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つまみになる?
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「……あれだよな。ワームの肉って意外と美味いよな」
「そうだな。本当に……意外と美味い」
フォレストワームを倒し終えてからも、二人は昼飯時になるまで野生のモンスターに襲われては倒して解体してを繰り返し続けた。
(いや、本当に美味しい……もしかして、これが酒のつまみに合う肉、ってやつなのか?)
一食で食いきれる量ではないが、それでも二人がワームの焼き肉を食べ終えると、もう一度肉を焼き始めた。
(ちょいちょい鳥系のモンスターが襲ってきてくれたけど、やっぱりグリフォンを相手にするってのを考えると、経験が足りないというか……精々空中にいる敵に攻撃を当てる訓練ぐらいしかできないよな)
それだけでも一応対策、実戦的訓練にはなるのだが、ティールとしては少々物足りない。
だが、それはラストも同じだった。
「……マスター、このままでは対グリフォンの訓練が出来ないぞ」
「それは解ってる。とはいえ、グリフォンは空を飛ぶモンスターの中でも珍しいタイプだからな」
獅子の胴体に儂の頭と翼を持つ死神。
鳥系のモンスターは当たり前だが、グリフォンのような胴体を持たない。
爪やくちばしによる攻撃は出来ても、当然重さ……威力が足りない。
「でも、空中を飛ぶ敵に攻撃を当てる。この練習ができるだけでも十分じゃないか?」
「確かにあまり贅沢は言ってられないな」
「そういうことだ」
それはそれで仕方ないのだと思いながら、ティールは焼き上がったワームの肉を口に入れた。
(はぁ~~~~……マジで美味い。幸せだ)
現在は珍しく風のバリアを展開しながら昼食を食べているので、モンスターたちはワームの焼き肉匂いに惹かれても、容易に手出しをすることが出来ない。
モンスターに邪魔されることなく昼食を食べ終えた二人は再度鳥系のモンスターをメインに狩りを始める。
「ふん!!!」
鳥系モンスターとの戦闘が始まると、ティールは久しぶりに人生で初めて手に入れた武器……投擲を使ってモンスターを狩ろうとした。
そこら辺に落ちている石ころを拾い、風の魔力を纏う。
そして投擲のスキルを発動しながら全力投球。
「ッ!!??」
自信が狙われていることは知っており、男が自分に何かを投げようとしているのも解る。
だからタイミング良く避けたつもりだったが、風を纏った石ころは途中で軌道を変えてモンスターの腹に風穴を開けた。
「よし!!!」
「流石だな、マスター」
投擲スキルを鍛え上げたティールであれば、スキルの力で投擲物の軌道を途中でズラすことぐらい訳ない。
(Dランクの鳥なら、投擲だけでも十分やれるかもしれないな)
石ころに魔力を纏う程度であれば、殆ど魔力を消費してないも同然。
「相手があんまり強くなかったからってのもあるけどな」
投擲には確かに自信がある。
だが、今回対峙した鳥系のモンスターは明らかに自分の存在を軽く見ていた。
(今まで死ぬ思いをして敵を倒したことがなかったんだろうな……まっ、空を飛べるってのはそれだけ優位なアドバンテージだし、自然とそうなるのも仕方ないか)
なんて思いながら投擲で倒したモンスターの解体を行う。
ささっと解体を終え、アラッドは盗賊たちが溜め込んでいたお宝の一つ……懐中時計を亜空間の中から取り出した。
「……時間はまだあるな」
普段の夕食時間には街に戻りたい。
だが、その時間までにはまだ数時間はある。
懐中時計を亜空間の中にしまったティールは先日の戦いで手に入れた戦利品を取り出した。
「……マスター、メイン武器を変えるのか?」
「いやいや、そんな訳ないだろ」
ティールが取り出した武器は鎌使いが使っていた鎌。
「これ、生物以外をすり抜ける効果以外にも、良い効果があるんだよ」
マリアが教えてくれた、グリフォンが他の鳥系のモンスターを従えてるかもしれないという情報。
これが正しければ、この鎌を使えるようになっておいて損はない。
「そうだな。本当に……意外と美味い」
フォレストワームを倒し終えてからも、二人は昼飯時になるまで野生のモンスターに襲われては倒して解体してを繰り返し続けた。
(いや、本当に美味しい……もしかして、これが酒のつまみに合う肉、ってやつなのか?)
一食で食いきれる量ではないが、それでも二人がワームの焼き肉を食べ終えると、もう一度肉を焼き始めた。
(ちょいちょい鳥系のモンスターが襲ってきてくれたけど、やっぱりグリフォンを相手にするってのを考えると、経験が足りないというか……精々空中にいる敵に攻撃を当てる訓練ぐらいしかできないよな)
それだけでも一応対策、実戦的訓練にはなるのだが、ティールとしては少々物足りない。
だが、それはラストも同じだった。
「……マスター、このままでは対グリフォンの訓練が出来ないぞ」
「それは解ってる。とはいえ、グリフォンは空を飛ぶモンスターの中でも珍しいタイプだからな」
獅子の胴体に儂の頭と翼を持つ死神。
鳥系のモンスターは当たり前だが、グリフォンのような胴体を持たない。
爪やくちばしによる攻撃は出来ても、当然重さ……威力が足りない。
「でも、空中を飛ぶ敵に攻撃を当てる。この練習ができるだけでも十分じゃないか?」
「確かにあまり贅沢は言ってられないな」
「そういうことだ」
それはそれで仕方ないのだと思いながら、ティールは焼き上がったワームの肉を口に入れた。
(はぁ~~~~……マジで美味い。幸せだ)
現在は珍しく風のバリアを展開しながら昼食を食べているので、モンスターたちはワームの焼き肉匂いに惹かれても、容易に手出しをすることが出来ない。
モンスターに邪魔されることなく昼食を食べ終えた二人は再度鳥系のモンスターをメインに狩りを始める。
「ふん!!!」
鳥系モンスターとの戦闘が始まると、ティールは久しぶりに人生で初めて手に入れた武器……投擲を使ってモンスターを狩ろうとした。
そこら辺に落ちている石ころを拾い、風の魔力を纏う。
そして投擲のスキルを発動しながら全力投球。
「ッ!!??」
自信が狙われていることは知っており、男が自分に何かを投げようとしているのも解る。
だからタイミング良く避けたつもりだったが、風を纏った石ころは途中で軌道を変えてモンスターの腹に風穴を開けた。
「よし!!!」
「流石だな、マスター」
投擲スキルを鍛え上げたティールであれば、スキルの力で投擲物の軌道を途中でズラすことぐらい訳ない。
(Dランクの鳥なら、投擲だけでも十分やれるかもしれないな)
石ころに魔力を纏う程度であれば、殆ど魔力を消費してないも同然。
「相手があんまり強くなかったからってのもあるけどな」
投擲には確かに自信がある。
だが、今回対峙した鳥系のモンスターは明らかに自分の存在を軽く見ていた。
(今まで死ぬ思いをして敵を倒したことがなかったんだろうな……まっ、空を飛べるってのはそれだけ優位なアドバンテージだし、自然とそうなるのも仕方ないか)
なんて思いながら投擲で倒したモンスターの解体を行う。
ささっと解体を終え、アラッドは盗賊たちが溜め込んでいたお宝の一つ……懐中時計を亜空間の中から取り出した。
「……時間はまだあるな」
普段の夕食時間には街に戻りたい。
だが、その時間までにはまだ数時間はある。
懐中時計を亜空間の中にしまったティールは先日の戦いで手に入れた戦利品を取り出した。
「……マスター、メイン武器を変えるのか?」
「いやいや、そんな訳ないだろ」
ティールが取り出した武器は鎌使いが使っていた鎌。
「これ、生物以外をすり抜ける効果以外にも、良い効果があるんだよ」
マリアが教えてくれた、グリフォンが他の鳥系のモンスターを従えてるかもしれないという情報。
これが正しければ、この鎌を使えるようになっておいて損はない。
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