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異世界

眼鏡をとると美青年の侯爵令息は面食いの男色王に掘られたくない

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眼鏡をとると、なんと彼は絶世の美男だった。
なんてことはフィクションの世界でのこと。

と思っていたが、乙女ゲームに転生した俺は、眼鏡を外したりかけたりして「どんな種があるんだ?」と感心しきり。
それに飽きたなら、鏡を見つめたまま、ため息を。

なかなかユニークなキャラに転生したものだが、この世界には厄介な存在が。
乙女ゲームには必ずヒロインの恋路を阻むキャラがいて、それが国の若き王様。

統治者としては非の打ち所がないものを、男色を嗜む色魔だから、さあ大変。
もちろんヒロインが恋する相手にも手をだしてくるから、プレイヤーは好感度だけでなく、エロホモな王様の動向に注意しないと。

ただ、牛乳瓶の底のような眼鏡をかけた学者肌というかオタク気質なキャラ、今の俺は、王様のお眼鏡にはかなわず。
前半は、だ。

後半にかけて眼鏡がふっとび、美青年だとばれる強制イベントが発生。
それからの王様の猛攻をしのいでゴールインするのは至難といわれている。

とあって、なにもしないまま過ごせば、王様に掘られるのは確実。
「回避するにはどうすれば」と頭を悩ませる日々。

転生して半年経ち、焦りながらも社交界のつきあいがあるから、その日はパーティーに参加。
一通り挨拶をしたなら暗い中庭へ。

悶悶と考え事をしていたら、前方不注意で人と衝突。
尻餅をついて見あげれば、道化のマスクをつけた紳士が「すみません」と手を。

仮面舞踏会とあり、俺も虎のマスクを(その上に眼鏡)。
が、相手は気づいたらしく「もしかして蝶々博士?」と通り名を口に。

侯爵令息でありつつ蝶の研究をして名の知れた学者でもある俺。
相手も蝶の見識が深く、王様対策はどこへやら、つい話しこんでしまい。

屋敷の部屋で酒を飲みかわし大盛り上がり。
酔っぱらって「あー愉快愉快!」と高笑い。

「俺のまわりで蝶の話できる人いないんですよお!」

「じゃあ私の国にきます?」とにわかに甘い雰囲気を醸し、俺の頬を撫でる彼。
かるく口づけして股間を撫でるのに「ん・・・」と腰を震わせて満更でもなく。

だって王様対策を考えていたら自慰なんてできず、溜まっていたし。
どうせ掘られるにしても王様に処女を捧げたくないし。

俺からも口づけをして「行く・・・」と応じれば、ほほ笑みかけシャツを乱し、胸を露わに。
しつこく突起を弄って舐めて、濡れた股は放置。

羞恥を噛みしめ「やあ、あう、ここもお・・・!」と彼の手を湿ったそこに当てて腰をふりふり。
「ふふ」と笑いを漏らし、ズボンと下着をずらしたなら、股に顔を埋め、尻の奥に指をイン。

長く焦らされていたから直接的な快感に痺れきって「はあん、ああ、ずっと、イっちゃあ!」と精液を噴きっぱなし。
ついにはメスイキをし、息を切らしぐったりとしたなら「蝶々博士・・・なんて、素敵なんだ」と愛おしげに見つめてきて。

「私の国に連れて帰りたい!」と太く固い息子を突入。
彼の情熱が伝わると共に脳天まで快感が貫いて「連れてってええ!」と我を失い、あられもなく鳴いて悶えてやまず。

「俺え、このままだとお、王様にい、掘られ、ちゃあ、からあ!いっしょ、逃げてえ!くう、んん、んふうああ!」

大量に注がれ、潮を吹いて恍惚と。
それだけでは物足りず、お互い飢えて貪るように交わりつづけ、気がつけば船上だった。

仮面のない彼の素顔を見てびっくり。
なにせ隣国の若く麗しい王様だったから。

どうやらエッチ最中のお誘いは本気だったよう。
「やった!こ王様の魔の手から逃れられる!」とは思わず。

強制イベントが発生したら、王様が俺をつれもどそうとするかも。
隣国との戦争に発展する可能性だって。

傾国の美男になる可能性があるとはいえ。
まあ今は、眼鏡をつけても外しても、あまり態度を変えない隣国の王とのランデブーを満喫することにしよう。




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