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序章 いつものホラーアクション夢
4.強者に時間ないから協力ヨロと頼んだ
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視界の前方に、ゾンビ数体がこちらを向いて立ち止まっているのに気づいて、『私』は「あれ?」と声を出す。
後方から人間が来ているなら待ち伏せすればいい。とゾンビが立ちはだっているようだ。
「んあ! 前に頭の良いゾンビがいる!」
前方にゾンビが数体ディフェンスしているので、『私』は咄嗟に壁を蹴って三角飛びで追い越した。
(追い越せた! 凄い身軽!)
本日何度目かの感動。
ストンと綺麗に着地すると、全身がバネのようにしなった。着地の衝撃が殆ど感じない。
「邪魔だあああああ!」
男性はゾンビの頭部にパスッと手を当てた。
ゴッ! ゴッ! ゴッ!
途端に、ゾンビの頭部が破裂した。
赤い塗料の入った水風船を針で割ったような、豪快な飛沫が周囲に激しく飛び散るが、男性の体にゾンビの返り血はかからない。彼は涼しい顔をして崩れ落ちるゾンビ達の横を通り過ぎた。
(なななななな! なんたる強者!?)
その光景を見て『私』は感激しつつ興奮する。小さく拍手をして「おー」と声を出して男性にエールを送ったが、『私』を完全無視した男性は追ってくるゾンビに睨みを利かせる。
「後ろも、邪魔だ!」
男性は後方に手を振りかざす。
キィンと耳鳴りと共に、数体居たゾンビの頭部が鼻から上下に寸断された。『私』の目には風の刃が一直線に、矢のように流れていく姿が確認できた。
(なんだあれええええええ! 凄いいいいいい!)
現実では起こりえない特殊攻撃を目の当たりにした『私』は、両手を握りながらその場で軽くピョンピョン飛び跳ね、興奮を表現している。
(ここは特殊技能持ちがいる世界だ! 異能ってやつなのか、超能力ってやつなのか、それとも魔術なのか! あああ、設定細かそう! これは探索し甲斐がある! もうちょっと居たい! もうちょっと寝かせて! 物語の続きが気になる!)
キラキラした熱い視線で眺めていたら、男性と目が合った。その瞬間、彼は震駭したように顔色を真っ青に変えて、少し身震いしながらピタリと立ち止まる。死を運ぶ獣に出会ったようなリアクションだ。
「あ! そうだ!」
『私』から名案が浮かぶ。
(この人と一緒なら、最短でミッションクリア出来るかも! 頼れるのは力ある臨時の仲間だもんね!)
捕らぬ狸の皮算用よろしく、脳内で単純計算を済ませた『私』は愛想笑いを浮かべた。硬直から脱した男性が気を取り直したように咳払いをし、すぐに好戦的な目を向けてきた。
「ゾンビ消したからこれでいいんだろ。さぁ、始めようぜ!」
男性は五メートルほど距離を開けてそれ以上は近づかない。『私』の間合いに入りたくないのだろう。
『私』はガッツポーズをしながら「よし!」と気合を込めると、男性から闘争心が高まるが、
「屋上へ行くから手伝ってヤンキーお兄さん!」
『私』から協力要請を受け、男性がピシっと固まった。
二分ほど無言の後、「……はあ?」と声をあげる男性。『私』の行動と発言に戸惑っていることは明白だった。
「なにを言って……」
男性は引きつったような表情に加え、汗をにじませている。何かの悪夢を見ているのかという動揺を隠し切れていない。
不審者を見る様な眼差しを受けている『私』は、男性の動揺を歯牙にもかけず、ピシッと姿勢を正した。
左手を腰に当て、右手の人差し指を上へ向けて、笑みを浮かべる。
「ここの屋上、嫌な予感するでしょ?」
男性は髪を掻く。行き場のない闘争心が込められており少々乱暴だった。『私』の態度に当惑したように頭をゆっくり左右に振ると、天井に視線を向けて小さくため息を吐く。次に『私』に視線を戻すと彼は平常心に戻っていた。
「そりゃ。嫌な気配するだろうよ。禍神を降臨させようとしている現場なんだから」
「なにそれ美味しい!」
『私』がぱぁっと目を輝かせると、男性は表情を引きつらせた。
「……はあ?」
「どうやら私は、妹分を助けなきゃいけないミッション中なの。ここで出会ったのも何かの縁だし、協力してよ!」
男性は「ん?」と眉をひそめる。
「妹分……それは津賀留のことか?」
「つがる?」
「お前の後輩だろう? そんな風に呼んでいるとは知らなかったが」
(そっか。『つがる』っていうのか。これまた名前なのか苗字なのか分からないなあ。まぁいっか)
とりあえずそうしとこう。と『私』は頷いた。
「ってことで、時間ないから、協力ヨロ! ついでにここで何が起こってるか、知ってるなら説明もヨロ!」
敬礼の真似をして、相手の同意を得ずに先に進む。
「は?」
『私』が男性を無視して颯爽と歩き始めると、ぽかんと口を開けていた男性がハッと我に返って、今更ながら理由を求めるように小走りでこちらに歩み寄ってくる。
「協力って、どーいうことだ!? ちょっと待て!」
「早くおいでよー。ヤンキーお兄さん~!」
『私』が振り返って手招きをすると、男性はまた急停止した。間合いはやはり五メートルあけている。
「だから、いや」
男性はパクパクと口を開閉させながら、顔面筋を怒と困と呆へ忙しなく動かした。とても表情豊かでコミカルだが本人は気づいていないだろう。
「さっきから、なんか、ええと……」
男性の中で状況の整理が追い付かないのか、『私』に対するツッコミが追い付かないのか、次に発する言葉を真剣に考えている。
数十秒、しどろもどろだった男性が、一番にツッコミを入れたのは名前だった。
「だから俺は、ヤンキーじゃねえええええ! 祠堂壬人だ! 揶揄ってんのかおい!」
(しっかり聞き取れた。普通だったら曖昧で覚えられないけど、これは大丈夫そう!)
「しどうみことくん?」
『私』が復唱すると、寒イボ全開にした祠堂が吠える。
「君づけするな!」
「祠堂壬人さん」
「さんづけもするな!」
「祠堂壬人!」
「呼び捨てにもするな!」
『私』は階段を指し示す。
「ヤンキーお兄さん階段あったよー!」
「行くとはいってねええええ!」
『私』は祠堂の叫びを完全無視して階段へ向かうと、あっかんべーと舌を出して挑発した。
「べろべろ~。ほらほら。こっちまでおいで~!」
「待てやーーーー!」
階段を駆け上がり始めると憤慨した形相で追ってきた。
(これは高校生のノリだなー。ちょろいちょろい)
『私』はケラケラ笑いながら長く続く階段を駆け上がったが、途中から空気が少し重く感じたので笑うのをやめて、慎重に歩き始めた。
後方から人間が来ているなら待ち伏せすればいい。とゾンビが立ちはだっているようだ。
「んあ! 前に頭の良いゾンビがいる!」
前方にゾンビが数体ディフェンスしているので、『私』は咄嗟に壁を蹴って三角飛びで追い越した。
(追い越せた! 凄い身軽!)
本日何度目かの感動。
ストンと綺麗に着地すると、全身がバネのようにしなった。着地の衝撃が殆ど感じない。
「邪魔だあああああ!」
男性はゾンビの頭部にパスッと手を当てた。
ゴッ! ゴッ! ゴッ!
途端に、ゾンビの頭部が破裂した。
赤い塗料の入った水風船を針で割ったような、豪快な飛沫が周囲に激しく飛び散るが、男性の体にゾンビの返り血はかからない。彼は涼しい顔をして崩れ落ちるゾンビ達の横を通り過ぎた。
(なななななな! なんたる強者!?)
その光景を見て『私』は感激しつつ興奮する。小さく拍手をして「おー」と声を出して男性にエールを送ったが、『私』を完全無視した男性は追ってくるゾンビに睨みを利かせる。
「後ろも、邪魔だ!」
男性は後方に手を振りかざす。
キィンと耳鳴りと共に、数体居たゾンビの頭部が鼻から上下に寸断された。『私』の目には風の刃が一直線に、矢のように流れていく姿が確認できた。
(なんだあれええええええ! 凄いいいいいい!)
現実では起こりえない特殊攻撃を目の当たりにした『私』は、両手を握りながらその場で軽くピョンピョン飛び跳ね、興奮を表現している。
(ここは特殊技能持ちがいる世界だ! 異能ってやつなのか、超能力ってやつなのか、それとも魔術なのか! あああ、設定細かそう! これは探索し甲斐がある! もうちょっと居たい! もうちょっと寝かせて! 物語の続きが気になる!)
キラキラした熱い視線で眺めていたら、男性と目が合った。その瞬間、彼は震駭したように顔色を真っ青に変えて、少し身震いしながらピタリと立ち止まる。死を運ぶ獣に出会ったようなリアクションだ。
「あ! そうだ!」
『私』から名案が浮かぶ。
(この人と一緒なら、最短でミッションクリア出来るかも! 頼れるのは力ある臨時の仲間だもんね!)
捕らぬ狸の皮算用よろしく、脳内で単純計算を済ませた『私』は愛想笑いを浮かべた。硬直から脱した男性が気を取り直したように咳払いをし、すぐに好戦的な目を向けてきた。
「ゾンビ消したからこれでいいんだろ。さぁ、始めようぜ!」
男性は五メートルほど距離を開けてそれ以上は近づかない。『私』の間合いに入りたくないのだろう。
『私』はガッツポーズをしながら「よし!」と気合を込めると、男性から闘争心が高まるが、
「屋上へ行くから手伝ってヤンキーお兄さん!」
『私』から協力要請を受け、男性がピシっと固まった。
二分ほど無言の後、「……はあ?」と声をあげる男性。『私』の行動と発言に戸惑っていることは明白だった。
「なにを言って……」
男性は引きつったような表情に加え、汗をにじませている。何かの悪夢を見ているのかという動揺を隠し切れていない。
不審者を見る様な眼差しを受けている『私』は、男性の動揺を歯牙にもかけず、ピシッと姿勢を正した。
左手を腰に当て、右手の人差し指を上へ向けて、笑みを浮かべる。
「ここの屋上、嫌な予感するでしょ?」
男性は髪を掻く。行き場のない闘争心が込められており少々乱暴だった。『私』の態度に当惑したように頭をゆっくり左右に振ると、天井に視線を向けて小さくため息を吐く。次に『私』に視線を戻すと彼は平常心に戻っていた。
「そりゃ。嫌な気配するだろうよ。禍神を降臨させようとしている現場なんだから」
「なにそれ美味しい!」
『私』がぱぁっと目を輝かせると、男性は表情を引きつらせた。
「……はあ?」
「どうやら私は、妹分を助けなきゃいけないミッション中なの。ここで出会ったのも何かの縁だし、協力してよ!」
男性は「ん?」と眉をひそめる。
「妹分……それは津賀留のことか?」
「つがる?」
「お前の後輩だろう? そんな風に呼んでいるとは知らなかったが」
(そっか。『つがる』っていうのか。これまた名前なのか苗字なのか分からないなあ。まぁいっか)
とりあえずそうしとこう。と『私』は頷いた。
「ってことで、時間ないから、協力ヨロ! ついでにここで何が起こってるか、知ってるなら説明もヨロ!」
敬礼の真似をして、相手の同意を得ずに先に進む。
「は?」
『私』が男性を無視して颯爽と歩き始めると、ぽかんと口を開けていた男性がハッと我に返って、今更ながら理由を求めるように小走りでこちらに歩み寄ってくる。
「協力って、どーいうことだ!? ちょっと待て!」
「早くおいでよー。ヤンキーお兄さん~!」
『私』が振り返って手招きをすると、男性はまた急停止した。間合いはやはり五メートルあけている。
「だから、いや」
男性はパクパクと口を開閉させながら、顔面筋を怒と困と呆へ忙しなく動かした。とても表情豊かでコミカルだが本人は気づいていないだろう。
「さっきから、なんか、ええと……」
男性の中で状況の整理が追い付かないのか、『私』に対するツッコミが追い付かないのか、次に発する言葉を真剣に考えている。
数十秒、しどろもどろだった男性が、一番にツッコミを入れたのは名前だった。
「だから俺は、ヤンキーじゃねえええええ! 祠堂壬人だ! 揶揄ってんのかおい!」
(しっかり聞き取れた。普通だったら曖昧で覚えられないけど、これは大丈夫そう!)
「しどうみことくん?」
『私』が復唱すると、寒イボ全開にした祠堂が吠える。
「君づけするな!」
「祠堂壬人さん」
「さんづけもするな!」
「祠堂壬人!」
「呼び捨てにもするな!」
『私』は階段を指し示す。
「ヤンキーお兄さん階段あったよー!」
「行くとはいってねええええ!」
『私』は祠堂の叫びを完全無視して階段へ向かうと、あっかんべーと舌を出して挑発した。
「べろべろ~。ほらほら。こっちまでおいで~!」
「待てやーーーー!」
階段を駆け上がり始めると憤慨した形相で追ってきた。
(これは高校生のノリだなー。ちょろいちょろい)
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