上 下
9 / 35

やすらぎ猫の会

しおりを挟む
 やすらぎさんが思い悩んでいたころ、治療室のある千葉県市川市で「地域猫活動」支援が始まっていました。

 広報誌でそのことを知ったやすらぎさんは、おとなりの美容室さんたちやお店の常連さんたちとも相談して、地域猫活動団体「やすらぎ猫の会」を作り、市に登録しました。いつもミケちゃんの健気なようすを見ている人たちが、賛同してくれたのです。

 地域猫活動が認められれば、市川市から補助を受けられます。
 2015年7月、ミケちゃんも地域猫として避妊手術の助成金の申請をして、交付が受けられることになりました。手術費用から八千円が補助されます。
 やすらぎさんはミケちゃんの体の負担も考えて、気候の良い秋まで待って避妊手術をすることにしました。
 
 でも、やすらぎさんの悩みが、これで軽くなったわけではありません。
 ミケちゃんが地域猫として認められても、外での生活の厳しさは変わらないのです。

 ミケちゃんのツイッターのフォロワーさんの中にも里親を名乗り出る人がいて、やすらぎさんはミケちゃんの里親探しを真剣に考えるようになりました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ただの独り言。

名無し。
エッセイ・ノンフィクション
ここでは日常の中で思ったことや ふと感じた事を書いていこうと思います。日記みたいな物です 感想でも何でも,気軽にどうぞ

母の遺言と祖母の手帳 〜ALSお母さんの闘病と終活・後日談〜

しんの(C.Clarté)
エッセイ・ノンフィクション
母の遺品整理をしていたら祖母の手帳を発見。母から「棺に入れて燃やして」と頼まれていたが火葬まで数日猶予があるため、私は謎めいた祖母の手記を読み始める—— ノンフィクションエッセイ「嵐大好き☆ALSお母さんの闘病と終活」の後日談です。前作は画像が200枚に達したため、こちらで改めて。 ▼前作「嵐大好き☆ALSお母さんの闘病と終活」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/394554938/525255259

蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる

フルーツパフェ
大衆娯楽
 転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。  一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。  そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!  寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。 ――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです  そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。  大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。  相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。      

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

先日、恋人が好きじゃなくなりました。

さとう たなか
エッセイ・ノンフィクション
同性の恋人にふられた作者が、相手に振られた直後PCやノートに打ち殴り書いた文章です。 なぜだか語り口調です。 記憶がないので理由が説明できません(笑) 最近、我を取り戻し見直してみた所、相当病んでいたのか、大量に文章があったので、これはもったいないなと、思ったのでメモとして残すことにしました。 相手の名前は伏せて、その時書いたものをそのままにしております。 情緒不安定でイタい仕上がりになっておりますがご了承ください。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

半ノラ黒猫チビのニャン生

玄未マオ
エッセイ・ノンフィクション
「ほっこり・じんわり大賞」参加、写真付きエッセイ。 ノラだけどノラじゃない黒猫チビ。 完全にうちの子にはなってくれなかったけど、最後はうちの二階のソファーの上で仲良しの猫に見送られて天国へと旅立っていきました。 そのニャン生を描いたノンフィクションです。 【作注】猫のことをよくわかっていなかった作者が手探りで対応していた時の話もあるので、特に猫好きの方に不快な描写などありましたら、前もってお詫びしておきます。

猫を救え! ~死神と守神の可憐な子猫争奪戦~

冴條玲
エッセイ・ノンフィクション
まだ生後3か月の月ちゃんが、猫伝染性腹膜炎(FIP)を発症しました。 防ぐことも治すことも困難な、致死率100%の病気として愛猫家に恐れられてきたFIP。 診断後の生存期間中央値は、わずか9日間…。 これでもかと月ちゃんに迫りくる死神。 なんのと立て続けの奇跡を起こしてくれる神様。 どういう確率でこんなことが起きるんだという、ものすごい経過を経て、 FIPの猫を寛解させた実績のある動物病院に辿り着きました。 最善は尽くしました。 あと、飼い主にできることは、高額な治療費を工面し、祈ることのみ――

処理中です...