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第一部 神殺しの陰謀 エピローグ
舞台裏
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―――――ムンムと東雲たちが戦っているさなか
二人の男が玉座に座る王であろう神に頭を下げている。
まるで動く気配がなかった玉座にたたずむ神が口を開いた。
「ついにこの時が来たようだな…、ギルガメシュ…、ヘイムダルよ。示された通り奴が復活したようだ。」
「は、我が主マルドゥーク王。今後かの者たちに立ち塞がるであろうの壁を超えるための最後の試練でございます。常世と幽世の渡し船ゾンビパウダーの開発、幽世への適応、受肉、そして神殺しの困難さ…。」
ギルガメシュと呼ばれた男が口を開き主であるマルドゥークに事細かに現状を説明している。
「ヘイムダルよ、器の準備は問題ないか?」
「問題ございません…、かの者に霊薬は服用させました…。」
「あぁ、よくやった。これで私を受け入れられる器になるであろう。時間がない状況で二人ともよくやってくれた。」
マルドゥークは力なく腕を上げ二人をねぎらった。
「主様…。」
「なんだ、ギルガメシュ…、申してみよ。」
「本当にそれでよろしいのでしょうか。」
「半神半人であった、お主の気持ちはよく理解しておる。」
ギルガメシュは質問後少しの間、頭を上げることをしなかった。それは、何かの現れであったのであろうがその心を知るすべはない。手に持った石板を硬く握りしめている。
「これから常世と幽世の混沌の時代が始まる…二人には苦労を掛ける…。ギルガメシュよ、最後の試練を超えた者にこれを。」
マルドゥークは自身の体に手を突っ込み、体の奥底から鈍く光る宝玉を取りだしギルガメシュに手渡した。
「王よ…、またどこかで。」
「主よ、ゆっくりとお休みください。」
二人がそう声をかけたとき、マルドゥークは再び深い眠りに落ちた。
二人の男が玉座に座る王であろう神に頭を下げている。
まるで動く気配がなかった玉座にたたずむ神が口を開いた。
「ついにこの時が来たようだな…、ギルガメシュ…、ヘイムダルよ。示された通り奴が復活したようだ。」
「は、我が主マルドゥーク王。今後かの者たちに立ち塞がるであろうの壁を超えるための最後の試練でございます。常世と幽世の渡し船ゾンビパウダーの開発、幽世への適応、受肉、そして神殺しの困難さ…。」
ギルガメシュと呼ばれた男が口を開き主であるマルドゥークに事細かに現状を説明している。
「ヘイムダルよ、器の準備は問題ないか?」
「問題ございません…、かの者に霊薬は服用させました…。」
「あぁ、よくやった。これで私を受け入れられる器になるであろう。時間がない状況で二人ともよくやってくれた。」
マルドゥークは力なく腕を上げ二人をねぎらった。
「主様…。」
「なんだ、ギルガメシュ…、申してみよ。」
「本当にそれでよろしいのでしょうか。」
「半神半人であった、お主の気持ちはよく理解しておる。」
ギルガメシュは質問後少しの間、頭を上げることをしなかった。それは、何かの現れであったのであろうがその心を知るすべはない。手に持った石板を硬く握りしめている。
「これから常世と幽世の混沌の時代が始まる…二人には苦労を掛ける…。ギルガメシュよ、最後の試練を超えた者にこれを。」
マルドゥークは自身の体に手を突っ込み、体の奥底から鈍く光る宝玉を取りだしギルガメシュに手渡した。
「王よ…、またどこかで。」
「主よ、ゆっくりとお休みください。」
二人がそう声をかけたとき、マルドゥークは再び深い眠りに落ちた。
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