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罠師、旧友を歓迎する
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連絡を入れてから1ヶ月が経過して、旧友がやって来た。
その1ヶ月の間に更に罠を仕掛けて魔石を稼いだ。
「ディオンド、元気そうで何よりだな。王都にいた頃より元気になったんじゃないか?」
「まぁな、やっぱり環境て大事だよな。王都みたいな都会は俺には合わなかったんだよ。あ、紹介するよ。この村の村長代理でギルドマスターのマイリス。」
「はじめまして、マイリスと言います。」
「はじめまして、王都で魔石の売買をやっている『アギレス・ハランセル』と言います。」
そう言って旧友、アギレスはマイリスに挨拶した。
「早速だけど魔石を見せてくれないか?」
おっ、商売モードに入ったな。
俺は魔石が入った袋をアギレスに渡した。
袋の中から魔石を出してアギレスはルーペを取り出して魔石を見る。
「これは小型魔獣、『キラーラビット』の魔石だな。状態も良いし、コレだったら相場の倍で買うよ。」
流石は魔石の専門家だ、見ただけで魔獣の種類を特定出来る。
因みに相場では小型魔獣は銅貨1枚、中型だと銀貨1枚、大型だと金貨1枚、プラス状態のよさで値段が決まる。
今回は状態が良いので相場よりも高く買い取ってくれる事になった。
「小型魔獣の魔石100個だから、銅貨200枚だ。」
そう言ってお金が入った袋を渡した。
「は、はじめて・・・・・・、農作物以外でこの村の物が売れたのははじめてですよっ!」
「泣くな泣くな。」
「こんな純粋な子、王都にはいないぞ。」
「『エミィ』も昔はこんな感じだったんだけどなぁ・・・・・・。」
「マジかよ、あのクールな『冷徹の魔導士』と呼ばれているエミィが?」
エミィというのは幼馴染みの一人で魔導士をやっている。
子供の頃は、マイリスみたいな純真な性格だったが魔導士になってからは余り人と関わらなくなり、常に壁を作っている様な感じだった。
基本無口だったし常に冷めた様な目をしていた。
「そう言えば、お前がいたギルド、今評判が悪いぞ。」
「何かやったのか?」
「ほら、ギルドマスターが変わっただろ? 前ギルドマスターの息子が新しくなったんだけど、容赦なく切り捨てているみたいで・・・・・・。」
要は俺みたいな役立たずを追い出すのを推奨してる、て事か。
俺は前のギルドマスターには色々お世話になっていたからな。
複雑な気分だ。
その1ヶ月の間に更に罠を仕掛けて魔石を稼いだ。
「ディオンド、元気そうで何よりだな。王都にいた頃より元気になったんじゃないか?」
「まぁな、やっぱり環境て大事だよな。王都みたいな都会は俺には合わなかったんだよ。あ、紹介するよ。この村の村長代理でギルドマスターのマイリス。」
「はじめまして、マイリスと言います。」
「はじめまして、王都で魔石の売買をやっている『アギレス・ハランセル』と言います。」
そう言って旧友、アギレスはマイリスに挨拶した。
「早速だけど魔石を見せてくれないか?」
おっ、商売モードに入ったな。
俺は魔石が入った袋をアギレスに渡した。
袋の中から魔石を出してアギレスはルーペを取り出して魔石を見る。
「これは小型魔獣、『キラーラビット』の魔石だな。状態も良いし、コレだったら相場の倍で買うよ。」
流石は魔石の専門家だ、見ただけで魔獣の種類を特定出来る。
因みに相場では小型魔獣は銅貨1枚、中型だと銀貨1枚、大型だと金貨1枚、プラス状態のよさで値段が決まる。
今回は状態が良いので相場よりも高く買い取ってくれる事になった。
「小型魔獣の魔石100個だから、銅貨200枚だ。」
そう言ってお金が入った袋を渡した。
「は、はじめて・・・・・・、農作物以外でこの村の物が売れたのははじめてですよっ!」
「泣くな泣くな。」
「こんな純粋な子、王都にはいないぞ。」
「『エミィ』も昔はこんな感じだったんだけどなぁ・・・・・・。」
「マジかよ、あのクールな『冷徹の魔導士』と呼ばれているエミィが?」
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子供の頃は、マイリスみたいな純真な性格だったが魔導士になってからは余り人と関わらなくなり、常に壁を作っている様な感じだった。
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「そう言えば、お前がいたギルド、今評判が悪いぞ。」
「何かやったのか?」
「ほら、ギルドマスターが変わっただろ? 前ギルドマスターの息子が新しくなったんだけど、容赦なく切り捨てているみたいで・・・・・・。」
要は俺みたいな役立たずを追い出すのを推奨してる、て事か。
俺は前のギルドマスターには色々お世話になっていたからな。
複雑な気分だ。
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