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〜第三章〜 舗装のない道
第十一話
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私が部屋に戻るとクローゼットはすっかり片付いていて、ウルザは体調不良を訴えて自室に戻ったと待ってくれていたメイドが教えてくれた。
「探すのはいいけど、どうやって探そう」
白く塗装された机の上でその方法ばかりを考えていた。
しかし、私に出来ることは限られているし何をすればいいかも分からない。
それでも、シーデにまた会えるかもしれないなら諦めるわけにはいかない。
だからどうにかしないと、でもどうすれば。
思考がループし始めたそんな時、ふいにドアがノックされる。
「あっどうぞ」
「失礼します。」
そう言って入って来たのはポットとカップを載せたトレーを持つメイドだった。
「私、お茶なんて頼んでないよ?」
「いえ、ウルザ様からエマ様が帰ってきたら元気づけて欲しいとお願いされたので」
「ウルザが?」
「はい、ですのでハーブティーをお持ちしたのですが……どうやら元気は戻って来てたみたいですね」
「うん」
「良かったです、お茶はどうなさいます」
「もちろん、いただきます」
「承知致しました」
そう言うと手早く準備を済ませて、できたお茶を机の上に置く。
「では、私はこれで」
「あっちょっと待って」
「どうなさいましたか?」
「もし、自分の大切なものを無くしてそれを探そうとしたらなにをする?」
「エマ様、何か探し物があるのですか?」
「うん、まぁ」
「お手伝いいたしましょうか?」
「ううんそれは大丈夫!それで何をするの?」
少し考えているのだろうが、難しい顔をして首を傾ける彼女。
「そうですね、場所にもよりますけどとりあえず近くの人に聞いてみますね」
「聞く……か」
「何かお役に立てそうですか?」
「うん、とっても」
「それは幸いです」
「……ありがとう」
「いいえ、それではこれで失礼します」
彼女は少し誇らしそうな顔をしたまま礼をして、部屋から出ていった。
「あっ美味しい」
それと入れてもらったハーブティーはとても美味しかった。
とりあえず、私は動いてみた。
「ねぇ、何か今回の大会の事知ってる?」
今、いるのはメイドや執事達が休憩で使うスペースだった。
久しぶりではあったけど昔はよく来ていたし、特に問題無く会話に入れた。
「久しぶりにいらっしゃったと思ったらやはり、大会のことですか」
「うん、みんななら知ってるかな?って」
「と言いましても、我々は最近外に出ていませんし……」
「やっぱり?」
戦争だの何だので最近では城の者の出入りがしにくくなってると思ってたけど、出ることすら出来てないなんて。
流石に厳しすぎるじゃないかな、警戒してるのは分かるけど裏切り者がいる前提みたいで私は嫌いだな。
そこにドアが開かれまた一人、部屋へと入ってくる。
「すみません、交代の時間です」
「分かった、ではエマ様私はこれで」
「うん、ありがとう!頑張ってね」
「エマ様にそんな事言ってもらえるなんていいなー……ってエマ様!?」
「うん、そうだよお疲れ様」
そんな彼にも今までと同じ質問をする。
「そうですね、僕も最近外に出ていませんし……」
「そうだよね」
「でも、最近は城でちょっとした噂があるんですよ」
少しトーンを下げてそんなことを言う彼は話を続ける。
「その話がですね、実は最近になって夜な夜な呻き声の様な音が聞こえるって話なんですけどね、まぁ僕も聞きましたけどよくわかんなかったです。」
幽霊か何かの話かな、苦手なんだけどな。
「エマ様が怖がってるでしょ!やめなさい!」
あれ、思ったより顔に出ちゃったかも。
話をしてくれた彼はみんなからすごい責められてる。
「私は大丈夫だよ?」
「……エマ様、申し訳ございませんでした!」
そんな泣きそうになりながら謝られても、困っちゃうけど。
みんな責めすぎだよ……
「エマ様、大丈夫ですよ!最近その辺りをフージス様の部隊がよく通ってますし」
誰かに言われて一応見ているのかな。
「えっ?あの直属特殊警備隊って言うあれですか?」
「そうよ」
そんな名前の部隊があったんだ、知らなかった。
「それってフージス直属なの?」
「はい、そうらしいですよ」
じゃあ、あのフードの人達がそうなんだろうな。
「でも、それなら安心ですねエマ様、夜のお手洗いも怖くないですね!」
「そんなに怖くないもん!」
みんなの笑い声で部屋がいっぱいになる。
もうそんなに笑って……怖くないもん。少し位しか怖くないもん。
でも皆が笑ってるの久しぶりに見たな、こっちの方がやっぱりいいよね。
「もういいもん、部屋に戻る」
「では、おともを……」
「いいよ、一人で行けるよ」
「怖くないですか?」
「大丈夫だもん!」
「「「あっはっは」」」
「またね」
「はい、また是非お話ししましょう?」
「うん!」
閉めたドアの向こうからまだ微かに笑い声が漏れてくる。
太陽が西に沈みかけて廊下を隙間なく照らしている。
そんな廊下をスキップしていたエマの頬は緩んでいた。
夜中、先程とは真逆に隅々まで闇で覆われた廊下をエマは慎重な足取りで歩いていた。
考えたけど、やっぱりあの男は信用出来ない。
多分、表向きを良くするために動いてるんだろうけど何か分かるかも知れないし、行ってみないと。
暗がりの中、動く光を避けて目的の場所へと足を進めていく。
「ここかな……」
聞いた話の場所は、城の端ににある非常階段の近くだった。
しかし、ここには部屋は一つしかなくその一つは現在、物置として利用しているはずだった。
「今はちょうど周りに人がいる訳でもないみたいね」
周りを警戒するがそれらしき人影は見えない。
「とりあえず、調べてみよう」
そう思って、ここにある唯一の部屋のドアを開く。
中は外以上に暗く、何も見えない様な空間だった。
「うわっ……真っ暗、夜でもわかるってことは相当よね」
一足入ってすぐに入ったことを後悔したくなる様な感じだった。
中は長年色々な物がしまわれてきたからだろうか、とても空気がいいとは言えず、逆に埃っぽくてとてもじゃないけど居たいなんて思えないような場所だった。
「……こんなに広かったっけ?」
この部屋は昔から物置なのは知っていて、そんなに入った事がないので知らなかったのだけど、そんな疑問が生まれてしまうぐらい奥行きがあって段々と不安を煽って来る。
「もう帰ろう……」
別に怖いとかじゃなくて、その……もうこれ以上は調べなくてもいいかなって意味で帰るだけであって、逃げた訳じゃ……
そんな言い訳が頭の中を巡り始めた時だった。
「あいつらはどうなった?」
入り口の方から男の声と足音がこちらへと近づいてくる。
「……っ!」
慌てて、すぐ側の古いクローゼットの中に隠れて息を殺す。
男は二人いた。
「あいつらって大会のあれか?」
「それ以外何がある?」
「それもそうだな……」
「それでどうなってんだ?」
「今は特に何もして無いけど、最近まで拷問してたらしいぞ」
拷問……?
「マジか、またなんで?」
「フッ知るかよ、あの人の趣味みたいなもんだろ?」
あの人って?
「見つかったらどうするんだろうな」
「さぁな、国の裏切り者とか、反逆者の可能性があったとか色々言い訳するんじゃね?」
国?反逆って、まさか……。
「流石だな」
そんな男達の声に聞き耳を立てて居るともう一人の分の足音が入口から響く。
「お前ら、喋ってないで急げもう交代の時間だぞ!」
急かす様にそう言うと喋っていた二人も慌てた様にその一人につられて走っていく。
何とか、やり過ごせたけど大丈夫かな、シーデ……。
入り口の方へと足を進めていたエマにそんな不安過ぎる。
さっきの男達の会話、恐らく攫ったのは城の人間でしかも、拷問って……
入り口に向かう足がどんどん遅くなり、ついには止まる。
「やっぱり、行かなきゃ」
体の向きを反対に向けるとエマは慎重な足取りながらも急ぎだした。
「探すのはいいけど、どうやって探そう」
白く塗装された机の上でその方法ばかりを考えていた。
しかし、私に出来ることは限られているし何をすればいいかも分からない。
それでも、シーデにまた会えるかもしれないなら諦めるわけにはいかない。
だからどうにかしないと、でもどうすれば。
思考がループし始めたそんな時、ふいにドアがノックされる。
「あっどうぞ」
「失礼します。」
そう言って入って来たのはポットとカップを載せたトレーを持つメイドだった。
「私、お茶なんて頼んでないよ?」
「いえ、ウルザ様からエマ様が帰ってきたら元気づけて欲しいとお願いされたので」
「ウルザが?」
「はい、ですのでハーブティーをお持ちしたのですが……どうやら元気は戻って来てたみたいですね」
「うん」
「良かったです、お茶はどうなさいます」
「もちろん、いただきます」
「承知致しました」
そう言うと手早く準備を済ませて、できたお茶を机の上に置く。
「では、私はこれで」
「あっちょっと待って」
「どうなさいましたか?」
「もし、自分の大切なものを無くしてそれを探そうとしたらなにをする?」
「エマ様、何か探し物があるのですか?」
「うん、まぁ」
「お手伝いいたしましょうか?」
「ううんそれは大丈夫!それで何をするの?」
少し考えているのだろうが、難しい顔をして首を傾ける彼女。
「そうですね、場所にもよりますけどとりあえず近くの人に聞いてみますね」
「聞く……か」
「何かお役に立てそうですか?」
「うん、とっても」
「それは幸いです」
「……ありがとう」
「いいえ、それではこれで失礼します」
彼女は少し誇らしそうな顔をしたまま礼をして、部屋から出ていった。
「あっ美味しい」
それと入れてもらったハーブティーはとても美味しかった。
とりあえず、私は動いてみた。
「ねぇ、何か今回の大会の事知ってる?」
今、いるのはメイドや執事達が休憩で使うスペースだった。
久しぶりではあったけど昔はよく来ていたし、特に問題無く会話に入れた。
「久しぶりにいらっしゃったと思ったらやはり、大会のことですか」
「うん、みんななら知ってるかな?って」
「と言いましても、我々は最近外に出ていませんし……」
「やっぱり?」
戦争だの何だので最近では城の者の出入りがしにくくなってると思ってたけど、出ることすら出来てないなんて。
流石に厳しすぎるじゃないかな、警戒してるのは分かるけど裏切り者がいる前提みたいで私は嫌いだな。
そこにドアが開かれまた一人、部屋へと入ってくる。
「すみません、交代の時間です」
「分かった、ではエマ様私はこれで」
「うん、ありがとう!頑張ってね」
「エマ様にそんな事言ってもらえるなんていいなー……ってエマ様!?」
「うん、そうだよお疲れ様」
そんな彼にも今までと同じ質問をする。
「そうですね、僕も最近外に出ていませんし……」
「そうだよね」
「でも、最近は城でちょっとした噂があるんですよ」
少しトーンを下げてそんなことを言う彼は話を続ける。
「その話がですね、実は最近になって夜な夜な呻き声の様な音が聞こえるって話なんですけどね、まぁ僕も聞きましたけどよくわかんなかったです。」
幽霊か何かの話かな、苦手なんだけどな。
「エマ様が怖がってるでしょ!やめなさい!」
あれ、思ったより顔に出ちゃったかも。
話をしてくれた彼はみんなからすごい責められてる。
「私は大丈夫だよ?」
「……エマ様、申し訳ございませんでした!」
そんな泣きそうになりながら謝られても、困っちゃうけど。
みんな責めすぎだよ……
「エマ様、大丈夫ですよ!最近その辺りをフージス様の部隊がよく通ってますし」
誰かに言われて一応見ているのかな。
「えっ?あの直属特殊警備隊って言うあれですか?」
「そうよ」
そんな名前の部隊があったんだ、知らなかった。
「それってフージス直属なの?」
「はい、そうらしいですよ」
じゃあ、あのフードの人達がそうなんだろうな。
「でも、それなら安心ですねエマ様、夜のお手洗いも怖くないですね!」
「そんなに怖くないもん!」
みんなの笑い声で部屋がいっぱいになる。
もうそんなに笑って……怖くないもん。少し位しか怖くないもん。
でも皆が笑ってるの久しぶりに見たな、こっちの方がやっぱりいいよね。
「もういいもん、部屋に戻る」
「では、おともを……」
「いいよ、一人で行けるよ」
「怖くないですか?」
「大丈夫だもん!」
「「「あっはっは」」」
「またね」
「はい、また是非お話ししましょう?」
「うん!」
閉めたドアの向こうからまだ微かに笑い声が漏れてくる。
太陽が西に沈みかけて廊下を隙間なく照らしている。
そんな廊下をスキップしていたエマの頬は緩んでいた。
夜中、先程とは真逆に隅々まで闇で覆われた廊下をエマは慎重な足取りで歩いていた。
考えたけど、やっぱりあの男は信用出来ない。
多分、表向きを良くするために動いてるんだろうけど何か分かるかも知れないし、行ってみないと。
暗がりの中、動く光を避けて目的の場所へと足を進めていく。
「ここかな……」
聞いた話の場所は、城の端ににある非常階段の近くだった。
しかし、ここには部屋は一つしかなくその一つは現在、物置として利用しているはずだった。
「今はちょうど周りに人がいる訳でもないみたいね」
周りを警戒するがそれらしき人影は見えない。
「とりあえず、調べてみよう」
そう思って、ここにある唯一の部屋のドアを開く。
中は外以上に暗く、何も見えない様な空間だった。
「うわっ……真っ暗、夜でもわかるってことは相当よね」
一足入ってすぐに入ったことを後悔したくなる様な感じだった。
中は長年色々な物がしまわれてきたからだろうか、とても空気がいいとは言えず、逆に埃っぽくてとてもじゃないけど居たいなんて思えないような場所だった。
「……こんなに広かったっけ?」
この部屋は昔から物置なのは知っていて、そんなに入った事がないので知らなかったのだけど、そんな疑問が生まれてしまうぐらい奥行きがあって段々と不安を煽って来る。
「もう帰ろう……」
別に怖いとかじゃなくて、その……もうこれ以上は調べなくてもいいかなって意味で帰るだけであって、逃げた訳じゃ……
そんな言い訳が頭の中を巡り始めた時だった。
「あいつらはどうなった?」
入り口の方から男の声と足音がこちらへと近づいてくる。
「……っ!」
慌てて、すぐ側の古いクローゼットの中に隠れて息を殺す。
男は二人いた。
「あいつらって大会のあれか?」
「それ以外何がある?」
「それもそうだな……」
「それでどうなってんだ?」
「今は特に何もして無いけど、最近まで拷問してたらしいぞ」
拷問……?
「マジか、またなんで?」
「フッ知るかよ、あの人の趣味みたいなもんだろ?」
あの人って?
「見つかったらどうするんだろうな」
「さぁな、国の裏切り者とか、反逆者の可能性があったとか色々言い訳するんじゃね?」
国?反逆って、まさか……。
「流石だな」
そんな男達の声に聞き耳を立てて居るともう一人の分の足音が入口から響く。
「お前ら、喋ってないで急げもう交代の時間だぞ!」
急かす様にそう言うと喋っていた二人も慌てた様にその一人につられて走っていく。
何とか、やり過ごせたけど大丈夫かな、シーデ……。
入り口の方へと足を進めていたエマにそんな不安過ぎる。
さっきの男達の会話、恐らく攫ったのは城の人間でしかも、拷問って……
入り口に向かう足がどんどん遅くなり、ついには止まる。
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