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数を減らして売る
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ティールは右手の照準をフォレストモンキーに合わせ、突進や爪撃と同じく最近は全く使っていなかったスキルを発動する。
「拘束」
「「「ウキャッ!!!???」」」
魔力の鎖がフォレストモンキーの周囲に現れ、そのまま体を縛って身動きが取れないようにする。
「貫け」
爪撃を使用し、貫手の状態で三度空を撃つ。
その衝撃がフォレストモンキーの頭部を貫き、戦いはあっさりと終了した。
「……普通のフォレストモンキーならこの程度だよな」
本来ならスキルレベルは低いが、木魔法を習得しているので遠距離から攻撃する事も出来た。
だが、仲間が殺されたことで怒り狂ったフォレストモンキーはわざわざティールとの距離を縮め、呆気なく拘束されて殺された。
(まっ、あの木の上程度の距離なら拘束の距離も届くだろう)
「にしても……今更だが、結構良いスキルだよな。暇なときはそれなりに使ってスキルレベルを上げるか」
拘束のスキルを有しているモンスターは多くない。
なので奪取≪スナッチ≫で奪える機会が少ないので、必然的に実戦で使ってレベルを上げる必要がある。
「……なんとなくだが、もう少しでレベルが上がりそうだな」
フォレストモンキーからスキルと魔力を奪ったティールは木魔法のスキルレベルがもう少し上がるかもしれないと感じた。
実家で生活していた頃は風や木魔法等の攻撃魔法を使っての訓練も行っており、木魔法のスキルレベルも中々のものになっている。
「普通の魔法使いからすれば、俺が持っている属性魔法の数はおかしいんだろうな」
その通り。どれだけ才能に溢れているのだと思われること間違いなし。
才能が有れば三種類ほど覚えられ、スキル書という読めばスキルを覚えられるマジックアイテムを使えば覚えられるが……一応相性というものが存在するので、覚えたとしても他の魔法スキルと同様の成長率だとは限らない。
「まっ、一人行動しているんだから今はそこら辺を気にする必要は無い、な」
もう少し色々と試したいと思ったティールは森の中でモンスターと戦い続けた。
基本的にスタミナが底を尽くまで動かないティールだが、この日は少々調子に乗ってしまい……夕方になる頃には息切れを起こしていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……ヤバい、な。流石に……動き過ぎた」
同期と比べてスタミナを鍛えているティールは一日でここまで疲れてしまう事は無い。
だが、モンスターを倒して解体した後はすぐにダッシュでモンスターを探し、倒して解体する。そしてまた探す。
それを延々と繰り返して今に至る。
「今日のは……結構な稼ぎになるな」
倒してきたモンスターの最大ランクはDランクだが、数が数だ。
今日一日だけで百近いモンスターを倒し続けてきた。
そのお陰でレベルも上がり、スキルレベルがあがったスキルもあった。
「あぁ?」
木にもたれかかって休んでいるところで耳にゴブリンの声が入る。
(数体のゴブリン、か……ふぅーーー。今日のところはもう止めておこう。十分に買った。素材や魔石を売ればそこそこの大金になる)
ソロで活動しているティールはギルドで受けた依頼の達成量や、モンスターの素材や魔石を売ったお金はそのまま全て自分の懐に入る。
なので、どう使おうとティールの勝手。
「というか、あんまりモンスターを狩り過ぎると他の同期達の迷惑になるよな」
同じ時期に冒険者になった者や、まだ一年から二年の冒険者などはまだまだ低ランクのモンスターが討伐対象だ。
そんなモンスターを倒し続ければ、彼らの稼ぎ口を減らしてしまう。
(俺が悪いって事にはならないだろうけど、それで他の奴らが辛い思いをするのもなぁ……とりあえず、今は見逃そう)
ゆっくりと呼吸を整え、その場から離れる。
(……バースさんやリースさんが教えてくれたダンジョンに行ってみようかな。ダンジョンの中には一杯モンスターがいるからたくさん狩っても迷惑にはならないだろう)
そんな事を考えながら街へ戻り、ギルドへ向かう。
そして本日の成果として素材や魔石を売るのだが、周囲から向けられるであろう視線を考慮し、受付嬢に渡す数を減らして売ることにした。
「拘束」
「「「ウキャッ!!!???」」」
魔力の鎖がフォレストモンキーの周囲に現れ、そのまま体を縛って身動きが取れないようにする。
「貫け」
爪撃を使用し、貫手の状態で三度空を撃つ。
その衝撃がフォレストモンキーの頭部を貫き、戦いはあっさりと終了した。
「……普通のフォレストモンキーならこの程度だよな」
本来ならスキルレベルは低いが、木魔法を習得しているので遠距離から攻撃する事も出来た。
だが、仲間が殺されたことで怒り狂ったフォレストモンキーはわざわざティールとの距離を縮め、呆気なく拘束されて殺された。
(まっ、あの木の上程度の距離なら拘束の距離も届くだろう)
「にしても……今更だが、結構良いスキルだよな。暇なときはそれなりに使ってスキルレベルを上げるか」
拘束のスキルを有しているモンスターは多くない。
なので奪取≪スナッチ≫で奪える機会が少ないので、必然的に実戦で使ってレベルを上げる必要がある。
「……なんとなくだが、もう少しでレベルが上がりそうだな」
フォレストモンキーからスキルと魔力を奪ったティールは木魔法のスキルレベルがもう少し上がるかもしれないと感じた。
実家で生活していた頃は風や木魔法等の攻撃魔法を使っての訓練も行っており、木魔法のスキルレベルも中々のものになっている。
「普通の魔法使いからすれば、俺が持っている属性魔法の数はおかしいんだろうな」
その通り。どれだけ才能に溢れているのだと思われること間違いなし。
才能が有れば三種類ほど覚えられ、スキル書という読めばスキルを覚えられるマジックアイテムを使えば覚えられるが……一応相性というものが存在するので、覚えたとしても他の魔法スキルと同様の成長率だとは限らない。
「まっ、一人行動しているんだから今はそこら辺を気にする必要は無い、な」
もう少し色々と試したいと思ったティールは森の中でモンスターと戦い続けた。
基本的にスタミナが底を尽くまで動かないティールだが、この日は少々調子に乗ってしまい……夕方になる頃には息切れを起こしていた。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……ヤバい、な。流石に……動き過ぎた」
同期と比べてスタミナを鍛えているティールは一日でここまで疲れてしまう事は無い。
だが、モンスターを倒して解体した後はすぐにダッシュでモンスターを探し、倒して解体する。そしてまた探す。
それを延々と繰り返して今に至る。
「今日のは……結構な稼ぎになるな」
倒してきたモンスターの最大ランクはDランクだが、数が数だ。
今日一日だけで百近いモンスターを倒し続けてきた。
そのお陰でレベルも上がり、スキルレベルがあがったスキルもあった。
「あぁ?」
木にもたれかかって休んでいるところで耳にゴブリンの声が入る。
(数体のゴブリン、か……ふぅーーー。今日のところはもう止めておこう。十分に買った。素材や魔石を売ればそこそこの大金になる)
ソロで活動しているティールはギルドで受けた依頼の達成量や、モンスターの素材や魔石を売ったお金はそのまま全て自分の懐に入る。
なので、どう使おうとティールの勝手。
「というか、あんまりモンスターを狩り過ぎると他の同期達の迷惑になるよな」
同じ時期に冒険者になった者や、まだ一年から二年の冒険者などはまだまだ低ランクのモンスターが討伐対象だ。
そんなモンスターを倒し続ければ、彼らの稼ぎ口を減らしてしまう。
(俺が悪いって事にはならないだろうけど、それで他の奴らが辛い思いをするのもなぁ……とりあえず、今は見逃そう)
ゆっくりと呼吸を整え、その場から離れる。
(……バースさんやリースさんが教えてくれたダンジョンに行ってみようかな。ダンジョンの中には一杯モンスターがいるからたくさん狩っても迷惑にはならないだろう)
そんな事を考えながら街へ戻り、ギルドへ向かう。
そして本日の成果として素材や魔石を売るのだが、周囲から向けられるであろう視線を考慮し、受付嬢に渡す数を減らして売ることにした。
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