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瞬とカンゴウムシ事件と夏休み
エピローグ
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時刻は夕方。
瞬はベッドに大の字で寝転んでいた。その顔には疲労が濃く浮かんでいる。
「あー……疲れた」
看護師から三十分ほどの長いお説教が終わり、ついでに瞬のメディカルチェックを行っていなくなった。
睦月とあき子はまだ言い合い足りないとばかりに、匠を引っ張って帰っていった。彼はこのあとも二人の女性から文句や罵倒などを浴びせられるが、それもいつもの事だった。
静寂が戻った病室で、瞬はぐるんと左に顔を向けた。
「お説教のトバッチリごめんね」
「なにが?」
アルはきょとんとしながら聞き返す。全く堪えてしないようだ。
(怒られ慣れているのかなぁ?)
それもそれで凄いと思いつつ、体を起こす。
「気にしてないならいいよ。あと、お仕事は? 激務じゃないの?」
「んー。そうなんだけど」
アルは言葉を濁した。彼は朝から夕方までずっと瞬の傍にいる。
事件が解決した翌日なのに、こんな休みが取れるのだろうかと疑問に思うのは当然だ。
「勤務時間変更してもらった。あと一時間したら出勤するよ」
「夜勤の方? ならこっちに顔出さずに自宅で休めばよかったのに」
「大丈夫」
「今からでもちょっと帰ってきたら?」
「大丈夫」
アルはにこっと、表面だけ笑った。
(あ。これは理由を聞くなって顔だ)
瞬はこの事に触れるのをやめた。この時に追求すると雷が落ちる。ズドンと心臓にきて鈍い痛みが取れなくなる。
瞬は話題を変えた。
「じゃぁ改めて質問していい?」
「どうぞ」
「屋根の上の時に不思議だったんだけど、どうして兜被ってなかったの?」
急いでいたから忘れた、というわけではないはずだ。
「ああ。あれね」
思い出すように視線を斜め上に向けたあと、アルは苦笑いを浮かべた。
「実は、あの日あの時の白金鎧は全員兜を脱いでたんだ」
「え?」
「ゲマインさんは白金鎧と兜をしっかり着ている人だから、遠目だと兵士達が一瞬迷ってたんだ。ほら、カラープレートは薄暗いと見えにくいだろ? 間違えられることが多くて数人がキレて、兜を脱ぎ捨てた」
アルはクスクスと声を殺して笑う。
「いつもは『伝統だから必要』とか、『兜も鎧も誇りだ』って言ってる人も、あの時ばかりは『間違えるな!』とキレて兜脱いじゃってさ。面白くって、笑いを堪えるのに大変だった」
堅物達が怒り心頭で兜を脱ぐシーンは容易に想像がついた。ちょっと見てみたかったなと残念がる。
「そっかー」
「ほんと、脱いだ方が楽だったよ。はぁ。リクビトの制服が羨ましい」
アルは鎧が好きではない。制度が変わったら我先に警護隊の制服を取り寄せるだろう。
瞬は苦笑いを浮かべて、でも。と付け加える。
「頭部を晒すのは危ないよ。切り合いになるから何か被っておかなきゃ」
「だな。次に兜つけない時は、工事用のヘルメットでも被ってみるよ」
「なにそれおっかしい!」
瞬はゲラゲラと腹を押さえながら笑い転げる。
その姿を愛おしそうに見つめながら、アルはゆっくり背もたれに体を預けた。やっと一息ついた気分だ。
「ふぅ。瞬が元気でよかった」
「うん?」
「いや正直。単純にカンゴウムシの生態を調べてほしかっただけだったのに、こんな大事に巻き込むことになってしまって。毎度のことながら、申し訳ないなぁと」
大抵、瞬が絡むと大事件になっている事が多い。とは口に出さなかった。
「まぁ、いつものことだよね」
事件の深くまで足を突っ込む要因は、突っついて色々出てきた埃を虱潰しに調べてしまう彼女の性格によるものだ。
「私としては、足を突っ込んで良かったって思ってるよ。ゲマインの計画が成功してて、アルが濡れ衣着せられることになってたら、それでこそ大後悔している。未然に防ぐことができて、ほんっっっとうに良かった!」
心の底から安堵した笑顔を浮かべると、アルは柔らかい笑顔を浮かべた。女性陣がいれば息を飲むような美しさがある。
「瞬、ありがとう」
彼の笑顔を受け取った瞬は笑顔で頷いた。
「こちらこそ。危ないところ助けてくれてありがとう」
「肝心な時に間に合っていないけど」
アルは表情を曇らせ瞬の傷に目を落とした。
事情聴取を思い出す。
もしあの時、芙美がパニックを起こしていたら、トミヤが現場に間に合わなかったら、瞬は溺死していた可能性もあった。
「そんなことないよ。十二分に間に合ってたよ」
瞬はフルフルと顔を横に振ると、ドンと胸を叩いた。
「アルは私が絶対に守るから、安心して業務してね!」
「無茶はしないでくれよ。俺も瞬を……」
言いかけて、アルは突然真顔になり顔を赤くした。瞬は首を傾げて話を促す。
「私を? なんだって?」
アルは咳ばらいを一つして、
「守るから」
絞り出すように言葉を出した。
「うん。ありがとう!」
瞬は彼の言葉の深い意味は分かっていない。
二人の温度差はまだまだ大きいようだ。
アルはちょっとだけ苦笑いをするが、それでも彼女の元気な笑顔を近くで見れるだけでも満足だ。
瞬は大きく背伸びをした。
「さぁて。今回も無事に終わったし、退院したら遊ぶぞおおおおお!」
目を輝かせ、夏休みの期待に胸を膨らませる。
「怪我が治るまで羽目を外さないようにな」
アルから苦言が飛んでくると、瞬は言葉に詰まる。これは退院したら即駆け回る気だったな、とアルは表情を引きつらせた。
「瞬?」
「大丈夫、ちゃんと治ってから遊ぶよ!」
わかった。とアルが頷く。
瞬はふぅと息をついた。
「アルも私の保護者みたい。なんだかなー」
「長い付き合いだから仕方ない」
「まぁいっか。ねぇ、アルのお休みいつ? 誘うから教えて」
「確か」
遊ぶ約束を交わしながら、二人は楽しそうに笑った。
瞬はベッドに大の字で寝転んでいた。その顔には疲労が濃く浮かんでいる。
「あー……疲れた」
看護師から三十分ほどの長いお説教が終わり、ついでに瞬のメディカルチェックを行っていなくなった。
睦月とあき子はまだ言い合い足りないとばかりに、匠を引っ張って帰っていった。彼はこのあとも二人の女性から文句や罵倒などを浴びせられるが、それもいつもの事だった。
静寂が戻った病室で、瞬はぐるんと左に顔を向けた。
「お説教のトバッチリごめんね」
「なにが?」
アルはきょとんとしながら聞き返す。全く堪えてしないようだ。
(怒られ慣れているのかなぁ?)
それもそれで凄いと思いつつ、体を起こす。
「気にしてないならいいよ。あと、お仕事は? 激務じゃないの?」
「んー。そうなんだけど」
アルは言葉を濁した。彼は朝から夕方までずっと瞬の傍にいる。
事件が解決した翌日なのに、こんな休みが取れるのだろうかと疑問に思うのは当然だ。
「勤務時間変更してもらった。あと一時間したら出勤するよ」
「夜勤の方? ならこっちに顔出さずに自宅で休めばよかったのに」
「大丈夫」
「今からでもちょっと帰ってきたら?」
「大丈夫」
アルはにこっと、表面だけ笑った。
(あ。これは理由を聞くなって顔だ)
瞬はこの事に触れるのをやめた。この時に追求すると雷が落ちる。ズドンと心臓にきて鈍い痛みが取れなくなる。
瞬は話題を変えた。
「じゃぁ改めて質問していい?」
「どうぞ」
「屋根の上の時に不思議だったんだけど、どうして兜被ってなかったの?」
急いでいたから忘れた、というわけではないはずだ。
「ああ。あれね」
思い出すように視線を斜め上に向けたあと、アルは苦笑いを浮かべた。
「実は、あの日あの時の白金鎧は全員兜を脱いでたんだ」
「え?」
「ゲマインさんは白金鎧と兜をしっかり着ている人だから、遠目だと兵士達が一瞬迷ってたんだ。ほら、カラープレートは薄暗いと見えにくいだろ? 間違えられることが多くて数人がキレて、兜を脱ぎ捨てた」
アルはクスクスと声を殺して笑う。
「いつもは『伝統だから必要』とか、『兜も鎧も誇りだ』って言ってる人も、あの時ばかりは『間違えるな!』とキレて兜脱いじゃってさ。面白くって、笑いを堪えるのに大変だった」
堅物達が怒り心頭で兜を脱ぐシーンは容易に想像がついた。ちょっと見てみたかったなと残念がる。
「そっかー」
「ほんと、脱いだ方が楽だったよ。はぁ。リクビトの制服が羨ましい」
アルは鎧が好きではない。制度が変わったら我先に警護隊の制服を取り寄せるだろう。
瞬は苦笑いを浮かべて、でも。と付け加える。
「頭部を晒すのは危ないよ。切り合いになるから何か被っておかなきゃ」
「だな。次に兜つけない時は、工事用のヘルメットでも被ってみるよ」
「なにそれおっかしい!」
瞬はゲラゲラと腹を押さえながら笑い転げる。
その姿を愛おしそうに見つめながら、アルはゆっくり背もたれに体を預けた。やっと一息ついた気分だ。
「ふぅ。瞬が元気でよかった」
「うん?」
「いや正直。単純にカンゴウムシの生態を調べてほしかっただけだったのに、こんな大事に巻き込むことになってしまって。毎度のことながら、申し訳ないなぁと」
大抵、瞬が絡むと大事件になっている事が多い。とは口に出さなかった。
「まぁ、いつものことだよね」
事件の深くまで足を突っ込む要因は、突っついて色々出てきた埃を虱潰しに調べてしまう彼女の性格によるものだ。
「私としては、足を突っ込んで良かったって思ってるよ。ゲマインの計画が成功してて、アルが濡れ衣着せられることになってたら、それでこそ大後悔している。未然に防ぐことができて、ほんっっっとうに良かった!」
心の底から安堵した笑顔を浮かべると、アルは柔らかい笑顔を浮かべた。女性陣がいれば息を飲むような美しさがある。
「瞬、ありがとう」
彼の笑顔を受け取った瞬は笑顔で頷いた。
「こちらこそ。危ないところ助けてくれてありがとう」
「肝心な時に間に合っていないけど」
アルは表情を曇らせ瞬の傷に目を落とした。
事情聴取を思い出す。
もしあの時、芙美がパニックを起こしていたら、トミヤが現場に間に合わなかったら、瞬は溺死していた可能性もあった。
「そんなことないよ。十二分に間に合ってたよ」
瞬はフルフルと顔を横に振ると、ドンと胸を叩いた。
「アルは私が絶対に守るから、安心して業務してね!」
「無茶はしないでくれよ。俺も瞬を……」
言いかけて、アルは突然真顔になり顔を赤くした。瞬は首を傾げて話を促す。
「私を? なんだって?」
アルは咳ばらいを一つして、
「守るから」
絞り出すように言葉を出した。
「うん。ありがとう!」
瞬は彼の言葉の深い意味は分かっていない。
二人の温度差はまだまだ大きいようだ。
アルはちょっとだけ苦笑いをするが、それでも彼女の元気な笑顔を近くで見れるだけでも満足だ。
瞬は大きく背伸びをした。
「さぁて。今回も無事に終わったし、退院したら遊ぶぞおおおおお!」
目を輝かせ、夏休みの期待に胸を膨らませる。
「怪我が治るまで羽目を外さないようにな」
アルから苦言が飛んでくると、瞬は言葉に詰まる。これは退院したら即駆け回る気だったな、とアルは表情を引きつらせた。
「瞬?」
「大丈夫、ちゃんと治ってから遊ぶよ!」
わかった。とアルが頷く。
瞬はふぅと息をついた。
「アルも私の保護者みたい。なんだかなー」
「長い付き合いだから仕方ない」
「まぁいっか。ねぇ、アルのお休みいつ? 誘うから教えて」
「確か」
遊ぶ約束を交わしながら、二人は楽しそうに笑った。
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