春画作家がだるま男に狂う

ルルオカ

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浮気を問いつめるが如くヒステリックになり、旅館からとんずらした翌日、出版社に浮世絵が送られてきた。嶋田さんに寄稿してもらうようになってから、前代未聞、初めてのこと。

先日、無礼を働いたのは俺のほうというに。「俺の目を盗んで!」ととんちんかんに責められて聞き過ごせなかったのか。と、考えれば、詫びのようなことをされて、むしろ気に食わないというもの。

とはいえ、プレゼント応募について問い合わせがきているとなれば、早く中身をあらため、適切な対応をしないといけない。ため息を吐きつつ、封筒を切って取りだしてみると、一枚だけ。

プレゼント用は刷りたての浮世絵十枚のはずが。「サンプルか」と全体を見やったところ、とたんに胸糞悪くなった。

今まで異性愛だったのが、男同士まぐわっているのは、お初。「少しずつ雑誌の間口を広げていこう」と裏代表者の先輩と話しあっているから、それはいいとして、問題は抱かれている、いや、犯されているほうに、肢体がないこと。

嶋田さんが都市伝説的な存在と教えてくれた、いわゆる「だるま男」で、しかも、素肌に法被を着て、顔に青痣があるのが意図的だ。褌をずらして一物を突っこむ男が、上等な着物に羽織まで身につけ、かたわらに扇子を放ってあるのも、あからさま過ぎ。

旅館で吐きそうになったのとは、また異なる胸やけを覚え「なんだ、嫌がらせか」と舌打ちをして、浮世絵をシュレッダーにかけようとしたとき。微かに絵が変化したように思えた。

あらためて、浮世絵を広げてみると、ぎこちないモーションながら、覆いかぶさる男が突くのに、太ももを痙攣させ、だるま男が揺さぶられている。突いては腰を引き、を繰りかえすことしばし、注ぎこまれたようなら、肩で息をしつつ、ゆっくりと青痣がある顔を振りむけて。

俺と目が合うと、浮世絵独特のおちょぼ口で笑ってみせ告げた。

「忘れておらぬからな」


※  ※  ※


嶋田さんから送りつけられた封筒を開けなかったはずが、一晩中、悪夢にうなされつづけ、迎えた翌日。嶋田さんの旅館には寄らず、藤岡兄弟の卸問屋兼自宅に赴いた。べつに討ち入りにきたわけでなく、先日、約束をしてのこと。

俺と同い年で、まだまだ若いといっていい菖くんは、でも、ネット音痴なアナログ族らしく、携帯はガラケーだし、家には黒電話しかないという。となれば、漫画を紹介してもらうのにも、データーを送ってもらうことは不可。で、今日は直接、漫画の同人誌を見せてもらい、その作者の名や連絡先を教えてもらいにきたわけだ。

約束の時間の五分前くらいに到着し「ごめんください、木藤です」と格子越しの開けっぱの窓から呼びかける。「呼んで少ししたら、顔を覗かせるから」と聞いていたのだが、二分経過しても音沙汰なく。

玄関の戸は釘付けにしてあるし、くぐり戸にしろ、横暴な観光客対策で施錠されているだろう。鍵がかかっていなかったとして、許可を得ずに戸を開けていいものか。

と、くぐり戸を目の前にして惑っていたら「どうしたんですか、木藤さん」と背後から声が降ってきた。ぎくりとして、振り仰げば、はるか頭上からゴジラ、ではなく、雄太くんが見下ろしている。

作業着にカーディガンを羽織り、雪駄をはいて、片腕に抱えるは風呂敷包みとなれば、お使いだろうか。体に染みたような茶葉の香りが、ほんのり鼻をかすめることもあって、昨日より脅威を覚えず、でも、やはり気まずくて「あ、ああ、あの」とどもってしまう。

「え、あ、そう、その、き、今日、菖くんと会う約束をしていたんだけど、急用でもできたのかな」

こめかみを引くつかせたものを、ほぼ表情を変えずに「いえ」と応じて、窓のほうを見やる。

「今の時間は家に居るはずですが・・・。もし、家を空けたとしても、すぐに戻ってくるでしょう。ですから、どうぞ、家にあがってお待ちください」

菖くんが居なかったとして、室内で雄太くんと二人きりになるのは、勘弁したい。が、お暇する口実を考える間もなく、くぐり戸に潜りこまれてしまい、しかたなく、頭を下げて土間に踏みいった。

雪駄を放ったまま、早くも台所にあがって「菖」と呼びながら、居間のほうへ向かう雄太くん。遅れながら、靴を揃えて追ったら、居間の座卓に突っ伏す菖くんが目に入った。

雄太くんがしゃがんで「菖、木藤さんがお見えだぞ」と肩を揺するのを見て、敷居を跨ごうとした足を引っこめる。寝過ごす兄を起こそうとする弟。という、ありふれたような日常の光景ながら、どうにも近寄りがたくて。

敷居に爪先がつくかつかないかで、突っ立ったまま見守っていると「ううん」と唸って、菖くんが顔を上げた。眠気眼ながら、雄太くんを見とめ、とたんに胸を突きとばす。

後ろに手をつきつつ、中腰でいる弟に、にわかに乱暴をしておいて「さっき、母さんから電話があった」と伝える。家族間のなんでもない伝言のはずが、嘲るようにして。

「元気かどうかって、白白しく親ぶって気にかけるようにしながら、なんだかんだ、探りたいことは、一つだけだ。お前にいい人がいないかって」

畳に爪を立てたものの、頑なに口をつぐみ、中腰を保っている。冷凍されたゴジラのようなさまに、いつ再起して暴れるか知れないと、俺は気が気でなかったものを、かまわず菖くんは、尚も挑発的なかまえだ。

「あの火事のあと、俺たちを引き取ってくれた叔父さんの恩に、できるだけ報いてほしいんだろ。代々のお茶の卸問屋を引き継いで、いい人をもらって子供を設けて、次の代に受け継がせれば、母さんも気兼ねしないでいいってわけだ。

分からないでもないけどさあ、お前にばっか期待して、俺が眼中にないの、あからさま過ぎだっつうの。すこしは気を使えっていうか、もし、お前が結婚したら、お邪魔虫な俺は、家をでていけばいいって、当然のように思っているのかね?

まあ、母さんの下心は置いといても、世間体がよくないからな。今はまだ、いいけど、妙齢になった兄弟が、浮いた話もなく、二人だけで暮らしつづけるのは、そりゃあ、憶測を呼ぶだろうし」

悪酔いしたように、まくしたてて「しかも戸が釘付けにしてあるとか、さらに怖いっつうの!」と膝を打って、高らかに笑う。滲んだ涙をぬぐってから「お前はどうしたい?」と首を伸ばし、雄太くんの鼻先で問いかけた。

「母さんに請われるまま、近所の目を気にして、いい奥さんもらって俺を家から追いだすか?お嫁に行けないような、俺を傷物にしておいて?」

口を開いたものの、はっとしたように俺を一瞥した。空気を食むように一旦、口を閉じ「菖、木藤さんだ」とあらためて伝えたなら、やおら立ちあがって庭のほうに向かう突き当りを曲がって縁側を歩いていき、視界から消えると、頭上で足音がしたからに階段を上って二階にいったよう。

盗み聞きするつもりはない。「どうぞごゆっくり」ということなのだろう。と察しつつ、今の対話の内容が内容なだけに、敷居を跨げない。

なんと呼びかけようかと、考えあぐねていると、くしゃくしゃと頭をかき、聞こえよがしにため息を吐いてみせた。来訪にとっくに気づいていたらしく「なあ、木藤」と髪を掻きあげて向きあう。青痣と火傷の跡を見せつけるように。

「あのとき、俺、聞いたよ。ゾウネツのこと」

だしぬけに高校時代について口を切られ、驚くより、心当たりがありすぎて震えあがる。口を開けたまま絶句するのに、青痣を歪ませ口角を吊り上げる菖くん。

「木藤は神主の息子だから、すべて知っているんだろ?些末でくだらない噂とか。秘祭を終えたら、村の有力者の男どもが、ゾウネツ役の奴を犯すんだってな。そこまでして、儀式が完了されるってことらしいけど」

「本当なのか?」とおちゃらけた調子ながら、どこか棘がある。歯噛みをして「誰がそんな話・・・」と呻けば「だよなあ」と鼻で笑われた。

「秘祭については、一部の村の奴しか関わらないし、極秘にされているし、よそ者には、とくに知られないようにしている。って、その一部の一人が耳打ちしてくれたよ。たぶん、俺の気を引きたかったんだろ。それこそ、俺を犯したかったのかね?

まあ、べつにずりネタにされたり、怪談のネタにされるのは、かまわなかった。騒ぎたてて血祭りにあげるような連中より、じろじろ見てくるだけのほうが、ずっと無害だし。だから、好奇心で聞いた。どうして、ゾウネツを犯すのが、封印の儀式になるのかって。云わずもなが、木藤は知っているよな?」

「お前が女にしたことを、己の身を持って思い知れ」との報復行為でもありつつ、計り知れない脅威に抵抗しようとしてのこと。なにせ、肢体を奪われながらも、女を孕ませたほど、その好色ぶりは常軌を逸していたから。

狂った雄の本能のまま、ゾウネツが呪うとなれば、肉体がなくとも、村の女は心身が蝕まれるかもしれない。それを阻む策として講じられたのが、雌化させるというもの。幾人もの男どもが繰りかえし繰りかえしゾウネツに突っこむことで、自ら突っこむ意欲を失くさせるように。

もともと、曰くありげな伝承となれば、それしきの下劣な発想はいくらでも、される。秘密主義だからこそ、内内では歯止めがかからず、男しか居ないとあって尚のこと、物言いが猥雑になった。

神主の息子として秘祭にたずさわりつつ、猥談には混ざらなかったものを、男らの下卑た笑いを完全シャットダウンできず。おかげでゾウネツを犯す儀式についての法螺も漏れ聞いてしまったとはいえ、秘祭関連で集まるとき以外、日常で雑音は一切しない。

ましてや高校で、秘祭の一二を争う醜聞が漏れるとは、ありえないはずが。秘祭に関わらなくなり長く経ったとはいえ「誰だか知らないが、余計なことを」と腹ただしくなると、同意をするように「ほんと、なに考えてたんだろうな、そいつ」と肩をすくめられる。

「この噂を、雄太にも耳打ちしやがった。雄太は怒っていたし、もっと俺に過保護になった。けど、村の人が俺を忌まわしくもエロい存在のように見ていたのと、雄太も変わりゃあしなかった」

たしかに、雄太くんのブラコンぶりは規格外のようとはいえ、よこしまな目で見る村の人と同類に思えない。眉をしかめて、首をうねれば、薄笑いを浮かべ「火事が会った日、俺、早く帰ったろ?」と目を伏せて、語りだした。

「義父がお偉いさんと会食するってんで、家族全員、つきあわされることになったんだ。でも、家に帰ったら、親は急用でいなくて、雄太はまだ帰ってなくて、義兄しかいなかった」

もう十年以上前のこととはいえ、覚えていた。菖くんが初めて図書室にきて、それから、俺が居るときは欠かさずに通っていた。のが、なんの伝言もなく、急に図書室通いを途切れさせたから、当時は心配したもので。

「会食には正装するように云いつけられたから、制服のままでいたけど、俺、ノーネクタイ派だったろ?会食する直前につければいいやって、放ってあったら『ちゃんとしろ』って義兄がネクタイを結ぼうとして。

まあ、暇だったから、二人して『窮屈でやだ』『だらしない』って半ばじゃれ合っててさ、俺がこけて、背中から倒れた。ちょうどネクタイを握っていた義兄も倒れて、ソファに俺が組み敷かれる形になったわけ。

学校で噂されてんのは知ってたよ?でも、実際、義兄とはなんもなかったから『悪い』『俺こそ』ってお互い謝っておしまい。二人とも噂を知っている分、ちょっと気まずくなっただけ」

義兄との禁断の恋なんて、ちゃんちゃら可笑しいとばかり説明されたのに、ややほっとしたものを「その少しあとだった。火災報知器が鳴ったのは」と聞いて、また息をつめる。

「俺は火傷を負いながら、兄に支えてもらってなんとか、外にでた。救急車を持っていたら、雄太が帰ってきた」

視線を下に向けたまま、半端なところで口を閉ざされてしまい、その間が居たたまれない。俺が切りださないと展開しないような空気に、腹をくくって、深呼吸してから「じ、じゃあ」と云う。

「さっき、火傷はお前のせいだとばかり、責めていたけど、雄太くんが火をつけたわけでは・・・」

かなり踏みこんだ発言だったとはいえ、目を瞑った菖くんは、しばし無反応。ほんの瞼を上げたなら「たぶん、帰ってきたふりをした」と先より虚ろな目をした。

「家からでるとき、ちらっと雄太の自転車が見えたからな。帰ってきて、暗がりから姿を見せたときにしろ、自転車に乗っていなかったし」

火の手に追われ、火傷も負っていたとなれば、逃げるのに精一杯だったろうからに、そのときの記憶は当てにならないのではないか。喉元まででかかった疑義は「俺は、あの村での暮らしを気に入っていた」との一言に打ち消された。火傷の跡がある頬に片手を当て「ずっと、ましだった」物憂げに呟く。

「それまでも、持ちまえの愛嬌でしのいできたけど、周りは情け容赦なかった。比べたら、村の学校の奴らは、あまり底意なく接してくれたし、寄りつかないのにしろ、ご愛嬌のようなもんだ。

秘祭の件で、いかがわしく見られていたのだって、一人の阿呆から耳打ちされなければ、気づかなかったよ。知ったところで、俺が取って食われるようなことは起きなくて、平穏無事に過ごせていた」

青痣のことで苛められなかったのは、その通りとはいえ、下ネタキングの人徳のおかげと思っていたのが、村の人らの心得のおかげもあったらしい。一村人としては誇らしいようだが「家族関係もよかった」とつづいたのに、どきりとする。言葉とは裏腹に、目つきが鋭くなったように見えて。

「兄はお固そうでいて、下ネタに乗っかってくれる気さくな人だったよ。市議会議員の父も、案外、びしばししなくて、俺が成績、悪いのにも苦言をしないで、むしろ母が叱るのを宥めてくれたほどでさ」

子連れの再婚で波乱があるケースが多いだろうから、菖くんは恵まれていたほうだろう。ということもなく「でも、火事があって」と虫の息のように囁く。

「村の人が、つい口を滑らせたのが、父の耳に入ってしまったみたいだ。『やっぱり、あいつはゾウネツの子孫で、手はじめに家族に災いをもたらしおった』ってな。

父は村に移住して間もない人だったから、秘祭については知らなかった。知ったからには、とっとと村から、おさばらしたし、俺と雄太との縁を切った。はじめから、再婚相手に連れ子なんていなかったみたいな顔をして」

にわかに声を荒らげ「俺が、ゾウネツの子孫だから悪いのか?」と俺のほうを向いた。青痣と火傷の跡を波打たせるようにして、悲愴な顔つきになって。

「違う。悪いのは雄太だ。俺と兄がじゃれ合うのを見て、誤解した雄太が悪い。きっと、あいつは噂を聞いて、ゾウネツの子孫としての俺が犯されるのを想像した。でも、同じように想像する村人に怒るよりも、俺を汚らわしく思ったんだろう。

だから、想像が現実になるかもしれないって、そう思わせる光景を目の当たりにして、あまりの不快さに耐えられなくなった。自分の兄が、男に食い物にされる醜悪な化け物だなんて、冗談じゃない。ましてや人に知られたら、自分もおしまいだってな。

誤解とはいえ、秘密を隠すため、俺と兄を殺そうとした。火災報知器を忘れていたのは、まあ、まだ可愛げがあるよな」

頬を引きつらせつつ「ふ」と笑ったとはいえ、とても笑い返せない。口角を上げたまま「あいつを許さない」と宣言したのに、背筋を震わせる。

「雄太は、俺から村での平和な暮らしや、円満な家族を奪った。だったら、きれーな奥さんをもらうのも、かわいー子供をもうけるのも、あったかーい家庭を築くのも、絶対にさせない」

母親からの電話に、やけに苛ついていたのは、だからか。と、得心したとはいえ「奪われたから奪ってやる」との言い分には、やや違和感を覚える。

が、その正体をつかむ暇はなく、おもむろに立ちあがり歩みよってこられて、息を飲み、肩をすくめて固まる。蛇に睨まれた蛙のようなざまをせせら笑ってから、俺の手を取り、火傷の跡に当てた。

「許さないから、火傷の跡を残した。火傷を見るたびに、雄太が自戒をするように。傷ものにした俺を差しおいて、自分だけ幸せになるわけにいかないってな」

目を見張って「あ」と云いかけたのを、にわかに顔を接近され、喉を引きつらせる。額を合わせて、まっすぐ見つめたまま、唇が重なりそうな至近距離で告げられた。愉快げに目を細めながら、呪詛を吐くように。

「この火傷で、あいつを一生、縛りつけてやる」


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