ドアマットヒロインにはなりません!

こうじ

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調査結果と対策

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 クズのお父様の再婚宣言から1週間が経過しました。

 お父様は現在我が家にはいません、ただし愛人宅では無く実家である侯爵家にて親戚一同から教育的指導を受けているそうです。

 執事がお父様の実家に連絡、その翌日には迎えが来てドナドナされて行きました。


 その時に聞いたのが、愛人さんは学生時代からの付き合いだったのですが悪い方で有名な方だそうで『このままではダメになる』とお父様の両親が判断しお母様と婚約させたそうです。

 お母様はどんな気持ちでその話を受け入れたんでしょうか……。

 でも結果としては陰で続けていて子供までいる訳ですから無駄骨になってしまいましたね。

「お嬢様、調査結果がでました。 旦那様の愛人はダコタ・レーモンド男爵夫人、娘はミリアーヌです」

 ミリアーヌ? はて、どっかで聞いた事ある名前……、あっ!!

 前にお茶会で私にしつこく絡んできた令嬢だっ!

「レーモンド男爵夫人は、旦那様と強制的に別れさせられた後に男爵と結婚したそうですが、1年前に男爵は急病により他界、以降は遺族年金で暮らしているようです」

「ミリアーヌがお父様の娘である事は本当なの?」

「はい、なんでも男爵は子供が出来ない体質だったらしくミリアーヌ嬢が実の娘ではないと察していたそうで離婚調停中だったそうです」

「その最中に他界……、裏がありそうね」

「もう少し調査してみますか?」

「そうね、出来る限りやってみて」

「かしこまりました」

 私は調査報告書を見ながら今後の対策について考えていた。

 お父様は多分、最近する気満々だろうし、きっとダコタ夫人とミリアーヌは乗り込んでくるに違いない。

 そうすると私の立場は間違いなく危うい物になる。

 お茶会での絡みから想像すると向こうは私の事を知っているはず。

 再婚してしまえば貴族社会にはすぐに広まるだろう。

「騒ぎが大きくなる前に対処した方が良いかもね」

 まず夫人とミリアーヌに関しては没交渉するのは確定、もし無理矢理でも近づいて来る事があれば力付くでも排除する事も頭に入れておきましょう。

 メイド達や執事、使用人達には最低限のコミュニケーションだけ取るように事前に通知しときましょう。

 私は今後起こるであろう事を想像し対策を練り上げていった。

 
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