ドアマットヒロインにはなりません!

こうじ

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元実家、没落の詳細

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 お父様達の捕縛の情報が入って来た後、私は久々にお祖母様と会う事になった。

「お祖母様、お久しぶりです」

「えぇ、元気そうで良かったわ。 生活は順調?」

「はい、友達も出来て毎日が楽しいです」

「そう、やっぱりあの家から離れて正解だったわね」

「……あの、お父様達は何をやらかしたんですか?」

「あぁ~、アレはねある意味自業自得の結果よ」

 お祖母様から聞いた話はある意味納得だった。

 私が出て行った後、正式に再婚して再婚相手達は我が物顔に偉そうにしていたのだがすぐにその生活は崩れ去った。

 聖女様が元実家に来たのだ。

 そして、生活は聖女様中心となり再婚相手達は肩みの狭い日々を過ごす事になった。

 聖女様付きのシスターがかなり厳しい方でお父様達の態度にアレコレ指導をしてくる事にしていたらしい。

「まるでリリアナのお母さんにそっくりよ、あの子も贅沢よりも地に足をつける様な性格だったから」

「貴族だから、公爵だからと贅沢出来る訳じゃありませんもんね」

「そう、まぁバカ息子はそこを最後まで理解できていなかったわね」

 まぁそんな日々を過ごす訳だから当然ながら再婚相手達のストレスは溜まる一方、メイドや使用人に当たり散らす様になり辞職者が多くなった。

 更に悪い事は続き事業が傾き始めお父様は切羽詰まっていた。

 そこに怪しい人物からの誘いを受け違法行為に手を染める様になった。 

「その怪しい人物というのは敵対していた派閥からの刺客だったみたいで見事に罠に嵌まった訳ね、そして告発を受けた訳よ」

「見事な転落劇ですね……」

「そうなると家庭内のギスギスも表沙汰になるようになり遂に再婚相手の娘が聖女様に手を挙げてしまったのよ」

「聖女様も災難ですね」

「いやぁ、あの子も結構良い性格していたから、結構丁々発止していたみたいよ」

 ……本当に巻き込まれなくて良かった、ストレスで胃に穴が空いていたかもしれない。

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