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召喚獣の俺にパシリをさせた挙句に子供を生ませようとするな
しおりを挟む召喚獣とは異世界に住む神聖なる存在。
その力を借りたいと切実に願う者が契約を交わすことで、別世界に召還することができる。
召還されるのに報酬を要求しないあたり、お人好しなものだが、いやいや、俺にしたら別世界に行けるだけで、ありがたい。
なにせ俺の住む世界は地獄だから。
強大な力を持つ神聖なる存在がうじゃうじゃいて、皆わがままだから、日々争いが絶えず、すっかり世界は色褪せた焦土と化している。
弱くてヘタレな俺なんかは逃げまわるのに精一杯で、絶えず争いが起こる毎日に、心が荒むばかり。
召喚される世界にも魔王が世界征服を企んだり、その部下の魔物がはびこっているとはいえ、比べたらずっと平穏だと聞いていたから。
はじめて召喚されたその日、召喚士だという男と交渉を。
「俺をいちいち呼ぶのは面倒だし、けっこうな魔力を使うだろ?
だったら、人間に変身した俺を旅のお供にするのはどうだ?
小さい山を真っ二つにできるほど怪力だから、人間になっても、その力を活かして旅の手助けをしてやれるだろう。
戦闘で召喚獣にもどるときは、呼びだすより魔力がいらないし」
実際、筋肉質な男に変身してみせれば「ふーん便利そう」と易々と召喚士は承諾。
話が分かるやつと思いきや、なんのその、召喚士の人使いの荒さよ。
まあ荷物持ちはいいとして、雑魚魔物の相手、買い物、宿探し、仕事の依頼主との仲介など、とことんパシリ扱い。
おんぶをする、マッサージをする、眠るとき本の読み聞かせをすると、細かいのをあげたら、きりがない。
「召喚獣なんかに生まれたくなかった!」と思う俺でもプライドがあったらしく「貴重な召喚獣を小間使いにして・・・」と癪に障ることがしばしば。
まあ、そんな心の問題をさておけば、元いた世界よりずっと牧歌的なこの世界でパシリをすること自体は、なんら苦でない。
レアアイテムを探して町中を走っても「青い空が広がって地上では人々が生き生きと働いている、なんと素晴らしいことか!」と胸が弾んだもので。
感謝もしなければ、労いもしない召喚士に苛だちながらも、充実したパシリ生活を送っていたのだが。
その日も忙しくパシリをして、農夫が提供してくれた納屋に泊まって熟睡。
夢も見ず深い眠りについたはずが、やたら体が熱く腰が疼くのにたまらず目を開けたところ、目のまえに召喚士の顔が。
いつも無気力な顔つきが、頬を真っ赤にし、ぎらぎらした目を。
「ど、した・・・」と聞こうとして下半身から快感がせりあがり「はあうん、やあ、なにい・・・!」と腰をくねくね。
見やれば、膨らんだ俺のちんこを召喚士が握って扱き、体液が溢れている。
もう片手で胸をまさぐり、指で乳首を弾かれるたびに「ひゃあう!」とまぬけな声をあげてしまい。
「ちょ、これえ、おしっこ、ちがあ・・・!やああ、なんで、気もちいのお!」
「はあ?召喚獣は自慰をしないのか?性交は?」
「自慰ってなにい・・・?性交は、しなあ、だってえ、赤ちゃんは神樹の実に宿るからああ!
くう、ああ、こ、これって、性交?
で、でもお、人は男と女で、やるんじゃあ、あふうう!」
「・・・男同士でもやれるんだよ」
「だって、ここに穴があるだろ?」と指をいれられ、ぐちゅぐちゅにゅぱにゅぱとかき回され広げられる。
「うぐ・・・ひいぎいい!うそお、人は男同士でもお?ひゃひい!だめえ、先っぽ、ああ、ああ、あああ、おしっこ、でちゃあああ!」
強く吸われて耐えられずに噴出。
目を眩ませながら見ると、腹に白濁の液が散らばって。
「おしっこじゃない・・!?」と困惑すれば「これが命の種だ」と俺のより太いのを剥きだしにする召喚士。
「この命の種をお前の腹に注ぎこんで赤ちゃんをつくるんだよ」と聞いて「ちょ、だめえ!」と胸を押すも、勢いよく押しかえされ突入されてじゅぶううう!
なぜか、すぐには注ぎこまず、俺の足を広げたまま、腰を打ちつけて何回も摩擦。
はじめは圧迫感に息がつまったものを、擦られるたびに腹が熱く、むず痒くなり、乳首をつねられて「はぐう、んん、くふああ!」と俺のほうが先に噴出。
「まあ、待ってえ、これ以上、気もちいのお、だめええ、はあうう!や、おっき、なったあ!だすの、だしちゃのお?や、やああ、召喚獣とお人間、合いの子なんて、らめえ、らめなのおお!」
懸命に止めようとするのを嘲笑って召喚士曰く「そんなにだめなら、元の世界にもどるか?」と。
そう脅されては、お手あげ。
泣きながらも「だめ」「やだ」との叫びを飲みこみ、快感が与えられるまま、はしたなく悶えて、あんあんお漏らしを。
とうとう「ほら、子種をたくさんくれてやるぞ!」とどっと注ぎこまれて「ああああひい!」と一段と甲高い声をあげ、一滴ものこさず飲もうとするように吸いつき、しゃぶしゃぶ。
一方、胸の内では「この子が生きれる世界はあるのだろうか・・・!」と早早、悲観に暮れたもので。
まあ後日、男同士では子供ができないと知って一安心。
溜まった召喚士が、性的な知識に疎い俺を興味本位とからかい半分で抱いたのだろうと思ったのだが。
以降も、たまに体を求めるように。
不本意ではあったが「帰らせるぞ」と脅されては従うしかなく。
子供はできないし、性交をしない召喚獣が知らない快楽を味わえるから、いっそ俺も楽しむことに。
どうも初心なふりをしたほうが興奮するようなので「ああ、やだああ!赤ちゃ、できちゃう!」と今日も泣き叫びながら召喚士に抱かれている。
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