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1.望まれぬ婚姻
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それからすぐに勝敗は決し、ミレイニアとのチェス勝負はリーゼロッテの勝利に終わった。
彼女は約束通りに馬車をリーゼロッテに譲り、ミレイニアの元からの帰り道でひと安心だとアリアはほっと胸を撫で下ろした。
「見ているだけで緊張しました……」
「そうですね。あれだけの人に囲まれての勝負となると、確かに緊張はします」
リーゼロッテはアリアの言葉に同意を示しているものの、終始涼しい顔で対戦を行っていたようにアリアの目には映っていた。緊張など知らぬ顔で、劣勢だと思っていたらいつのまにか勝っていたのだ。
納得いかない心が顔に出ていたのだろう。振り返ったリーゼロッテは、アリアの難しい顔を見て眉尻を下げた。
「緊張していたのは本当ですよ。昔から、人の目ばかり気にしていましたからね」
大したことではなさそうにリーゼロッテが言うものだから、アリアは返す言葉無く俯くしかない。人の目に晒され続けたリーゼロッテの人生は、針の上に立つような緊張感を伴ってきただろう。
「……アリアは感受性が強いのでしょうね。出来るのなら、これ以上城で働くのは止めた方がいいと思います」
「え?」
「マリンハルトのように私との付き合いが長いというわけでもないのに、アリアは私の心を想って哀しんでくれます。それは人としては素晴らしいことですけど、この城の中では美点にはなり得ないのです」
いきなり何を言い出すのだろうか。驚きで足を止めたアリアに気付いて、リーゼロッテも歩みを止めると振り返る。
慈しみに溢れた微笑みは、苦しげに歪められ影を落とす。リーゼロッテは一度目を閉じると、ゆっくりとその頭を下げた。
「リーゼロッテ様……! な、何を……」
「申し訳有りません、アリア。この一週間、貴方は私によく仕えてくれました」
謝罪の意味がわからず狼狽えるアリアに、構わずリーゼロッテは言葉を繋いだ。
「だからこそ、きっと貴方はこの城で働きにくくなります。一時でも私の味方であったことは、この先、王城という狭い世界の中では一生付いて回ることでしょう」
「リーゼロッテ様、私は……」
「後悔はないと言い切れますか?」
顔をあげたリーゼロッテの瞳は、拓けた大地を包む空を思わせる。郷愁に胸が締め付けられ、嘘も誤魔化しも許さぬ青。
「それは……」
目を逸らすことしかアリアにはできなかった。
後悔はない。そう言い切れるほどアリアは怖いもの知らずではなく、同時に狡猾でもなかった。
沈黙が一番の答えとなる。
「私の名を出せば、露店市場のどこかで働き口は見つかるはずです。給与はここに比べれば少なくはなりますが、働く環境としては良いと思います」
「待ってください、リーゼロッテ様! 私は……」
「私に仕え、そのせいで城に居場所のなくなってしまった者達を何度も見てきました。アリアだけが例外になるとは到底考えられません」
アリアに言葉を紡がせる隙を与えず、リーゼロッテは彼女の手を両手で包むと真っ直ぐな瞳をアリアに向けた。
現実を目にしてきたリーゼロッテだからこそ、不安を感じずにはいられないのだろう。アリアは自分に触れるリーゼロッテの手の震えから、アリアを心配する彼女の想いが痛いほどに伝わってきた。
「……この一週間、アリアがそばにいてくれて本当に嬉しかったのです。それが貴方を苦しめているとわかっていたはずなのに、突き放すことが出来ませんでした」
「嬉しい……ですか?」
「そうです。アリアの存在が私には心強かった」
頷くリーゼロッテの姿に、アリアの心は言葉に出来ない喜びで満たされていく。自分の存在が嬉しく、心強かっただなんて思いもしなかった。
驚きに反応を返せずにいたアリアの態度を、ショックを受けたと感じてしまったのだろう。リーゼロッテは苦しげに目を伏せると、アリアから手を離し懐から手のひらに乗る大きさの銀製の金属板を取り出して、アリアの手に握らせる。
「リーゼロッテ様、何を……?」
「それでもここで働き続けるというのであれば、これを持ってミレイニアの元に行きなさい」
渡された銀板に目を落とし、アリアは言葉を失った。
薔薇の絵が掘られた銀板は半分で綺麗に切断されている。そのため、そこに掘られた花の名が薔薇であることにアリアが気付けるのはこの銀板が何を意味するものなのか知っているからであった。
「これ……王印ではありませんか!?」
リーゼロッテは頷き、狼狽えるアリアの両手を王印ごと包む。
王印は各世代の第一王子、または王女が誕生した際に製造される純銀製の金属板である。大きさは手のひらに乗る程度で、その時はまだ花の絵も掘られてはおらず銀板の大きさも半分にはなっていない。
その王女なり王子なりが五歳の生誕式の日に、誕生花の絵が掘られた銀板を半分に切断したものがその子に贈られる。この銀板が二つ揃ったものが王印と呼ばれ、その名の通りにアカネース王国の次期国王の印であった。
王印の片割れは父親である国王が保管し、時が来たら王印を後継者に託す。王印の主が王女であったならば、国王はその婚約者に王印を渡す。二つの王印を持つ者がアカネース王国の正統な王位継承者となる。
つまり、リーゼロッテが持つ薔薇の王印は次期国王を決める重要な証となる。
これはミレイニアに、特にグレインにとっては喉から手が出るほどに欲しい代物であった。
今までも長子が不慮の事故で無くなり、王印の片方が欠けてしまう事態はあった。その時には半分の王印でも王の印としての意味を為すのだが、片印の王は事情はどうであっても周囲への発言力は弱まり、政治に影響を及ぼすのは確実である。
リーゼロッテはそれを持ってミレイニアの元へ向かえとアリアに言った。
そうすればアリアの身は守られる。王印を献上したアリアの功績は、ミレイニアを支持する者たちが皆頭の上がらなくなるほどに多大な影響を及ぼすはずであった。
「リーゼロッテ様、いけません! このような大切なものを……!」
リーゼロッテの口から語られなくとも、この金属一つあればアリアは一生この城で不自由なく働くことが出来ることはわかっていた。
魅力的な誘惑だ。しかし、アリアの心は誘惑よりも自分といることを嬉しいと言ってくれたリーゼロッテへと向けられる。
「大体、これを持っていったところで、ミレイニア様からすれば主を裏切った侍女としか思えないはずです……」
「いいえ、あの子は賢い子ですから」
微笑みと共に首を振るリーゼロッテは断言する。
ミレイニアは、必ずアリアを守るだろうと。
「アリアが盗んだのではなく、私が持っていかせたことに気付くでしょう。そうすれば、ミレイニアは必ずアリアを重用します。返すことの出来ない貸しを私から受けてしまえば、あの子に出来ることは私の代わりに私が残したものを守ることだけです」
リーゼロッテの声に、瞳に、ミレイニアへの信頼が滲み出ている。アリアには二人の関係はよくわからないところが大きいが、この姉妹の間には他者には入り込めない歪んだ信頼の糸が繋がっている。
細く脆いその糸を、互いに手放せないまま時間だけが過ぎていったのだろう。時が経ち絡み合った糸はもう解くことは出来ないが、辿った先にお互いがいることだけは知っている。
「私はあの子の賢さを知っています。思いやりのある子であることも。だから、必ずアリアを守ってくれるでしょう」
アリアから手を離し、リーゼロッテは今歩いてきたばかりの廊下を指差した。
「行きなさい、アリア」
「そんな……!」
「……私はこの後陛下に呼ばれていますから、どちらにしてもこれ以上の供は不要です」
突き放すように唇に三日月を乗せ、リーゼロッテはアリアへと背を向けた。
ついていくわけにはいかない。しかし、ミレイニアの元に足は向かいたがらない。
身動きの取れないアリアは、ただ離れていくリーゼロッテの背中を見つめていた。
彼女は約束通りに馬車をリーゼロッテに譲り、ミレイニアの元からの帰り道でひと安心だとアリアはほっと胸を撫で下ろした。
「見ているだけで緊張しました……」
「そうですね。あれだけの人に囲まれての勝負となると、確かに緊張はします」
リーゼロッテはアリアの言葉に同意を示しているものの、終始涼しい顔で対戦を行っていたようにアリアの目には映っていた。緊張など知らぬ顔で、劣勢だと思っていたらいつのまにか勝っていたのだ。
納得いかない心が顔に出ていたのだろう。振り返ったリーゼロッテは、アリアの難しい顔を見て眉尻を下げた。
「緊張していたのは本当ですよ。昔から、人の目ばかり気にしていましたからね」
大したことではなさそうにリーゼロッテが言うものだから、アリアは返す言葉無く俯くしかない。人の目に晒され続けたリーゼロッテの人生は、針の上に立つような緊張感を伴ってきただろう。
「……アリアは感受性が強いのでしょうね。出来るのなら、これ以上城で働くのは止めた方がいいと思います」
「え?」
「マリンハルトのように私との付き合いが長いというわけでもないのに、アリアは私の心を想って哀しんでくれます。それは人としては素晴らしいことですけど、この城の中では美点にはなり得ないのです」
いきなり何を言い出すのだろうか。驚きで足を止めたアリアに気付いて、リーゼロッテも歩みを止めると振り返る。
慈しみに溢れた微笑みは、苦しげに歪められ影を落とす。リーゼロッテは一度目を閉じると、ゆっくりとその頭を下げた。
「リーゼロッテ様……! な、何を……」
「申し訳有りません、アリア。この一週間、貴方は私によく仕えてくれました」
謝罪の意味がわからず狼狽えるアリアに、構わずリーゼロッテは言葉を繋いだ。
「だからこそ、きっと貴方はこの城で働きにくくなります。一時でも私の味方であったことは、この先、王城という狭い世界の中では一生付いて回ることでしょう」
「リーゼロッテ様、私は……」
「後悔はないと言い切れますか?」
顔をあげたリーゼロッテの瞳は、拓けた大地を包む空を思わせる。郷愁に胸が締め付けられ、嘘も誤魔化しも許さぬ青。
「それは……」
目を逸らすことしかアリアにはできなかった。
後悔はない。そう言い切れるほどアリアは怖いもの知らずではなく、同時に狡猾でもなかった。
沈黙が一番の答えとなる。
「私の名を出せば、露店市場のどこかで働き口は見つかるはずです。給与はここに比べれば少なくはなりますが、働く環境としては良いと思います」
「待ってください、リーゼロッテ様! 私は……」
「私に仕え、そのせいで城に居場所のなくなってしまった者達を何度も見てきました。アリアだけが例外になるとは到底考えられません」
アリアに言葉を紡がせる隙を与えず、リーゼロッテは彼女の手を両手で包むと真っ直ぐな瞳をアリアに向けた。
現実を目にしてきたリーゼロッテだからこそ、不安を感じずにはいられないのだろう。アリアは自分に触れるリーゼロッテの手の震えから、アリアを心配する彼女の想いが痛いほどに伝わってきた。
「……この一週間、アリアがそばにいてくれて本当に嬉しかったのです。それが貴方を苦しめているとわかっていたはずなのに、突き放すことが出来ませんでした」
「嬉しい……ですか?」
「そうです。アリアの存在が私には心強かった」
頷くリーゼロッテの姿に、アリアの心は言葉に出来ない喜びで満たされていく。自分の存在が嬉しく、心強かっただなんて思いもしなかった。
驚きに反応を返せずにいたアリアの態度を、ショックを受けたと感じてしまったのだろう。リーゼロッテは苦しげに目を伏せると、アリアから手を離し懐から手のひらに乗る大きさの銀製の金属板を取り出して、アリアの手に握らせる。
「リーゼロッテ様、何を……?」
「それでもここで働き続けるというのであれば、これを持ってミレイニアの元に行きなさい」
渡された銀板に目を落とし、アリアは言葉を失った。
薔薇の絵が掘られた銀板は半分で綺麗に切断されている。そのため、そこに掘られた花の名が薔薇であることにアリアが気付けるのはこの銀板が何を意味するものなのか知っているからであった。
「これ……王印ではありませんか!?」
リーゼロッテは頷き、狼狽えるアリアの両手を王印ごと包む。
王印は各世代の第一王子、または王女が誕生した際に製造される純銀製の金属板である。大きさは手のひらに乗る程度で、その時はまだ花の絵も掘られてはおらず銀板の大きさも半分にはなっていない。
その王女なり王子なりが五歳の生誕式の日に、誕生花の絵が掘られた銀板を半分に切断したものがその子に贈られる。この銀板が二つ揃ったものが王印と呼ばれ、その名の通りにアカネース王国の次期国王の印であった。
王印の片割れは父親である国王が保管し、時が来たら王印を後継者に託す。王印の主が王女であったならば、国王はその婚約者に王印を渡す。二つの王印を持つ者がアカネース王国の正統な王位継承者となる。
つまり、リーゼロッテが持つ薔薇の王印は次期国王を決める重要な証となる。
これはミレイニアに、特にグレインにとっては喉から手が出るほどに欲しい代物であった。
今までも長子が不慮の事故で無くなり、王印の片方が欠けてしまう事態はあった。その時には半分の王印でも王の印としての意味を為すのだが、片印の王は事情はどうであっても周囲への発言力は弱まり、政治に影響を及ぼすのは確実である。
リーゼロッテはそれを持ってミレイニアの元へ向かえとアリアに言った。
そうすればアリアの身は守られる。王印を献上したアリアの功績は、ミレイニアを支持する者たちが皆頭の上がらなくなるほどに多大な影響を及ぼすはずであった。
「リーゼロッテ様、いけません! このような大切なものを……!」
リーゼロッテの口から語られなくとも、この金属一つあればアリアは一生この城で不自由なく働くことが出来ることはわかっていた。
魅力的な誘惑だ。しかし、アリアの心は誘惑よりも自分といることを嬉しいと言ってくれたリーゼロッテへと向けられる。
「大体、これを持っていったところで、ミレイニア様からすれば主を裏切った侍女としか思えないはずです……」
「いいえ、あの子は賢い子ですから」
微笑みと共に首を振るリーゼロッテは断言する。
ミレイニアは、必ずアリアを守るだろうと。
「アリアが盗んだのではなく、私が持っていかせたことに気付くでしょう。そうすれば、ミレイニアは必ずアリアを重用します。返すことの出来ない貸しを私から受けてしまえば、あの子に出来ることは私の代わりに私が残したものを守ることだけです」
リーゼロッテの声に、瞳に、ミレイニアへの信頼が滲み出ている。アリアには二人の関係はよくわからないところが大きいが、この姉妹の間には他者には入り込めない歪んだ信頼の糸が繋がっている。
細く脆いその糸を、互いに手放せないまま時間だけが過ぎていったのだろう。時が経ち絡み合った糸はもう解くことは出来ないが、辿った先にお互いがいることだけは知っている。
「私はあの子の賢さを知っています。思いやりのある子であることも。だから、必ずアリアを守ってくれるでしょう」
アリアから手を離し、リーゼロッテは今歩いてきたばかりの廊下を指差した。
「行きなさい、アリア」
「そんな……!」
「……私はこの後陛下に呼ばれていますから、どちらにしてもこれ以上の供は不要です」
突き放すように唇に三日月を乗せ、リーゼロッテはアリアへと背を向けた。
ついていくわけにはいかない。しかし、ミレイニアの元に足は向かいたがらない。
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