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許可が出る
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時が進み、ティールは十歳となった。
十歳になると才能がある子供は猟師である大人に誘われて狩りに出かけることがある。
なので子供が外に出ることは何も珍しい事では無くなる。
ただ、一人で出るようなことは無く、基本的に大人が同伴する。
しかしティールの場合は村周辺のモンスターならば一人で事足りる。
なので大人という存在が邪魔になる。そこでその基本を無くしたいと思ったティールは信頼できる人物であるリースに相談した。
するとリースはそれを快諾し、善は急げと言う事でティールの両親の元へと向かい、ティールがどれだけ凄いのかという事を両親に口頭と実戦で伝える。
それを聞いて見たティールの両親と兄弟は驚き、中々言葉が出ない状況となった。
しかし兄であるセントは興奮しており、どうやったらそんなに強くなれるのだとティールに尋ねる。
セントは鍛冶のギフトを神から与えられ、現在鍛冶の技術について必死に学んでいるが、やはり純粋な強さに興味が無い訳ではない。
そしてまだティールは家族に本当はギフトを得ているとは話してないので、何故ギフトを持っていないティールがこれほどまでの強さを得たのか猛烈に知りたくなった。
ティールとしては話せる部分は全て話も構わないので、セントに自分がモンスターを狩りに行っている時以外でどのような訓練を行っているのかを話した。
二人が訓練の話で盛り上がっている間、リースはもう一度ティールの両親であるルートとレアにティールがどれ程凄いのか分かりやすく伝えた。
リースからの説明を再度聞いたルートとレアはティールが一人で村の外に出ることに納得した。
ただ、条件として夕食の時間までには絶対に返ってくるという内容を出される。
ティールとしては今日に至るまでそれは自分で守り続けていた内容なので特に反対することは無く承諾した。
「一人で説得しようとしたら絶対に無理だっただろうけど、やっぱりリースさんが説明を加えてくれたら上手く行ったな」
両親に一人で村の外に出る許可を貰った翌日、ティールは早速村の外に出てモンスターとの遭遇を求めて散策する。
「これからは人目を気にすることなく自由に村の外に出れる。それは嬉しいけど、マックス達に知られると面倒だな」
ティール達の世代ではガキ大将ポジションであるマックスとその腰巾着達。
腰巾着の二人はまだ村の外には出られないが、マックスは斧術のギフトを有しており、子供にしては優秀なので大人同伴で村の外に出ることを許可されている。
因みに主人公ポジションであるレントも大人同伴であれば許可されている。
つまり、ティール達の世代で大人の同伴無しで村の外に出荒れるのはティールのみ。
(絶対に知ったら絡んできそうだ。まぁ、普通に走って逃げれば良いだけなんだけどさ。流石にあいつも学習してるだろうし、俺を探すために村の外に勝手に出ることは無いだろう)
数年ほど前に事件を思い出し、小さく噴き出してしまう。
「さて、今日はどんなモンスターに遭遇するか……うん、お前とはしょっちゅう会うよな」
のろのろと歩いているスライム。
ティールはスライムを相手に慣れた様子で地面に落ちている石ころを足で宙に上げ、掴んで即投げる。
放たれた石ころは当然の様に魔石を捉え、瞬殺。
そしてスライムが有している酸のスキルを奪取≪スナッチ≫で奪う。
「……酸のスキルレベルをここまで上げてる人はそうそういないんじゃないか?」
遭遇すれば今のところ百パーセントの確率で倒せるスライム。
何度も何度も酸を奪い、遂にはレベルは五まで達した。
スキルレベルは四から五まで達すればある程度その道では一流と言える技量を持っている事になる。
(酸の技量が一流ってどういう事って思うけど、確かに強いスキルではあるんだよな」
ティールの手に掛かれば酸も強力なスキルとなり、今ではドラゴンの形をした酸を生み出せるようになった。
しかも短時間であれば自立行動が可能。
(酸で生まれた生物って体全体が凶器だから向かってくる相手からすれば恐怖しか無いよな。あっ、でも遠距離攻撃の手段を持っている相手なら別か?)
確かに酸に勝てる攻撃手段を持つ者はそれなりにいるだろう。
しかし迫る攻撃すら溶かしてしまう可能性があるので、やはり強力な攻撃である事に変わりは無い。
十歳になると才能がある子供は猟師である大人に誘われて狩りに出かけることがある。
なので子供が外に出ることは何も珍しい事では無くなる。
ただ、一人で出るようなことは無く、基本的に大人が同伴する。
しかしティールの場合は村周辺のモンスターならば一人で事足りる。
なので大人という存在が邪魔になる。そこでその基本を無くしたいと思ったティールは信頼できる人物であるリースに相談した。
するとリースはそれを快諾し、善は急げと言う事でティールの両親の元へと向かい、ティールがどれだけ凄いのかという事を両親に口頭と実戦で伝える。
それを聞いて見たティールの両親と兄弟は驚き、中々言葉が出ない状況となった。
しかし兄であるセントは興奮しており、どうやったらそんなに強くなれるのだとティールに尋ねる。
セントは鍛冶のギフトを神から与えられ、現在鍛冶の技術について必死に学んでいるが、やはり純粋な強さに興味が無い訳ではない。
そしてまだティールは家族に本当はギフトを得ているとは話してないので、何故ギフトを持っていないティールがこれほどまでの強さを得たのか猛烈に知りたくなった。
ティールとしては話せる部分は全て話も構わないので、セントに自分がモンスターを狩りに行っている時以外でどのような訓練を行っているのかを話した。
二人が訓練の話で盛り上がっている間、リースはもう一度ティールの両親であるルートとレアにティールがどれ程凄いのか分かりやすく伝えた。
リースからの説明を再度聞いたルートとレアはティールが一人で村の外に出ることに納得した。
ただ、条件として夕食の時間までには絶対に返ってくるという内容を出される。
ティールとしては今日に至るまでそれは自分で守り続けていた内容なので特に反対することは無く承諾した。
「一人で説得しようとしたら絶対に無理だっただろうけど、やっぱりリースさんが説明を加えてくれたら上手く行ったな」
両親に一人で村の外に出る許可を貰った翌日、ティールは早速村の外に出てモンスターとの遭遇を求めて散策する。
「これからは人目を気にすることなく自由に村の外に出れる。それは嬉しいけど、マックス達に知られると面倒だな」
ティール達の世代ではガキ大将ポジションであるマックスとその腰巾着達。
腰巾着の二人はまだ村の外には出られないが、マックスは斧術のギフトを有しており、子供にしては優秀なので大人同伴で村の外に出ることを許可されている。
因みに主人公ポジションであるレントも大人同伴であれば許可されている。
つまり、ティール達の世代で大人の同伴無しで村の外に出荒れるのはティールのみ。
(絶対に知ったら絡んできそうだ。まぁ、普通に走って逃げれば良いだけなんだけどさ。流石にあいつも学習してるだろうし、俺を探すために村の外に勝手に出ることは無いだろう)
数年ほど前に事件を思い出し、小さく噴き出してしまう。
「さて、今日はどんなモンスターに遭遇するか……うん、お前とはしょっちゅう会うよな」
のろのろと歩いているスライム。
ティールはスライムを相手に慣れた様子で地面に落ちている石ころを足で宙に上げ、掴んで即投げる。
放たれた石ころは当然の様に魔石を捉え、瞬殺。
そしてスライムが有している酸のスキルを奪取≪スナッチ≫で奪う。
「……酸のスキルレベルをここまで上げてる人はそうそういないんじゃないか?」
遭遇すれば今のところ百パーセントの確率で倒せるスライム。
何度も何度も酸を奪い、遂にはレベルは五まで達した。
スキルレベルは四から五まで達すればある程度その道では一流と言える技量を持っている事になる。
(酸の技量が一流ってどういう事って思うけど、確かに強いスキルではあるんだよな」
ティールの手に掛かれば酸も強力なスキルとなり、今ではドラゴンの形をした酸を生み出せるようになった。
しかも短時間であれば自立行動が可能。
(酸で生まれた生物って体全体が凶器だから向かってくる相手からすれば恐怖しか無いよな。あっ、でも遠距離攻撃の手段を持っている相手なら別か?)
確かに酸に勝てる攻撃手段を持つ者はそれなりにいるだろう。
しかし迫る攻撃すら溶かしてしまう可能性があるので、やはり強力な攻撃である事に変わりは無い。
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