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到達の証明
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結果として……リベンジオークとの戦いはラストの勝利で終わった。
リベンジオークの剣筋が乱れ瞬間を狙い、腕だけに竜化を使用。
一瞬だけ腕力を爆上げし、リベンジオークを大剣ごとぶった斬った。
「お疲れ様、ラスト」
「あぁ……」
「? どうしたんだ」
「いや、大剣を斬ってしまったと思ってな」
ラストとしては、リベンジオークの大剣を呼びの武器として使いたいという思いがった。
しかし、ラストが牙竜を使った剛剣によって切断。
因みにリベンジオークの死体は、一刀両断され……左右に別れながら倒れた。
「おっ、宝箱だ」
「……謎だな」
「謎だね」
オーク二体とリベンジオークを倒したことで、部屋に中心に宝箱が出現。
二人は宝箱の出現事態には喜びを感じていたが、いったいどういった原理なんだという疑問を持った。
ひとまず死体と宝箱を回収し、二人はボス部屋から出る。
すると、目の前には一本の柱があり……柱には全く知らない文字が刻まれていた。
(文字……文字、だよな??)
何かの文字である。
それは解るが、いったいどんな言語なのか。
ティールもラストも全く持って理解不能だった。
しかし、使い方は分かる。
柱に触れて地上に戻りたいと願えば、地上に戻れる。
「…………いや、本当に凄いな」
自分の体が転移するのを感じ、移動が終わったと思って目を開けると……そこは確かに地上だった。
(次からは、そこにある柱を使って十一階層から探索できるんだよな……駄目だ、疲れるから考えるのは止めよう)
これ以上考えたところで疲れるだけだと思い、ティールはまっすぐ街に向かい、街の冒険者ギルドで必要ない素材や魔石などを売却。
「少々お待ちください」
素材の量が多く、鑑定に時間が掛かる。
その間、いつもの様に周囲の冒険者たちが二人について話し始める。
あの子供は見た目以上の実力があるのか。
実は名家の出身?
所詮は竜人族の青年におんぶ抱っこ。
ある程度戦えるとしても、それは竜人族の青年に寄生してるから。
色々と言われ放題であり、まともや速攻でラストの怒りメーターが限界突破しそうになった。
(ん~~、色々と反論できるけど、寄生してるって言われると、正確な反論は難しいな)
寄生して圧倒的な実力を身に付けた訳ではないが、それでもティールが現在の年齢でCランクやBランクのモンスターをソロで倒せる実力などを考えると、そう思われても仕方ない。
(……これも考えるだけ無駄だな)
多少嫌な気持ちになるものの、普段通りの思考に切り替えれば問題無い。
「お待たせしました」
「ありがとうございます」
ティールが買取金額を受け取ると、受付嬢がある事を尋ねてきた。
「ティールさん、ラストさん。その、もしかして十階層のボスのオーク二体と、リベンジオークを倒したりしましたか」
受付嬢の質問に、周囲でその言葉を耳にした冒険者たちは、一斉に吹き出して小声で笑い始めた。
ダンジョンから無事に生還できたとしても、二人で十階層までおり、ボスモンスターであるオーク二体とリベンジオークを倒すことは出来ない。
そんな固定概念を持つ同業者たちの考えなど興味なく、ティールは攻略の証明品である魔石を取り出した。
「まだ解体してないんで、今取り出せるのはこれだけですけど」
「お借りします」
亜空間の中から血濡れた魔石を一つ取り出し、カウンターに置いた。
同業者たちがギョッとした表情になるのか、鑑定スキル持ちの受付嬢は直ぐにそれを調べた。
「はい、間違いなくリベンジオークの魔石ですね」
まさかの言葉に、冒険者たちの中にはティールとラストの二人が、受付嬢と繋がっているのでは?
そんな馬鹿なことを考える者などがいたが、カウンターに置かれた魔石は、紛れもなくリベンジオークのもの。
「こちらを売るつもりは……ありませんよね」
「はい」
魔石を返してもらい、二人は颯爽とギルドから出ていった。
リベンジオークの剣筋が乱れ瞬間を狙い、腕だけに竜化を使用。
一瞬だけ腕力を爆上げし、リベンジオークを大剣ごとぶった斬った。
「お疲れ様、ラスト」
「あぁ……」
「? どうしたんだ」
「いや、大剣を斬ってしまったと思ってな」
ラストとしては、リベンジオークの大剣を呼びの武器として使いたいという思いがった。
しかし、ラストが牙竜を使った剛剣によって切断。
因みにリベンジオークの死体は、一刀両断され……左右に別れながら倒れた。
「おっ、宝箱だ」
「……謎だな」
「謎だね」
オーク二体とリベンジオークを倒したことで、部屋に中心に宝箱が出現。
二人は宝箱の出現事態には喜びを感じていたが、いったいどういった原理なんだという疑問を持った。
ひとまず死体と宝箱を回収し、二人はボス部屋から出る。
すると、目の前には一本の柱があり……柱には全く知らない文字が刻まれていた。
(文字……文字、だよな??)
何かの文字である。
それは解るが、いったいどんな言語なのか。
ティールもラストも全く持って理解不能だった。
しかし、使い方は分かる。
柱に触れて地上に戻りたいと願えば、地上に戻れる。
「…………いや、本当に凄いな」
自分の体が転移するのを感じ、移動が終わったと思って目を開けると……そこは確かに地上だった。
(次からは、そこにある柱を使って十一階層から探索できるんだよな……駄目だ、疲れるから考えるのは止めよう)
これ以上考えたところで疲れるだけだと思い、ティールはまっすぐ街に向かい、街の冒険者ギルドで必要ない素材や魔石などを売却。
「少々お待ちください」
素材の量が多く、鑑定に時間が掛かる。
その間、いつもの様に周囲の冒険者たちが二人について話し始める。
あの子供は見た目以上の実力があるのか。
実は名家の出身?
所詮は竜人族の青年におんぶ抱っこ。
ある程度戦えるとしても、それは竜人族の青年に寄生してるから。
色々と言われ放題であり、まともや速攻でラストの怒りメーターが限界突破しそうになった。
(ん~~、色々と反論できるけど、寄生してるって言われると、正確な反論は難しいな)
寄生して圧倒的な実力を身に付けた訳ではないが、それでもティールが現在の年齢でCランクやBランクのモンスターをソロで倒せる実力などを考えると、そう思われても仕方ない。
(……これも考えるだけ無駄だな)
多少嫌な気持ちになるものの、普段通りの思考に切り替えれば問題無い。
「お待たせしました」
「ありがとうございます」
ティールが買取金額を受け取ると、受付嬢がある事を尋ねてきた。
「ティールさん、ラストさん。その、もしかして十階層のボスのオーク二体と、リベンジオークを倒したりしましたか」
受付嬢の質問に、周囲でその言葉を耳にした冒険者たちは、一斉に吹き出して小声で笑い始めた。
ダンジョンから無事に生還できたとしても、二人で十階層までおり、ボスモンスターであるオーク二体とリベンジオークを倒すことは出来ない。
そんな固定概念を持つ同業者たちの考えなど興味なく、ティールは攻略の証明品である魔石を取り出した。
「まだ解体してないんで、今取り出せるのはこれだけですけど」
「お借りします」
亜空間の中から血濡れた魔石を一つ取り出し、カウンターに置いた。
同業者たちがギョッとした表情になるのか、鑑定スキル持ちの受付嬢は直ぐにそれを調べた。
「はい、間違いなくリベンジオークの魔石ですね」
まさかの言葉に、冒険者たちの中にはティールとラストの二人が、受付嬢と繋がっているのでは?
そんな馬鹿なことを考える者などがいたが、カウンターに置かれた魔石は、紛れもなくリベンジオークのもの。
「こちらを売るつもりは……ありませんよね」
「はい」
魔石を返してもらい、二人は颯爽とギルドから出ていった。
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