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休日なのだが
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「あれ、ティールじゃないか」
「ん? ……ラックか。それにフィリックも……もしかして二人でデートか?」
「そんなわけないじゃないか。とはいっても、今日は休日で特にやることがないから二人でブラブラとしてるんだ」
バッタリと出会った人物はオルアットとパーティーを組んでおり、幼馴染でもあるラックとフィリック。
「というか、オルアットの奴はどうしたんだ?」
「あいつは……多分、今日もギルドの訓練場で剣を振ってるか、先輩相手に稽古を付けてもらってるかのどっちかだな。ティールに言われた通り、依頼を受けるだけじゃなくて訓練に力を入れ始めたんだが……ちょっと頑張り過ぎな気がするんだよ」
二人も先日、朝と昼からに分けて冒険者ギルドの訓練場で真面目に訓練に取り組んでいた。
スーラとノエル、ユキも同じく頑張っていたのだが……二日前には討伐依頼を受けていたこともあり、さすがに今日は休日にしようという流れになった。
「ところでティール、そちらのお兄さんは誰なんだい? もしかして遂にパーティーを組んだの?」
明らかに自分たちより強いと解る竜人族の青年。
自分たちと出会った時はソロで行動していた。
そんなティールにパーティーメンバーができた。
それは知人である二人とにって嬉しい報告だった。
「あぁ、まぁな。見ての通り竜人族で、名前はラスト」
「よろしく」
マスターの知人ということもあり、丁寧に頭を下げて挨拶する。
「おう、よろしくな」
「ことらこそ、よろしく……それにしても、本当に強そうだね。いったいどこで知り合ったんだい?」
ラックたちはこの街に来てからの期間は、ティールより圧倒的に長い。
しかし、ラストは今まで一度も見たことがなかった。
ヤドラスには遺跡があるので、それを目当てにやって来る冒険者は多い。
自分たちが把握できていなかっただけということもあるが、ラストの様な実力者がフリー状態というのは記憶になかった。
「ラストはあれなんだよ」
と言いながら、ティールは手の甲を叩いた。
それだけで二人はティールが何を言いたいのか分かった。
「あぁ、なるほど。どおりで今まで見たことがない顔だったわけだ」
ただ、ラストの立場が奴隷だと分かったところで、二人が態度を変えることはなかった。
しかしラックだけは少々心配そうな顔をしながら、あることを尋ねた。
「てぃ、ティール。その……懐は大丈夫なのかい?」
一目で自分たちよりも遥かに強いと解らせるオーラを持ち、尚且つ竜人族のイケメン青年。
買うとしたら安い訳がなく、自分たちでは絶対に手が出せない値段ということだけは分かる。
「……軽く飯食べられるところに行こうぜ。ちょっと話したいこともあるしな」
「あ、あぁ。分かった、でもあまり高くないところにしてくれよ」
まだまだティールから助言を受けて一か月も経っていないので、目に見えた成果は現れていない。
ティールがオークの死体、数体分を丸々くれたので思いがけない臨時収入は手に入ったが、あまり贅沢をする余裕はない。
「分かった。なるべく安いところにしよう」
お金を持っていないルーキーにも優しい店を探し、注文を頼んでから話を戻す。
「それで、値段のことだったな……ラックの言う通り、色々あって吹き飛んでったな」
「そ、そうかい……ち、因みに幾らぐらい、なんだい」
単純に……純粋に興味があった。
雰囲気だけで強いと解らせるラストの値段がいくらだったのか。
これに関してはラックだけではなく、フィリックも興味を持っていた。
「合計で六枚だ」
「六枚……………えっ、白金貨……ということかい?」
「そういうことだ」
「ッ!!!!????」
ラックは驚きのあまり大声を出しそうになったが、他の客の迷惑になると分かっているので、直ぐに両手で口を押えた。
隣では驚きのあまり、フィリックが口を半開きにして固まってっしまった。
「ん? ……ラックか。それにフィリックも……もしかして二人でデートか?」
「そんなわけないじゃないか。とはいっても、今日は休日で特にやることがないから二人でブラブラとしてるんだ」
バッタリと出会った人物はオルアットとパーティーを組んでおり、幼馴染でもあるラックとフィリック。
「というか、オルアットの奴はどうしたんだ?」
「あいつは……多分、今日もギルドの訓練場で剣を振ってるか、先輩相手に稽古を付けてもらってるかのどっちかだな。ティールに言われた通り、依頼を受けるだけじゃなくて訓練に力を入れ始めたんだが……ちょっと頑張り過ぎな気がするんだよ」
二人も先日、朝と昼からに分けて冒険者ギルドの訓練場で真面目に訓練に取り組んでいた。
スーラとノエル、ユキも同じく頑張っていたのだが……二日前には討伐依頼を受けていたこともあり、さすがに今日は休日にしようという流れになった。
「ところでティール、そちらのお兄さんは誰なんだい? もしかして遂にパーティーを組んだの?」
明らかに自分たちより強いと解る竜人族の青年。
自分たちと出会った時はソロで行動していた。
そんなティールにパーティーメンバーができた。
それは知人である二人とにって嬉しい報告だった。
「あぁ、まぁな。見ての通り竜人族で、名前はラスト」
「よろしく」
マスターの知人ということもあり、丁寧に頭を下げて挨拶する。
「おう、よろしくな」
「ことらこそ、よろしく……それにしても、本当に強そうだね。いったいどこで知り合ったんだい?」
ラックたちはこの街に来てからの期間は、ティールより圧倒的に長い。
しかし、ラストは今まで一度も見たことがなかった。
ヤドラスには遺跡があるので、それを目当てにやって来る冒険者は多い。
自分たちが把握できていなかっただけということもあるが、ラストの様な実力者がフリー状態というのは記憶になかった。
「ラストはあれなんだよ」
と言いながら、ティールは手の甲を叩いた。
それだけで二人はティールが何を言いたいのか分かった。
「あぁ、なるほど。どおりで今まで見たことがない顔だったわけだ」
ただ、ラストの立場が奴隷だと分かったところで、二人が態度を変えることはなかった。
しかしラックだけは少々心配そうな顔をしながら、あることを尋ねた。
「てぃ、ティール。その……懐は大丈夫なのかい?」
一目で自分たちよりも遥かに強いと解らせるオーラを持ち、尚且つ竜人族のイケメン青年。
買うとしたら安い訳がなく、自分たちでは絶対に手が出せない値段ということだけは分かる。
「……軽く飯食べられるところに行こうぜ。ちょっと話したいこともあるしな」
「あ、あぁ。分かった、でもあまり高くないところにしてくれよ」
まだまだティールから助言を受けて一か月も経っていないので、目に見えた成果は現れていない。
ティールがオークの死体、数体分を丸々くれたので思いがけない臨時収入は手に入ったが、あまり贅沢をする余裕はない。
「分かった。なるべく安いところにしよう」
お金を持っていないルーキーにも優しい店を探し、注文を頼んでから話を戻す。
「それで、値段のことだったな……ラックの言う通り、色々あって吹き飛んでったな」
「そ、そうかい……ち、因みに幾らぐらい、なんだい」
単純に……純粋に興味があった。
雰囲気だけで強いと解らせるラストの値段がいくらだったのか。
これに関してはラックだけではなく、フィリックも興味を持っていた。
「合計で六枚だ」
「六枚……………えっ、白金貨……ということかい?」
「そういうことだ」
「ッ!!!!????」
ラックは驚きのあまり大声を出しそうになったが、他の客の迷惑になると分かっているので、直ぐに両手で口を押えた。
隣では驚きのあまり、フィリックが口を半開きにして固まってっしまった。
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