怪人ヤッラーの禁断の恋

ルルオカ

文字の大きさ
上 下
21 / 24
魔人ダンダーラの略奪愛

しおりを挟む




胸の突起が解放されたこともあって、ほっと一息つく間もなく、魔人ダンダーラがタイツのウェストから手を突っこんだのに、目を見張る。

タイツ越しに生々しく剥きだしになったのを見せつけられ、顔を熱くしているうちに、タイツから手が引っこ抜ぬかれた。
その手に握られていたのはコンドームだ。

どうやら、羅伊緒ははじめからレンジャープレイをするつもりだったらしい。

代役を引き受けたのもそのためかと、今度こそ呆れ返ったけど、スカートを押しあげている俺がどうこう言えることではなく、魔人ダンダーラと目が合って顔を逸らすくらいしかできない。

顔を逸らしただけで逃げようとはせずに、鼓動を早め心持、腰を浮かせていれば、ビニールの破れる音がすると共に動く気配がした。

しゃがみこむ魔人ダンダーラが視界に入りこんだと思いきや、スカートの下に手を突っこまれて下着ごとタイツを脱がされる。

魔人ダンダーラの顔が下からもぐりこみ、頭で布を持ち上げながら、スカートの中でコンドームを装着した。
漏れそうなのを耐えているところに、指を這わされコンドームで締めつけられては「はあ、あ、あぁっ」と涎を垂らして鳴いてしまう。

魔人ダンダーラにスカートの中にもぐりこまれている景色がまた、腰にきて、尻を跳ねそうになるのを堪えるのが大変だった。

コンドームを付け終えても、しばし魔人ダンダーラはもぐりこんだままいて、スカートの中の光景を目で味わっているようだ。

屈辱的快楽に肩を震わせ、もう少しのところで腰を突き上げそうになったのだけど、その直前にスカートの中から出てきて立ちあがり向き直った。

スカートなど前を隠すもののないない魔人ダンダーラは、人目を憚らないように薄いタイツ越しに形を浮き彫りにし、そそり立たせている。
固くなりきった状態とあっては、汚れるのが不安なところ、羅伊緒はコンドームを付けようとしないし俺も催促しない。

初めに体を重ねたとき以来、羅伊緒が最終形態に近く勃起しても、先走りを漏らさないのを知っているからだ。

俺の股が緩いのか、羅伊緒の体の構造が異質なのか。
何にしろ、早く放出して楽になりたいと思っていないのは確かだ。

きつく張りつめたそれで俺を追いつめても、自ら善がるような動きはしないし、決して俺に触らせようともしない。

気が遠くなるほどしつこく幾度も、俺だけを達しさせて、羅伊緒が絶頂を迎えるのは最後だけだった。

勃起しながらも、少しも漏らさない羅伊緒を前にして、快楽に飲まれるまま、だらしない姿を曝けだすのは、腹を見せる犬のように屈服している感があった。

いや、羅伊緒が意図して、屈服させようとしているのかもしれない。

でも、どれだけ俺をいかせても、満たされないのだろう。
羅伊緒も俺に敵わない部分があるのを認めつつも、認めきれなくて、抗わずにはいられないのだろうか。

「ピンクレンジャー」

レンジャープレイをしだして、初めて声を発したのに背筋を震わせた。

マスクを被って、作りこんだ声音を発せられると、より別人のように錯覚させられ恐くありつつ、切らす息がさらに熱くなる。

両手首を掴まれ、万歳した状態で壁に縫いとめられ、額を突きあわせたなら、スカートの下から固く熱いので擦られた。

コンドーム越しでは、もどかしかったけど、先の呼びかけで十分に耳を犯されていたから、堪えが利かずに「ああ、あっ、ん、はあ、んあぁ」と喘ぎと涎が垂流しになる。

「正義の味方を恥ずかしげもなく名乗るお前が、あんなに容易く怪人ヤッラーに絆されるとはな。

本当は好物なのではないか?
怪人や魔人の一物が。ほら、こんなに体が喜んで濡れているぞ」

魔人ダンダーラの低い笑い声が、額越しに響いて腰までくる。

コンドームをつけているから、さほど水音は立たないとはいえ、こもった音も中に溜まった先走りがかき混ぜられる感覚も、スカートに隠れて擦りあってる景色も十二分に悩ましい。

擦られるたびに快感が貫くのに、そのまま流されたかったけど、俺だって役者だ。
「は、あ、じょ、冗談、ん、じゃない、わ」とピンクレンジャーとして抵抗をしてみせる。

「あ、ん、き、汚ら、しい、ああ、お前ら、なん、あ、かあ、あっ、こん、なあ、や、あ、吐き、気が、あ、あ、する、ああ、あ、やあ」

余裕がなくて、とても羅伊緒のように成りきれず、ほぼ地声だったものを、羅伊緒は白けたようではなく、含み笑いしながら腰の動きを早める。

「そんなに甘く鳴いて、説得力がないな?ん?
お前の気持ちは分かるぞ。

正しいことをして偽善的なことを言うのは、さぞつまらなかろう。

そんなつまらんレンジャーに抱かれるのは物足りんのではないか?
普段がつまらんだけに、魔人に犯されるなんぞ、邪道な刺激を受けるのは、さぞかしよかろう。

違うか?」

言葉でいたぶられて「や、あ、そ、んなあ、ああ、あ」と善がる俺は早々に、役者としての意地を失くす。

もっと言葉責めをして擦ってきてくれることを期待していたものを、上体を起した魔人ダンダーラは、また見下ろす形になって腰を止めた。

強請りたいところを堪え、涙を流しつつ睨みあげたけど、体はとっくに制御しきれない状態にあって、「あ、あ、ああ、あん、っんあぁ、あぁん・・・」と腰を緩やかに揺らしだす。

恥を忍んで痴態を晒してやったのに、スカートの下で硬度を保ちつつ魔人ダンダーラはびくともしない。
我慢の限界にきた俺は、魔人ダンダーラの望む通りに吐露した。

「あ、ん、ブ、ブラッ、クは、あぁ、私より、喘ぐ、し・・・ん、イエ、ローは、あ、た、短小。は、あぁ、グ、リーン、は、痛い、だけ、だしぃ・・はあ、ん、あ、レ、ッドはあ、早、漏でぇ、ん、あぁ・・・」

それでも動かない魔人ダンダーラ。

意地悪なのに泣きながら、縋ることはしないで煽るように悩ましげな言葉を口にする。

「あ、あ、お、お前、のは、や、あ、固く、て、大きく、て・・・はあ、あ、ん、おいし・・・我慢、した、く、てもぉ、あ、は、ん、濡れ、ちゃう・・・」

毎度、飽き足らないように達せられる俺だけど、はじめに体を重ねたときに、あまりに乱れたことを悔いて、以来「やだ」「だめ」と言葉では抵抗をしてきた。

達するのを阻めなければ、言うだけ虚しいとはいえ、羅伊緒に完全に屈服するのが恐かったのかもしれない。

ただ、いざ屈服してみると、癖になりそうなほどの快感に痺れてやまなかった。

魔人ダンダーラがまだ腰を動かそうとせずに、無機質な目で見下ろしていることもあって痺れを切らし、とうとう口走ってしまう。

「あ、あ、ん、もっ、と、もっとぉ・・・犯してぇ、ん」

メッシュ越しにも目の色が変わったのが分かった。
とたんに手首から放した両手で尻を鷲掴みにした魔人ダンダーラは、勢いよく腰を突き上げだした。

尻を揉みしだきながら、高速ピストンをしてくる。

待ち望んでいた固くて大きいのに、スカートの下から突っこまれ扱かれ、あんあん鳴きっぱなしになりつつも、やはりコンドーム越しだからか、ぎりぎりで達しきれない。

その状態で暴力的な快楽を突き上げられつづけては気が狂いそうで、口元を覆っていた両手の片方を、スカートの裾からもぐりこませる。
指を噛みつつ、スカートの下で先っぽを擦る不様なさまを見て、さすがに漏れそうになったのか。

魔人ダンダーラは苦しげに息を乱しながらも「く、はっ、はは、は、は」と嘲笑った。

先っぽを擦るとぶよぶよするほど、コンドームに先走りが溜まっているのを笑われたように思え、さらに羞恥心が鞭打たれる。

それが後押しとなって「はあ、あぁ、あ、あ、はあぁん!」と思いっ切りスカートの下でコンドームを白濁の液で満たしのだった。





しおりを挟む
アルファポリスで公開していないアダルトなBL小説を電子書籍で販売中。
ブログで小説の紹介と試し読みを公開中↓
https://ci-en.dlsite.com/creator/12061
感想 0

あなたにおすすめの小説

壁乳

リリーブルー
BL
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。 (作者の挿絵付きです。)

切なくて、恋しくて〜zielstrebige Liebe〜

水無瀬 蒼
BL
カフェオーナーである松倉湊斗(まつくらみなと)は高校生の頃から1人の人をずっと思い続けている。その相手は横家大輝(よこやだいき)で、大輝は大学を中退してドイツへサッカー留学をしていた。その後湊斗は一度も会っていないし、連絡もない。それでも、引退を決めたら迎えに来るという言葉を信じてずっと待っている。 そんなある誕生日、お店の常連であるファッションデザイナーの吉澤優馬(よしざわゆうま)に告白されーー ------------------------------- 松倉湊斗(まつくらみなと) 27歳 カフェ・ルーシェのオーナー 横家大輝(よこやだいき) 27歳 サッカー選手 吉澤優馬(よしざわゆうま) 31歳 ファッションデザイナー ------------------------------- 2024.12.21~

神子様の捧げ物が降らす激雨の愛

岡本
BL
雨の神に愛された一族の神子様として生まれたルシュディー。ある日突然、彼は転生前の記憶を思い出す。 転生前の記憶を思い出したからか、それ以前の記憶を覚えておらず、困惑する。 それでも自由気ままに、転生前の趣味に没頭していると、国中に雨を降らすことが自分の仕事と判明し、雨乞いの儀式をすることに。 態度の悪い使用人との軋轢も絶えない日々の中、ルシュディーを神子として国に縛り付ける為、側室に迎え入れた第二王子とも仲は良くなくて――。 自分の事も、力の事も何も分からないルシュディーの、全てを捧げたお話。

離したくない、離して欲しくない

mahiro
BL
自宅と家の往復を繰り返していた所に飲み会の誘いが入った。 久しぶりに友達や学生の頃の先輩方とも会いたかったが、その日も仕事が夜中まで入っていたため断った。 そんなある日、社内で女性社員が芸能人が来ると話しているのを耳にした。 テレビなんて観ていないからどうせ名前を聞いたところで誰か分からないだろ、と思いあまり気にしなかった。 翌日の夜、外での仕事を終えて社内に戻って来るといつものように誰もいなかった。 そんな所に『すみません』と言う声が聞こえた。

フローブルー

とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。 高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

【BL】はるおみ先輩はトコトン押しに弱い!

三崎こはく@休眠中
BL
 サラリーマンの赤根春臣(あかね はるおみ)は、決断力がなく人生流されがち。仕事はへっぽこ、飲み会では酔い潰れてばかり、 果ては29歳の誕生日に彼女にフラれてしまうというダメっぷり。  ある飲み会の夜。酔っ払った春臣はイケメンの後輩・白浜律希(しらはま りつき)と身体の関係を持ってしまう。  大変なことをしてしまったと焦る春臣。  しかしその夜以降、律希はやたらグイグイ来るように――?  イケメンワンコ後輩×押しに弱いダメリーマン★☆軽快オフィスラブ♪ ※別サイトにも投稿しています

素直じゃない人

うりぼう
BL
平社員×会長の孫 社会人同士 年下攻め ある日突然異動を命じられた昭仁。 異動先は社内でも特に厳しいと言われている会長の孫である千草の補佐。 厳しいだけならまだしも、千草には『男が好き』という噂があり、次の犠牲者の昭仁も好奇の目で見られるようになる。 しかし一緒に働いてみると噂とは違う千草に昭仁は戸惑うばかり。 そんなある日、うっかりあられもない姿を千草に見られてしまった事から二人の関係が始まり…… というMLものです。 えろは少なめ。

処理中です...