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第1話 勇者、市民と共生を目指す
〜1〜
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そういう訳で、俺はホーリア市の隅っこで悠々自適に暮らしていた。
市民からの問い会わせも副市長からのお言葉も、全て自動音声案内に回されるから、数日後に録音された怒声を聞いて、なるほどなぁと思って消すだけだ。
10日も経てば、首都アウビリスにも俺の勤務態度が知れ渡っていた。何回かオグオンから通話があったが、同じように無視をしていたら魔法で直接俺の腕に聖痕を刻み始めて激痛で夜中に飛び起きた。
『逃げるな。すぐ行く』だと。
しかし、首都の勇者は激務だから、俺の説教のためだけにホーリアに来るのは難しいだろう。オグオンが来た時が俺の命日だが、まだ遥か先のはず。
もちろん、俺も何もしていないわけではない。固定給分は仕事をするつもりだ。
本当に危険な魔獣が街に襲い掛かろうとしている時は、俺だって一応人の心はあるので、魔法で適当に追っ払っている。それも、1日に1度くらいの事で、首席卒業の俺なら気配を感じてベッドに寝転んだままでもできる。
昼まで寝て、夕方に少し活動して夜中にまた寝るといった生活をしていたが、それも数日で止めた。
最近は、朝起きて散歩をして、3食ご飯を食べて、魔法の勉強をして、空が暗くなったら寝るという規則正しい生活をしている。
周囲の山には魔獣が住み着いていているだろうが、俺にとってはその程度蠅を払うようなものだ。
朝露で湿った草の上を、まだ涼しい早朝の内に朝日を感じながら歩いて、高原の鋭い風に揺れる木々を眺めながら、陽向でぼんやりと朝のパンを齧る。
何しろ、俺は前世では早朝から深夜まで仕事仕事仕事。
休日も終わらない仕事のために出勤したりイベントに駆り出されていたり。奇跡的に休みの日は、日頃の睡眠不足を取り戻すようにひたすら寝ていた。
この世界に生まれてからも、朝から晩まで勉強して、他の奴らに馬鹿にされるから地下に籠って魔法の勉強をしたり森に籠って熊を倒したりしていたから、こんな生活は2回の人生でも初めてだ。
「人は、こんなにも穏やかに生きられるものだったのか……」
これも全て、俺が首席卒業の勇者だからだ。
俺は背後を通りかかった兎を仕留めて、そろそろ事務所に戻ろうと腰を上げた。
+++++
散歩から帰って来ると、事務所の廊下の隅でニーアが通信機で誰かと話す声が聞こえて来た。
事務所にかかって来る通信機は出なくていいと言ってあるから、ニーアの個人所有のものだろう。ニーアは勇者の補佐が仕事だから勤務時間中はこの事務所に来ている。
俺が職務放棄をしてから仕事が一気に減り、勤務時間が終われば市内の自宅に帰っていいはずだが、最近は何故かこの事務所に泊まり込んでいた。
『とにかく、死人が出てからじゃあ遅いんだ。観光客が来なくなるだろう。何とか穏便に、仕事をしてもらうように、頼む』
ニーアの通信機から聞こえてくるか細いながら狂気を孕んだヒステリックな声は何処か聞き覚えがある。少し考えて、副市長の顔色の悪い薄ら笑いを思い出した。
あいつは、本気を出せば案外迫力のある声が出せるのか。
「それは、そうですけれど……」
副市長に答えたニーアは、廊下の先から俺が顔を出したのを見て慌てて逃げようとした。しかし、廊下の行き止まりで逃げ場がない。
俺に背を向けて通信機を抱えるようにしていたが、魔術で音を飛ばしている通信機は雑で音漏れが酷い。10m離れている俺にも、通信機の向こうの声が聞こえていた。副市長から別の人間に変わって、今度は太い怒鳴り声が聞こえる。
『副市長はそう言いますが、武力行使で働いてもらうことも考えませんと!首席卒業のエリートだって大臣に紹介してもらってきたんだから、ポンコツでしたって送り返すわけにもいかんだろうし!』
「それは……本当に、申し訳ございません」
同僚が、俺のせいで怒られている。
前世の俺だったら、そのままトイレで首を吊ろうかと考えるところだ。
しかし、今の俺は何とも思わない。責任感とか、自責の念とか、生まれ変わった衝撃ですっかり抜けてしまったのかもしれない。
そもそも、前世の俺は何の取り柄も無い役立たずだったから度々180度近く腰を折って謝罪する必要があったが、今の俺は勇者だから踏ん反り返って堂々としていればいいと思う。
これも、俺が首席卒業の勇者になったお蔭だ。
俺はキッチンに入り、山で捕まえてきた兎を台に置いて報告書の綴りを開いた。
俺の敬虔な職務態度に報告もクソもないから、報告書は俺の料理日記と化している。兎を使った料理はマンネリ化してきてしまった。ホーリアの街に行けばそれなりに色々と食材も手に入るだろうが、あんまり街に行きたくない。数日前に移動魔法で都会に行って買い込んで来た食材でやりくりしたいものだ。
時間も有り余っていることだし、ここは男の夢でもある燻製にでも挑戦してみるか。
「勇者様……」
「なんだ?終わったのか?」
静かになった通信機を片手に、ニーアがキッチンに入って来た。
俺が着任した日以来、弾けるような笑顔は消えてしまったが、今日はいつも以上に死神に取り付かれたような暗い顔をしている。俺も前世で上司に怒鳴られた時は、そのまま屋上から飛び降りて死のうかと思うから、ニーアの気持ちも良く分かる。
俺はニーアに謝るべきだろうが、俺が同じ立場だったら相手を殴らないと気が済まない。謝っても無駄だ。
兎の調理を進めようとした俺の裾を、ニーアが掴んで引っ張った。
「お話があります……」
ニーアの薄い緑色の目が暗い影を落としている。
ニーアは魔法剣士としての腕は確かだし、俺と同い年と言っていたからその若さで市の職員なら相当優秀な証だ。
勇者の俺がまさか魔法剣士ごときに負けるはずがないが、上司に八つ当たりされた時、人は何をするかわからない。
俺は、兎を置いてニーアに従った。
+++++
広間の20人は座れるくらい大きなダイニングテーブルの両端に座って、俺とニーアは向き合う。
これだけ距離を取ったのは、狭い室内で双剣術を使うニーアが襲ってきたら、俺の剣と大雑把な魔法では分が悪いからだ。
「給料の件は、市に問題があります。そこは私から謝らせていただきます」
申し訳ございません、とニーアが赤い髪を揺らして頭を下げた。
上司に怒鳴られて、その原因である俺に謝るなんて。
ニーアはその若さでどれだけ人間が出来ているんだ。
「別にいいよ。俺も真面目にやってないし」
「いいえ、勇者様は、ちゃんと仕事をなさっています。現に人が襲われるような魔獣の被害は出ていません」
しかし、とニーアは言葉を止めた。
「勇者様にこんな事をお願いするのは心苦しいのですが……私は、勇者様の部下である前に、ホーリア市民なんです」
市の職員は、地元の人間が多い。それは俺の前世でも変わらなかった。それに、この周囲は山しかないから、ホーリアで働いている人間は当然ホーリアに住んでいる。
「私の父は、ホーリアの3番街で靴職人をやっています」
「まさか……」
俺はニーアの暗い表情の理由を考えて、音を立てて立ち上がった。
まさか、娘のニーアが、街を裏切った俺のところで働いているから、嫌がらせに店を壊されたり、襲われたりしているのか。事務所で市民から怒鳴られたり副市長の小言を聞くのはニーアの仕事だが、その家族まで害して良いことにはならない。
なんて卑劣な市民共だ!と俺は息巻いたが、話は違ったらしくニーアの暗く沈んでいた顔がみるみる赤く染まって行く。
「『お宅のニーアちゃん、都会の悪い男に騙されちゃってるんじゃないの?』『大丈夫?年頃の娘さんでしょ?あんなに真面目な子だったのにね』みたいな会話が、店先で繰り返されているらしいんです」
俺は前世を思い出して背筋が凍り付いた。
役所勤めだと、同僚も地元の人間だし相手も地元の人間だし、遣り辛い事この上なかった。
しかも、こっちは社会人になって働いているってのに、近所の人間はいつまで経ってもあそこの中学校の何々ちゃんで話しかけてくる。住民に寿命が訪れてこの世を去ってくれることを待つしかない。
「勇者様!お願いです!この街の人々に勇者様が勇者である事をちゃんと伝えてください!でないと、父の胃が限界です!に、ニーアも!不良娘みたいに言われるの、恥ずかしいです!!」
ニーアが机に突っ伏して赤い顔で叫んだ。
「なるほど……」
俺は話を理解して、ニーアに襲われる危険が無くなったので剣から手を離して頷いた。
市民説明会を開催すればいいんだな。
市民からの問い会わせも副市長からのお言葉も、全て自動音声案内に回されるから、数日後に録音された怒声を聞いて、なるほどなぁと思って消すだけだ。
10日も経てば、首都アウビリスにも俺の勤務態度が知れ渡っていた。何回かオグオンから通話があったが、同じように無視をしていたら魔法で直接俺の腕に聖痕を刻み始めて激痛で夜中に飛び起きた。
『逃げるな。すぐ行く』だと。
しかし、首都の勇者は激務だから、俺の説教のためだけにホーリアに来るのは難しいだろう。オグオンが来た時が俺の命日だが、まだ遥か先のはず。
もちろん、俺も何もしていないわけではない。固定給分は仕事をするつもりだ。
本当に危険な魔獣が街に襲い掛かろうとしている時は、俺だって一応人の心はあるので、魔法で適当に追っ払っている。それも、1日に1度くらいの事で、首席卒業の俺なら気配を感じてベッドに寝転んだままでもできる。
昼まで寝て、夕方に少し活動して夜中にまた寝るといった生活をしていたが、それも数日で止めた。
最近は、朝起きて散歩をして、3食ご飯を食べて、魔法の勉強をして、空が暗くなったら寝るという規則正しい生活をしている。
周囲の山には魔獣が住み着いていているだろうが、俺にとってはその程度蠅を払うようなものだ。
朝露で湿った草の上を、まだ涼しい早朝の内に朝日を感じながら歩いて、高原の鋭い風に揺れる木々を眺めながら、陽向でぼんやりと朝のパンを齧る。
何しろ、俺は前世では早朝から深夜まで仕事仕事仕事。
休日も終わらない仕事のために出勤したりイベントに駆り出されていたり。奇跡的に休みの日は、日頃の睡眠不足を取り戻すようにひたすら寝ていた。
この世界に生まれてからも、朝から晩まで勉強して、他の奴らに馬鹿にされるから地下に籠って魔法の勉強をしたり森に籠って熊を倒したりしていたから、こんな生活は2回の人生でも初めてだ。
「人は、こんなにも穏やかに生きられるものだったのか……」
これも全て、俺が首席卒業の勇者だからだ。
俺は背後を通りかかった兎を仕留めて、そろそろ事務所に戻ろうと腰を上げた。
+++++
散歩から帰って来ると、事務所の廊下の隅でニーアが通信機で誰かと話す声が聞こえて来た。
事務所にかかって来る通信機は出なくていいと言ってあるから、ニーアの個人所有のものだろう。ニーアは勇者の補佐が仕事だから勤務時間中はこの事務所に来ている。
俺が職務放棄をしてから仕事が一気に減り、勤務時間が終われば市内の自宅に帰っていいはずだが、最近は何故かこの事務所に泊まり込んでいた。
『とにかく、死人が出てからじゃあ遅いんだ。観光客が来なくなるだろう。何とか穏便に、仕事をしてもらうように、頼む』
ニーアの通信機から聞こえてくるか細いながら狂気を孕んだヒステリックな声は何処か聞き覚えがある。少し考えて、副市長の顔色の悪い薄ら笑いを思い出した。
あいつは、本気を出せば案外迫力のある声が出せるのか。
「それは、そうですけれど……」
副市長に答えたニーアは、廊下の先から俺が顔を出したのを見て慌てて逃げようとした。しかし、廊下の行き止まりで逃げ場がない。
俺に背を向けて通信機を抱えるようにしていたが、魔術で音を飛ばしている通信機は雑で音漏れが酷い。10m離れている俺にも、通信機の向こうの声が聞こえていた。副市長から別の人間に変わって、今度は太い怒鳴り声が聞こえる。
『副市長はそう言いますが、武力行使で働いてもらうことも考えませんと!首席卒業のエリートだって大臣に紹介してもらってきたんだから、ポンコツでしたって送り返すわけにもいかんだろうし!』
「それは……本当に、申し訳ございません」
同僚が、俺のせいで怒られている。
前世の俺だったら、そのままトイレで首を吊ろうかと考えるところだ。
しかし、今の俺は何とも思わない。責任感とか、自責の念とか、生まれ変わった衝撃ですっかり抜けてしまったのかもしれない。
そもそも、前世の俺は何の取り柄も無い役立たずだったから度々180度近く腰を折って謝罪する必要があったが、今の俺は勇者だから踏ん反り返って堂々としていればいいと思う。
これも、俺が首席卒業の勇者になったお蔭だ。
俺はキッチンに入り、山で捕まえてきた兎を台に置いて報告書の綴りを開いた。
俺の敬虔な職務態度に報告もクソもないから、報告書は俺の料理日記と化している。兎を使った料理はマンネリ化してきてしまった。ホーリアの街に行けばそれなりに色々と食材も手に入るだろうが、あんまり街に行きたくない。数日前に移動魔法で都会に行って買い込んで来た食材でやりくりしたいものだ。
時間も有り余っていることだし、ここは男の夢でもある燻製にでも挑戦してみるか。
「勇者様……」
「なんだ?終わったのか?」
静かになった通信機を片手に、ニーアがキッチンに入って来た。
俺が着任した日以来、弾けるような笑顔は消えてしまったが、今日はいつも以上に死神に取り付かれたような暗い顔をしている。俺も前世で上司に怒鳴られた時は、そのまま屋上から飛び降りて死のうかと思うから、ニーアの気持ちも良く分かる。
俺はニーアに謝るべきだろうが、俺が同じ立場だったら相手を殴らないと気が済まない。謝っても無駄だ。
兎の調理を進めようとした俺の裾を、ニーアが掴んで引っ張った。
「お話があります……」
ニーアの薄い緑色の目が暗い影を落としている。
ニーアは魔法剣士としての腕は確かだし、俺と同い年と言っていたからその若さで市の職員なら相当優秀な証だ。
勇者の俺がまさか魔法剣士ごときに負けるはずがないが、上司に八つ当たりされた時、人は何をするかわからない。
俺は、兎を置いてニーアに従った。
+++++
広間の20人は座れるくらい大きなダイニングテーブルの両端に座って、俺とニーアは向き合う。
これだけ距離を取ったのは、狭い室内で双剣術を使うニーアが襲ってきたら、俺の剣と大雑把な魔法では分が悪いからだ。
「給料の件は、市に問題があります。そこは私から謝らせていただきます」
申し訳ございません、とニーアが赤い髪を揺らして頭を下げた。
上司に怒鳴られて、その原因である俺に謝るなんて。
ニーアはその若さでどれだけ人間が出来ているんだ。
「別にいいよ。俺も真面目にやってないし」
「いいえ、勇者様は、ちゃんと仕事をなさっています。現に人が襲われるような魔獣の被害は出ていません」
しかし、とニーアは言葉を止めた。
「勇者様にこんな事をお願いするのは心苦しいのですが……私は、勇者様の部下である前に、ホーリア市民なんです」
市の職員は、地元の人間が多い。それは俺の前世でも変わらなかった。それに、この周囲は山しかないから、ホーリアで働いている人間は当然ホーリアに住んでいる。
「私の父は、ホーリアの3番街で靴職人をやっています」
「まさか……」
俺はニーアの暗い表情の理由を考えて、音を立てて立ち上がった。
まさか、娘のニーアが、街を裏切った俺のところで働いているから、嫌がらせに店を壊されたり、襲われたりしているのか。事務所で市民から怒鳴られたり副市長の小言を聞くのはニーアの仕事だが、その家族まで害して良いことにはならない。
なんて卑劣な市民共だ!と俺は息巻いたが、話は違ったらしくニーアの暗く沈んでいた顔がみるみる赤く染まって行く。
「『お宅のニーアちゃん、都会の悪い男に騙されちゃってるんじゃないの?』『大丈夫?年頃の娘さんでしょ?あんなに真面目な子だったのにね』みたいな会話が、店先で繰り返されているらしいんです」
俺は前世を思い出して背筋が凍り付いた。
役所勤めだと、同僚も地元の人間だし相手も地元の人間だし、遣り辛い事この上なかった。
しかも、こっちは社会人になって働いているってのに、近所の人間はいつまで経ってもあそこの中学校の何々ちゃんで話しかけてくる。住民に寿命が訪れてこの世を去ってくれることを待つしかない。
「勇者様!お願いです!この街の人々に勇者様が勇者である事をちゃんと伝えてください!でないと、父の胃が限界です!に、ニーアも!不良娘みたいに言われるの、恥ずかしいです!!」
ニーアが机に突っ伏して赤い顔で叫んだ。
「なるほど……」
俺は話を理解して、ニーアに襲われる危険が無くなったので剣から手を離して頷いた。
市民説明会を開催すればいいんだな。
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