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信頼を得られるか?
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「なるほど……いやぁ~~、マジで童貞なん? 思考力、絶対俺らより上だぜ」
「だな。という訳でジューク……残念ながら、諦めた方が良さそうだ」
「おい! なんでそうなるんだよ!!!!」
ティールが最低、これだけは超えなければならない二つの壁を説明し、ジュークの仲間たちは諦めた方が良いと伝えた。
しかしジュークはティールのアドバイスを聞いても、諦めるつもりは全くない。
「ジュークさんは、レンと仲良く出来てますか? 結構重要ですよ、そこ」
「……仲は悪くない。だが、そもそもそんなに絡んでないからな」
マリアと友人以上の関係になるには……まず、マリアの息子であるレンと良好な関係を築くことが最重要項目。
仮にマリアの乙女心を引き出すことが出来たとしても、息子であるレンとの交友関係が悪ければ、直ぐに関係を切られてしまう。
過去にレンの存在を軽視してマリアに近づこうとした連中は、もれなく縁をバッサリ切られている。
もし、無理矢理マリアを自分のものにしようとするなら、逆にマリア自慢のメイスでボコボコにされる。
もしくは、マリアを慕っている冒険者たちにリンチされる可能性が大きい。
過去にそういった事例があり、冒険者による集団リンチなど、冒険者ギルドとしてもあまり容認できないことだが……マリアを無理矢理狙おうとするならば、逆にギルドも制裁を加えることに協力する。
それほどまでに、冒険者ギルドにとってもマリアは有難い存在なのだ。
「なら、まずはそこですね。レンと友好的な関係を築けなければ、話にならないかと。ただ、同じことを考えている冒険者は多いと思うので、レンも自分に声を掛けてくる歳上の男性冒険者が、どういった理由で自分に声を掛けてきたのか……ある程度見極められる眼は持ってるかと」
ティールの言う通り、レンはそういった目や感情には敏感になっており、正直そういった存在たちは鬱陶しい。
自分に声を掛けてくる者たちは、全員自分に用があるのではなく、母親であるマリアに用がある。
そんなこと、まだ冒険者としてはルーキーであっても解ってしまう。
本当にレン自身に興味がなければ、まずそこで躓くのは間違いない。
「…………やっぱ無理だな、諦めろよ」
「諦めないって言ってんだろ」
「あと、そこを上手くやれたとしても、次はマリアさんの亡くなった旦那さんを越える必要があります」
「ぐっ……そ、そうだよな。そこも大事だよな」
マリアの旦那であった男とは、マリアと同じく若くしてBランクまで上り詰めた。
当時を知っている者たちから見て、Aランクに到達できる可能性があった考える者もいる。
バラックにはその当時を知る冒険者がまだ何人か活動しているので、その者たちからジュークは亡くなった旦那の凄さを聞いている。
「ジューク、やっぱり無理だって」
「今は無理ってだけだろ」
四人でも三対のムーンウルフを討伐出来なかった。
先輩から亡くなった旦那の話を聞く限り、その人は三体のムーンウルフが相手でも、一人で討伐出来る実力を有している。
その事実を考えれば、まず実力という点に関しては全く追い付けていない。
しかし、それでもジュークは諦める気ゼロ。
そこまで上り詰める気満々である。
「けど、具体的にはBランクに昇格するか、ティールやラストみたいに一人でBランクのモンスターを倒すぐらい強くならないと、届かないだろ」
「そういう話だよな。てなると……何年かかるんだって話だぜ」
仲間三人もできれば応援したいが、ハッキリ言って超高嶺の華。
正直なところ……努力だけでなんとかできる恋とは思えない。
「……何回も言ってるだろ。俺は諦めねぇってな」
「ったく……まっ、気が済むまで頑張れよ」
「諦めなければ、可能性はありますよ」
「うむ、マスターの言う通りだな」
ティールとラストの言葉にやる気を貰い、テンションが上がったジュークは仲間の助言を破り、エールを追加。
結果的にやらかすことはなかったが、宿に帰る前に一回はゲロってしまった。
「だな。という訳でジューク……残念ながら、諦めた方が良さそうだ」
「おい! なんでそうなるんだよ!!!!」
ティールが最低、これだけは超えなければならない二つの壁を説明し、ジュークの仲間たちは諦めた方が良いと伝えた。
しかしジュークはティールのアドバイスを聞いても、諦めるつもりは全くない。
「ジュークさんは、レンと仲良く出来てますか? 結構重要ですよ、そこ」
「……仲は悪くない。だが、そもそもそんなに絡んでないからな」
マリアと友人以上の関係になるには……まず、マリアの息子であるレンと良好な関係を築くことが最重要項目。
仮にマリアの乙女心を引き出すことが出来たとしても、息子であるレンとの交友関係が悪ければ、直ぐに関係を切られてしまう。
過去にレンの存在を軽視してマリアに近づこうとした連中は、もれなく縁をバッサリ切られている。
もし、無理矢理マリアを自分のものにしようとするなら、逆にマリア自慢のメイスでボコボコにされる。
もしくは、マリアを慕っている冒険者たちにリンチされる可能性が大きい。
過去にそういった事例があり、冒険者による集団リンチなど、冒険者ギルドとしてもあまり容認できないことだが……マリアを無理矢理狙おうとするならば、逆にギルドも制裁を加えることに協力する。
それほどまでに、冒険者ギルドにとってもマリアは有難い存在なのだ。
「なら、まずはそこですね。レンと友好的な関係を築けなければ、話にならないかと。ただ、同じことを考えている冒険者は多いと思うので、レンも自分に声を掛けてくる歳上の男性冒険者が、どういった理由で自分に声を掛けてきたのか……ある程度見極められる眼は持ってるかと」
ティールの言う通り、レンはそういった目や感情には敏感になっており、正直そういった存在たちは鬱陶しい。
自分に声を掛けてくる者たちは、全員自分に用があるのではなく、母親であるマリアに用がある。
そんなこと、まだ冒険者としてはルーキーであっても解ってしまう。
本当にレン自身に興味がなければ、まずそこで躓くのは間違いない。
「…………やっぱ無理だな、諦めろよ」
「諦めないって言ってんだろ」
「あと、そこを上手くやれたとしても、次はマリアさんの亡くなった旦那さんを越える必要があります」
「ぐっ……そ、そうだよな。そこも大事だよな」
マリアの旦那であった男とは、マリアと同じく若くしてBランクまで上り詰めた。
当時を知っている者たちから見て、Aランクに到達できる可能性があった考える者もいる。
バラックにはその当時を知る冒険者がまだ何人か活動しているので、その者たちからジュークは亡くなった旦那の凄さを聞いている。
「ジューク、やっぱり無理だって」
「今は無理ってだけだろ」
四人でも三対のムーンウルフを討伐出来なかった。
先輩から亡くなった旦那の話を聞く限り、その人は三体のムーンウルフが相手でも、一人で討伐出来る実力を有している。
その事実を考えれば、まず実力という点に関しては全く追い付けていない。
しかし、それでもジュークは諦める気ゼロ。
そこまで上り詰める気満々である。
「けど、具体的にはBランクに昇格するか、ティールやラストみたいに一人でBランクのモンスターを倒すぐらい強くならないと、届かないだろ」
「そういう話だよな。てなると……何年かかるんだって話だぜ」
仲間三人もできれば応援したいが、ハッキリ言って超高嶺の華。
正直なところ……努力だけでなんとかできる恋とは思えない。
「……何回も言ってるだろ。俺は諦めねぇってな」
「ったく……まっ、気が済むまで頑張れよ」
「諦めなければ、可能性はありますよ」
「うむ、マスターの言う通りだな」
ティールとラストの言葉にやる気を貰い、テンションが上がったジュークは仲間の助言を破り、エールを追加。
結果的にやらかすことはなかったが、宿に帰る前に一回はゲロってしまった。
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