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セカンドライフ

野菜を売りに出そう

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 畑が出来てから1週間が経過、毎日何かしらの作物が育っているので食料には困らない。
 予想していた害獣被害も今の所はない。
 しかし、ここに来て新たな問題が発生した。
 作物が取りすぎて余っているのだ。
「流石に俺とミュースでは食べきれないよなぁ。」
「う~ん、ちょっとやり過ぎましたかねぇ。」
「腐らせるのもなんだし売りに出してみるか。」
 隣の村で『自由市場』て言うのがあり、文字通り余所者でも出店する事ができる。
 翌日、俺達はマール村にやって来た。
 市場は村の中心部で行われている。
 許可申請を出して品物をチェックされてOKをもらい野菜を台の上に乗せた。
「相場がわからないから銀貨2枚ぐらいでいいか。」
 そして、開店の時間、多くの人がやって来た。
「この野菜、安いわね。」
「自家製無農薬の野菜ですよ。」
「へぇ~、じゃあコレください。」
「ありがとうございます!」
 1度お客さんに買ってもらったら次々とお客さんがやって来てどんどんと買っていき、あっという間に完売してしまった。
「完売するとは思いませんでしたね。」
「ミュースが頑張ってくれたからだよ。」
 まさか神様が売り子をやっているとは思うまい。
 神様じゃなくてもミュースは美少女だからな、人目につきやすい。
 しかし、まぁ売れたな。
 冒険者やってる頃よりも稼ぎが良い。
 やっぱり辞めたのは良かったのかもしれない。
 市場が終わった後、食材を買い込み後、新聞を購入した。
「『黄金の塔、国家認定ギルドに昇格!』かぁ、まぁそうなるわな。」
「国に認められると何が良いんですか?」
「貴族とか王族と接点が出来てより大きな依頼を受ける事が出来る、魔王討伐とか。中には貴族に婿入りや嫁入りしたり、貴族になる事が出来る。」
 勿論、良い事ばかりじゃなくて、『国の代表』になる訳だから、態度とかが悪かったりするとすぐに取消になってしまう。そうなったら解散とか閉鎖に追い込まれる。
 だから、公認を受けるのが良い事なのか悪い事なのかわからない。   
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