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倒錯嫉妬仕置・高井
二
しおりを挟む見合いを途中で放棄したことで、破談をした。
相手の男に恥をかかせたのを、手紙で詫びたところ、「もう一度、お目にかかれませんか」と返信がきた。
茶店で待ち合わせをし、言葉を交わすことしばし。
男は怒らず、罵らず、愛想よくふるまい、「あなたは、叱られなかったですか」と気づかってもくれた。
女の心が傾きそうになったところで、「もう一度、考え直してもらえませんか」と手を握られ、肯いてしまう。
交際しだした二人は、その日、男の誘いで料亭に赴いた。
離れに通され、腰を落着けた二人が、茶をすすっていると、男の背後の襖が、突如、開かれた。
浅黒い肌の頑丈な体つきをした男が二人、室内に踏み入って、女に襲いかかった。
男の目の前で、シャツを破られ、スカートをめくられ、犯される。
助けを請いつつ、二人の男に辱められ、善がって鳴いて腰を振る女に、男はようやく、口を開く。
お見合いを放棄され、どれだけ親に痛罵され、周りに笑い者にされたか。同じほどに、陵辱させないと気が済まないと。
突き上げられ喘ぎながらも、女は幾度も謝り、どんな侘びもすると訴えるも、聞く耳を持ってくれず、曰く。
自分のほうから、破談はさせないと。
あなたから、破談させるしかない。
ただ前に、途中でお見合いを放棄したあなたが、また破談させることができますかね?
そうしたら、おそらく、不義理な女と烙印を押され、もう二度と、縁談を持ちかけられることはないでしょう。
一生独り身にならぬために、私との縁談を成立させてもいいのですよ。
しかし、私はあなたに触らない。
婚姻関係がつづく限り、二人の男に、あなたを犯させます。
さあ、どうしますか?
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