶつからないで解決出来ることに越したことはないと考えているが、ティールはこれでも十二歳の少年。
そう……まだ、十二歳の少年なのだ。
人に馬鹿にされれば、当然イラつく。
威圧すれば竦み、逃げるかもしれない。
それでも……完全にイラつきが消える訳ではない。
「はぁ……もう、いいかな」
誰かが止めに入ることはなく、二人に喧嘩を売ってしまったルーキーたちは、最低でも四肢の骨を完全に砕かれ、芋虫の様に地面に転がることとなった。
アサルトレパードの魔石を受付嬢に店、十五層のボスを攻略したという証明を行った二人。
要らない素材は既に買い取ってもらい、もう冒険者ギルドに残る必要はない。
冒険者ギルドから出ていこうとする二人に……まだ、まだ目の前で見た現状を信じられない者がいた。
「いや、特に調子に乗ってないけど」
見たところ、自分たちとそう歳が変わらない者たち。
であれば、敬語を使う必要はないと思い、堂々とした態度で対応。
「金でランクを買おうとして、この恥知らずが!!!」
「……なんか、元気一杯だな」
ティールは受付嬢にアサルトレパードの魔石を見せ、十五層のボスを倒すだけの実力は一応ある、という証明を行った。
これだけの実力があるのだから、今すぐにCランクからBランクに上げろ!! などという無茶苦茶な言葉は吐いていない。
「俺は、俺たちは別に金をランクで買おうとしてないぞ」
「お前ら如きが、アサルトレパードを倒せるわけがないだろ!!!」
立った二人でBランクのモンスターを倒した。
この事実を信じられないのは仕方ないが……二人が金でアサルトレパードの魔石を購入したという証拠もない。
「だから、先に挑んだ冒険者が傷を負わせてたからって……もう、面倒だな」
目の前の同じルーキーを相手にしたところで、利益はない。
それでも、ここでスルーしたところで、面倒が消えるわけがない。
そこで、ティールは目の前のルーキーたちに真剣勝負を提案した。
何かを賭ける戦いではない。
ただ……己の思いやプライドをぶつけ合う勝負。
(珍しいな)
ラストは、主人が自分たちが勝った場合、対戦相手に何も要求しないことを疑問に思った。
「そういうことか」
真剣勝負が始まってから、周囲に聞こえない程度に小さく呟く。
「ふんっ!!!」
「うわぁあああああっ!!!???」
二人にいちゃもんを付けてきた人族、獣人族のルーキーたちは皆Dランク。
誰一人として、二人と同じCランクの者はいなかった。
普通に考えれば、手加減しなければいけない相手。
ティールは当然本気こそ出していないが……手加減する、という気持ちが微塵もなかった。
「よっ」
「ぎゃあああああっ!!??」
普段のティールであれば、適当にあしらう……しっかりと実力の差を体験させ、現実を突き付ける。
しかし、今回はある意味現実を突き付けているが、その内容は制裁と言って差し支えない内容だった。
指を、足を、腕も……命に関わらない程度に潰していった。
主人がそういった行動を行うのであれば、自分も我慢する必要はない。
ラストは今までティールの命によって我慢してきた鬱憤が、もう暴発する寸前だった。
先程の場面でも、許されるなら直ぐにバカ共の首を絞めたかった。
勿論、この場でもさすがに首を絞めることは出来ない。
それでも……死なない程度であれば、何をしても構わない。
それを理解したラストの行動は早かった。
真剣勝負の内容は二人に嫉妬している者たち一団と、二人のバトル。
ラストが潰す分はまだ残っていた。
「お、おい。止めた方が良いんじゃ」
「いや、まぁ……あいつらから喧嘩売ったんだし」
「殺すつもりはなさそう、だし……放っておいて良いんじゃね?」
どちらが勝つか賭けていた同業者たちも、目の前の惨劇に少々引き始めていた。
(人を馬鹿するのも! いい加減にして欲しい、もんだ!!!)
まずは話し合い。最終手段として暴力。
ぶつからないで解決出来ることに越したことはないと考えているが、ティールはこれでも十二歳の少年。
そう……まだ、十二歳の少年なのだ。
人に馬鹿にされれば、当然イラつく。
威圧すれば竦み、逃げるかもしれない。
それでも……完全にイラつきが消える訳ではない。
「はぁ……もう、いいかな」
誰かが止めに入ることはなく、二人に喧嘩を売ってしまったルーキーたちは、最低でも四肢の骨を完全に砕かれ、芋虫の様に地面に転がることとなった。
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