3 / 19
調査結果と対策
しおりを挟む
クズのお父様の再婚宣言から1週間が経過しました。
お父様は現在我が家にはいません、ただし愛人宅では無く実家である侯爵家にて親戚一同から教育的指導を受けているそうです。
執事がお父様の実家に連絡、その翌日には迎えが来てドナドナされて行きました。
その時に聞いたのが、愛人さんは学生時代からの付き合いだったのですが悪い方で有名な方だそうで『このままではダメになる』とお父様の両親が判断しお母様と婚約させたそうです。
お母様はどんな気持ちでその話を受け入れたんでしょうか……。
でも結果としては陰で続けていて子供までいる訳ですから無駄骨になってしまいましたね。
「お嬢様、調査結果がでました。 旦那様の愛人はダコタ・レーモンド男爵夫人、娘はミリアーヌです」
ミリアーヌ? はて、どっかで聞いた事ある名前……、あっ!!
前にお茶会で私にしつこく絡んできた令嬢だっ!
「レーモンド男爵夫人は、旦那様と強制的に別れさせられた後に男爵と結婚したそうですが、1年前に男爵は急病により他界、以降は遺族年金で暮らしているようです」
「ミリアーヌがお父様の娘である事は本当なの?」
「はい、なんでも男爵は子供が出来ない体質だったらしくミリアーヌ嬢が実の娘ではないと察していたそうで離婚調停中だったそうです」
「その最中に他界……、裏がありそうね」
「もう少し調査してみますか?」
「そうね、出来る限りやってみて」
「かしこまりました」
私は調査報告書を見ながら今後の対策について考えていた。
お父様は多分、最近する気満々だろうし、きっとダコタ夫人とミリアーヌは乗り込んでくるに違いない。
そうすると私の立場は間違いなく危うい物になる。
お茶会での絡みから想像すると向こうは私の事を知っているはず。
再婚してしまえば貴族社会にはすぐに広まるだろう。
「騒ぎが大きくなる前に対処した方が良いかもね」
まず夫人とミリアーヌに関しては没交渉するのは確定、もし無理矢理でも近づいて来る事があれば力付くでも排除する事も頭に入れておきましょう。
メイド達や執事、使用人達には最低限のコミュニケーションだけ取るように事前に通知しときましょう。
私は今後起こるであろう事を想像し対策を練り上げていった。
お父様は現在我が家にはいません、ただし愛人宅では無く実家である侯爵家にて親戚一同から教育的指導を受けているそうです。
執事がお父様の実家に連絡、その翌日には迎えが来てドナドナされて行きました。
その時に聞いたのが、愛人さんは学生時代からの付き合いだったのですが悪い方で有名な方だそうで『このままではダメになる』とお父様の両親が判断しお母様と婚約させたそうです。
お母様はどんな気持ちでその話を受け入れたんでしょうか……。
でも結果としては陰で続けていて子供までいる訳ですから無駄骨になってしまいましたね。
「お嬢様、調査結果がでました。 旦那様の愛人はダコタ・レーモンド男爵夫人、娘はミリアーヌです」
ミリアーヌ? はて、どっかで聞いた事ある名前……、あっ!!
前にお茶会で私にしつこく絡んできた令嬢だっ!
「レーモンド男爵夫人は、旦那様と強制的に別れさせられた後に男爵と結婚したそうですが、1年前に男爵は急病により他界、以降は遺族年金で暮らしているようです」
「ミリアーヌがお父様の娘である事は本当なの?」
「はい、なんでも男爵は子供が出来ない体質だったらしくミリアーヌ嬢が実の娘ではないと察していたそうで離婚調停中だったそうです」
「その最中に他界……、裏がありそうね」
「もう少し調査してみますか?」
「そうね、出来る限りやってみて」
「かしこまりました」
私は調査報告書を見ながら今後の対策について考えていた。
お父様は多分、最近する気満々だろうし、きっとダコタ夫人とミリアーヌは乗り込んでくるに違いない。
そうすると私の立場は間違いなく危うい物になる。
お茶会での絡みから想像すると向こうは私の事を知っているはず。
再婚してしまえば貴族社会にはすぐに広まるだろう。
「騒ぎが大きくなる前に対処した方が良いかもね」
まず夫人とミリアーヌに関しては没交渉するのは確定、もし無理矢理でも近づいて来る事があれば力付くでも排除する事も頭に入れておきましょう。
メイド達や執事、使用人達には最低限のコミュニケーションだけ取るように事前に通知しときましょう。
私は今後起こるであろう事を想像し対策を練り上げていった。
20
あなたにおすすめの小説
冷遇王妃はときめかない
あんど もあ
ファンタジー
幼いころから婚約していた彼と結婚して王妃になった私。
だが、陛下は側妃だけを溺愛し、私は白い結婚のまま離宮へ追いやられる…って何てラッキー! 国の事は陛下と側妃様に任せて、私はこのまま離宮で何の責任も無い楽な生活を!…と思っていたのに…。
【短編】花婿殿に姻族でサプライズしようと隠れていたら「愛することはない」って聞いたんだが。可愛い妹はあげません!
月野槐樹
ファンタジー
妹の結婚式前にサプライズをしようと姻族みんなで隠れていたら、
花婿殿が、「君を愛することはない!」と宣言してしまった。
姻族全員大騒ぎとなった
甘そうな話は甘くない
ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
「君には失望したよ。ミレイ傷つけるなんて酷いことを! 婚約解消の通知は君の両親にさせて貰うから、もう会うこともないだろうな!」
言い捨てるような突然の婚約解消に、困惑しかないアマリリス・クライド公爵令嬢。
「ミレイ様とは、どなたのことでしょうか? 私(わたくし)には分かりかねますわ」
「とぼけるのも程ほどにしろっ。まったくこれだから気位の高い女は好かんのだ」
先程から散々不満を並べ立てるのが、アマリリスの婚約者のデバン・クラッチ侯爵令息だ。煌めく碧眼と艶々の長い金髪を腰まで伸ばした長身の全身筋肉。
彼の家門は武に長けた者が多く輩出され、彼もそれに漏れないのだが脳筋過ぎた。
だけど顔は普通。
10人に1人くらいは見かける顔である。
そして自分とは真逆の、大人しくか弱い女性が好みなのだ。
前述のアマリリス・クライド公爵令嬢は猫目で菫色、銀糸のサラサラ髪を持つ美しい令嬢だ。祖母似の容姿の為、特に父方の祖父母に溺愛されている。
そんな彼女は言葉が通じない婚約者に、些かの疲労感を覚えた。
「ミレイ様のことは覚えがないのですが、お話は両親に伝えますわ。それでは」
彼女(アマリリス)が淑女の礼の最中に、それを見終えることなく歩き出したデバンの足取りは軽やかだった。
(漸くだ。あいつの有責で、やっと婚約解消が出来る。こちらに非がなければ、父上も同意するだろう)
この婚約はデバン・クラッチの父親、グラナス・クラッチ侯爵からの申し込みであった。クライド公爵家はアマリリスの兄が継ぐので、侯爵家を継ぐデバンは嫁入り先として丁度良いと整ったものだった。
カクヨムさん、小説家になろうさんにも載せています。
「いらない」と捨てられた令嬢、実は全属性持ちの聖女でした
ゆっこ
恋愛
「リリアーナ・エヴァンス。お前との婚約は破棄する。もう用済み
そう言い放ったのは、五年間想い続けた婚約者――王太子アレクシスさま。
広間に響く冷たい声。貴族たちの視線が一斉に私へ突き刺さる。
「アレクシスさま……どういう、ことでしょうか……?」
震える声で問い返すと、彼は心底嫌そうに眉を顰めた。
「言葉の意味が理解できないのか? ――お前は“無属性”だ。魔法の才能もなければ、聖女の資質もない。王太子妃として役不足だ」
「無……属性?」
瓦礫の上の聖女
基本二度寝
恋愛
聖女イリエーゼは王太子に不貞を咎められ、婚約破棄を宣言された。
もちろんそれは冤罪だが、王太子は偽証まで用意していた。
「イリエーゼ!これで終わりだ」
「…ええ、これで終わりですね」
『二流』と言われて婚約破棄されたので、ざまぁしてやります!
志熊みゅう
恋愛
「どうして君は何をやらせても『二流』なんだ!」
皇太子レイモン殿下に、公衆の面前で婚約破棄された侯爵令嬢ソフィ。皇妃の命で地味な装いに徹し、妃教育にすべてを捧げた五年間は、あっさり否定された。それでも、ソフィはくじけない。婚約破棄をきっかけに、学生生活を楽しむと決めた彼女は、一気にイメチェン、大好きだったヴァイオリンを再開し、成績も急上昇!気づけばファンクラブまでできて、学生たちの注目の的に。
そして、音楽を通して親しくなった隣国の留学生・ジョルジュの正体は、なんと……?
『二流』と蔑まれた令嬢が、“恋”と“努力”で見返す爽快逆転ストーリー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる