ダーマの休日

ルルオカ

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ダーマの平日

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たとえば、中尉でありボディーガードのティーミ・マッケン。

生粋のナショナリストにして、軍の規則原則厳守をモットーとした、自国の忠犬のような軍人だが、私生活では己が主人とばかり、支配欲や独占欲丸だしで、恋人を異常に束縛したがる。

仕事をストイックにしすぎる反動を、私生活で発散するタイプ。
大使のボディガードになってからは、勤務態度を変えないながら、私生活も抑制しているので、さぞ鬱憤を溜めこんでいるはず。

出世街道まっしぐらで、へまをするわけにいかない。
と、我慢に我慢を重ねているところに、浴衣姿のタカハシサンが目の前に現れたら。

きっと、堪忍袋の緒を切らして「人が折角!」と怒ったように手をだす。

セックスアピールしてきたくせに「いやいや」と首を振るのに、さらに支配欲が掻きたてられ、歯止めがかからず、その後は独占欲に溺れきってしまうこと間違いなし。

ボタン一つ外さず、堅苦しい軍服を着こんだまま、ペニスだけ露出させ浴衣をはだけさせるタカハシサンを、叱りつけるようにして、どこまでも辱めて泣かせる。

「我が大使の奥方より肌をちらつかせ、見せつけるなど、人を煽るような真似をして、けしからん!
けしからんぞ、タカハシサン!

こんなにも、世界的な常識が分かっていないとは!
迂闊なことをしてはどうなるか、私が体に教えこんでやるしかないな!

聞いているか!タカハシサン!」

「ああ、あ、ご、ん、ごめ、な、ああ、や、ああ、そん、な、あ、あん、ひゃ、あ、ん、やあ、ん」

「こんな薄い布一枚で、裾をひらつかせて『ペニスを挿入してください』ってセックスアピールしているようなものなのだぞ!

分かっているのか、タカハシサン!
やだ、じゃないだろう!

男に犯されても、文句をいえないことをタカハシサンはしたんだ!
私が無知を指摘して、お仕置きしてあげるのを、むしろ感謝すべきなのだよ!」

「はあ、あ、あん、犯さ、れ、る、あ、あ、なん、て、ふあ、あ、ん、俺、は、んあ、あ、ただ、に、日、本の、ん、あ、あ、文化、を、あ、ああ、だめ、や、やあ、こん、な、ああ、あ、あ」

「タカハシサン!私を舐めてもらっては困るぞ!
軍人であっても、赴任先の国について歴史や文化など、きちんと調べて、頭に入れているんだ!

日本人の『やだ』『いや』は『もっとして』『気持ちいい』なのだろう?
なんという、かまととぶった文化か!

ああ、本当だったのだな!こんな濡らして!」

「や、あ、ああ!ら、め、そん、あ、あ、あ、擦、ら、あ、あ、はあ、あん!」

「いいのだぞ!タカハシサン!
さっきみたいに、赤ちゃんみたいに泣いて嫌がりなさい!

その、はしたない格好は、セックスアピールをしているつもりなのではなく、あくまで日本文化を紹介するためというなら!

否定するために拒絶しないといけないのではないか!?
だらだら、ペニスから漏らしながらでは、説得力がないがな!」

「あ、や、やあ、そん、あ、ああ、や、らあ!だめ、ああ、あ、あ、あ、いっちゃ・・・!」




紳士の国の秘書官のハリー・スミスは慇懃無礼だ。

形のよい笑みを浮かべながら、冷めた目をし、丁寧で上品にふるまいながらも、言葉の端々に皮肉は嫌みをこめて。
ハイブランドのオーダーメイドスーツを完璧に着こなし、磨き上げられた革靴の尖った先を向けて、相手を怯ませる。

この秘書官の性質が悪いのは、勘の鈍い人には気づかれぬよう、気づかれたとしても「聞き間違いですよ」「冗談ですよ」と煙に巻けるよう、外交のルールや儀礼の枠組みにおさまる範囲で苛めるところ。

秘書官なら、控えめにするべきはずが、そうした危険な遊びをしないでいられないのだから、サディストでも、かなりの上級者だ。

この類のサディストは、いかにもなマゾヒストをいたぶるのではなく、真綿で首を絞めるように、無自覚の人間の本性を、嬲りながら引きずりだすのを好む。

酔いしれるような快楽を与えつつ、皺を作らないようオーダーメイドスーツを着たまま、ペニスもださないで、タカハシサンの体液を散らさせる。

オーダーメイドスーツを体液で汚すのに、相手が申し訳なさを覚えるのを分かっていて、だ。

お仕置きしてこないのが、また、タカハシサンには、じれったくて溜まらなくはるはず。

「日本の自己犠牲の精神は素晴らしいですね。

公の外交の場で、ああも、恥ずかしげもなく、あからさまにセックスアピールしてくるなんて、国のためなら、どれだけでも身を捧げようとする心意気が窺えましたよ。
私は感動しました」

「あ、や、あ、あん、自、己、ん、犠牲、んあ、あ、なん、て、はあ、ん、そん、なあ、あ、あ、つも、り、や、ああ」

「ケンソンとか、いうやつですか?
この期に及んで謙遜するなんて、日本人は素晴らしい。

分かりました。
私が謙遜できなくなるまで、乱してさしあげましょう」

「あ、はあ、ん、やあん!違、あ、ほ、ほんと、ひゃ、ああ、やめ、ん、あ、あ、くださ・・・!」

「こんなに拒否をするなんて、謙遜じゃないんですか?
ああ、私は日本人を見くびっていたものかもしれません。

無防備な格好は、欺くためだったのでしょう。
そんな格好では、なにか持ち込もうとしても隠しようがないと思ってしまいますからね。

これは、あらためて、身体検査する必要があります」

「やあ、ああ!そん、あ、あ、ところ、はあ、ん、や、なに、も、ああ、あん!」

「人が探さないようなところに隠して、危険なものを持ち込むのは、常套手段ですからね。
こことか、ここなんかは、どうです?」

「あ、やあ!だ、めえ!そこ、んあ、ああ、何も、は、いって、ふあ、ああ、ん!」

「そうか、もっと奥にあるのですね。
しかし私の指では届きません。だったら」

「ひゃ、ああん!や、あ、や、やあん!秘書、官、のお・・・おっき、ん、あ、あ、あ、やらあ!入ら、ん、あん、やら、や、ら、あん、やああん!」




白人だけでなく、黒人の国もおさえておきたいところ。

黒人の発展途上国はキマシアと情勢が似て、さる国につけこまれ、牛耳られそうになっているか、狙われているところが多い。

立場が似ていれば、さる国のやり口について情報を共有し、対抗手段の案をだしあい、いざ、反旗を翻すときは結託できるだろう。

ただ、さる国の口車に乗ったり、金のばらまきに目を眩ませて、二重スパイのような、裏切り行為をする可能性もあるから、内部の些細な動向に目を光らせないといけない。

監視するのにうってつけなのが、料理人やハウスキーパーなど、日常生活の世話役の人。
彼らは政治的な人間でないから、ご主人はつい、気兼ねなくおしゃべりしてしまう。

機密情報など、直接的でないにしろ「本当にあの国は人使いが荒い」「板ばさみになっている私の身にもなってみろ」と愚痴がてらに、内情を漏らしがち。

そうして、大使のうっかりな表情や、態度、物言いを見聞きする彼らは、案外、秘書官や事務官より情報通だったりする。

もちろん、口外無用と契約書で制限をされているとはいえ、やはり政治的人間ではないので、国防や危機管理意識というものが低く、口を割らせやすい。

以上の点を踏まえている最適な人材は、大使の料理人、ウィル・キッドマン。
料理に口をつけなかった客に、顔面ケーキを見舞ったほど、直情的で気性が荒い。

それでいて、大使が辞めさせないこと、来日してから、私生活で面倒を起していないことを考えるに、大使と打ち合わせした上で、政治的意図があってのパフォーマンスをしているのかもしれない。

だとすれば、むしろ、非常に理性的な切れ者だろう。

とはいえ、理性が強い人間ほど、裏腹に羽目を外したがるもので、きっかけさえ与えれば、とめどなく馬鹿になる傾向にある。
自国で、八股したという彼は、まさに典型。

自分は素っ裸になって、裸に近く着崩したタカハシサンに、早々に挿入して、息をつく間もなく腰を突き上げるに違いない。

「タカハシサン!ほら、こんなに、すんなり入ったよ!

裾がめくれて、お尻が見えるような服を着る人は『種付けしてほしい』ってアピールをしていると、我が国では、いわれているんだ!
いいよ!いっぱい種付けしてあげるよ!」

「あ、あ、あ、やあ、ん!そん、あ、やあ、ふと、っあ、あ、い・・・!だめ、ん、あ、や、ん、ばこ、ば、こ、し、ん、あ、ああ!」

「ばこばこ突っこまれるのがいいんだね!

いいよ!俺は、一晩男を抱き潰したことがあるから!
ずっと、ばこばこして、何度もイカせて、潮吹きもさせてあげるよ!

なんなら、おしっこ、漏らしてもいいよ!ほら!ほら!」

「あ、ああ、ん!やだ、ん、あ、や。あ、やあ!そこ、んあ、あ、漏ら、し、ちゃ・・・・!」

「中々、おしっこでないね?
ああ、おしっこには、奥より、前のほう、ぱこぱこしたほうがいい?

それとも、先っぽに精液が溜っているのかな?
掻きだしてあげよう!」

「やあ、ああん!りょう、ほ、だめ、あん、や、や、あ、あ、ん、ああん!」

「気持ちいいね?遠慮しないで、おしっこを俺にもかけて?

ん?泣いてる?
そうか、かわいそうに舐めてあげよう」

「あ、やあ!おし、っこ、あ、あ、ああ、な、舐め、ないで・・・!」




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