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フラグ……ではなかった
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ブルードたちがグリフォンの討伐に失敗したと知り、ティールのやる気が全回復。
翌日からは遭遇したモンスターを全て討伐……するのではなく、なるべく木々を移動しながら空中を確認し、移動し続ける。
気配感知も使い続け、大きな反応が引っ掛かれば、そこに向かう。
なるべく高速移動、そして休憩。スタミナが戻ればまた直ぐに高速移動でグリフォンを捜索。
捜索と休憩を繰り返し続けるが……さすがにそう簡単には見つからない。
それは仕方ないかもしれないが、ブルードがまだ諦めていないという情報を掴んでいるので、ティール的にはブレードが戦力を整えて復活する前にグリフォンを発見し、仕留めた糸考えている。
「ふぅ、中々見つからないな」
「捜索範囲が広い。あっさりと見つかる訳はない……が、そろそろあちらに向かってみるか」
ラストが指を刺した方向は、バラックから一番近い山。
グリフォンには金品などを集めるドラゴンの様な習性がある。
「山か……仕方ない。行ってみるか」
バラックから一番近い山は、少なくともヤドラスから遺跡までの距離より長い。
二人も最初は山まで向かうつもりはなく、ブレードがグリフォンと戦った場所も森の中だったので、かなりスタミナと時間を消費してしまった。
(……行ってみるしかないか)
覚悟を決め、ティールはラストと二人でバラックから一番近い山を目指す。
道中も遭遇するモンスターはその日の食料となる個体だけ狩り、後は無視。
走って走って走って休憩し、また走って走って走りまくる。
二人の元のスタミナが多い事もあり、日が暮れる前に山の近くまで到着。
急いで夕食の準備、風呂などを済ませてから……アラッドはいつも通り結界をのスキルを発動。
バラックに来てから遭遇したモンスター、ニードファルコンのことを思い出し、結界を五重に発動してから眠りについた。
翌日、結界が二つほど破壊されていたが、ティールとラストに怪我はなく、朝からがっつり朝食を食べ、本日もグリフォン探しをスタート。
山の近くまで到着したので、ここからはなるべく高速で移動はせず、ひとまず山周辺を捜索。
ティールとしては、あまり山でグリフォンと遭遇したくはない。
理由は至極単純であり、斜面での戦いに不安がある。
全く経験がない訳ではないが、高い場所に行けば良く程、一つのミスで一番下まで転げ落ちる可能性がある。
(できれば、後二日以内ぐらいに見つかって欲しいな)
そんな考えが全く見つからない未来へのフラグに……なることはなく、二人は昼食を食べ終えてから数十分後、二人の耳に女性の悲鳴が聞こえた。
そちらに気配感知の意識を集中させると、大きな気配が一つ……それと、複数の気配を感知。
その複数の気配も、決して小さくはない。
「いくぞ!!」
「あぁ」
身体強化のスキルを使用し、全力で悲鳴が聞こえた方法へ向かう。
そして直ぐに悲鳴を上げたであろう女性と、その護衛とみられる騎士たちが複数の鳥系モンスターと戦っていた。
(もしかして貴族か?)
面倒な匂いが微かにしたが、ティールはその考えを捨てて亜空間からオーバーサイズを取り出した。
ラストは牙竜を抜き、騎士や女性を襲っている多数のモンスターを遠距離攻撃で撃退。
何体かは宙に逃れたが、意識外からの奇襲で何体かを絶命に追い込んだ。
「こいつらは俺たちが相手をする! ここから早く逃げてくれ!!!」
一瞬で数体のモンスターを倒した冒険者の登場に、騎士たちの眼に希望が宿る。
しかも冒険者たちは、自分たちが敵を引き付けるからお前たちは逃げてくれと、確かに口にした。
騎士たちは一刻も早く護衛対象である女性を連れ、この事態を冒険者ギルドに伝えようとした。
「待って!!」
ただ、その女性……令嬢と思える人物だけが、二人だけを多数のモンスター……そしてそのモンスターを率いるグリフォンを相手にさせる訳には行かないと思った。
しかしその直後、ティールのオーバーサイズとラストの牙竜から放たれた斬撃が空中を飛ぶモンスターを撃墜し、その光景に唖然となった。
騎士たちは自分たちを助けてくれた冒険者たちに頼もしさを感じ、一先ず全速力でバラックへと向かった。
翌日からは遭遇したモンスターを全て討伐……するのではなく、なるべく木々を移動しながら空中を確認し、移動し続ける。
気配感知も使い続け、大きな反応が引っ掛かれば、そこに向かう。
なるべく高速移動、そして休憩。スタミナが戻ればまた直ぐに高速移動でグリフォンを捜索。
捜索と休憩を繰り返し続けるが……さすがにそう簡単には見つからない。
それは仕方ないかもしれないが、ブルードがまだ諦めていないという情報を掴んでいるので、ティール的にはブレードが戦力を整えて復活する前にグリフォンを発見し、仕留めた糸考えている。
「ふぅ、中々見つからないな」
「捜索範囲が広い。あっさりと見つかる訳はない……が、そろそろあちらに向かってみるか」
ラストが指を刺した方向は、バラックから一番近い山。
グリフォンには金品などを集めるドラゴンの様な習性がある。
「山か……仕方ない。行ってみるか」
バラックから一番近い山は、少なくともヤドラスから遺跡までの距離より長い。
二人も最初は山まで向かうつもりはなく、ブレードがグリフォンと戦った場所も森の中だったので、かなりスタミナと時間を消費してしまった。
(……行ってみるしかないか)
覚悟を決め、ティールはラストと二人でバラックから一番近い山を目指す。
道中も遭遇するモンスターはその日の食料となる個体だけ狩り、後は無視。
走って走って走って休憩し、また走って走って走りまくる。
二人の元のスタミナが多い事もあり、日が暮れる前に山の近くまで到着。
急いで夕食の準備、風呂などを済ませてから……アラッドはいつも通り結界をのスキルを発動。
バラックに来てから遭遇したモンスター、ニードファルコンのことを思い出し、結界を五重に発動してから眠りについた。
翌日、結界が二つほど破壊されていたが、ティールとラストに怪我はなく、朝からがっつり朝食を食べ、本日もグリフォン探しをスタート。
山の近くまで到着したので、ここからはなるべく高速で移動はせず、ひとまず山周辺を捜索。
ティールとしては、あまり山でグリフォンと遭遇したくはない。
理由は至極単純であり、斜面での戦いに不安がある。
全く経験がない訳ではないが、高い場所に行けば良く程、一つのミスで一番下まで転げ落ちる可能性がある。
(できれば、後二日以内ぐらいに見つかって欲しいな)
そんな考えが全く見つからない未来へのフラグに……なることはなく、二人は昼食を食べ終えてから数十分後、二人の耳に女性の悲鳴が聞こえた。
そちらに気配感知の意識を集中させると、大きな気配が一つ……それと、複数の気配を感知。
その複数の気配も、決して小さくはない。
「いくぞ!!」
「あぁ」
身体強化のスキルを使用し、全力で悲鳴が聞こえた方法へ向かう。
そして直ぐに悲鳴を上げたであろう女性と、その護衛とみられる騎士たちが複数の鳥系モンスターと戦っていた。
(もしかして貴族か?)
面倒な匂いが微かにしたが、ティールはその考えを捨てて亜空間からオーバーサイズを取り出した。
ラストは牙竜を抜き、騎士や女性を襲っている多数のモンスターを遠距離攻撃で撃退。
何体かは宙に逃れたが、意識外からの奇襲で何体かを絶命に追い込んだ。
「こいつらは俺たちが相手をする! ここから早く逃げてくれ!!!」
一瞬で数体のモンスターを倒した冒険者の登場に、騎士たちの眼に希望が宿る。
しかも冒険者たちは、自分たちが敵を引き付けるからお前たちは逃げてくれと、確かに口にした。
騎士たちは一刻も早く護衛対象である女性を連れ、この事態を冒険者ギルドに伝えようとした。
「待って!!」
ただ、その女性……令嬢と思える人物だけが、二人だけを多数のモンスター……そしてそのモンスターを率いるグリフォンを相手にさせる訳には行かないと思った。
しかしその直後、ティールのオーバーサイズとラストの牙竜から放たれた斬撃が空中を飛ぶモンスターを撃墜し、その光景に唖然となった。
騎士たちは自分たちを助けてくれた冒険者たちに頼もしさを感じ、一先ず全速力でバラックへと向かった。
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