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もしかしなくても、これは……
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「マスター、安心してくれ。巣の中にもう一体のグリフォンがいる、なんてことはない」
「ほっ、そりゃ良かった。素材って点を考えるとまた倒したい気持ちはあるけど、さすがに先日戦ってまたグリフォンと戦うのはちょっとな」
そんなことを呟きながらも……ティールの眼が嬉しさで輝いている。
何故なら、ティールとラストの目の前には、グリフォンが集めていたお宝が大量に置かれているから。
「ラスト……これ、全部貰っても良いんだよな」
「あぁ、問題無いだろう。名前が書いているならまだしも、そんな物は基本的にないはずだ」
一応念のため、グリフォンが溜め込んでいたお宝を一つ一つ確認するが、名前が書かれたお宝は一つもない。
状況的に、発見者である二人の物ということになる。
(はっはっは!! これは良いな……うん、超嬉しい)
盗賊団を倒した場合でも、盗賊団が溜め込んでいた物を得ることが出来る。
しかし、本当に良い道具というのはあまり多くない。
ティールやラストたちレベルが興味を惹かれる物となると、さらに数は限られる。
だが……グリフォンは本当にお宝と呼べる物しか集めておらず、ティールほどではないにしろ、ラストも楽しさで若干目が輝いていた。
(ん? この大剣は……もしかすると、もしかするのか?)
お宝の中に、一つ気になる大剣を発見したティール。
「? どうしたんだ、マスター」
「なぁ、ラスト。この大剣……見覚えというか、記憶にないか」
「んん? …………むっ、そういうことか?」
「多分、そういうことだと思う」
二人は、マリアから生前の旦那がどんな武器を使っていたのかを聞いており、その武器だけは回収できなかった。
マリアの旦那と言えば、当時Bランクの冒険者。
相棒として普段から振るっていた武器も、並みの物ではなく……グリフォンのお眼鏡に適う代物であった可能性は、十分にある。
そして、聞いていた話の外見通りの大剣が……今、二人の目の前にある。
「……一応、マリアに見せて、反応次第ではマリアさんとレンに渡そう」
「良いのか?」
決して、自分が使ってみたいと思うからこその発言ではなく、単純に……本当に手放してしまっても良いのかと思える程、ぱっと見でも良質な代物であることが解る。
「そりゃあ、親しい知り合いの形見? だしな」
これが、全く面識のない人物の物なら、ティールもわざわざ本人……もしくはその家族に渡そうとは思わない。
「そうか……っ!! マスター、全てしまってくれ」
「おう」
名前がないことは全て確認してあるので、ティールは急いで亜空間の中に武器やマジックアイテムを放り込む。
そして、何故ラストが少々焦っているのかというと……多数の鳥モンスターが、グリフォンの巣にやって来ていたから。
(うぉっ!? ちょっとびっくりな数だな)
グリフォンの巣からグリフォン以外の匂いを嗅ぎ取り、多数の鳥モンスターが怪しみながら巣に到着。
すると、巣の中にはここ周辺では一番恐れられている存在、グリフォンではなく……一人の人間と、竜人がいた。
「キィィエエエエエエッ!!!!」
一体のヒポグリフが声を荒げると、一斉に鳥モンスターたちが二人に襲い掛かる。
その数は、実に二十弱。
いきなりの襲来に、ラストが少々焦るのも納得の数。
「素材は気にせず殺るぞ!!!」
「了解!!!」
ティールは亜空間の中からオーバーサイズを取り出し、ラストは牙竜を抜剣。
二人はヒポグリフやクラッチイーグルなどの、そこそこ旨味がある素材を気にせず……思いっきり斬り裂いていく。
鳥モンスターたちも遠距離攻撃などを使って、絶対に二人を仕留めようとするが、それでも攻撃力や殺傷力は二人の方が上。
突然の祝言に驚くティールとラストだったが、約五分後……二人は無事にグリフォンの身を心配していた鳥モンスターたちを全滅させた。
「ほっ、そりゃ良かった。素材って点を考えるとまた倒したい気持ちはあるけど、さすがに先日戦ってまたグリフォンと戦うのはちょっとな」
そんなことを呟きながらも……ティールの眼が嬉しさで輝いている。
何故なら、ティールとラストの目の前には、グリフォンが集めていたお宝が大量に置かれているから。
「ラスト……これ、全部貰っても良いんだよな」
「あぁ、問題無いだろう。名前が書いているならまだしも、そんな物は基本的にないはずだ」
一応念のため、グリフォンが溜め込んでいたお宝を一つ一つ確認するが、名前が書かれたお宝は一つもない。
状況的に、発見者である二人の物ということになる。
(はっはっは!! これは良いな……うん、超嬉しい)
盗賊団を倒した場合でも、盗賊団が溜め込んでいた物を得ることが出来る。
しかし、本当に良い道具というのはあまり多くない。
ティールやラストたちレベルが興味を惹かれる物となると、さらに数は限られる。
だが……グリフォンは本当にお宝と呼べる物しか集めておらず、ティールほどではないにしろ、ラストも楽しさで若干目が輝いていた。
(ん? この大剣は……もしかすると、もしかするのか?)
お宝の中に、一つ気になる大剣を発見したティール。
「? どうしたんだ、マスター」
「なぁ、ラスト。この大剣……見覚えというか、記憶にないか」
「んん? …………むっ、そういうことか?」
「多分、そういうことだと思う」
二人は、マリアから生前の旦那がどんな武器を使っていたのかを聞いており、その武器だけは回収できなかった。
マリアの旦那と言えば、当時Bランクの冒険者。
相棒として普段から振るっていた武器も、並みの物ではなく……グリフォンのお眼鏡に適う代物であった可能性は、十分にある。
そして、聞いていた話の外見通りの大剣が……今、二人の目の前にある。
「……一応、マリアに見せて、反応次第ではマリアさんとレンに渡そう」
「良いのか?」
決して、自分が使ってみたいと思うからこその発言ではなく、単純に……本当に手放してしまっても良いのかと思える程、ぱっと見でも良質な代物であることが解る。
「そりゃあ、親しい知り合いの形見? だしな」
これが、全く面識のない人物の物なら、ティールもわざわざ本人……もしくはその家族に渡そうとは思わない。
「そうか……っ!! マスター、全てしまってくれ」
「おう」
名前がないことは全て確認してあるので、ティールは急いで亜空間の中に武器やマジックアイテムを放り込む。
そして、何故ラストが少々焦っているのかというと……多数の鳥モンスターが、グリフォンの巣にやって来ていたから。
(うぉっ!? ちょっとびっくりな数だな)
グリフォンの巣からグリフォン以外の匂いを嗅ぎ取り、多数の鳥モンスターが怪しみながら巣に到着。
すると、巣の中にはここ周辺では一番恐れられている存在、グリフォンではなく……一人の人間と、竜人がいた。
「キィィエエエエエエッ!!!!」
一体のヒポグリフが声を荒げると、一斉に鳥モンスターたちが二人に襲い掛かる。
その数は、実に二十弱。
いきなりの襲来に、ラストが少々焦るのも納得の数。
「素材は気にせず殺るぞ!!!」
「了解!!!」
ティールは亜空間の中からオーバーサイズを取り出し、ラストは牙竜を抜剣。
二人はヒポグリフやクラッチイーグルなどの、そこそこ旨味がある素材を気にせず……思いっきり斬り裂いていく。
鳥モンスターたちも遠距離攻撃などを使って、絶対に二人を仕留めようとするが、それでも攻撃力や殺傷力は二人の方が上。
突然の祝言に驚くティールとラストだったが、約五分後……二人は無事にグリフォンの身を心配していた鳥モンスターたちを全滅させた。
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